※この作品はR-18です。

【R-18】オバエロ:至高の淫魔がスケベする話   作:口だけの淫魔

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#111 幕間:イミーナ 後編

「ふぅ……」

 

 

食後、イミーナはベリアル邸にある大きな風呂に入っていた。

これは元々あった風呂場を改装したもので、普通の、帝国の貴族が使う風呂場より大きく、整っている。

 

 

「無駄に広いけど……ま、悪くないのよね」

 

 

ぽつぽつと小声で呟きつつ、湯船で体を温める。

カルネ村での狩りの後、汗を拭いはしたが、風呂に入るのとは満足度が違う。

 

身体の芯まで温まるような感覚は、心も温まるというもの。

 

 

「……はぁ」

 

 

元々、請負人(ワーカー)仲間だったアルシェは、ベリアル邸に住んでいる。

正確には執務室のある本棟の隣にある、別棟に住んでいるのだが……それでも風呂等の際は本棟で入っている。

 

ベリアルが魔導国に居る際は、会う機会も多い筈だ。

そうイミーナは考えて……少し、嫉妬する。

 

そして、嫉妬した自分を自己嫌悪した。

 

 

(カルネ村に住むって決めたのは、私なのに。嫉妬なんて……情けない真似したくない)

 

 

ベリアルの役に立ちたい。

側室に入った女は、皆、そう考える。

各々に出来る事を探して、何かしらで役に立つ事を目標とする。

 

野伏(レンジャー)として活動していたイミーナであれば、魔導国の拠点であるカルネ村で活動するのは当然であった。

 

魔法について学のあるアルシェは、魔導学院の講師をしている。

であれば、勤務先が近い魔導国に住むのは必然だ。

 

素養の差、適材適所である。

故に納得はしている。

 

 

(でも、アイツなら……魔導国に住みたいって言えば、用意してくれるんだろうな)

 

 

ベリアルのことを考えて、湯船の縁で腕を組む。

 

ベリアルは、側室に甘い。

して欲しい事、やりたい事、欲しい物……口にすれば、大半のものを用意してくれる。

もし、魔導国で商人をしたいといえば……商会すら用意してくれるだろう。

 

だが、それはベリアルの役に立つ事なのか?

贈り物を受け取るだけの事だ。

そんな恥知らずな真似は、イミーナには出来なかった。

 

 

「…………」

 

 

自分に出来ること。

それは少ない。

 

イミーナに商才はない。

人付き合いは得意ではない。

嫌いな相手には、嫌な態度を取ってしまう。

請負人(ワーカー)として、野伏(レンジャー)としての素養しか自分にはない。

しかし、それも常人の域を出ない。

 

であれば、自分の待遇に文句を言う事は出来ない。

寧ろ、恵まれている方だとイミーナは自覚していた。

 

 

「……はぁ」

 

 

ため息を吐いて、浴槽を出た。

肉の薄い身体から水が滴り落ちる中、脱衣所まで出る。

 

メイドは居ない。

言えば服の用意などしてくれるだろうが、どうにも面倒だとイミーナは思っていた。

 

他人に着替えさせて貰う『楽さ』より、人に見られる『恥ずかしさ』の方が重い。

 

そうして濡れた体を、鳥の羽のように柔らかなタオルで拭い……髪を魔法道具(マジックアイテム)で乾かして、服を着た。

布地の薄い寝巻きだ。

 

それを身につけて、廊下へ出る。

 

魔法道具(マジックアイテム)である灯りの並ぶ廊下を歩けば……自然と、メイドとも出会す。

ぺこりと頭を下げられて、思わずイミーナも会釈する。

 

 

(敬われてるって感じだけど……どーにも、落ち着かないのよね)

 

 

イミーナは元請負人(ワーカー)である。

冒険者ギルドを通さず、依頼を受ける職業で……社会から見れば、荒くれ者である。

誰かに蔑まれる事はあれど、敬われる事は無かった。

 

