※この作品はR-18です。

輪廻の輪の転生ゼウス~前世知識に基づいてギリシア神話で穏便生存(?)ルートを目指したら…~   作:oosima

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神話と言うのは本当に色々な作品のネタになっているのが納得できるほどに、多くの逸話に彩られているのがいいですよね…。
その中でも、ギリシア神話って本当に上から下まで人間味がありすぎる人間ドラマを演じているのが魅力的ですね…。
今回は、その中でもしもその人間味の強い偉い方々に、今どきの人間の価値観とかが持ち込まれたらどうなるかという疑問と、それから次々とアイディアが生じていって他の作品のそれが思いつくのが少なくなったので、一度形にしてすっきりさせた方がいいかもと言う考えで始めたものです。
時間がある時でいいのでお気にいり登録に評価や感想投稿をしてくれれば、思いついて行くアイディアを上手くまとめていける励みになりますのでよろしくお願いします。
厳しいものでも参考にできますので大丈夫です。


序章 クレーテー編
001 神界屈指の女の敵ルートを回避しようと決意したのに…◎


 〇21世紀初頭 地球 某弧状列島 某市内〇

 

「…ふうぅぅ、やっと今日の授業も終わったなぁ…ギリシア神話は好きだけど…あの教授も好きすぎて授業が長くなりすぎるのが難点だよなぁ…まあ、そのおかげで色々と面白いネタを聞けるのが良いけど…」

 

 ある時間軸で機械文明が発展した世界があり、そこのとある大学での授業の帰り道で一人の神話系の授業を受け終えたばかりの一人の大学生が、愚痴りながら帰り道を歩いていた。

 

(…しかしなぁ、いくら古代ギリシアの各都市国家であるポリスの初期の王様達が箔付けのために自分の先祖は神様だーって言いまくってたからって…いくら何でもギリシア神話の神様たちって…特にゼウスって浮気性すぎるよなー。もしも…ありえないけどー現代人とかがゼウスに転生とかして、その知識に基づいて行動したらマシにー…いや、今どきの転生系小説じゃあるまいし、ましてや現代より生存条件が厳しい古代が舞台なんだからうまくはいかないだろうな…ん? 何か昼間なのに暗く…??)

 

 その大学生が興味のあるギリシア神話についてありえないと前提を置きながらも考察や想像をしながら歩いていたが、その最中に周囲がやけに暗くなっていることに気付いて怪訝な顔で空を見上げた。

 

「…え? 何で他は晴天なのにあそこだけ黒雲が…? あれ? 何かバチバチとなって…!?」

 

 見上げた大学生たる青年がその奇妙な空模様に不吉を覚えた直後、それに生じた雷が真下にいる彼の身を包み込むように地上に落ちてきて、青年は身が焼かれるような感覚を味わわされた後、その次には意識が闇に沈んでいくように落ちていった。

 

(……あ、あれ…? 何処だろうここは…? 僕は確か…大学での授業の帰り道で…天気が奇妙になったので見上げたら…ん? たしかそこからー…何が起きたっけー…? それと…何かものすごく長い間…眠りに付いていたような気が…? つーか色々と体が妙だぞ…??)

 

 それからどれくらいの時が経ったのか定かではないが、青年は目を覚ましたものの新たな不可解さに襲われていた。

 視界が霞がかかったようにはっきりとせず、体は上手く動かせず、何か布で幾重にも巻かれているような奇妙な感覚が全身を覆っていたのだ。

 

「…んっしょ、んっしょ…ふうぅぅ…や、やーっと出来たわー。事前に酒をがぶ飲みさせて朦朧とさせておく予定だけど、適当に作ると石製だと見抜かれてこの子を見つけられて先に生まれた子達のように飲み込まれるかもしれないし…。これくらいならばれずに済むかしらー?」

(…ん? 何だ…あの赤ん坊くらいの大きさの石にノミをやけに打ち込んでいる女の人は…? でも妙なまでに美人に見えるな…あ、あれ…? 今度はあの石に産着を着させて…?)

