輪廻の輪の転生ゼウス~前世知識に基づいてギリシア神話で穏便生存(?)ルートを目指したら…~ 作:oosima
○神代 黒海某沿岸 アマゾン国 王都 城下町○
「「「「「………………」」」」」
燃え盛るアマゾン国王都の城下町にて、火をつけて襲撃してきたケンタウロス、襲撃されて逃げまどうか抗うかをしていたアマゾネス達は沈黙に陥っていた。
「…………」
その彼らの視線の中心には、この時代にはないはずの馬具を付けた馬に騎乗して、おそらくこの世界で初の“騎兵”となった、ゼウス改め外来の魔術師ユピタの姿があった。
「…あ❣ だ、駄目ぇ…❣ 馬の震えが胎の中でぇぇぇ❣」
だが、その中のユピタの引き締まった表情に相反し、彼と後背位の姿勢で交わって同じく騎乗させられていたメディアの甘い呻き声が場の空気を何割か弛緩させていた。
「ちょっと、さっきの襲撃の報せで驚いてそっちが勢いよく腰を下ろした弾みか抜けなくなったから仕方なく連れて来ちゃったけどもう少し声は真面目にしてください!」
「そ、そうはぁ言ってもぉぉぉ❤️ ユピタぁぁぁ…お前のが大きすぎるぅぅぅ…アアァ❣❓」
その原因である淫肉の交わりを緊急事態故に鋭敏になった感覚に釣られて性感が高まった男根で味わいつつも、緩みそうな顔を羞恥で赤くしつつもユピタはどうにか引き締めてメディアを注意するも、そこで二人が乗る馬が大きく飛びのいてその煽りでメディアは胎内を酷く抉られて甘い悲鳴を上げてしまう。
「このケンタウロス擬きのこのくそ人間がぁ! その一緒に乗せている白髪だが別嬪な女もよこせぇ!」
二人が言い争いしそうになったところでケンタウロスの一人が、その棍棒を勢いよく振り回しながら襲い掛かって来たので、ゼウスは手綱を勢いよく引いて馬ごと飛び退き、その煽りでメディアは彼の身に押し付けられるように姿勢がずれて男根で胎奥を強く小突かれてしまったためだ。
「(…ううう! メディアさんには偉そうなことを言ったけど…! こ、この経産婦だろうからくる懐の大きいながらも何人もの男のアレの強さを確かめてきただろう…、鍛錬(?)によって身に付けられた淫肉ミミズがこっちのナニの凹凸に応じて纏わりついて締め付けてくるこの感覚…! こっちも一応は人の範囲内で肉体スペックを落としてるからより感じやすくなって…!)全く…人が人でもめている最中も襲ってくるなんて! まあ、こっちも経験済みだけど…ふん!」
その状態にびっくりして藻掻くような動きで締め付けてくる淫肉に、ユピタは心地よく感じつつも片手で手綱越しに馬を制御してケンタウロス達の棍棒や石斧を避けつつ、その右手に持つ鈍い銀色で輝く長剣を慣れた動きで振るった。
「…え!? ギャア!?」
その長剣の一撃をまず受けたケンタウロスは得物の木製棍棒があっさり両断されたのに面食らった顔をするが、それから剣先で胸板に深くはないが浅くもない傷を付けられて血と共に悲鳴を上げてしまう。
「な!? ゲルゾスの棍棒があっさり真っ二つにされちまった!」
「すごい威力だわ!」
「あ、あのガキが持つあの剣はなんだぁ!?」
それに周囲のケンタウロス達やアマゾネス達は驚く中、ユピタはその手に持つその長剣を改めて見る。
(…まあ、驚くのも無理はないよなぁ。何せ…本来ならまだ石器文化が大半を占めていて一部でやっと銅器が使われているこの時代には本来ないはずの…“鋼鉄製剣”なんだから)
そのユピタが自信満々な微笑みを浮かべている彼の長剣は、彼が前世より持ち込んだ知識も使って作られた、おそらくこの世界で初の鋼鉄製武器であった。
