【R-18】オバエロ:至高の淫魔がスケベする話 作:口だけの淫魔
リ・エスティーゼ王国に、バハルス帝国からの通告書が届いた。
内容は──
バハルス帝国は偉大なる
リ・エスティーゼ王国内のエ・ランテル近郊はアインズ・ウール・ゴウンが本来所有するべき領地であるため、此れを返還すべし。
──とのこと。
突然の通告に王国が頷く訳もない。
元々、王国と帝国は敵対している国家だ。
王国側はこの通告書を、ほぼ毎年行われている侵略の一種だと判断した。
ヴァランシア宮殿内の貴族は口々に、バハルス帝国及び、アインズ・ウール・ゴウン魔導王に対する罵倒を口にした。
そこで、罵倒を口にしなかったのは、一部の者だけだった。
まず、王国戦士長ガゼフ・ストロノーフ。
彼はカルネ村付近で法国に命を狙われた際、アインズによって助けられている。
恩義を感じているため、罵倒など決して出来はしない。
次に、第三王女ラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフ。
彼女はナザリックと繋がっており、偉大なる御方であるアインズの罵倒など口には出来ない。
彼等がどこで聞いているかも分からないため、本心で思っていなかったとしても罵倒など恐ろしくて口には出来ないだろう。
そして、第二王子ザナック・ヴァルレオン・イガナ・ライル・ヴァイセルフ。
彼は小太りの王子であり、愚鈍であると周囲の評判も悪い。
だが、その中身は優れた秀才であり、王国のためを想い努力と覚悟が出来る人間である。
真に愚物である第一王子のバルブロに比べれば、次代の王に相応しい人間であると言えるだろう。
そんなザナックは、現在の会議から視線を逸らし、自身の顎に手を当てた。
(このナザリックという組織……戦士長も口にしていたアインズ・ウール・ゴウンという
紛糾する貴族達を冷ややかに見つめる。
(情報が足りない。だが、例年通りの帝国の侵攻と同様には思えん。少なくとも警戒はすべきだろう)
そして、妹であるラナーに視線を向ける。
不安そうな顔をしているが……それは演技であるとザナックは見抜いた。
(天才である妹が真の意味で追い詰められてはいない。この事から、今すぐに王国が滅ぶような事はない、か)
しかし……この戦争は避けられないだろう。
ザナックは口元を手で覆いながら、貴族達を見た。
誰も彼も、目に欲望を見せている。
この騒動の後に、どれだけ自身が有利になれるかのみで動いている。
真の意味で国のために働いてくれる貴族は……片手で数えられるぐらいだろう。
王国は戦火へと、足を進めつつあった。
◇◆◇
ナザリック、玉座の間。
その玉座に、このナザリックを支配する偉大なる御方が座っていた。
白骨は威厳ある赤い瞳を光らせ、その玉座の前で正座する者へと向けられていた。
「何か、言い訳はありますか?」
正座しているのは俺だ。
「……ない」
申し訳なさそうな顔で俺は頭を下げた。
「帝国の内情を知るため傀儡にしようとしていた騎士と寝て、挙句、
「仰る通りだ。申し訳ない」
図星、図星の図星だ。
図星を突かれ過ぎて穴だらけになっている。
こうなってしまったのも、レイナースを抱いた事がラズロからモモンガさんに共有されたからだ。
その後、モモンガさんから本心の調査という名目で尋問され、ポロッと
そして、俺は説教されているのだ。
「はぁ……ベリアルさんが、
「ハイ、努力シマス」
努力はするが、我慢出来る自信はない。
片言で話した俺を見て、モモンガさんが首を捻った。