故に、落ち着かない。

それでも、嫌な気分はしなかった。

 

メイド達もまた、ベリアルの所有物である。

誰も彼もがお手付きだという事はイミーナも知っている。

 

彼女達もまた、好いた男の妾である。

そう考えれば、親近感も湧くものだ。

 

 

 

 

 

そうして、ベリアル邸の廊下を歩き……寝室に足を踏み入れた。

イミーナに貸し与えられた来客用の寝室……ではなく、ベリアルの寝室である。

 

 

「風呂、上がったわ……って、何してんの?」

 

 

寝室にいるにも関わらず、ベリアルは机で書類作業をしていた。

 

 

「これか?……まぁ、判子を押すだけの仕事だ」

 

「にしては、真面目に読んでるみたいだけど」

 

「許可を出すのに、責任者が中身を知らない訳にも行かないだろう?まぁ、ここに来るまでに何人も確認しているから……見た所で、却下する事はないんだが、幾つか個人的な修正依頼をする事はあるな」

 

 

ベリアルの言葉を聞きつつ、イミーナは椅子を引いて来て、横に座った。

 

 

「ふーん、都市長の仕事?」

 

「そうだ。エ・ランテルの再開発計画だな。アンデッドを利用した首都内の食糧栽培地の開墾だ。城壁を拡張し、都市が管理できる土地を増やしつつ、食料自給率を引き上げようって訳だ」

 

 

言っている事は分かるが、何故そんな事をするのか。

何を承認で悩むことがあるのか。

イミーナには分からなかった。

 

だが、分からないなりに、ベリアルが都市長として……領地を治める者として仕事をしているのだと理解は出来た。

 

 

「で?それが、カルネ村に来れなかった理由?」

 

 

自分に会えなかった理由……とは問えなかった。

それを聞けば、ベリアルが落ち込むと思ったからだ。

 

 

「あぁ、まぁ、そうだな。つい最近まで首都を離れていたからな。こういった仕事が山のように積まれているんだ」

 

「ふーん、ご苦労様」

 

 

口では軽く言いつつも、内心では感心していた。

 

 

「でも、ここまでだ。続きは明日にやろう」

 

「いいの?」

 

「仕事よりも、イミーナとの時間を優先したいからな」

 

「そう言うなら、私が来た時点で隠しておくべきだったでしょ」

 

「うっ……それはそうなんだが」

 

 

バツの悪そうな顔をするベリアルを見て、イミーナは笑みを浮かべた。

 

都市の責任者である頼もしい男が、自分の一言一句に一喜一憂する姿……少しだけ、優越感を感じていたのだ。

それと、可愛げと愛おしさも。

 

 

「別に、もう少しぐらい待っててもいいけど」

 

「いや、だが」

 

「私、あんたが働いてる横に座ってるだけでも、楽しいし」

 

「……楽しいか?」

 

 

そう問われて、イミーナは頬杖をついた。

 

 

「冗談。楽しくはないかも。でも、働いてるあんたを見るのは、嫌いじゃない」

 

 

それは本音だ。

好いた男が真剣に何かをしている姿を見るのは、嫌ではない。

 

 

「まぁ、なら後、少しだけ待ってくれるか?ついでに飲み物も出そう……ミルクと紅茶、コーヒーなら何がいい?」

 

「コーヒーで。あ、でもミルクは入れて。砂糖も多めで」

 

 

そう注文すると、ベリアルが虚空からマグカップをふたつと、魔法道具(マジックアイテム)のティーポットを出した。

そして机に置き、二つのマグカップにコーヒーを注ぎ、片方にミルクを継ぎ足した。

そして、角砂糖の入ったガラス瓶を取り出し、二つ、追加した。

 

 

「ほら、イミーナ」

 

 

そうして、ミルクや砂糖の入った方をイミーナに渡し……ベリアルは何も入っていないコーヒーを手に取った。

 

