【R-18】オバエロ:至高の淫魔がスケベする話 作:口だけの淫魔
○月×日
どうやら俺はオバロの世界に転生したらしい。
気付いたのは今日、もう20歳を過ぎてからだけど。
最初は凄いサイバーパンクな世界に転生しちゃったな、と思ってたよ。
幸い、両親が企業の幹部で金持ちだったから不自由はなかったけど、それでも自由とは言い難かった。
空気は不味いし、酸性雨は降るし、飯も不味い。
そんな俺は企業の幹部として比較的、一般人よりはまともな生活をしている中、DMMO-RPGとかいうゲーム機が出た。
脳内ナノコンピュータがどうこう、でまぁ仮想現実にダイブできる体験型ゲーム機だ。
前世でも娯楽大好きな俺はハマったね。
そんな俺がゲームにのめり込んでる中、新作の情報が飛び込んできた。
いやぁ、初めて見た時はビックリしたね。
これ、オーバーロードの世界じゃんって。
でもまぁ、偶々同名なだけで……って調べたら、やっぱり、オーバーロードだった。
慌てた俺はゲームを予約した。
だって、このヤバいサイバーパンクな現実世界から逃げたかったし。
両親も死んでしまったし「もうこれしかない!」と当時は思っていた訳だ。
目標は異世界転移。
つまり、主人公であるモモンガに同行して転移するのが目標だ。
ログアウトせずにサ終までゲームに参加していれば、異世界にイケると思ってはいるが、もしダメだった時の事も考えれば……。
アインズ・ウール・ゴウンに所属して、ナザリックと共に転移するのが最適だろう。
俺は将来の希望を胸に、ほくそ笑んだ。
×月◇日
ゲームをプレイし始めてから数年。
アインズ・ウール・ゴウンはまだ存在していなかった。
折角、異形種専用ギルド用に異形種ビルドしているのに。
ちなみに、
魅力スキルでモンスターを支配したり、悪魔のような姿になって戦闘できる種族だ。
というか本来の姿がキモい悪魔の姿で、人間の姿は擬態らしい。
いや、なんで
だって、異世界転移した時、人間の姿を取れないと不便でしょ?
主人公のモモンガも苦労してたみたいだし。
ちなみに、人間形態はちゃんとイケメンだ。
キャラクリを頑張った……という訳ではなく、リアルマネーに物を言わせて、デザイナーに依頼したんだが。
色白、赤目、茶色がかったウェーブの髪……長身で、少し筋肉質。
現実の俺とは全然違う、エロ男って感じ。
デザイナーに
思ってたよりチャラいっぽいエロ男でぐえーって声が出たね。
そんな訳で人間種に擬態できる俺は異形種狩りから逃げつつ、地道にゲームをやってた訳だ。
しかし、ここで俺は大きな誤算をしていた。
このゲーム、面白過ぎたのだ。
異世界転移とかサービス終了とか、頭の隅に放っておいて、マジでゲームしちゃった。
明日はイベントだ。
00:00からスタートだし、仮眠を取らないと。
有給も取ったし楽しみだな……ワクワク。
□月◎日
アインズ・ウール・ゴウンが結成された。
俺は初期メンバーにはなれなかったけれど、何とか入れた。
これで至高の四十一人の仲間入り……あ、俺が入っちゃったから四十二人か。
そうしてアインズ・ウール・ゴウンでの日々が始まった訳だけど……最高だった。
今まで一人でゲームしてたから、チームでの楽しさに脳を焼かれてしまった。
モモンガ……いや、モモンガさんも良い人だし。
最初は打算で仲良くなろうとしてたけど、そんなのどうでも良くなってしまった。
マジのマジで友達だ。
毎日、冒険の日々に出て、ギルドメンバーと遊んで、最高の日々だった。
そう、最高の日々だったんだ。
△月$日
ギルドメンバーは当初の四分の一程になってしまった。
少しずつログインしなくなった人や、アカウントを消して引退した人、急にログインしなくなった人。
色々な人がいたけれど、俺は何にも出来なかった。
悲しかった。
当初は打算と我欲で入ったアインズ・ウール・ゴウンだったけれど、今は違った。
俺にとって掛け替えのない物になっていたのだ。
◇月◆日
ついにユグドラシルがサービス終了する。
残ったのは俺とモモンガさんだけだった。
色々な事があったけれど、ついに異世界へ……なんて考えられなかった。
俺にとってユグドラシルは、もう、異世界に行くための手段ではなくなっていた。
アインズ・ウール・ゴウンや、モモンガさんを利用しようなんて気はなかった。
ただ、あの楽しかった日々が続けば良かったのに。
なんて……そう、思っていた。
だけど時間は無情に過ぎていって、ユグドラシルは……そのサービスを終了した。
ここから先はゲームの世界じゃないんだ。
うん、サービス終了前までは憂鬱だったけど、気分を切り替えよう。
急にNPCが喋り出して驚いてるモモンガさんを宥めたり、配下のNPC……いや、もうNPCって呼ばない方が良いかな、配下の者達に指示を出す。
あぁ、ギルドメンバー達が作ったキャラクターが生きている。
凄い。
感動しつつも、モモンガさんと俺は威厳のありそうな格好をした。
そして、俺は配下達にモモンガさんに従うよう指示した。
平のギルドメンバーより、ギルド長を優先するのは当然だ。
……ま、まぁ?