「努力だけではダメなんですよ……まったく。ベリアルさんが性欲を我慢出来ないのは、問題だと俺は思います。どこかで問題に成りかねないので」
「……善処する」
俺は目を細めて、視線を逸らした。
この話題が拙いと、認識していたからだ。
「ですから、今回の失態に罰を付与したいと思います」
「罰?」
「といっても、そんな重いモノじゃないですけど。性欲に流されたら、罰を与えるって形にして、なんとか自制心を保って欲しいんです」
「なるほど」
俺は身構えつつも、安堵した。
モモンガさんは仲間意識が強い。
俺に対して、そんなに重い罰を与えないだろう。
今回の件は確かに俺が悪く、反省もしている。
モモンガさんやナザリックの皆にも悪いとは思っている。
罰を素直に受け入れて、今後は気を付ければ──
「では、ベリアルさん。一週間の間、性行為を禁止します」
それは、俺に対する死刑宣告だった。
「……それって明日からにならない?」
「なりません、今日からです」
あんまりだ。
俺は内心、涙を流した。
◇◆◇
禁欲生活、一日目。
今回の件を流石に反省した俺は、大人しく罰を受ける事とした。
だが確かに、この身の性欲に身を任せ、俺は好き勝手に生きている自覚はある。
これを機に、性欲をコントロールする術を学ぶのも必要だろう。
という訳で、一日目は大人しく帝国の邸宅で雑務をしていた。
帝国……というか、皇帝ジルクニフから送られてきた書類の確認などだ。
ナザリックを国として認めるよう通告する書類は、現在、王国まで送り届けられたそうだが……返事はまだ返ってきていないらしい。
ただ、そう長くない期間が空いて、王国と帝国の戦争が発生するそうだ。
といっても、例年発生している小競り合いのようなものらしいが。
それをナザリック側の威を示す絶好の機会であるとして、ジルクニフはナザリック側から戦力の提供を願い出ている。
……まぁ、これはモモンガさんがやるらしい。
超位魔法を一撃ぶっ放して、プレイヤーの炙り出しをしつつ、王国と帝国の両方に力を示すそうだ。
つまり、大虐殺である。
超位魔法をぶっ放したら、何万もの人間が死ぬ。
それも、抵抗すら出来ず一方的に。
当然だ。
それだけの力量差が、現地の人間と
俺は……俺の知らない人間が何人死のうとどうでもいい。
それは俺の本質が既に人間から変容している事から、当然である倫理観だ。
湧いた虫達に殺虫剤を振り掛けても、良心の呵責は発生しない。
だから、その大虐殺に関して、俺が思う事はない。
流石に……無抵抗な民間人を殺すのであれば、俺も少しは『ダメじゃないか?』とは思うが。
ナザリックを認めない国の兵士を殺した所で、何も思うところはない。
「…………」
それが人間として、異常である事は分かっている。
だが、俺はナザリックの至高の御方であり、異形種である。
彼等には悪いが、死んで貰おう。
俺は皇帝ジルクニフから届いた書類を、机の上に放り投げた。
「……はぁ」
そして、目頭を揉んだ。
俺が不安になっているのは、大虐殺を知った側室達に愛想を尽かされるんじゃないか、という恐怖からだ。
人が死ぬ事を許容する判断に対する罪悪感よりも、愛する人に嫌われるかも知れないという恐怖が勝つ。
『あれはアインズが勝手にやった事だ』
『俺は悪くない』
そう答えるのは簡単だが、親友に責任を押し付けられる程、俺は面の皮が厚くない。
許容したのは俺だ。
止められる立場に居るのに、見捨てようとしているのは俺だ。
だから、彼女達に嘘は吐かない。