 

 その視界に掛かっている霞のようなものがだんだんと薄れていくとともに、今の自分がいるのがどこかの洞窟の中であること、その自分の傍らで美しい初めて見るがどこか母親に近い親しみを覚えさせる美女が何かの作業をしていることに気付いた。

 

「…この石を加工して作ったものを、あなたの父君にあなたと偽って飲み込ませます…。そして、あなたは正体を隠してここクレーテー島で生きるのですよ…ゼウス」

「…ほぇ??」

 

 そして、その美女が慈しみつつも涙をこぼしながら顔を近づけてきて、自身に向けて呼んだその名に青年は戸惑った。

 何故なら、その名は彼が眠りに付く前に受けていた授業でも耳にしていた、ギリシア神話における最高神の名前であったからだ。

 だが、それに対する青年の困惑は次に気付いたことへの疑問であっという間に吹き飛ばされる。

 

「っへほふひいはふなっふぇる(って僕小さくなってる)ーーーーー!!??」

 

 その近づいてきた美女の瞳に暗くも映し出された自身の姿が、産着に包まれた赤ん坊に変わってしまっていることに気付き、その驚きは泣き声混じりの咆哮となって露わになったからだ。

 

「…ちょ、そんな大きな声を出しちゃだめよ! け、けどーなんか変な産声ね…半分がクロノスの…あの人の血を引いてるためかしら…?」

 

 泣き声を間近から浴びて、その赤ん坊ゼウスの母である女神レアは驚愕と困惑を覚えつつも軽く叱り、同時に不安も感じ始めるのであった。

 

 

 

 

 

 〇十数年後 クレーテー島 某森林〇

 

「………………」

 

 洞窟の中で青年が目を覚ましてから十数年後、その洞窟の中で赤ん坊になってしまったことに気付いた青年は、1●歳くらいの少年になっていた。

 少年は澄んだような白い素肌に包まれてるが健康的な艶をしていて、稲妻の光のような明るい金色のスッと伸びている短髪と同色の大きな瞳をしており、細身だが濃縮されて将来性を感じさせる均整の取れた筋肉が付いていた。

 

「…ゴアアアアアア!!」

 

 その少年が豊かな森の中を歩いていると、やけに巨大なサイズのクマが背後から襲い掛かってきた。

 

「!!」

 

 すると、少年が即座に鋭い表情へ切り替えて熊に振り返り、弓を構えるように身構えると、その手に稲妻が生じて弓矢のような形をとった。

 

「シッ!」

「ゴガァ!?」

 

【挿絵表示】

 

 少年がその光り輝く弓を放つと稲妻の矢はその速さで放たれ、矢は熊に当たってその巨体を稲妻に包み込んで絶命に追い込み、熊はあちこちに火傷を負って地面にずしんと地響きをたてながら倒れて絶命してしまう。

 

「…よーし、これで数日分のお肉は手に入れたー。持ち帰って皆で解体して調理しよう」

「ああ、今日も大物を仕留めたんだなー」

 

 少年がその熊を背負って運ぼうとした時、大きな茂みの中より気さくな声をした額に大きな目が一つだけついた巨人が姿を現した。

 

「あ、そうだよーアルゲース伯父さん」

 

 その姿を見た少年が親しんだ声を返した単眼の巨人の名はアルゲース。

 古代ギリシア神話では原初の神々に属する大地母神ガイアと、その息子の一人で彼女の夫となったウラノスの間に生まれた神々に含まれるキュクロープスと呼ばれる三兄弟神の一柱である。

 

「…お前さんは親父や弟のクロノスと違って本当に素直で優しい子だなぁ。あの二人にもその優しさがあったら世の中こんなことに…あの二人の孫や子供だなんて信じられないよ…」

「いやいや、言いすぎだよ伯父さん…(…まあ、前の世界で言うなら紀元前(?)に当たるこの時代…前世である現代から見たらとんでもない文化や風習に出来事があるから拒否感が出るのは当然というか…。だが、僕も生きるためとは言えこの時代の世界中を駆け巡って…それでタルタロス爺さんの所に迷い込んだり、あの人の領内で当時幽閉中だったこのアルゲース伯父さんと出会ったり、それで偶々助けたらそのお礼として雷霆を貰ったりと…どんどん前世の常識から離れていってるなぁ…)」

 