経営方針の丸投げとも言う。
モモンガさんが恨めしい目で見てくる。
許して、ちゃんと手助けはするから。
さてさて、ちゃんと原作通りなのかな、っと経過を見てると、やっぱりカルネ村が襲われた。
モモンガさんが助けに向かったのに同行して、しっかりと原作を至近距離で見させて貰った。
よっ、カッコいいぞ、モモンガさん。
そうして色々あって、モモンガさんはアインズ・ウール・ゴウンを名乗ることにした。
俺以外にもギルドメンバーが居るかもって、モモンガさんは期待に満ちた目をしていた。
よかったね。
俺、モモンガさん……改め、アインズさんの事は好ましく思ってるし。
他のギルドメンバーが抜けていく中、最後までゲームで一緒に遊んでくれた彼は特別だ。
俺は何があっても仲間だよ……って臭いセリフを言ったら、アインズさんは喜んでくれた。
それと、俺には『アインズ』じゃなくて『モモンガ』と呼んで欲しいらしい。
あ、そーですか、はい。
ちなみに俺の名前はそのままだ。
ユグドラシルのプレイヤーネームのままで呼ばれている。
その名も『べり❤︎ある』。
……し、仕方ないでしょ。
アインズ・ウール・ゴウンの人達、殆ど変な名前なんだから、馴染もうと思って!
適当に目の前にあったゲームの、お気に入りのキャラクターを捩ったんだよ!
この名前にしてたお陰で『るし★ふぁー』さんとも仲良く出来たし!?
恥ずかしくないったら、ない!
ま、まぁ、それはともかく。
そういう訳で配下やらメイドから『ベリアル様』と呼ばれてる。
なんか凄い強そう。
もうちょっと威厳のない名前にしておくべきだった、と後悔してる。
兎も角、人間形態があるお陰でナザリック大墳墓の美食も味わえているし、
俺が美味そうに紅茶啜りつつスコーン食ってるのを、モモンガさんが恨めしそうに見てたけど。
アンデットにそんな見られるとちょっと怖い……筈なんだけどね。
アレだね、この世界に来てから何でも怖いって感じる事が少なくなった気がする。
高レベルによる余裕かもね。
兎にも角にも、ナザリックの素晴らしい設備を生身で楽しめるのは最高だ。
異世界最高!
ナザリック最高!
●月○日
めちゃくちゃムラムラする。
ヤバい。
転移前ではこんな事はなかった……という事は間違いなく、種族による影響だ。
そりゃそうだ。
俺は
ペロロンチーノから『べり❤︎あるって、なんでそんなスケベ種族選んでるの?』とか言われたのを思い出した。
魅力スキルはモンスターのテイムに便利だから、職業としての
あの時、
なんて、後悔しつつ、このムラムラをどうにか出来ないか探っていた。
配下のアルベドやら、シャルティア、アウラ……果ては男の娘のマーレを見ても、ムラムラしてしまう。
ズボンの下、パンツの下では常に勃起している。
ヤバいだろ。
勃起しながらデミウルゴスの崇高な計画を支配者面で聞くの。
勃起してんだぞ、こっちはよ!
自室に篭って自慰をしたが収まる気配はなかった。
多分、これ女の子を抱かないと収まらない。
本能で分かる。
じゃあ、配下を抱くか?
メイドとか?
それは拙い。
多分、言えばヤってくれるだろうけど、友人が作ったNPC……子供のような存在相手に、権力を笠に着てセックスはヤバすぎる。
困って困って困った結果。
俺はモモンガさんに相談する事となった。
ずばり──
『ナザリック大墳墓の外に出て、女抱いて来てもいい?』
だ。
最初は「危険だ!」とか何とかで、猛反発されたけど俺があまりにも悲痛な顔をするから、モモンガさんも納得してくれた。
モモンガさんも、アンデットとしての種族に精神が引き摺られている。
共感はしてくれたのだろう。
という訳で一部の守護者にのみ、俺が不在になる事を告げて、俺は女を抱きに外に出る事となった。
ちなみにモモンガさんは、守護者達に「ベリアルさんは偵察に向かう。隠密スキルの関係上、同行する者は不要だ」と言っていた。
セバスとアルベドは「至高の御方に護衛も付けないなどと!」と批判的だったが、デミウルゴスは賛成してくれた。
デミウルゴスは「流石はベリアル様!つまり『そういう』事ですね?」とメガネくいくいしてた。
『そういう』事ってどういうこと?
何か勝手に深読みされてるよ、これ。
まぁ、何はともあれ、俺は女を抱きに近くの街へ向かう事にした。
リ・エスティーゼ王国のエ・ランテルである。
……いや、まぁね。
だってね、こう、女を抱くっていっても、積み重ねとか普通はあるべきじゃん?
でも、今の俺は我慢できないしヤバいし。
じゃあもう、無理矢理、力で捩じ伏せて抱くしかない訳だ。
まぁ、それに関して罪悪感とかない。
全くない。
モモンガさんみたいに
それでも、無理矢理抱くなら、無理矢理抱いても罪悪感がない女がいい!
って気持ちはある訳だ。
じゃあ、誰を抱くのか。
この近辺で、無理矢理抱いても問題なさそうな女って言ったら──
そう、クレマンティーヌだ。