ナザリックが人間を虐殺した事実から、嫌われるのだとすれば……仕方がない。
だが、それでも嫌われたくない。
人に愛されなくなるのは怖い。
そんな自己中心的で臆病な自分が……嫌になる。
俺は現実逃避をするべく、帝国の貴族から送られてきた手紙やら贈り物やらの整理を始めた。
◇◆◇
禁欲生活、二日目。
陰茎がバキバキになった。
今すぐ女の子とエッチしたい。
ズコバコしたい。
何だか知能指数がめちゃくちゃ下がってる気がする。
エッチしないと治らない気がする、これ。
だが、我慢だ。
これは罰なのだ。
組織の幹部である俺が、組織の罰則を曲げる訳にはいかない。
大丈夫。
俺は我慢出来る。
我慢出来る男だ。
全く問題ない。
「……ベリちゃんさー」
「ん?」
「お尻触るのやめてくんない?」
無意識のうちに、俺はクレマンティーヌの尻を撫でていたらしい。
「……すまない」
「ま、いいけどねー。甘やかすとベリちゃんの為になんないからさー」
ここはリ・エスティーゼ王国の王都である。
冒険者チーム『銀翼』として帰還中だ。
王都の内情を探るため、冒険者ベリルとして来たのだが……王都内の国民は平常運転だ。
例年通りの戦争という事で気が緩んでいるみたいだな。
「しかし……はぁ、『蒼の薔薇』が居ないとはな」
アダマンタイト級冒険者チームの所感も欲しかったのだが、彼女達は現在、別の依頼で王都から離れていた。
残念だ。
「残念だったねー、ラキュースちゃんやら、あのチビ吸血姫ちゃんに会えなくてー」
「……なんだか呼び方に棘がないか?」
「さぁ?どうだろうねー」
はぐらかされた。
だが、イビルアイを嫌っているというよりは、小馬鹿にしているような感じだ。
彼女をオモチャ扱いしてる……という感じか。
まぁ、あの娘、歳の割に
そこが可愛いんだが。
いや、クレマンティーヌも可愛いと思ってるか。
愛情表現が俺と少し違うだけで。
「じゃ、私はブレインやらクライムやらと会って来ようかなー?気安い関係だからこそ、ポロッと溢す情報もあるよねー」
「あぁ、なら頼んでいいか?俺は……そうだな、お忍びでラナーとでも会ってこよう」
隠密スキル使って、王女殿下と会う。
彼女は当事者だからな……色々と知ってるだろう。
「りょうかーい。でもさー、ベリちゃん」
「ん?」
「エッチしたらダメだからね」
「勿論だ。モモンガさ……アインズさんに叱られたくはないからな」
どれだけ信用がないんだ、俺。
そんなに手当たり次第、スケベするような奴だと思われてるのか?
まぁ、そうなんだが。
だが、今の俺は我慢できる男だ。
ナザリックの今後の為、俺は成長するんだ。
だから、罰則を破るつもりはない。
俺を
俺の意思は……硬い!
「……ベリちゃん、おっぱい揉まないでねー」
「あ、すまん」
俺の意思は……硬い……と、思います。
がんばります。
という訳でラナーの部屋まで来た。
勿論、人払いの魔法も使用済みだ。
密談だからな、誰かに聞かれると困る。
クライムの方もクレマンティーヌが連れて行ってくれたし。
……俺とラナーが密会しているのは、彼に内緒だが。
「お久しぶりですね、ベリアル様……♡今日はどのようなご用件ですか?」
黄金と評されるような可憐な容姿をしたラナーが、俺の前で微笑んだ。
声も少し上機嫌で、言葉の節々にハートマークが浮かんでいるような気がする。
……可愛いな。
前まで、容姿は可愛いが内面がバケモンだから忌避していたが、こう、最近は内面も可愛く思えてきた。
ほら、一途な女の子って可愛いじゃん?