 

「ありがと……あんたはコーヒーにミルクも砂糖も入れないの?苦いでしょ」

 

「まぁ、こういう仕事をしている時は何も入れない方が、俺は好きだな。こう、仕事をしてるって感じがするからな」

 

「ぷっ、何それ。変なの」

 

 

思わず、イミーナは笑ってしまった。

 

 

「変か?」

 

「変でしょ。仕事をしてる感じって、感じじゃなくて、実際に仕事してるんだから」

 

「それもそうだな」

 

 

イミーナはミルク入りのコーヒーを口にする。

苦味もあるが、甘味も強い。

濃厚な味わいにホッと息を吐く。

 

安心する。

それは温かい飲み物を口にしたからか、好いた男を横にしているからか。

 

その両方だろう、とイミーナは結論付けた。

 

カリカリと、ベリアルが書類にペンで書き込む。

魔法道具(マジックアイテム)であろうペンは、インクを用意せずとも文字を書き続けられるようだ。

 

 

「…………」

 

 

その様子をイミーナは黙って見続けていた。

寝室で紙を擦る音を聞きながら、真剣な表情の男の横顔を見る。

それだけで、何かが満たされていく気がした。

 

会話をすること。

触れ合うこと。

それだけが、全てではない。

 

同じ空間で、同じ時間を共に過ごすこと。

それもまた、イミーナの感じていた孤独を慰める為に必要なことだった。

 

刺激的なものも好きだが、穏やかな時間も愛しているからだ。

 

しかし、ふと気付いて、イミーナは口を開いた。

 

 

「そういえばさ、その辺の書類、私が見ても良いわけ?」

 

「ん?」

 

「機密でしょ?その情報売ったりするとか、思わないの?」

 

 

イミーナの言葉に、ベリアルは苦笑した。

 

 

「思わない。まぁ、金が欲しかったら言ってもいいさ」

 

「え?いいの?」

 

「まぁな、困るが……その時は俺に甲斐性が無かったと諦めるさ」

 

「……ま、言わないけどさ。迷惑はかけたくないし」

 

 

ベリアルは優しすぎる、というより、甘すぎる。

そうイミーナは考えた。

 

裏切られたとして、自分が悪いと反省するのは美徳を通り越して欠点だ。

自分の懐に入れた女に対して、甘過ぎるのだ。

 

そうして、時々会話を挟みつつ、ゆったりと時間を過ごして……ベリアルが書類を閉じた。

 

 

「終わったの?」

 

「ああ、今日の分はな。これで少なくとも、今日明日に予定が詰まる事はないさ」

 

 

イミーナは理解した。

明日の予定も自分を優先するために、今、仕事をしていたのだと。

そして、それは自分がゆったりと風呂に入っている間に終わらせようとしていたのだと。

 

つまり、今、仕事をしていたのは……ベリアル自身の為ではなく、仕事の関係者や、イミーナの為であったのだと。

 

そう理解して、イミーナは笑みを浮かべた。

 

 

「……ご苦労様」

 

 

そう労い、イミーナはベリアルの横に擦り寄った。

 

 

「待たせて悪かったな」

 

「別に。さっきも言ったけど、あんたが真面目に働いてる所を見るのは嫌いじゃないし……さ、ベッド行きましょ?」

 

 

男の腕に手を置く。

寝床を共にするというのは、つまり、そういう事をする為で。

明言しなくとも、誘っているという事だ。

 

 

「ああ、行こうか」

 

 

優しげな笑みを浮かべるベリアルを前に、イミーナも笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして、ベッドに座ったイミーナは……ゆっくりと、寝巻きを脱いだ。

下着も脱いで、一糸纏わぬ姿となる。

 

 

 

「…………っ」

 

 

この瞬間は、いつも緊張する。

自分の体が爪先まで、じんじんと痺れるような感覚もする。

これからエッチするんだ、と自覚してしまう。

 

