【R-18】オバエロ:至高の淫魔がスケベする話 作:口だけの淫魔
薄暗い空から酸性雨の降る中、俺は両親が死んだ事を知らされた。
企業の幹部だった父母はアーコロジーの外で融和政策の食事会に参加していたらしいが、そこで自爆テロが発生した。
あれはアーコロジーの外の人間の仕業なのか、それとも企業内部の過激派の仕業か。
それは分からない。
莫大な遺産を残された子供の俺に、親戚を名乗る大人が絡んできた。
どいつもコイツも、俺じゃなくて遺産が目当てだ。
子供だからと舐められていたが、幸いにも俺は普通の子供ではなかった。
自分自身で財産を管理し、俺は親戚達を排除した。
両親が残してくれた高層ビルの一室。
そこで俺は遺産を食い潰していた。
将来に希望が見えず、ただただ、惰性で学校に通う。
そんな中、俺に恋人が出来た。
初めての恋人だった。
両親の居ない俺を憐れんで、慰めてくれた。
彼女はアーコロジーの中でも底辺の家庭で、貧しい家だった。
ほんの少しのキッカケで、アーコロジーから出ていかなければならない程に。
俺はその女が幸せになれるなら、と金を注ぎ込んだ。
それでずっと一緒に居てくれたら、と。
幸せだと思った。
それで良いと思った。
だが……違った。
女は俺を捨てて、他の男に乗り換えた。
彼女の目的は俺の資産だった。
家族が路頭に迷わないように、騙しやすい男を掴んだに過ぎない。
本命は別に居て、俺はただの財布だった訳だ。
別に、恨んではいない。
生きるために仕方なかったのだと、今でも納得している。
だが、俺は人を信用出来なくなった。
人の好意が信用出来なくなった。
俺は魅力のない人間だ。
ただ金だけ持っていた。
俺を「好き」だなんて言う奴は全員、嘘吐きだ。
どいつもコイツも、どいつもコイツも。
顔も知らないゲームの中で、本当の俺を知らない奴の好意だけが本物に感じられた。
ユグドラシルの、アインズ・ウール・ゴウンの奴らだけが俺の友人だった。
それだけが、俺にとって本当の──
目を開く。
薄暗い闇の中、ベッドの上から窓を見る。
月明かり、星……それは本物なんかではない。
ブルー・プラネットさんが用意したプラネタリウムだ。
人工の光が部屋を照らしている。
「…………」
ベッドの上で全裸の俺は……すぐ横で眠る存在に目を向けた。
金髪のボブカット、色白の肌。
整った顔立ちは……今はただ眠っている。
あんなに警戒心が強くて安眠できないとか言っていたのに、こうして俺が隣にいても眠っている。
手を伸ばして……髪を撫でる。
「…………」
ちょっと笑った、そんな気がした。
クレマンティーヌは俺のことが好きらしい。
それは言動で、振る舞いで……仕草で、そう教えてくれる。
信用できると思っている。
だが、それでも……一歩、深くには踏み入れられない。
俺は根本で人を信用できていない。
俺は人を食い散らかして、我儘に振る舞う屑だ。
この世界に来てからは、さらにもっと。
そんな俺すらも、クレマンティーヌは許容してくれた。
その事実に俺は……嬉しかった、のだろうか。
本当は否定して欲しかったのかも知れない。
嫌われた方が楽だったかも知れない。
だけど、好きと言われた。
ならば、俺はその気持ちに応える必要がある。
「…………」
将来的に俺はクレマンティーヌをどうするべきなのか……いや、どうしたいのか。
俺は彼女と恋人になりたいのか?
彼女に子供を産んでほしいのか?