ユピタは前世では前世知識で活躍する転生者の作品を多く読んでおり、それから興味の幅を広げていって、実家の農業以外にも多くの知識を身に付けていっていた。
その記憶はこの世界で神族の一人ゼウスとして生まれ変わった後も残されており、ユピタはクレーテー島での生活でその記憶を忘れないうちに、前世で用いていた日本語や今この時代の神族で用いられる古代ギリシア文字を更に難しくしたような神代ギリシア文字で書き写し続けた。
その知識は出来る範囲で色々と試されていて、特に鍛冶の方は幼少期の遠出の一環でt偶々冥界の深部タルタロスに辺境ながら迷い込んだ時、伯父の
今のゼウス改めユピタが使用している長剣も、その応用で生まれた鉄器の一つであった。
「おい! なんか知らねえけどあの銀のデケェ刃物はすげえぞ! 女共は一旦ほっといてあのガキをぶっ殺してあの刃物を分捕れ!!」
「「「「「ウオオオオオオオオオオオオオオ!!」」」」」
そんな経緯など知らないケンタウロス達は、まだ一人が負傷した程度の損害しか受けてないことから宝物が自ら現れたと考え、それまで襲っていたアマゾネス達を放置して剣を持つユピタに襲い掛かった。
「…あー、剣術も陣形もない動きだけど警戒は怠らず…ふん!」
「ギャア!?」
それを見たユピタは改めて表情を引き締め直すと、襲い掛かってきたケンタウロス達をその長剣で得物ごと切り裂き始めた。
「うわぁ!? マガスさんが石斧ごとやられちまったぁ!」
「怯むんじゃねぇ! 同時に行って真後ろから頭をかち割ってや―――!」
「ヒヒイン!」
「―――あギャア!?」
やられた二人目がどうやら結構偉い猛者だったらしいのでケンタウロス達は再び驚くが、周りを叱咤しながらユピタの背を狙おうとした方は、彼の乗る馬の後ろ蹴りで下あごから勢いよく蹴り飛ばされてしまう。
(いくら身体スペックを人の範囲内まで落としているとはいっても、残念ながらその範囲内で使える魔術の電流の応用で後ろもほとんどわかるよ)
その間も長剣を振るっているユピタは、人間の範囲内で扱える雷性質魔術の応用で周囲の電磁波や電波等を感じとることができ、そのおかげで真後ろ含めて周囲の人間などの動きは直に見ずとも把握できるようになっていた。
「ぐべえ!?」
「は、速い!」
「やりやがったなこのガ…キバァ!?」
「うべぇ!」
「だ、駄目だぁ! あのガキ強すぎるぅ!」
ユピタはその応用で周囲のケンタウロス達を次々と打ち倒し、縛り上げられていたアマゾネス達を瞬く間に解放していき、それを見た残りのケンタウロス達は急速に逃げ始めていく。
「…し、仕方ねえ! ここは一先ず逃げるぜ! 憶えてろぉ!」
「むぐ?」
その次々とやられていく仲間の惨状に、アフロディーテ改めヴィーナを捕まえたケンタウロスの首領は、彼女を背に乗せたまま馬脚を全開にして逃走し始めた。
「! 逃がすか!」
「ヒヒイイン!」
「アアアァアアン❣❓」
それを見たユピタは全力で馬を走らせ、その煽りで揺れが酷くなった馬上でメディアは胎内を彼の大きくな男根で膣内をかき乱され始めて嬌声を強めてしまう。
「ちい! 追ってきやがった! だがこいつを見ろ!」
ケンタウロスの首領はユピタの追跡に気付いて舌打ちするが、すぐに歪んだ笑みと共にヴィーナの身を盾のように構えて彼が迂闊に長剣を振るえないようにする。
「…典型的な悪人の手だな! だったら…!」
