※この作品はR-18です。

輪廻の輪の転生ゼウス~前世知識に基づいてギリシア神話で穏便生存(?)ルートを目指したら…~   作:oosima

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今回もギリシア神話原典とは異なりつつ、(原典の方の)ゼウスや読者の皆さんが喜ぶだろう新要素が出てきます。
それとま十話しか投稿していないのに、お気に入り登録が三百件を超えて総合評価が四百件以上を越しました。
本当にありがとうございます。
他の作品と合わせてこれからの応援もよろしくお願いします。


010 爆弾発言は突然なのもあるし…

 ○神代 黒海某沿岸 アマゾン国 王宮○

 

「「「「「………………」」」」」

 

 沈黙に包まれつつも情欲など様々な感情に満たされたアマゾン国王宮の中心で、ユピタは生まれたままの姿にされてメディアが掛けた血の魔術で隆起した自分の男根に羞恥と自嘲を覚えつつ、先ほどの問いの真意を確かめるべく口を再び開く。

 

「…あ、あのー…アウラ様ー…そのー…先ほど言われた強き種を撒ける雄であるかどうかそっちの身体で確かめるって問いの意味はー…?」

「決まっているでしょう。そなたが私達との間で強い子を設けられるかどうかという意味です」

「…ですよねー………!?」

 

 たどたどしい口調で口にしたその問いに対するアマゾン側のシレっとした答えに、ユピタは雄としての秘かな情欲の歓喜とそれに対する理性中心での自嘲で引きつった笑みを浮かべるが、その種馬ほぼ確定な状況とそれを告げた彼女達の名称から前世から継いだ記憶を刺激して顔が強張りだしていく。

 

「待ってください。そうして生まれてきた子供が男の子であった場合はどうなるのですか?」

 

 ユピタは冷静さを務めようとしつつも知識からくる想定される事態への恐れと嫌悪で表情が硬くなる。

 彼の前世の記憶にあるアマゾン国は、女性が中心となっている国だが人間である以上は子を設けるには男の種を必要としており、神話原典における彼女達は外部の男と交わって子を設けてきていた。

 だが、生まれてきた子の皆が女子であるわけがなく、男子も混じってくるものである。

 そうして生まれた男子は、一番良い場合は交わった相手である男に引き渡されるが、普通は殺されるかもしくは障害を追わせて奴隷とされていったという。

 不特定多数の女性と子を設けるという状況にも(雄の本能的悦びは別として)前世が先進国民であったユピタには抵抗感はぬぐえないのに、我が子がそのように扱われるかもしれない状況は彼に嫌悪を抱かせるには十分であった。

 

「? 何を言うのです? 我々アマゾネス族の胎から男が産まれるわけがないでしょう」

「……はい??」

 

 だが、アウラからの返答はユピタの頭に浮かんだそうした非人道的な未来予想をあっさり否定するものだった。

 

「…忌々しい話だが、数百年前に我々の始祖が、ある女神によってその胎から生まれる男子は父親よりも強大な存在となるだろうという予言を受けてな。それを聞いた神王が始祖に対して女しか産めなくなるという呪いをかけたのが始まりらしい」

「……え? あ……」

 

 続けてメディアが苦虫を噛んだ表情で補足説明すると、ユピタは最近にて自分達も似たような経緯で呪いを掛けられて故郷を出た身なのを思い出して、彼女達に妙な親近感を思い出す。

 

(…あらまー、島にいた頃はお堅すぎそうだったのに…大人の道に入ったら足が速くなり始めているじゃない)

「…う…」

 

 だが、隣にて同じく裸で晒されているヴィーナがジト目を添えてテレパシー的な念話でそう小言をぼやいてくると、ユピタは安堵と比例して増々膨張を強めた愚息に相反して気まずさを覚える。

 

(…え、えーーっとヴィーナ…じゃなくてこの場ではアフロディーテ…、あの初夜の時はあんなこと言ってたけど…やっぱり怒ってる…?)

(…ッ…愛と美に性の女神である私が生き物として当然の営みにいちいち怒るわけがないでしょ。神が人間の懇願に応じて寵愛を与えるのは珍しいことじゃないでしょ。人間が神の血を引いた子を産めるなんてあっちには名誉なことじゃない。そもそも君も結婚なんて出来ないんだから…別に多数の子と関係を持っても…)

 

 ユピタが不安そうにテレパシーで問うと、ヴィーナもといアフロディーテは頬に薄い朱色を浮かべつつもツンとした表情になってプイっと視線を彼から逸らした。

 

(…ど、どうってことないって言いたげだけど…明らかに拗ねてるううううぅぅぅぅぅ! か、可愛いいいぃぃぃぃ! こんな近い齢の美少女みたいな顔も出来たんだ…!?)

