この世界を生き残るために最優先で確保しておきたい人材がいる。
先ずはカスミやスイレンっといった水タイプのエキスパート、エリカやナタネたち草タイプのエキスパートに四天王やチャンピオン等のポケモンバトル強者だ。
というのもこの世界の元になったゲームにはキャラクターに合わせて得意不得意が設定されている。
水タイプのジムリーダーなら水タイプのポケモンが捕まえ易かったり、草タイプのジムリーダーなら食物を育成及び収穫数アップだったり、四天王やチャンピオンはそのままポケモンバトルが強く、確率で起こる拠点襲撃イベントを凌げやすくなる。
主人公キャラの場合はレベルが上がる毎に全ステータスが上がるため最終的にはブッ壊れになるのだが序盤ではむしろ介護してあげないと簡単にサヨウナラっとなってしまう危険性が高い為いまはまだ仲間には出来ない、というかしたくない。
そんな訳で先ずはこちらに依存したソニアにきのみを集める様に指示を出して、自分は周辺を探索してボールの材料等を集めている。
ポケモンにしてもトレーナーにしてもボールが無ければ捕獲すら出来ないからだ。
そうして辺りを探索していると1匹のポケモンがぐったりしているのを見つけた。
白い身体に青い頭部とそこから飛び出したオレンジ色のツノ、ラルトスの色違いだ。
恐る恐る近寄って見るとその容態の酷さがより分かる。
身体はボロボロでいたる所にキズが付いている、近寄っても逃げないどころか動けもしないその様子に慌ててゲットして拠点へと連れて帰る。
拠点にたどり着くとすでにソニアも帰って来ていて、きのみを仕分けしていた。こちらに気が付くと声をかけてきた為オボンのみとオレンのみを用意させ、それらを混ぜ合わせ潰してペースト状にしてラルトスに与えていく。
傷だらけのラルトスの姿を見たソニアは驚いて色々とたずねていたが無視してゆっくりと少しずつ食べさせる。
そのうち満腹になったのか静かに寝息をたてるラルトスを簡易ベッドに寝かせ、ソニアに後は頼むと言って拠点を出て、木と石で組み合わせたピッケルを振るって他の材料も集めていく。
「これからどうするかな」
思わず不安から愚痴をこぼす、慌ててラルトスをゲットしたけれども現在はきのみに頼った生活。一緒に暮らしている者が増えれば増えるほど1人にかかる負担は倍増していく。
きのみだけの生活なんて必ず何処かで破綻が待っているのは目に見えて明らか、とは言え他の方法なんて今は無い。
ハァっと大きくため息をついて此れからの事に思考を巡らせるのだった。
主人公 ◯◯
元々ポケモンをゲームとしてプレイしていただけの男、そのためこの世界にやって来て目にしたモブキャラの悲惨な末路に触れ生き残るためならどんな犯罪行為も躊躇わない様になる。(ソニアの捕獲や監禁調教など)
とは言え元は犯罪とは無縁の生活をしていたため基本的に優しい、がそれはそれとしてヤらなければいけないなら躊躇はしない。