※この作品はR-18です。

輪廻の輪の転生ゼウス~前世知識に基づいてギリシア神話で穏便生存(?)ルートを目指したら…~   作:oosima

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今回より、ギリシャ神話原典では清純系キャラとして名高かった彼女の貞操に危機(?)が近づき始めます。


030 闇の中だと人は他者の温もりを求めがち…

 ○神代 黒海某沿岸 アマゾン国 王都 城下町付近森林 地下 ???○

 

「…う、ううう…? な、何が起きて…ここは…?」

 

 蟷螂女(エンプーサ)を中心に起こした粉塵爆発の影響からか大規模な地盤崩壊が起きてから数十分後、それに飲み込まれた神族の少年ゼウスもとい魔術師ユピタは目を覚まし、身の痛みを覚えた。

 

「…あ、そういえばあの魔物を倒した時に地面が大きく崩れた感覚がして…それに吸い込まれて―…あー、状況からしてーあの粉塵爆発を起こした影響で地盤が崩壊して出来た穴に落ちて気を失ってたか…? 明かりはー…魔術の火はあるけど天井も完全に埋まった様子だから登って戻るのは無理そうだな…」

 

 ユピタはまだ重い瞼を擦りつつ身を起こそうとするが、そこで我が身に温かさと柔らかさを併せ持った心地よくもまだ深い馴染みのない肉の感触が覆いかぶさっている感覚に気付いた。

 

「…え!? まさかあの状況で付いてきたのかヴィーナ―――!?」

「…ん、んん~~~~…??」

 

 その感触にまだ頭が目覚め切れていないユピタは、今現在もっとも関係の深い女性の機転を察すると同時にその身重の身を案じだすが、彼がまず目にしたのは思いもよらない人物だった。

 

「…ふあ? あ…起きたんですね~♪ おはようございます~…んー…」

 

 仰向けで寝かしつけられていたユピタに覆いかぶさっていたのは、まだ眠たそうな様子で生まれたままの姿になっているヘスティアで、彼女の下にいる彼の身も衣服や鎧を脱がされて同じく裸体となっていた。

 

「…え、えーーっと…この状況はどうして…??」

「ふあー、あの蟷螂さんをやっつけた後で地面が大きくボコってなっちゃってー、それに飲み込まれたらユピタさんは私を庇ったんだけど頭を岩に打ちつけちゃって気絶してー、それでここの下を流れてるあの川に落ちちゃったんですよー。それで引き上げたらなかなか目が冷めなくてー体を濡らしたままなのはまずいと思ってー、一旦服とかを脱がせて身体を温めようと思って添い寝したら私も眠くなっちゃってー…衣服の方はあそこで乾かしてますー」

 

 その事に顔を薄い朱色に染めたユピタの上でヘスティアが指さした方向には、彼女が生じさせた魔術による明るい火とそれで乾き終えたと思わしい衣服や鎧の姿があった。

 

「すごい、こんな場所へ急に来たばかりなのに寝ている間も魔術を維持できるまでになっているなんて…けど、それにしてもここって何処だろう? 感じからしてアマゾン国の真下なのはわかるけど…?」

 

 ユピタがその事に感心しつつもそれ以上の不審と困惑を覚えたのが、今現在の自分達がいるこの地下空間であった。

 地下深くにあるのは感じからしてわかるが、下の階層を流れる川は数十メートルの川幅があって勢いが強く、上を見上げれば大型ドームのように高くて、そこや奥へ続くと思われる洞窟には何時の時代のものかもわからない文字や壁画が多く存在していた。

 

「ものすごく古い遺跡というのはわかるんだけど…(それに何かー、程度の差はあれど…あの予言が出ただろう日からほぼいつも感じていた強大なくせしていつも何かに怯えてる感じがする大きな目に盗み見されているような感じが全くしないというのも気になるというか…)」

「…むー、何か凄く古い感じのする絵がたくさんありますねー。もしかしてー…メディアさんが教えてくれた神話にあった…大昔…カオス様が今の世界の大元を創られる前…“自ら以外を認めない神”が支配していた時代のものかもー…」