国滅ぼしても男と結ばれたいって強欲さも、行動力と意志の強さだし。
これはアレだな。
俺の精神があの頃に比べて、より異形種へと近付いている証拠だ。
人の命に対して、何とも思わなくなっていった結果、ラナーの精神性に近付いているのだ、俺も。
まぁ、可愛く思えるのはいい事だ。
「あぁ、帝国から宣戦布告紛いの通告が来ただろう?王宮内の様子を知りたいんだ」
「そうなのですね。でしたら、幾つかお話ししたい事があります。まずは──
ラナーが口にしたのは、王宮内の情報だ。
国王のランポッサIII世は、流されるまま戦争に参加しようとしていること。
第一王子のバルブロは、戦争に参加しようとしていること。
第二王子のザナックは、ナザリックに対して警戒心を抱いていること。
貴族達は危機感もなく、戦争後にどれだけ立場を優位に進められるか考えていること。
などなど。
「という内訳になります。戦争に関して、ベリアル様は如何するおつもりなのですか?」
ラナーも気になるのだろう。
その言葉に俺は頷いた。
「超位魔法を使用し、王国兵を虐殺する予定だ。数で言えば……恐らく10万は死ぬだろうな」
「超位……なるほど。でしたら、税収の軽減などを考えなければなりませんね」
王国の兵は、大半が徴兵によって連れて来られた農夫達だ。
彼等が死ねば、王国の生産性は低下する。
ラナーの判断は、王国を生きながらえさせる為には重要だ。
ふと、俺は思った。
ラナーが何を考えているか、分からないと。
「少し気になったんだが……ラナーは今後、王国をどうしたい?」
「……はい?どう、とは?」
「あー、すまない。質問が抽象的過ぎたな。滅ぼしたいか?」
「……いえ?滅ぼす理由もありませんし」
理由があれば滅ぼすだろうが、理由はない……という事だ。
「なら、今後は……というか、ラナーは将来的にどうなりたいんだ?」
クライムと結ばれる為に、王国を生贄に捧げ、ナザリックの配下になるつもりなのだろう──
「大それた事を言いますが……その、ベリアル様と結ばれれば、と」
……あ、うん。
俺は自分の顔に手を置いた。
寝取りだよ、これ。
俺の地雷……いや、これは寝取りじゃない。
クライムとラナーが正式に結ばれる前に、俺へと靡いたから『
分からん。
だが、こう、凄まじい罪悪感が俺の身体の中で駆け巡っている。
すまない、クライム。
俺が悪い。
そんな俺を見て、ラナーは少し顔を曇らせた。
「……そ、その、ダメですか?ベリアル様……ダメでしたら、性奴隷などでも構いませんが」
その言葉に俺はラナーに視線を戻した。
やってしまった事を悔いても仕方ない。
俺に出来る事は、俺を慕ってくれている女を幸せにする事だけなのだ。
「いや、ダメじゃない。俺もラナーの事は好きだからな」
「っ、“好き”ですか……!」
「あ、うん。好きだよ、好き」
ラナーが恋する乙女のような顔を俺に向けている。
……いや、可愛いな。
可愛い。
なんかもう、責任とか、どうでも良くなってきた。
可愛いし、よくないか?
「まぁ、ラナーの望みは分かった。今後はそのような方向性で進めるようにしよう……当分は王国の姫として、
「はい、分かりました。ありがとうございます♡」
……やっぱりハートマーク飛ばしてるだろ。
まぁ、いいか。
公の場でそんな態度じゃなければ。
ラナーに関して、今すぐに側室へ向かえる!という訳にはいかないが……将来的には、ナザリックに迎え入れる事を考えよう。
ただ、彼女は王国の王女だ。
そして、王国はナザリックと敵対している。
立場が彼女を側室にさせてくれない。
王国が存在する以上は、だが。
でもなー、王国を滅ぼすような事はしたくないんだよな。
王国には蒼の薔薇も居るし、そこそこ思い入れもある。
だから、そう、原作通りにはしたくないんだが……うーむ。
俺にデミウルゴスやラナー並の知能があれば……。
いっそ、ラナーに『こうしたい』と方針だけ伝えて、自分で動いて貰うか?
それもアリな気がしてきた──
「ベリアル様、要件は以上でしょうか?」
「ん?あぁ、そうだが」
そう答えると、ラナーはニコニコと笑みを浮かべながら自身の手を合わせた。
「でしたら、これから
俺は咽せた。
脳味噌のリミッターがブチギレそうになる。
バキバキだった陰茎がバキバキ通り越して、ボッキボキになる。
……ボッキボキ?何考えてるんだ、俺。
「……いや、諸事情で性行為を禁止されていてな。あと五日間、出来ないんだ」
「そう、なのですね……それは残念です」
ラナーが目に見えてしょんぼりとした。
ぐ、ぅ、可愛い゛……!
だが、俺は負けない。
性欲に打ち勝って見せる。
「無論、五日後なら構わない。禁止期間が終わったら、俺から誘わせて欲しい」
「っ、本当ですか!それは嬉しいです」
また、ラナーが嬉しそうに笑みを浮かべた。
頬も上気していて、僅かに紅が掛かっている。
「では、俺はこれで──
「あの、お待ち下さい。ベリアル様」
「ん?何だ?」
「
ラナーは少し上目遣いで、そんな事を言ってきた。
ぐわああああっ。
金髪美少女の上目遣いキスおねだりだ。
だが、
控えるべきだ。
俺のドスケベスイッチが入ってしまう。
だが……この申し訳なさそうにおねだりする美少女のキスを拒否できるか?