 

 それにユピタはヴィーナに父性本能的な庇護欲を覚えるが、そこで彼女の身がアマゾン国女性兵士の手によって連れていかれ始める。

 

「ヴィーナ、そなたが既に子を身籠っていることはわかっています。外部の女である其方にはこれからこの国に必要な良き男手を一人でも産める“孕婢”として習わなくてはいけないことはたくさんあります」

「…? 孕婢…? それはどのような役職で…え? 身籠って…?」

 

 ユピタは初めて聞くその単語に良からぬ気配を覚えるが、続けて耳にした言葉に男としてとりわけ強いドキッとした感覚を覚えた。

 

「? 何を間が抜けた顔をしてるのユピタ。旅立ち前から肌を重ねてきて船の上でもあんだけ交わってきたんだから出来てない方が不思議じゃない」

「…え? え…え…ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!??」

 

 そこで少し呆れ顔を浮かべたヴィーナの言葉を受け、それからここまでにいたる間の彼女との生活の実態を思い出させられていったユピタは、最初は理解が追い付かない表情を浮かべていたものの、次第にわなわなと震えだし、やがて雷鳴の如き大音量の驚愕を真っ赤になった顔から解き放った。

 

「「「「「!!!!!???」」」」」

「!? 何この大声!?」

「ななな何が起きたの?」

 

 ユピタの雷鳴同然な驚愕の大声を室内のアマゾネス達は真面に浴びせられそうになりつつも、直前に危険を感じて耳を塞いだ事で鼓膜は痛めたものの破られずに済み、部屋の外にいた衛兵達は驚いて部屋に入ってきた。

 

「落ち着きなさい。単にこの新しく入ってきた“種奴”候補の男が驚いただけです。ですが…失礼なところはありますけどこれだけの声量を出せる体…、ますます種奴として期待できそうですね…」

 

 アウラは周囲を落ち着かせつつも、女戦士の種族アマゾネスの女王としての感性からユピタの雄として優れた特性を更に感じ取り、瞳に今まで上手く隠されてきていた愛欲の色が少しだが滲み出た。

 

「そ、そんなに驚かなくてもいいじゃない…。これからここの女たちとの間にこの子の妹達をたくさん作ろうって男が一人くらいの妊娠が発覚したくらいで…、この子も驚いて不安を覚えちゃうわよ…」

 

 一方のヴィーナはすごく驚きと戸惑いを覚えつつもまんざらでは無さそうな顔になり、少し前かがみとなってその下腹部を守るように両手をそっと重ねていた。

 

「…い、いや…だって…その…確かに避妊法とかそういうのまだ全然確立してない時代だけど…ぼ、僕なんかに…子供が出来るなんて…え!?」

 

 その母性を感じさせる親しい女性の行動に、ユピタは男としての喜びを覚えるが、それ以上に前世も含めてほとんどには話せていない前の世界での自分の誇れない生まれ育ちに起因する後ろめたさを覚えたものの、そこで自身の四肢を何かによって大きく引き伸ばされて宙づりにされてしまう。

 

「ッ!? これは…!?」

 

 ユピタの身へ蛇のように纏わりついていたメディアの血が今度は鎖状に変化し、その四肢を×字状に大きく引き伸ばした状態で宙づりにしたのだ。

 

「…ほう、この状況では口ではどう言おうとも状況からここは魔術抜きにすると大抵萎えてしまうというのに…、術を四肢の拘束に回して足の付け根のは解いてもここはまだこのような…ふふ♪ これは久方ぶりに強き雄が来てくれたな…ちゅ❤️」

 

 ユピタをそのように魔術で吊り上げたメディアはその絹のように白く透き通るような長髪をかき分けて雄の情欲を煽りつつ、ユピタの赤黒く隆起した亀頭にその薄桃色の秀麗な唇をそっと触れさせた。

 

 

 

 

 

 ○神代 黒海某沿岸 アマゾン国 王都近郊 某山地○

 

「…よし、今日も来てやったぜ…」

「くくく、この前に浚った奴隷女共は子供を産ませられすぎてあそこの締まりがいまいちだったしなぁ…」

「やっぱりアマゾネス共が性格はあれだが見た目と締まりは良いよなぁ…」

「種付け用の人間の男共もこの前の襲撃で皆殺しにしてから、今頃は股から寂しさの涙を流しているだろうから早く行って埋めてやりたいぜぇ♪」

 

 ユピタがアマゾネス達によって人(?)体実験方式で男や雄としての第一の仕事で優秀かどうか試されようとしていた頃、その彼女達が暮らす王都(とはいっても大きな王族のゲルを中心としてゲルが多めに集まっている大きな集落くらい)を、近くの山の深き茂みより下卑た表情で見下ろしている男達がいた。

 

「くくく、まさか前回略奪されたばかりだというのに…ここまで間を置かずに襲われるとは馬鹿な脳筋女共は思わなねぇだろうなぁ…」

「くくく…、だがそのおかげで俺達はあの女たちを雌の悦びで喜ばせて上げられやすいというものよ…!?」

 

 その男達は王都とそこで暮らすアマゾネス達の姿に愉悦の表情を強めていったが、一人がある人物を見やるとその愉悦の色は消し飛んで身は肌色の彫像と化したようにぴたりと止まってしまう。

 その十数秒後、森の中を蹄が荒々しく踏み鳴らし始めた。

 

「…ンン? なんだぁ? そんな鳩が豆を浴びせられたような顔をして…!?」

 

 それに他の男達は怪訝そうな表情を浮かべて同胞が見やっているその方角へ視線を向けるが、そこからまるで感染していくかのように他の男達も肌色の彫像と化していった。

 

「……ん?」

「? どうした新入り?」

「あ、いやー…なんか…畜舎みたいな臭いがー…“お馬さん”と似ているけど…なんか違う臭いがしたようなー…」

「…何だと?」

 

 ちなみにその男達の視線の先であるアマゾン国王都の一角を、改めて外魔石仕込みの縄で縛り直されたヴィーナが歩いていたが、その彼女が訝しんだ顔でつぶやいたその言葉は、周囲のアマゾネス達に警戒の色を浮かばせた。




果たして、今回の森の中で姿を現した男達の正体はいったい…?
次回こそ、本格的に原典の方も喜ぶだろうハーレムルートを主人公が本格的に突っ込まされる予定です。
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