「…そこまで古くから残るかなぁ? 似たようなのは何度か見たことあるけど…まあ…今はそんなことを考えている場合じゃないいし…早く地上に戻らないと…風や魔力の流れから…地上に通じてそうなのは―…」

 

 この地の異質さにヘスティアも何か感じて、ユピタの記憶にある前世のギリシャ神話にはなかった(もしくはまだ発見されていなかった)この世界のそれにある創世神話の一端に触れるが、ユピタは疑問を呈してこの地からの脱出を優先して行動し始めた。

 

 

 

 

 

 ○神代 黒海某沿岸 アマゾン国 王都 城下町付近森林○

 

「…またユピタのおかげでほとんど被害は出ませんでしたが、まさかその彼が対峙した魔物もろとも地下へ飲み込まれる羽目になろうとは…」

 

 ユピタが目を覚ましてヘスティアと共に地下からの脱出へ動きだした頃、その二人を地の奥底へ追いやった大規模地盤崩壊の現場で、アマゾン国女王アウラは眉間に皺を寄せていた。

 

「アウラ様、新たな御子を身籠っている身でこのような所まで来られずとも」

「何かが近づいてきてもあなたがすぐ知らせてくださるから大丈夫でしょうメディア。それにしてもー…」

 

 その女王の振舞いを護衛や側近達は諫めるが、彼女は信頼の眼差しを向けはしても気にするそぶりは見せず、むしろ今回の一件で責任を最も感じている人物を気にかけていた。

 

「んん!」

「うわぁ! 凄い怪力!」

「背が高いにしても力があり過ぎでしょ!?」

 

 アテナがその長躯のスポーティーな身にしても有り余る怪力で次々と岩石を除け続けている光景に、周囲のアマゾネス達は驚愕と感嘆の声を上げていた。

 

「…元から手先が器用なだけでなく剛力を誇る賢い真面目な娘というのはこれまでの働きでわかっていましたが、今回の一件でやはり一番責任を感じているようですな」

「ええ、メディア、あなたの占いで二人ともまだ大事には至っていないのはわかっていますが…早く救出せねば…」

 

 そのアテナの動きを頼もしく思いつつ、アウラとメディアは今回の崩落で行方不明となってしまったユピタとヘスティアの身を案じていた。

 

 

 

 

 

 ○神代 黒海某沿岸 アマゾン国 王都 城下町付近森林 地下 ???○

 

「…ふん!」

「ギャオオオオオオ!?」

 

 アマゾネス達が地盤崩壊の現場で救出作業を始めてから数時間後、ユピタはその手に青白く光る雷に形を与えて作り出した大太刀で、道中で出くわす魔物などを切り伏せながら出口を求めて進んでいた。

 

「うわ! 凄いですねーユピタさん! 地上で戦っていた時も強かったのにーここに来たら段違いですよー! けれどそんなすごいのどうして今まで使わなかったんですかー?」

「(地上にいた時には予言の日より盗み見されていたような感覚がここでは感じられない、何か別の大きいけど興味関心がない力に遮ってもらってるような感じがするからなー。まー、誰かは知らない向こうにはそんなつもりはなくて偶々だろうけど…この子にはまだそう言うのは言っても通じなさそうというか、言いふらされないという保証はないし…)…故郷の方でこの力は不吉だという占いをされて、それを聞いて元から仲の良くなかった親戚が捕まえてこようとしたことがあったんだ。このことは、特に雷は言いふらさないでね。人づてに広まると他の人を巻き込まない自信がないから。それと大分進んで疲れと眠気も来たから、もう食事にして交代で眠りに付こうか」

「あー、それもそうですねー。こっちにちょうど良さそうな魔物ちゃんがいますしー」

 

 その雷の魔術に興奮を隠せない様子のヘスティアをユピタは宥めつつ、話を逸らして今日における彼女の質問攻めを上手く終わらせる。

 