そうして、イミーナは視線を上げると……同じく、服を脱いだ男の姿があった。

 

 

(……いつ見ても、凄い身体)

 

 

芸術家の作った彫刻のような、完璧な肉体美がそこにある。

筋肉質だが太過ぎず、しなやかで細身。

それでいて、線が細い訳ではない。

 

 

「待たせたな、イミーナ」

 

「……別に」

 

 

そうして、イミーナは黙って男のそばに擦り寄った。

そうすれば肩を抱かれて──

 

 

ちゅっ♡

 

「んっ♡」

 

 

唇を重ねられた。

 

イミーナはキスが好きだ。

自信の乏しさ故に、愛されているという自覚は何ものにも代え難い幸福だった。

 

 

ちゅっ♡ちゅぅっ♡♡

 

「んっ♡んぅっ♡♡」

 

 

吸い付くようにキスをしながら、体を密着させる。

筋肉質で滑らかな体に、自分の身体を押し付けて……マーキングするかのように、肌を触れ合わせる。

 

 

れろれろ♡♡ぺちゃ♡♡

 

「ぁえ♡ぁ♡ん、ぁ♡♡」

 

 

舌を絡めて、唾液を交換する。

身体が火照って、子宮が疼く。

女性器(おまんこ)が愛液で濡れる。

 

れろぉ♡ちゅっ♡ちゅ♡

 

「んぁ♡んっ♡ん♡」

 

 

それでもイミーナは、はやる気持ちを抑えて、キスをしていた。

身体を重ねる前に、心を重ねたいという欲求があった。

 

そうして、舌と唇がふやけそうなほどキスをして……唇が離れた。

 

 

「っ……はぁ……♡」

 

 

唾液が垂れて、つつと流れる。

鏡は見ていないが、蕩けたような表情をしている自覚はあった。

 

そんなイミーナの頬に、男の手が触れた。

 

 

「前戯は、必要なさそうだな」

 

「……まぁ、ね」

 

 

秘部は既にとろとろに溶けていた。

愛液で濡れて、触ってもいないのにほぐれている。

 

イミーナは身体を、ゆっくりと……ベッドに倒した。

そんなイミーナの太ももを、男はゆっくりと開いた。

 

 

「挿れるぞ」

 

「……好きにして」

 

 

恥ずかしさや、求める気持ちを隠すように、そっけない言葉を口にする。

だけど、身体は正直だ。

 

心臓は期待で、早鐘のように鳴り響いている。

身体は薄らと赤く、火照っている。

腰は僅かに浮いていて、男の陰茎が欲しくてヘコヘコしている。

 

そんなイミーナに対して、男は陰茎を押し当てた。

 

 

「……っ♡」

 

 

いつ見ても大きい。

太くて、長くて、硬くて……女を犯すのに最適な形をした、極上の男性器(ちんぽ)だ。

視線が釘付けになったとして、自分は悪くない……そうイミーナは考えていた。

 

 

つぷ……♡

 

「っ、ん…………♡」

 

 

ゆっくりと陰唇をかき分けて、膣口へと先端が触れた。

粘り気のある粘液が、水音を鳴らす。

 

 

ぬちゅ……ぅ♡♡♡♡

 

「あ、く……♡ん、っ♡」

 

 

膣内へと挿入っていく。

思わず、声が漏れる。

 

痛みはない。

あるのは内側からの圧迫感と、快楽だけだ。

 

 

ぬちゅぅぅぅ♡♡♡♡

 

「っ、く……ふぅ……っ♡♡♡♡」

 

 

膣壁のひだを擦りながら、男の陰茎をゆっくりと味わう。

足先が無意識に痙攣して、快楽に堪えようと歯を食いしばる。

 

そして──

 

 

ぬぢゅんっ♡♡♡♡♡

 

「あ゛っ♡♡♡♡」

 

 