 そのアルゲースと共に熊を担いで帰り道を歩いている少年の名はゼウス。

 今現在、この神話時代(?)を支配する二代目最高神クロノスと正妻レアの第六子にして、そのクロノスの兄であるアルゲースの甥でもある隠れた少年神。

 その起源をより掘り下げれば、そのゼウスを中心にギリシア神話などを学んでいた、この時代にはまだ存在していないだろう東方の島国に前世の大半を持つが、今ではその頃の自身の名前を思い出せないまでにこの新たに生を受けた神代の世界の色に染まりつつあった転生者でもあった。

 

 

 

 

 

 〇キュテラ島 某秘密神殿〇

 

「…失礼しまーす。熊の肉が沢山とれたので御裾分けに来ましたー」

 

 熊を仕留めてから数時間後、ゼウスは取れすぎた熊の肉を御裾分けするために、クレーテー島とは別のキュテラ島を訪れた。

 

「あ! 皆ーゼウス君が来たわよー!」

「えー! 本当だー!」

「ゼウス君お久しぶりー!」

 

 ゼウスが空からそのキュテラ島の砂浜に降り立つと、その砂浜に隣接する森の中から見た目は若く美しい女性の姿をした精霊の一種であるニュンペー達が出迎えてきた。

 

「ねー!? 今回はどんなのを持ってきたのー!?」

「この前のは西にある海峡のすぐ向こうにある大陸とは別の西にある新しい大陸から持ってきた変わってるけどおいしい実やその種だったけど!」

「今日は珍しくもない熊です(サイズは前の世界じゃめっちゃ珍しいけど)」

「いやー! 止めてー! 君の料理と合わさると食欲に抗えずに太っちゃうー!」

 

 ニュンペー達はゼウスを取り囲むと黄色い歓声を上げながらあっという間に彼を取り囲んだ。

 

(…ううーむ、神話原点のゼウスだったら喜ぶだろうけど…、僕も前の世界と違って関われないだろう美女や美少女に取り囲まれるなんて男として嬉しいけど…それ以上になんかストレスが溜まる…。これ以上のピンクロードを突っ走ってた原点ゼウスってマジですげえ…)

「はいはーい、皆ー男としては嬉しいけどそんなまだ小さな子にちやほや群がったら却って疲れちゃうからいったん解散よ解散ーーー♪」

 

 そうして男心とメンタル抵抗値もろとも包囲してくるニュンペー達を制止したのは、彼女達をも優に凌ぐ美貌と気配を持つ女性であった。

 女性は黄金を繊細に加工した金糸で出来たようなウェーブがかったロングヘアーを伸ばし、琥珀色を思わせる深く大きな瞳を中心に夜空で輝く金星の如き美貌をし、ニュンペー達以上に長躯且つそれも美点に変える豊満さと引き締まりを併せ持って黄金律を成しているスタイルをした美女であった。

 

「…あ、お久しぶりです。アフロディーテさん」

「どうもー♪ お久しぶりーゼウス君、そんな他人行儀に接しなくていいのよー♪」

 

 その姿を見て少し疲れを増しつつも親しんでいる微笑を浮かべながらゼウスが向いた美女の名はアフロディーテ。

 ゼウスの前世の知識と同じく、この世界でも愛と美と性を司る女神である。

 

「(…そして、この世界ではヘーシオドス先生著作神統記に記されている通り、祖父ウラノスが我が子に覇権を奪われることを恐れて生まれてくる子供を地底に封じ続けるという悪政を行っていた頃、我が祖母ガイアさんの機転で隠されて大きくなったわが父クロノスがその横暴にぶちぎれ、ちょうどその頃にて祖母であるガイアさんとアダルトな意味でドッキングしようとウラノスが天から地上へ降りて来た時に、それを狙ったクロノスが振るったアダマスなる魔法な素材で出来た大鎌でぶった切られたときに離れて海に落ちたチンコから生じた泡で生まれたという元からR18な出自を持つ女神様でもあ)ってぐほぉ!?」

 

 その美しい女神の姿に若くも男の端くれとして目が行きながらもゼウスがその前世から引きずるメタな知識をつい思い出してしまったその時、それで触れた自身の例のものにゼウスは激痛とプレッシャーを覚えてしまう。