……分からない。
違う、とも言えない。
そうだ、とも言い切れない。
ただ、分かるのは……彼女に嫌われたくないという、浅はかな俺の感情だけだ。
「…………」
俺は再び、ベッドに転がった。
憂鬱な感情だっていうのに、ちんぽがバキバキに勃起していた。
つらい。
朝、クレマンティーヌも目が覚めて身支度をしていると……部屋にメイドが入ってきた。
人間型の妙齢のメイドだ。
彼女は朝食を持ってきてくれた。
机に皿が置かれ、そこには柔らかなパンとバターやら何やらかんやらが置かれていた。
なんかこう、ホテルの朝食みたいな感じだ。
「では、私は失礼致しま──
「いや、待て。お前も一緒に食わないか」
俺の言葉にクレマンティーヌはちょっと驚いた。
いや、まぁ、彼女はまだナザリックでの歴が浅い。
知らないメイドと食事をするのは怖かろう。
俺の言葉にメイドは片眉をあげた。
「よろしいので?ベリアル様」
「構わないとも。クレマンティーヌにお前を紹介したい」
「……では、食堂まで行き、私の食事も持ってきましょう。しばし、お待ち下さい」
妙齢の女性が頭を下げて、退席した。
言葉の通り、朝食を持ってくるのだろう。
そう思ってると、クレマンティーヌに脇腹を突かれた。
「ちょちょちょっと、いきなり何?そういうのビックリするから、予め言ってて欲しいんですけどー」
「悪いな。だが、丁度良い機会だ。彼女を紹介しておきたい」
首を傾げるクレマンティーヌに俺は言葉をかける。
「彼女は俺が──
「お待たせしました。ベリアル様」
先程の妙齢のメイドが食事を持って来た。
机に朝食が三つ並べられる。
「随分と早かったな」
「はい。事情を話せば最優先で用意してくれましたので」
普通のナザリックのメイドなら、至高の御方と並んで食事など……とか何とか謙遜するが、彼女は別だ。
なぜなら──
「ラズロ、いつも通りの姿でいい」
「……よろしいので?」
「あぁ、クレマンティーヌにお前を紹介したい」
クレマンティーヌが妙齢のメイドと、俺を交互に見る。
今後も長い付き合いになるんだ、紹介はしておきたい。
「では……失礼して」
ドロリ、とメイドの顔が溶けた。
その瞬間、クレマンティーヌが俺の後ろに隠れた。
まだちょっと異形種が怖いんだろうな……いや、まぁ俺も異形種なんだが。
メイドの顔が溶けて、現れたのは卵のように凹凸のない顔だ。
そうして黒い空洞のような目と口が現れた。
「クレマンティーヌ、紹介しよう。お前の知っている言葉で言うと……そうだな、俺の従属神である『ラズロ』だ。ドッペルゲンガーのラズロだと覚えておけ」
「よろしくお願いします、クレマンティーヌ様」
まだナザリックに他の面々が活動していた頃に、俺が作ったNPCだ。
こっちの世界に転移する事を想定して、性格が良好だとか、人間に差別意識がないとか、創造主に対して物怖じしないとか、色々な設定を盛りに盛った有能メイドだ。
「え、えぇー……う、うん、よろしくー?」
クレマンティーヌがラズロと握手する。
ぶよぶよとした触覚にちょっとビビっているようだ。
「ラズロ、いつもの姿になっていいぞ」
「では、失礼して」
ドッペルゲンガーはレベル一つに付き、一つの外装を持つ。
ラズロの
合計で25の外装を保存できる。
妙齢のメイド姿は客人を持て成す時の姿だ。
彼女本来の姿は──
「これでよろしいですか?父上」
小学生ぐらいの女の子だ。
……いや、あのね?
俺は別にロリコンとかじゃなくてね?
