マエサキの裏路地
「何で……対魔忍がこんな所に……!!!」
「そろそろ諦めてはいかがです?」
大怪我を負って血を流すインキュバスが目の前にいる2人の対魔忍を睨みつけた。
インキュバスの目の前にいる対魔忍は、綴木みこと、
「さぁ、年貢の納め時だ。神妙にお縄につけぃ!!!」
時代劇のようなセリフを吐いてから木遁を唱える。
かっこよく印を結んでから元気よく「木遁・幻龍!!!」と言い放つ。
彼の足元から巨大な根が生まれ、それが捻りながら動いてやがて巨大な龍の形をした大木になって負傷したインキュバスに襲いかかる。
「捕らえたり!!!」
「くっそぉぉぉぉぉぉ、なんでこんな時に対魔忍に見つかるんだよォぉ!!!」
強盗をしていたインキュバス。
それは対魔忍にも耳にしており、学生対魔忍の2人が出動したといった次第だ。
生気を吸うインキュバスが金に困って強盗とは、何とも世知辛い世の中だろうか。
「ふぃぃ、ちょーっと疲れましたね」
捕らえられたのを確認した私が、ふぅと一息ついて頬に着いた返り血を手の甲で脱ぐう仕草をする。
「ああ、綴木がコイツを追い詰めてくれたおかげだ! ありがとう!」
太陽のような輝く笑顔を向ける樹。
……眩しい。
「にしし、木木さんの捕縛も中々でしたよ」
あまりの眩しさに私は何て言えばいいか分からず、とりあえず彼の捕縛能力の事を褒めた。
「おう! 無駄に鍛錬を積んでる訳じゃないからな!」
私のその言葉に満面の笑顔を返した樹は黄金の如き太陽……いや後光がさしていた。
……なんでコイツこんなに明るいんだよ。
その後は、強盗インキュバスの身柄を五車に引渡し、任務を終えた私たちは自分たちの帰路についた。
報告書は明日書いて提出すれば良いだろう。
「うへー……ちかれたー……」
マエサキでの任務を終えた私は速攻でお風呂に入ってインキュバスの返り血を洗い流し、スッキリしてからベッドにダイブした。
初めは綴木みことのスラッとした裸体や女性特有の香りに興奮してしまったが、今となっては完全に慣れたものである。
「今日は寝ようかな……」
新調したデスクトップでゲームしようと思ったが、先程の強盗インキュバスの戦闘で意外と体力を使ってしまい、思っていた以上に疲労感が溜まっていたようだ。
「よし、寝よう……。その前に明日の時間割ってなんだ?」
寝ようとした私だが、ふと明日の時間割が気になってしまいスマホに入っている時間割の写真を確認する。
「……明日の1時間目から演習あるじゃん」
1時間目から体育の2倍ぐらい面倒臭い授業がある事にため息をついて、いちいち着替えるのが面倒臭いと感じた私はパジャマの下に対魔忍スーツを着て眠ることにする。
この演出は他の対魔忍との忍法を使わず、己の力(フィジカル)のみで戦う授業だ。
その為、対魔忍スーツを着用しなければならない。
故に私は予め対魔忍スーツをパジャマの中に着ることで、その肯定をすっ飛ばそうと考えた。
プールの授業に予め水着を着て学校に行く感じと言えば良いだろうか。
「ふぅ……この対魔忍スーツも気慣れたもんだよ、本当に」
最初はこの密着感や、綴木みことが着ていたという事に性的興奮を覚えていたが、今となってはただの密着性の高い服である。
「よし、寝よー」
対魔忍スーツの上にパジャマを着て、ベッドに潜り込む。
私が思っている以上に体が疲労していたようで、直ぐに眠りへと堕ちた。
だが、それも直ぐに終わる。
「んっ……う……んぅ……♡♡♡」
身体が妙に熱い。
いや、正確に言えば、胸と下腹部辺りがムズムズする熱さに見舞われる。
「んぅぅ……んっ……あっ……♡♡♡」
せっかく眠りについた意識も意図しない興奮に完全に目が覚めてしまった。
「な、なんで……? なんで……?」
私は股を開けて熱くなった身体を鎮めようとオナニーをはじめる。
だが、この身体から無限に湧き続ける性的興奮は鎮まる事を知らず、むしろ増幅の一途を辿っていた。
「んうぅぅぅぅぅ……♡♡♡ 何で急に……こんな事が……♡♡♡」
最初は訳も分からず、静かに喘ぎ声をあげてオナニーをしていたが、一向に収まらず、そのオナニーはより一層激しさを増す。
「これおかしい……おかしい!! んうあぁぁぁぁどうしちゃのよおおおお私の身体ああああ!!!♡♡♡」
パジャマを乱暴に脱ぎ捨て、対魔忍スーツの状態で、長沼藤さん先輩に敏感に開発された乳首やオマンコを一心不乱にオナニーを貪る。
しかし、オナニーするに連れて、この静まぬ興奮の原因が頭に過ぎり始めた。