 

「ゼウスくーん♪ まーた何か余計なことを考えてないー♪」

 

 いつの間にかアフロディーテが満面の笑みを鼻が触れる距離まで近づけつつも薄暗いオーラとして視認できる怒気を生じさせ、その細い手とそれに似つかわしくない怪力でゼウスの何だかんだ反応し始めていた股間を腰布越しながら握り掴んできたのだ。

 

「い、いいえ! 滅相もございません! アフロディーテおねえさん!」

 

 それに嘗て初めて会った頃に失言を漏らしてしまったばかりに今掴まれている箇所を一度握りつぶされかけたことのあるゼウスは、その時の恐怖と苦痛で不死身の神族であることを忘れて必死に泣き声混じりの声で彼女からの問いを否定する。

 

「そ♪ 元気そうで何よりだったわ♪ だったら今日の調理は一人で大丈夫そうねー♪」

「はいいイイィ! さっそくやらせていただきますぅぅぅぅ!!」

 

 アフロディーテが綺麗な微笑みに切り替わってそう命じながら手を離すと、ゼウスは即座に股間を撫でながら即座に調理準備へ取り掛かった。

 

「…そういうわけで今回出来たのは熊肉使用の“ニクマン(肉まんの音写のまんま)”でございます…」

「うー! 美味しー!」

「肉汁が上手く効いてて蕩けるようでー!」

「ホカホカしてる小麦色の白い生地との相性がね~♪」

「インドでしか取れないはずの胡椒が手に入りやすくなるなんて凄いー♪」

 

 数十分後、ゼウスが作り上げた前世由来料理の一種であるニクマンをニュンペー達は美味そうに頬張りまくっていた。

 

「いやー♪ こんなふうに色々美味しい料理を考えたり作ったりしてくれてありがとうねーゼウス君♪」

「あーはい、お褒めに預かり光栄です…」

 

 それを美しいリクライニングチェア風な長椅子に座ってニクマンを神々の酒であるネクタールと共に味わってきた。

 

(…この時代って本当に食文化とか前世に比べて色々なさすぎるんだよなー。幸いにも神ボディで水の上を含めて音速顔負けの超高速で走りまくれたから、子供の頃は好奇心とそれに押されてあちこち出かけまくった時期に偶然迷い込んだタルタロス爺さんの領域で見つけたアルゲース伯父さんを助けて、それで貰った雷霆の力で世界中どこへでも好きなように行き来できるようになったなー…)

 

 ゼウスはその間も調理しながら、コバルトブルーに輝くエーゲ海や青く澄んだ大空、それらを今の身の子供心のままに駆け巡っていた頃を思い出す。

 

(…それで前世で色々な転生系やらチート系やらのSSを読んで得た知識を元に、色々な食材を集めにもっと遠くと行き来して…その途中で出会ったこのアフロディーテさんの興味も得てその配下のニュンペーさん達に集めてきた作物とかを色々と栽培してもらって…出来たのを材料に前世で料理好きだった母親の影響で色々身に付けた料理を再現したら…、ここの人達と親交を深められたのは良かったー。とりあえずー神話みたいに最高神とか女性絡み修羅場量産機とか覇権争いとか誰が次の反乱指導者を産むかにビビって鬼畜な真似をしまくるみたいなルートはこのままの調子で避けよう。そんでこのまま人知れず地方の辺境神(?)みたいな立ち位置でやり過ごそう。もしも親父にばれてしまって呼び出されても上手くご機嫌取りして粛清されないように色々美味い料理を作れるようになって料理の神でも目指そう…)

「…はふー♪ この白い小麦のモチモチした触感とそれに包まれた肉汁が固まったような肉の中身の調和が美味しー♪ そこの君が腰に巻いてる白い絹製の腰布に隠されてるお肉とどっちが美味しいかしらー♪」

「…毎回毎回変化のない冗談を言ってると飽きられますよ…!?」

 