それを見たユピタは長剣とは別にこの場へ持ってきた魔術使用背嚢に手を突っ込み、それからある曲がった形状をした得物を取り出し、それをケンタウロス首領とは別な方向に向けて盛大にぶん投げた後、今度は弓矢を取り出して構えた。
「へへ! そんな方向にぶん投げても当たるわけがねえだろ! おっとぉそんなのぶっ放すとこのねえちゃんの綺麗な肌が傷物になっちばぁ!?」
ケンタウロス首領はそれを嘲りつつユピタを見やるが、その最中に彼は後頭部に大きな衝撃と痛撃を覚えてしまう。
「…後ろばっかり見ながら走っていると何にぶつかるかわからないよ」
呆れた表情のユピタの視線の先には、白目を剥いて唾を吐いたケンタウロス首領の頭と、その後頭部にぶち当たったくの字に曲がった形状をした鈍器の姿があった。
くの字型鈍器の正体は、先ほどユピタが盛大に外して投げたように見えたが、ケンタウロス首領が無視している間に曲線の軌道を描いて飛んでいき、その後頭部に痛撃を与えた“ブーメラン”であった。
今回のブーメランもまたユピタが前世知識からこの世界で生みだした武器の一つで、人間レベル魔術と併用して使用することで軌道を変えることが出来る優れものだった。
「うぼべぇ!?」
「あむぅ!?」
その一撃で脳震盪を起こしたケンタウロス首領はそのまま大木にぶち当たり、その勢いでヴィーナは縛り上げられた状態で投げ出されて、近場の底に川が流れている谷へ落ちそうになってしまう。
「! 危ない!」
それを見たユピタは身体強化魔術で脚力を強化して馬の背を蹴って飛び立ち、宙高く投げ出されたヴィーナの身をキャッチした。
「ぷはぁ! ゼ、ゼウス…」
そのまますかさず猿轡を切り裂かれて口が解放したヴィーナは、ユピタをその真名で呼んだ。
「ごめんアフロディーテ、今までは旅こそ多くても一人旅だったから、誰かと一緒に旅をするなんて初めてだったからこんなのも初めてで…」
「…馬鹿、まだ子供と言ってもいい齢で気にし過ぎよ❤️」
そして、宙に投げ出されつつも時間がゆっくりとなったような感覚の中で、互いの真名を口にしあった二人の唇は自然と惹かれ始めていく。
「アアアアアアアァアア❣❓ 駄目えええええええ❣ こ、こんなのおおおおおおおお堕ちちゃ…アアァーーーーーーーーー❣❓」
だが、その間も膣痙攣でも起こしていたのかゼウスと繋がったままだったため引きずられる形で共に宙へ投げ出されていたメディアが、大気を引き裂かんばかりの嬌声を上げ、その震えを上乗せした肉壺の揺らめきがゼウスの意識から離れて無制御状態となっていた男根を容赦なく締め上げた。
「ッァアアアア!?」
アフロディーテに意識が向いていたゼウスは、一応人間スペックまで落とされていた状態且つ男根への力が抜けていたので、そのメディアの並の男根なら飲み干して消化してしまいそうな極上の肉の震えに抗えず、喘ぎ声を上げながら仰け反ってアフロディーテに触れそうな唇を勢いよく離してしまう。
「ァ、アウぅウゥ…」
「あ、ちょっと待て今この状態でされされたら…キャアアアアア!?」
「…ア、アアーーーー…❤️」
「メ!? メディア様ーーー!?」
その快楽の奇襲でゼウスは意識が遠のいて身体が大きく揺らぎ、慌てたアフロディーテとメディアを道連れにする形で、勢いよく谷底の川目がけて真っ逆さまに落ちていき、その盛大な水飛沫で追ってきていたアマゾネス達を慌てさせた。
本作初めてのバトルパート(?)は何とか切り抜けられました。
次回は、今回の勝利を受けての主人公達とアマゾン側の関係良化とそれのお祝いが中心になります。