仲の良かったペロロンチーノのアホが、美少女ロリメイドっしょ!とか何とか熱弁しまくった所為でね……俺が依頼してた外装をロリキャラに書き換えられちゃってね……。
まぁ、今となっては良い思い出だ。
「……あのー、ベリちゃん?父上って言ってるけど……」
「あぁ、俺が作ったからな。誰かに産ませた訳じゃないが、父親みたいな物だろう」
「へ、へー……なんというかさ、倫理観の違いってのー?突きつけられてる気がするんですけど」
クレマンティーヌの言いたい事は分かる。
俺だって『父上』とかではなく『ベリアル様』とか呼んでほしい。
だが、この世界に来て割とすぐに「父上と呼んでもよろしいですか?」とか何とか、上目遣いで言って来たから……俺は折れた。
「とにかく、ラズロは人間に対して悪感情はないし、性格も温厚だ。俺が居ない間、ナザリックを出歩きたかったら案内して貰うといい」
「はい、任せて下さい。このラズロ、命にかけてクレマンティーヌ様の安全を保障致します……いざと言うときは蘇生します」
「ベリちゃん、今、この子凄い物騒なこと言わなかったー?気の所為?」
俺は苦笑する。
「まぁ、気にせず……朝食を食おうか」
「はい、父上。ラズロはペコペコです」
「……まぁ、いいけどさー」
三人で並んで、朝食を食べた。
強姦魔と連続殺人鬼と
「あぁ、そうです。クレマンティーヌ様、一つお聞きしたい事があるのですが」
「ん、なーにー?ラズロちゃん」
クレマンティーヌはラズロにちょっとビビっているようだが、それでも表面上はいつもの態度だった。
見た目がか弱い女の子だってのが影響しているのだろう。
「母上と呼んでよろしいですか?」
「ごふっ」
吹き出したのは俺だ。
食べていたパンを飲み込んで、俺はラズロへ視線を向けた。
「ラズロ。何故、クレマンティーヌが母親になる」
「一度、母親という物が欲しかったんですよ。父上」
「だからと言って、何故──
「クレマンティーヌ様は父上と、乳繰り合っていますよね?いずれ結婚するのではないかとラズロは邪推しているのですが」
……ラズロの設定に『創造主相手にも物怖じしない』って書いたやつは誰だ?
俺か?俺だった。
彼女の言葉にクレマンティーヌはちょっと引いてる。
半笑いになってるし。
「結婚……結婚……」
顔を赤くして、ラズロの言葉をリフレインしている。
そんなにショックを受けたのか?
俺はため息を吐いて、ラズロへ目を向ける。
「まぁ確かに、そういう事はしている」
「ですよね、父上」
「してはいるが、まだそういう関係ではないんだ」
「えぇ?そうなのですか?でも将来的に、『そーいうかんけー』になるなら問題ないのでは?」
こ、こいつ……!
答え難い事を……いや、悪気はないのだろう。
悪気はないが、それが一番面倒だ。
俺が目を泳がせていると、ラズロの視線がクレマンティーヌへ向いた。
「クレマンティーヌ様はどう思いますか?母上と呼ばれる件に関して?」
「え?えー……べ、別に良いけどー?」
内心、俺は暴れそうになった。
味方だと思っていたクレマンティーヌに裏切られたからだ。
「おぉー。母上から許可は頂きましたよっ、父上」
早速、クレマンティーヌの事を母親みたいに扱っている。
俺は頭を抱えて……ため息を吐いた。
「好きにしろ。だが、公の場では彼女を母親と呼ばないように」
他の配下共がブチギレては堪らん。
モモンガさんに見られたら、絶対根掘り葉掘り聞かれるし。
「承知致しました、父上」
女の考える事はよく分からん。
未婚なのに母親呼ばわりされる事を許容するなんて。
だが、しかしまぁ……クレマンティーヌはラズロとの距離が近付いたようで、少し親しそうにしていた。
まぁ、いいか。
ラズロも、クレマンティーヌと打ち解けたくて提案したのだろう。
中々、よく出来たメイドだ。
……だよな?
自分の願望を満たすために、母親呼びした訳じゃないよな?