いや、出来ない。
「……まぁ、少しだけなら構わないな」
「ありがとうございますっ、ベリアル様♡」
◇◆◇
ラナーと男はベッドに腰掛けて、向き合った。
距離は近い。
態々、ラナーがベッドに座ったのはキスで腰が砕けてしまう事を想定したからだ。
ベッドの上ならば転がっても問題はない。
「では──
男の顔が近付く。
魅力的過ぎる容姿と、その声にラナーの子宮が疼く。
目を閉じて、男を迎え入れようと待つ。
ちゅっ♡
唇が重なり、感触を確かめる。
そのままラナーが僅かに口を開けば、男も口を僅かに開いた。
れろ……♡
「んっ……♡」
示し合わせたかのように舌を出し合い、絡ませる。
れろ♡れる♡♡
「んぁ♡はぁ……っ♡」
ラナーは両手を男の体に触れさせる。
すると、男の方も手を伸ばしてラナーの肩を抱いた。
れる♡♡れろ……♡
「んぅ……♡んっ♡♡」
唾液が混じり合う。
まるで互いをふやかすように舐め合う。
ラナーはこの瞬間が好きだった。
れろ♡ぬちゅ♡んちゅ♡♡
「んぁ♡んぅ♡っはぁ……♡♡」
身体が
子宮が疼いて、膣内が濡れているのも分かる。
それでも性行為は出来ない。
もどかしく感じつつ、意識を舌へと集中する。
れろれろ♡♡れる♡♡れろぉ♡♡
「んっ、ん♡♡んぁ♡んっぷ……♡♡♡」
男の硬い胸板に、柔らかな乳房を押し付ける。
舌を絡めながら密着すれば……抱き返された。
筋肉質な身体に抱きしめられ、ラナーは無意識のうちに腰をへこへこと揺らしていた。
ちゅっ♡ちゅっ♡♡
「んっ♡んぅっ♡♡」
切ない。
前みたいに、子宮口までズンズン突いて欲しい。
膣内をぐちゃぐちゃに濡らしながらも、性行為出来ない事実を噛み締める。
許す事なら男に種を乞いたいが、迷惑を掛けたい訳ではない。
ラナーは我慢して、キスを続けた。
れろぉ……♡♡♡
「ん、ぁ……♡♡♡」
舐めとるような感触にラナーは足をピンと伸ばした。
脳に溢れた多幸感を身体が快楽と勘違いして、膣を痙攣させたのだ。
軽い絶頂に身を震わせるラナーを、男が抱きしめた。
そして──
っぱ……♡♡
「ぁ……♡」
男の舌が離れた。
唾液が舌と舌の間で繋がり、垂れる。
「……はぁ♡」
ラナーは蕩けた目で男の顔を見た。
そして……抱き締める力を緩めた男に、笑みを浮かべた。
「ベリアル様……ありがとう、ございました……♡」
「あぁ……いや、感謝はいい。俺から礼を言いたいぐらいだ」
直後、ラナーの腹に服越しで硬い感触を感じた。
男の怒張した陰茎が、互いの服越しに当たっていたのだ。
「……っ」
今すぐ、この
種付け
しかし、その欲求を飲み込んだ。
「……では、五日後を楽しみにしていますね♡」
ラナーは男の目を見て、笑みを浮かべた。
真に愛しているならば性愛だけではなく、その人を想った行動をすべきだと考えたからだ。
(……今夜の自慰は、気持ちよく出来そうですね)
そして、先程の感触を身体に覚え込ませるよう、ラナーは深く目を閉じた。
◇◆◇
禁欲生活、三日目。
先日のラナーとのキスをオカズに、昨晩、俺は自慰をしたのだが……まったく、陰茎はその勢いを収める事はなかった。
ガチガチのバキバキに勃起したままだ。
女の子とエッチしないと収まりそうにない。
これが
仕方がないが、辛いものは辛い。
早く最終日まで経過して欲しい。
そんな絶賛性欲モンスターと化している俺は、ナザリックに帰還していた。
帝国に何日も居座っていると、今度はナザリックの仕事が滞るからな。
色々としなくてならないこと、配慮しなければならない事があるのだ、俺にも。
「それで、アルシェ。妹達の様子はどうなんだ?」