膣奥まで、陰茎で突かれた。

他の男との性行為(セックス)では届かないよう場所まで、届いている。

腰が僅かに浮いて、体の一部が硬直する。

 

 

「……っ、ん……♡」

 

 

挿入されただけなのに、体が痙攣している。

軽く絶頂していることが、男にバレてしまう。

イミーナは声を堪えながら、必死に耐えようとしていた。

 

 

「……イミーナ、動くぞ」

 

 

そんなにイミーナに対して、男は言葉を落とした。

それは死刑宣告に等しい発言だった。

 

だが、イミーナは小さく頷いた。

 

 

「……うん、動いて……♡」

 

 

か細く、甘い声が漏れた。

普段ならば言わないような言葉で、口にしないような声色で……誘うような甘えた言葉を口にした。

 

その言葉を聞いて、男は腰を動かし始めた。

 

 

ぱちゅ……♡ぱちゅ……っ♡♡

 

「あ……っ♡ん゛……っ♡♡」

 

 

思わず、喘ぐ。

腰を掴む男の腕を握って、乙女のように喘いでしまう。

 

恥ずかしいと、イミーナは思っていた。

だが、我慢できなかった。

 

 

ぱちゅ♡♡ぱちゅ♡♡♡

 

「っ、あ♡♡ぁんっ♡♡♡」

 

 

気持ち良くて、幸せで、声が出る。

好きな男に抱かれていること、その事実が快楽に上乗せされる。

 

 

ぱちゅっ♡♡♡ぱちゅっ♡♡♡♡

 

「ん゛っ♡♡♡あ゛……っ♡♡♡♡」

 

 

ゆっくりと、ピストンが速く、力強くなっていく。

求められている、という感覚に体が疼く。

 

 

「ベリアル……っ♡」

 

「あ、悪い……激しくし過ぎたか?」

 

 

名前を呼べば、抽送が止まった。

そして、心配するような声を掛けられた。

 

だが、イミーナは首を横に小さく振った。

 

 

「それは、別に……っ、いいから……手、握って……♡」

 

 

そして、要求を口にした。

甘えた声だ。

普段なら気恥ずかしさで口にはできない。

 

だが、この多幸感の中なら口に出来た。

 

 

「……イミーナ」

 

 

男が名前を呼びながら、イミーナの手を握った。

指を絡めて、繋ぐ。

 

そしてまた、抽送を再開した。

 

 

ぱちゅっ♡♡ぱちゅっ♡♡♡♡

 

「あっ♡♡あ、んっ♡♡♡♡」

 

 

もう喘ぎ声を我慢しない。

自分が気持ちいいことを、男に教えるように喘ぐ。

 

愛して、愛されている事を形にしていく。

 

 

どちゅ♡♡どちゅどちゅ♡♡

 

「あ゛っ♡♡あ゛♡あん゛っ♡♡」

 

 

手をぎゅぅっと握りながら、汗を流す。

艶やかな肌を晒して、濡れた肌が音を鳴らす。

 

快楽から膣内を締め付けて、男の陰茎を感じ取る。

そろそろ、射精しそうだと感じ取る。

 

故に、イミーナは口を開いた。

 

 

「ベリアル……っ♡キス、して……♡キス……♡」

 

 

おねだりをすれば、男が顔を近づけた。

 

 

ちゅっ♡♡♡

 

「ん゛っ♡♡♡」

 

 

キスをしながら、それでも抽送を止まらない。

 

 

ぱちゅぱちゅぱちゅッ♡♡♡♡♡

 

「ん゛♡んっ♡ん゛ぅっ♡♡♡」

 

 

上と下で繋がる。

唇を重ねて、生殖器を擦り合う。

舌を絡めて、粘液を絡める。

握る手の力も強くなる。

 

 

どちゅちゅどちゅどちゅどちゅッ♡♡♡♡♡

 