 その回想でゼウスはこの世界での生活を少しでも楽にしたり、生存確率を上げるために前世知識を元にやってきた行為の数々も思い出すが、その一つであるニクマンに絡めてアフロディーテがいつものストレートなからかいの言葉を浴びせてくるが、ゼウスがそれにうんざりした顔を向けようとしたところで彼女は自身のサクランボのように薄桃色の美しい唇で彼のそれを塞いできた。

 

「…ひょ(ちょ)!? ふぁふろふぃーちぇひゃん(アフロディーテさん)!? は(な)、はにを(何を)…!?」

 

 初めて味わう女性の優しい柔らかさと温かさを兼ね備えた唇を自身のそれで味わわされる感触に、ゼウスは体温が急速に高まって鼓動が早まるのを感じつつも戸惑いを唇から放とうとしたところで、口内に何か甘くも幻惑的な液体が流れ込んでくるのを感じた。

 

「…ふふふ♪ 初めてお口にするネクタールはその齢じゃさすがに刺激的過ぎたらしいわね…よっこいしょ」

「…ふぇ? アフロディーテ様ぁ…?」

「あ、ゼウス君を抱えて…どこへぇ…?」

 

 それから急速に朦朧となっていく意識の中で、ゼウスはおぼろげに見えていくニュンペー達の声を幾つか聞いたのち、身が誰かに持ち上げられる浮遊感に似た感覚を覚えた後に再び意識は闇に落ちた。

 

(……ん? あれ…? ここは…あの…今の人生…じゃなくて神生が始まって…母に隠されて育てられたあの洞窟……?)

 

 それからしばらくたった後、ゼウスが意識を取り戻したのは彼がこの世界の母である女神レアによって隠されて育てられた、クレーテー島にあるディクテオン洞窟の中であった。

 内部は前世のガイドブックや写真などで見たものよりも、はるかに広大で且つ複層的な構造をなして畏怖と神秘さを深く覚えさせる構造をしており、火ではない何かしら神秘的なものと思われる照明がともされてほのかに内部を照らしていた。

 

「…え? 何でここにいるんだ? 確か僕…キュテラ島にいて―――?」

「あ…あむ…❤️ ぷはぁ…これが男の子の…❤️ 思ってたのよりも大きいけど…口で触れれば触れるほどぉ…引き寄せられちゃう…❤️」

「―――ぇ…っっ!?」

 

 ゼウスはその懐かしく神秘的なこの世界での家に何故か今いることに戸惑いを覚えて身を起こそうとするも、そこで我が身の下より前世で己が雄を慰めていた時に近くもその時とは熱さも深さも全く異なる、肉から我が身が誰かに味わわれているような心地よい感覚と、身を内側から痺れさせて自由を奪うような苦痛の両方を覚えてしまう。

 

「…っ!? だ、誰…!? こんな所に連れて何の目的でこんなことを…!?」

 

 ゼウスは我が身を内側より蝕む痺れに引きずられつつも無理をして上体を起こすが、もう一つ覚えさせられている甘い感覚の正体を目にするとビクッと震えるが直後に固まってしまう。

 

「…ちゅぱ❤️ はあ…あ❤️ 更に大きく…つ、次は確かー……ぁ、起きちゃった…❤️」

 

 そこには腰布をはぎ取られて露わになった小さないながらも綺麗に割れた腹筋を秀麗で細い指でなぞりつつ、その長くのばした妖艶な舌で少年の色合いを保ちながらも質量ではそれを逸脱している雄の象徴を舐め上げている、一人のよく見知っている女性の姿があった。

 

「…アフロ…ディーテ…さん??」

「キャ❣❓」

 

 ほのかな明かりの中でゼウスが神の目でその女性の正体を見抜いて目を丸くした直後、彼の寝ていた間に雄々しくなっていた雄の象徴はブルリと小さく振るえた後、その先端から間欠泉のように噴き出た白濁の噴水はアフロディーテを白く染め上げて驚かせた。




別の説ではアフロディーテさん、ゼウスと他の女性の間に生まれた娘という話もあるのですが、今回のお話はゼウス系ストーリーの始まりから振れているので、時系列的にはそれよりも先に生まれたとする神話の内容を取り込みました。
次回は、今回の行動に至ったアフロディーテさんの思いとそれに対するゼウスの答えも交えながら、より深まっていく大人向けのお話を書いていく予定です。
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