「はい、お陰様で良くして貰ってます。先日はカルネ村まで行かせて頂き、現地の女の子と遊んでいました」
現地の女の子……あー、ネムか。
エンリの妹だったか、歳も近いから仲良く出来るんだろう。
片方は村娘、片方は元・貴族子女だが。
「それはよかったな。将来的には学校にも行かせたい。魔導国が建国出来たら、そこの学校に行かせても良いな」
「はい、私もそれが良いです……が、その、ベリアル様?」
「ん?なんだ?何か気になる事があるのか?」
アルシェには幸せに生きて欲しい。
その延長線で彼女の妹達にも幸せに生きて貰いたい。
何か、少しでも不安があるのならば解消してやりたい。
そう考えて、俺は少し思考を──
「あ、あの……どうして、先程から胸を触られている、のですか?」
今、俺はベッドの縁に座っている。
そして、その膝の上にアルシェを乗せている。
アルシェは小柄だから、抱き抱えるような形になっているが……俺の手はアルシェの着ている服の裾から、中へと入っていた。
「……わ、悪いな。手が勝手に」
すべすべ、もちもち素肌を味わっていた手を取り出し、両手を宙へ上げる。
「い、いえ……構わな、構いませんけど……その、私の身体を触ってて楽しい、ですか?」
「あぁ、楽しいが?」
そんなアルシェの言葉に俺は頷いた。
アルシェの胸はそんなに大きくないが、それがこう、寧ろ良いというか。
小ぶりだが女性らしい体に触れていると、こう、良いんだよな。
良い。
しかし、そんな事を口にしたらキモがられそうだ。
手遅れかも知れないが、話を逸らそう。
「しかし、随分と肉付きが良くなったな。来た頃に比べて健康体だ」
そう、アルシェの体に触れたら分かる。
まだ痩せ気味ではあるが、肋が浮く程ではなくなった。
薄くあった慢性的な目の隈もなくなったし、それだけストレスから解放されたのだろう。
よしよし。
このままずっと、お腹いっぱいになるまで美味しい料理を食ってくれ……アルシェ。
しかし、俺の内心とは別にアルシェは表情を曇らせた。
「……そ、その太りましたか?」
しまった。
先程の発言はノン・デリカシー過ぎたか。
俺は慌てて、弁明するために口を開く。
「いや、そう意味ではなくてな……いい意味で肉が付いたというか……以前は細過ぎたぐらいだ。今ぐらいが丁度いい……いや、もう少し太った方が良いか?」
ぺらぺらと言い訳を口にしていると、アルシェが神妙な顔で頷いた。
「善処す、します」
「いや……無理に太らなくて良いからな?これからも健康で居てほしいだけだ」
俺はそう言いつつ、話題をまた変える事にした。
◇◆◇
アルシェは愛する主人の膝の上に座らされて、満足していた。
最近、帝国関係で忙しいという事もあり、構って貰えるのも週に一度か二度、または三度程度になってしまっていた事もあり、今日のような触れ合いは歓迎していた。
他愛のない話や、妹達の話をして、男の笑みを見る。
それだけでアルシェは満たされていた……の、だが。
すりすり♡
(……っ、また……♡)
男は無意識のうちに、アルシェの服の脇から手を入れて、胸を触っていた。
ご丁寧に布製の下着をズラして、直接、乳房を撫でている。
アルシェの身体は男によって開発されている。
無論、胸も乳首も触れられるだけで絶頂するような性感帯になっている。
毎週、少なくとも一度は男に抱いて貰っており、その甲斐もあって今も感度は良好だ。
すりすり♡なでなで♡♡
「……っ、ぅ♡」
本当に無意識なのだろうか。
男は入念に、愛でるようアルシェの胸を撫でる。
乳首に触れないように優しく、乳輪の周りを責めてくる。