「ん゛っ♡ん♡んっ♡あ゛♡ん゛ぁっ♡♡♡」

 

 

ピストンが速まる。

膣奥をこつこつと叩かれて、子宮が降りてくる。

男の赤ちゃんを作りたいと、身体が反応している。

子種を飲みたいと、身体の奥が要求している。

 

そして──

 

 

びゅるるるるるるるるるるるるるっ♡♡♡♡

 

「ん゛っ、〜〜〜〜〜っ♡♡♡♡♡」

 

ぷしゃっ♡♡♡♡

 

 

男の射精と共に、イミーナは絶頂した。

子宮がごくごくと男の精液を美味しそうに飲んでいるのが分かる。

 

足の、つま先までピンと伸ばして、身体を痙攣させる。

握る手の力も強まる。

涙が、出る。

 

悲しい訳じゃない。

気持ち良くて、嬉しくて、幸せで、愛おしいからだ。

 

 

びゅるるる♡びゅっ♡びゅーっ♡♡♡♡

 

「ん゛、ふ……っ♡んっ♡ん……っ♡♡♡」

 

 

ベッドシーツが汗や体液で濡れるのも気にせず、舌を絡めながら……男の吐精を受け止める。

腰がヘコつきそうになるのを我慢しながら、受け止めて──

 

 

ちゅぽんっ♡♡♡♡

 

「あ゛……っ♡♡♡」

 

ぷしっ♡♡

 

 

男が陰茎を抜いたと同時に、また軽く絶頂してしまった。

潮を吹きながら、腰をヘコヘコと動かす。

 

膣口から、どろりと、濃厚で粘性のある精液を垂らした。

 

 

「はぁ……♡はぁ……♡」

 

 

絶頂後の敏感な肌が、空気を感じとっている。

膣内に射精された精液と、性行為(セックス)の余韻で、絶頂から帰って来れない。

 

 

「ふ、ぅ……っ♡♡」

 

 

シーツを握りしめて、顔を背けて……快楽を逃していく。

 

 

「……イミーナ、ほら」

 

 

そうして落ち着いた頃に、男の方を見れば……水差しを渡してきた。

 

 

「……ありがと」

 

 

イミーナは受け取って、それを口に含む。

乾いた体に染み渡るようにな気がした。

 

 

(こういう所は、気が利くのよね。いいことだけど)

 

 

女心には疎いが、気遣い出来ない訳じゃない。

それもまた愛おしいと、イミーナは思っていた。

 

 

「で、続き……する?」

 

「ああ、したいな」

 

 

一度しただけで、この男は満足しない。

イミーナはそれをよく知っていた。

 

そして、それが嬉しい。

 

確かに何度も求められるのは疲れる。

だが、何度も愛されるのは好きだ。

 

地位も名誉も力も持つ男が、自分に夢中になっている。

その事実はイミーナの自尊心を満たす。

 

何より、愛した男に抱かれる事は嫌いじゃない。

 

 

 

 

 

 

そうしてイミーナは結局、気を失うまで男とまぐわった。

目が覚めた時、翌日の昼になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベリアル邸の別棟。

そこはメイド達の居住区であり、また側室であるアルシェの住む屋敷でもあった。

 

そんな屋敷の一室で、イミーナはアルシェと会っていた。

 

 

「それで、アルシェの方は困った事ないのね?」

 

「うん……ベリアル様が居るし。仕事もやり甲斐があるし……不自由はないかな」

 

「なら、いいけど」

 

 

白い机の上には、茶菓子が置いてある。

メイドが用意してくれた紅茶もある。

 

それを口に運びつつ、近況を話していた。

 

 

「イミーナの方は?開拓村で、何かあった?」

 

「……ま、ちょっと色々ね。でも、私も良い感じかな」

 

 

紅茶の風味を確かめる。

 

確かに、ここの屋敷の暮らしよりは寂しいだろう。

面倒な人付き合いも存在する。

 