「あれだ……あのインキュバスの血だ……♡♡♡ あの金なし強盗インキュバスのせいだあぁぁぁぁ♡♡♡♡♡」
何となくだが、あのインキュバスの返り血こそが、この興奮の原因なのではないかと感じ始めた。
ていうか、アイツ以外にこの異常とも言える激烈な劣情の原因が浮かばない。
「最悪……♡♡♡ 明日1時間目から身体動かす授業なのに……♡♡♡ 最悪、最悪、最悪……♡♡♡♡♡」
激しさを増すオナニーと淫靡な嬌声混じりの悪態。
ほどばしるマン汁。
「あぁああぁんダメェェェェェ♡♡♡」
グチョグチョとイヤらしい音をオマンコからたてて、再びベッドを汚し始める。
「あぁぁん、んあああああ♡♡♡」
オナニーをすること30分。
息が荒くなり、絶頂が私に寄り添ってくる。
「ハァッハァッハァッハァッハァッハァッ♡♡♡」
だが、その歩みが遅く。
絶頂が来そうで来ない、こんなもどかしさが続く。
「イッて!! 早く!! 早くイッてよぉぉぉぉぉ♡♡♡」
焦らしオナニーを強制されている私は涙目になって必死にオマンコやクリトリスを両手で嬲り続けた。
「絶対あのインキュクソのせいだ! あのクソ淫魔の血のせいだぁぁぁ♡♡♡」
この異常事態に私は、あのインキュバスのせいである事を確信する。
私はもう無我夢中、一心不乱で乳首や子宮辺りの下腹部やオマンコ、クリトリスなどの気持ちいい部分を弄り倒して、何とかして絶頂させようと試みた。
最早絶頂を何とかしないと間違いなく明日地獄を見る事になる。
「イキたい……!! イギダイ……!!」
絶頂したい気持ちが昂れば昂る程にソレはゆっくりと遠ざかっていく感覚に襲われる。
だが、少ししてからその絶頂がゆっくりと近づいてくる。
そのループだ。
地獄なんて生温いこの焦らしオナニーに私は半泣きで自分を一心不乱に慰める。
……6時間が経過した。
時刻は深夜3時。
恐らく皆眠りについているだろう。
だが、私は違った。
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……♡♡♡」
6時間30分が経過したにも関わらず、私は未だにイけてない。
ベッドはびしょ濡れで甘く熟れた香りがする。
「無理……もう無理ぃ……」
私は涙目でベッドから立ち上がり、股がマン汁を垂れ流した状態でゆっくりと自室を出て、玄関を出て、フラフラした足取りである人の元へと向かう。
「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……♡♡♡ 許せない……絶対に……あのクソ淫魔殺す……」
私は甘い吐息と一緒に金なし強盗インキュクソに対して恨み言を吐いた。
数十分経過しただろうか?
私は目的の先輩がいる家の前にいる。
その家の窓の中はカーテンで見えないが、電気は付いていない。
当たり前だ、深夜3時を超えて電気が付いている家なんて私ぐらいだろう。
「ハァ……ハァ……ハァ……♡♡♡」
私は非常識承知の上でその家のインターホンを鳴らした。
ピンポーンと電子音の鐘が鳴る。
「(お願い……出て……)」
2回ほどインターホンを鳴らすと、玄関の扉がガチャリと開く。
私の姿を見た長沼藤さん先輩は「あれ?」とキョトンと不思議そうな表情をする。
「龍輝? こんな時間にどうしたの?」
左手には携帯型ゲームを持っていて、明らかに寝てはいない様子だった。
「藤さん……助けて……。もう無理……死にそう……」
私は彼女に抱きついて、6時間前から発情が収まらず、オナニーをしても全くとして絶頂できないことを泣きながら必死に今の状況を説明した。
それを聞いた長沼藤さん先輩は「あらあら、そんな事があったのね」と言って、私を自宅に招き入れた。
「藤さん、長沼先輩助けてぇぇぇもう無理ィィィイキたいよぉぉぉ♡♡」
マン汁まみれの体で抱きつく私。
もう他人から金を借りるレベルで必死になって訴える。
その様子から彼女の今の心情が思い知れてしまい、長沼藤さん先輩も興奮の気持ちが昂り始めた。
「2人ともお願いしますぅ……私の身体好きにしていいのでイかせて下さいぃぃ♡♡♡ このままじゃ私もう無理なんですぅぅぅ♡♡♡」
「仕方ないなぁ。僕に出来るか分からないけど……何とかしてみるね」
そう言うと、長沼藤さん先輩はサキュバスのような表情をして粘液を全身から出し始めた。
「じゃあ、いっぱいイかせてあげるよ♡」
いつもなら、また乳首を開発されてしまうと絶望の気持ちになるが、今だけ……今だけは救世主の到来を全身で感じ取っていた。
続き……たいな。