すりすり♡♡♡
「っ、あっ♡♡」
思わず声を漏らした。
だが、それでも男は黙ったままアルシェの胸を撫でている。
恐らく、本人も気付いていない。
アルシェが指摘すれば、その行為を中断するだろう。
しかし、アルシェは指摘するつもりはなかった。
男が
その結果、アルシェもエッチできないのだと欲求不満になっているのだ。
このまま、気持ちよくして欲しい。
という欲求がアルシェに口を噤ませたのだ。
くに♡くり♡♡
「んっ♡あっ♡♡」
指は乳輪から乳首へと移動した。
アルシェは胸自体が性感帯ではあるが、その中で乳首は最も過敏な場所になっている。
アルシェは男の腰の上、座らされたまま身を捩った。
じんわりと、下着が濡れているのを自覚した。
「はぁ……♡はぁ……♡」
そうして、息を荒くしているアルシェに対して……男は手を、下腹部へと移動させた。
息を、呑む。
男の手はアルシェの履いているスカートの裾から、下着の中へと入り──
くち……♡♡
「あっ♡」
アルシェの
既に痛い程、勃起して
くに♡くに♡♡
「はっ♡っく、あっ♡♡」
あまりにも気持ち良くて、アルシェの膣内は愛液でぐちょぐちょになっていた。
さわさわ♡♡
「っ、ん……♡」
ぬぢぬぢ♡♡♡
「ん゛っ♡あ゛っ♡♡♡」
片手で胸を、もう片方の手で
アルシェは思わず、口を窄めて息を吐いた。
(これっ♡イク♡凄いのくるっ♡♡気持ちいいっ♡♡)
アルシェは腰を浮かせて、男の指に自身の
気持ちいい所をぐりぐりされて、絶頂したくて堪らなくなっているのを自覚した。
くちくち♡♡くにくに♡♡
「あっ♡はぁ……っ♡ん゛っ♡♡」
アルシェは嬌声を漏らしながら、膝を震わせた。
(イク♡イクっ♡♡イクイク♡イク゛♡)
来るべき絶頂を迎えるために、身体が準備しているのだ。
愛する男の手で
そして──
くにっ♡♡♡
「あ゛ぅっ♡♡♡♡」
アルシェは絶頂し、身を痙攣させた。
男の膝の上で手足を伸ばして、身を捩りながら嬌声を漏らした。
それと同時に、下着が漏らした愛液で滲んでいくのが分かる。
「はぁ……♡はぁ……♡」
身体を突き抜ける快楽の余韻を感じていると、男はハッとしたような顔でアルシェに視線を向けた。
「っ、すまない、アルシェ。つい、無意識で」
無意識で女をイかせるなんて、どうかしている。
そう思いつつも、アルシェはその事実を好意的に受け入れた。
「い、いえ……♡そ、の……構いません、から♡」
アルシェは上気して赤くなった頬を緩めて、男に笑みを浮かべた。
寧ろ、もっとして欲しい気分だったからだ。
◇◆◇
禁欲のし過ぎで、俺はどうやら変になっているようだ。
アルシェに対して無意識の間にセクハラを行なってしまっていた。
絶頂するまで胸を揉み、女性器まで弄っていた。
これは、恥ずべき事だ。
流石の俺も、自分が怖くなっていた。
このままでは、見ず知らずの女にもセクハラしてしまうのではないか。
そう考えると、怖い。
顔が青ざめる程だ。
その旨、ラズロ相手に不安を口にすれば──
『では、この七日間は側室の方々にしか顔を合わせないようにして下さい』
と言われた。
帝国での仕事は、俺に化けたラズロがやってくれるそうだ。
本当にすまない。
今度、好きな物を何でも与えよう。
という訳で、俺は俺を自分で軟禁する生活が始まった。
俺は私室から出ないぞ。
例え、誰に呼ばれても、だ。
俺は巨大な浴槽の中で、バキバキに勃起した陰茎を見て、ため息を吐いた。
次回はクレマンティーヌ、イミーナ、ルプスレギナです。
レイナースの呪い
-
解け
-
解くな
-
どっちでもいい
-
※結果のみ確認する