それでも、頑張ろうと思える。

好いた男の為に、頑張ろうと思える。

 

ここに来る前にイミーナが抱いていた、僅かな嫉妬心は既に流れ落ちていた。

 

 

「……イミーナ、昨日はベリアル様と寝た?」

 

「っ、まぁ……何でそんな事、聞くの?」

 

「少し疲れてそうだから」

 

「……分かる?あいつ、寝かしてくれないからさ」

 

 

イミーナはため息を吐いた。

互いに求め合って、自分からおねだりもしたが……まるで相手だけが悪かったかのように口にする。

照れ隠しだ。

 

そんなイミーナの言葉に、アルシェは頷いた。

 

 

「分かる。ベリアル様は加減が下手だから」

 

「そうでしょ?エッチでスケベで、しかも絶倫だから……困ったものよね」

 

「うん、うん」

 

 

下世話な話を愚痴にしつつ、それでも二人とも満更でもない顔をしていた。

 

 

「でさ、アルシェは普段、どれぐらいの頻度でしてるの?」

 

「不定期だけど……十日に一回ぐらい?」

 

「え?それだけ?もっとしてないの?」

 

「ベリアル様は忙しいから。側室も多いし」

 

 

アルシェは少し寂しそうに、仕方ないと口にした。

そんな姿を見て、イミーナは少し首を捻って……名案を思いついた。

 

 

「ならさ、今日……三人でしない?」

 

「え?三人で?」

 

「そう、名案でしょ?あいつも喜ぶだろうし」

 

 

イミーナはニヤりと笑みを浮かべて、アルシェに語った。

アルシェもベリアルの姿を思い浮かべて……顔を赤らめつつ、頷く。

 

 

「でも、うん。確かに。ベリアル様は、複数人でするの好きだし」

 

「あ、やっぱり?」

 

「うん……この間、夕方に妹達の話をしに行ったら、いっぱいのメイド達とこう、してたし」

 

 

アルシェは思い出していた。

非番のメイド達を侍らせて、“くんずほぐれつ”していた事を。

 

 

「日の落ちない内にねぇ……爛れてるわね。なーんで、私、あんなやつ好きになったんだか」

 

「ベリアル様は、ちょっとエッチだけど……良い人だから」

 

 

ちょっとじゃないけど。

そう思いつつ、イミーナは首を振った。

 

 

「別に貶そうってつもりはないけど。まぁ、真っ当な男じゃないなーってね」

 

「……それはそうかも、しれないけど」

 

 

アルシェは躊躇いながら頷いた。

ベリアルは普通の男ではない。

良くも悪くも……というのは、側室間では共通認識である。

 

その上で好意を抱いている。

それはイミーナもアルシェも一緒だ。

 

イミーナが紅茶を口にすれば、アルシェも口にした。

 

 

「取り敢えず、私の方から今夜は三人でって、言っておくから」

 

「うん、お願い」

 

 

既に何度か、互いの裸は見合っている。

なんなら前に、ベリアルが謹慎を受けていた時に、犯されている所を見た事もある。

故に、気恥ずかしいが、気楽に提案できるのだ。

 

そうして、下の話をしていると──

 

 

「っと、到着だな」

 

 

部屋の扉が開いた。

 

 

「ベリアル様、ありがとー!」

 

「ありがとうございます!」

 

 

ベリアルは小さな女の子を二人、アルシェの妹であるクーデリカとウレイリカの手を引いていた。

そんな三人を見て、アルシェは席を立った。

 

 

「ウレイ、クーデ……おかえり」

 

 

学院からの帰りだ。

イミーナとアルシェのお茶会の時間を作るべく、ベリアルが迎えに行っていたのだ。

 

 

「お姉さま、ただいま!」

 

「ただいまー!」

 

 

元気な二人をアルシェは抱き止めた。

前に見た時より大きくなったな、とイミーナは考えていた。

 

 