俺は苦笑しながら、朝食を口に運んだ。
その頃にはもう、早朝の嫌な感情は消えていた。
◇◆◇
「ずるいっす!」
ナザリック第九階層、食堂にて戦闘メイド『プレアデス』の一人、ルプスレギナは激昂していた。
机に置かれた朝食を前に、フォークを手に持ち振り上げていた。
「落ち着きなさい、ルプー」
「ユリ姉はことの重大性が分かってないっす!」
姉に注意されても落ち着かないルプスレギナに、ユリ・アルファはため息を吐く。
ここ最近、彼女の機嫌は最低値を下回り続けていた。
それでも最も邪悪な一面が露呈しない限り、『怒っている』パフォーマンスでしかないため、そこまで深刻には感じていなかった。
「ナザリック内に至高なる御方の後宮が出来たんすよ!?なのに、そこに配属されてるのは人間一名なんて、ずるいっす!」
「あら、ルプスレギナ。それはベリアル様への批判かしら?」
横から金髪の美女、ソリュシャンが顔を出した。
「違うっす!そんな訳ないっすよ、ソーちゃん!問題なのは──
ルプスレギナはバターにフォークを刺し、ぐちゃぐちゃに潰した。
「ナザリックのメイドの中、誰もお情けを貰っていないこと。違う?」
そして、ルプスレギナは真顔になった。
いつもの笑みは控えて、真剣な表情でソリュシャンへ目を向けた。
「……それはそうね。でも、それはベリアル様に対する不敬では?何かしらの理由があって、私達に手を付けてない筈よ」
その言葉に、ルプスレギナは顔を顰めた。
「そんな事は関係ない。外部の人間には手を付けるが、私達には手を付けない……それは、自分達の努力が足りていない証明。なーんて、そう思わないっすか?ユリ姉も」
「えぇ、まぁ……そうね」
至高の御方、そのうちの一人はモモンガ……現、アインズ様はアンデッドであり、子を為す事は望めない。
しかし、もう一人のベリアルは
プレアデス、いやナザリックの配下達は、自身の創造主を失う恐怖をすでに経験している。
故に、残った至高の御方への忠誠心は凄まじい物であり、女であれば身体を捧げたいとも考えている。
そして、今後、自身が支えるべき主人として、至高の御方のご子息が増えれば……そして、その母体になれれば……そう思う事が、程度の差はあれ皆が思っている。
今まで、ベリアル様はメイドに一度も手を付けた事がなかった為、『そういうこと』に興味がないのだと思っていた。
ならば、主の意向を汲んで、はしたない真似はしまいと自制していたのだ。
しかし、外部から人間がやって来て事情が変わった。
ナザリックの外の女、それも人間を抱く……という事は、ナザリック内の女に魅力がないことの証明となったのだ。
現在、ナザリックの女性陣では激震が起こっている。
どうにかして、ベリアル様のお手付きにならなければならない。
どうにかして、気を引いて抱いていただかなければならない。
そうしなければ、自身の創造主の方々のように、我々を捨ててしまうかも知れない……と。
「とにかく、まずはラズちゃんを囲んで、ベリアル様の好みを聞くっすよ!」
「やめておきなさい、ルプスレギナ。ラズロ様は口が硬い御方……ご自身の創造主に関しては何一つとして話して下さらないわ」
ラズロ。
ベリアル様直轄のメイドであり、プレアデスとは異なる管轄に配属されている。
戦闘能力は階層守護者を少し下回るが、それでもプレアデスに比べれば遥かに上回る。
地位としては上下などないが、ソリュシャンは彼女の事を上に見ていた。
ナザリックに在籍している至高なる御方の直属メイドとは、それだけ羨ましい立場なのだ。
「ソーちゃん、既に試してみたっすか?」
「ええ、昨日ね。言葉通り煙に巻かれてしまったわ」
「あー。ラズちゃん、忍者っすからね」
実際に『忍術』を使用したのだろうと、ルプスレギナは想像した。
そして、周りの姉妹、そして聞き耳を立てている一般メイド達に目を向けた。
「……兎にも角にも!これは大変で、すぐに解決しなければならない問題っす!颯爽と解決すべく、他のメイド達も名案があれば教えて欲しいっすよ!」
ルプスレギナの言葉に、メイド達があーだこうだと反応し出す。
その様子を見て、ユリは再びため息を吐いた。
「くしゅんっ」
ベリアルがくしゃみをした。
その姿を見て、クレマンティーヌは笑った。
「何今のー?ベリちゃんってさ、そんな可愛いくしゃみすんのー?」
「……放っておけ」
気恥ずかしい思いをしながら、ベリアルは腕を組んだ。
そして、首を傾げた。
状態異常耐性スキルにより、風邪なんて引かない筈なのにな……と、思案した。
「父上、風邪にはネギが効くとペロロンチーノ様が言っていました。お尻に刺すと良いそうです」
「……あのクソ鳥、ゴミみたいな情報を教えやがって」
少し苛立った仕草をしながらも、内心は少し喜んでいた。
去ってしまった友人の影が、ほんの少しでも見えたからだ。
青の薔薇で書くべきキャラは?
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ラキュース
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イビルアイ
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ティア(TSレズエッチ)
-
ティナ(ショタ化おねショタエッチ)
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ガガーラン
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