「イミーナ」

 

「あ、おかえり。ご苦労様」

 

 

イミーナは紅茶を口にしつつ、ベリアルを一瞥した。

 

 

「話は出来たか?」

 

「まぁね……あんたの悪口で盛り上がったわ」

 

「……本当か?」

 

「本当な訳ないでしょ。冗談よ」

 

 

少し心配そうにするベリアルを見て、イミーナはくつくつと笑った。

そうして、予備のマグカップに紅茶を入れて、ベリアルに渡した。

 

 

「ありがとう、イミーナ」

 

 

礼をしつつ、ベリアルはアルシェの座っていた席についた。

 

アルシェは妹二人を抱き止めて、部屋の隅まで移動している。

妹達の話す学院であった他愛もない話を、アルシェは聞いていた。

 

そんな三人をイミーナは一瞥し、ベリアルへと視線を戻した。

 

 

「あんた、ちゃんと親代わりしてるのね」

 

「親代わり、か。出来ているとは思えないな」

 

「それ、あの子達には言わないでよ?」

 

「言わないさ」

 

 

ベリアルの自信のなさに苦笑しつつ、イミーナは茶菓子を一つ手に取った。

 

 

「そういえばさ。あんた、自分の子供を作ろうとは思わない訳?」

 

「……いや」

 

「欲しくないの?」

 

「欲しくない……訳じゃないさ。でも、俺に父親が出来ると思うか?」

 

 

出来ないという返答を待つような、そんな言い草だ。

それにイミーナは眉を顰めた。

 

 

「出来るでしょ。そもそも、出来るかどうかじゃなくて、出来るように頑張るもんじゃないの?」

 

「……そう言われると耳が痛い」

 

 

正直に言えば、イミーナは……子供が欲しかった。

愛する男との形が欲しかった。

 

だが、具体的に子供ができたとして、どうやって育てるべきかは現実味を帯びていない。

だからそう、これ以上は強く言えない。

 

親になる覚悟がないのは自分もだ。

そう考えて、イミーナは話題を切り上げた。

 

 

「ま、いいけど。あの子達を泣かさないようにね」

 

「それは勿論。アルシェとも約束したしな」

 

 

紅茶を口にして、頬杖をつく。

 

 

「でも、あんたがもう少し無責任なら……」

 

「……どういう意味だ?」

 

「何でもない。言っただけ」

 

 

ベリアルがもっと無責任ならば。

何も悩まず、自分を孕ませてくれただろう。

アルシェも、他の側室も、そうだ。

 

だが、そんな無責任な男であれば……ここまで愛していなかっただろう。

だから、過程の話であり、矛盾する欲求だった。

 

 

「イミーナ……何か直すべき所があれば、言ってくれ」

 

 

しかし、ベリアルは真剣な表情でそんな事を言う。

その姿を見てイミーナは思わず微笑んだ。

 

 

「あんたは、そのままでいいよ。そのままが、一番好きだから」

 

「……そうか?」

 

「寧ろ、私の方こそ直すべき所がいっぱいあるでしょ?性格悪いし」

 

 

イミーナは自嘲した。

気が強くて、嫌味を言ってしまう、可愛げのない自分の性格を蔑んだ。

 

ベリアルを苦笑させたくて口にした言葉だったが……逆に真剣な表情をしていた。

 

 

「俺も、イミーナはそのままの性格が好きだな」

 

「……そう?趣味悪いわね」

 

「いや、そんな事はない。俺は自分の意見が言える、気の強い女が好きだからな」

 

「……それ、褒めてる?」

 

「褒めてるぞ?」

 

 

ベリアルが紅茶を口にした。

その飄々とした様子に、イミーナは鼻を鳴らした。

 

 

(ま、こんな生活が続くなら……もうちょっと頑張ってみても、いいかな)

 

 

ほんの少しだけ、頬を赤く染めながら。

 

 

 




次回はレイナース
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