「…んー、このエビみたいな魔物さん…火であぶると良い匂いが強くなってきますねー。地上だったらユピタさんのお力で見つかった香草やたくさん作れるようになったあ(・)れ(・)でもっと美味しくできるんですけどー」

「まーこんな状況だから仕方ないよ。幸いにも空気や魔力の流れからして出口はあってそれに近づけているようだしー…あ、そっちの焼き色からまだその足の部分は十分に火が通ってないみたい」

「はい、合点ですよー」

 

 それから二人は倒した魔物の調理に取り掛かるが、火の魔術を得意とすることとこちらでの生活から料理が得意なのが分かったヘスティアが、ユピタのアドバイスを受けつつも調理を担当していた。

 

(…やっぱり、アフロディーテとは毛並みが異なるけど…引けを取らない美貌を持つ子だなぁ…。特にこの調理をしている時の姿が…)

 

 ヘスティアはその小さな身に似合わぬ剛腕で大きなエビ型魔物をユピタがその辺の岩石を稲妻で細かく細工して作った杭にさして、グルグル回して火であぶっていたが、それに応じて彼女のトランジスターグラマーというべき豊かな胸の実りは揺れ、火に照らされてその熱で汗を滴らせている姿がユピタの眼差しに映しだされる。

 

(…ぅ…この子の明るい緋色の髪と汗を流しつつも一生懸命な可愛い顔と合わさって…食欲と同時にいつものあっちの方も…う、そんなことを考えるな僕…こんな状況で僕なんかに合わせて支えてくれている子にそんな失礼な…。それに…よくわからないけど前の世界の感覚的に…この子達と肉体の関係以前にそういう思いを抱くのもいけない気がするし…。以前にこの感じがして念のため魔術で血縁とか調べてみたら会っても薄いつながりしか感じられなかったけど―――)

「ユピタさーん、これくらいの焼き加減でどうですかー?」

「―――お、あ、ああ…いいんじゃないかなー」

 

 それにユピタは好色雷神(?)と同位体である己が肉体とここアマゾン国での性生活の経験から、愛欲の昂ぶりを感じるがそれに後ろめたさも覚え、彼女が顔を近づけてくるとその問いへ便乗した。

 

「…んん…くぅウゥ…」

 

 数十分後、食事が終わるとヘスティアはユピタがこの地下迷宮で狩った獣型魔物から這いで地下の河川で洗った後に魔術で消毒して乾かした毛皮に包まれた状態となり、可愛い寝息を立てていた。

 

(…眠れない…)

 

 その一方、ヘスティアと背を向け合うユピタのジト目は彼の意識を無理やり睡魔から引き揚げ続けている、血を集めてビクンビクンと蠢動を続けている愚息に向けられていた。

 

(…まずい。ヴィーナ…もといアフロディーテと互いに処女と童貞を卒業し合ってから、見た目は自分よりも年上で大人びたお姉さん達の相手をさせてもらってた反動からか…、背は僕より高いけど数センチ差止まりで見た目も表層の性格の精神年齢も近いヘスティアに新鮮さを覚えてか…愚息が収まる気配がない。ここに来てから普段の種付け中心のお姉さん方との交わりが出来てないから溜まっているのもあるだろうけど…。金玉までもうこんなにもパンパンになってるし…頑張り過ぎでしょ…)

 

 自身の体内から沸き起こり続ける熱とそれで膨張し続ける愚息をユピタは恨めしく思いつつ、チラッとこの場における最大の懸念であるヘスティアの背を見やる。

 

(…何かあってもすぐに気づける魔術の探知警報と襲われてもお僕が戻るまで持ちこたえられる防御結界を掛けて、ちょっと遠くにある地下の河の下流の方で抜いておこう…ごめん…)

 

 このまま朝まで起き続けて寝不足になって魔獣との戦闘で不調になるよりかは良いと考え、ユピタは隣で寝ているヘスティアに魔術を掛けるとこそこそと前のめりで彼女の近くから離れた。

 

「…よし、まーここまで来れば大丈夫かな…。ん……んん!」

 

 そして、下流の方の地下の河のほとりに到着してボトムとパンツを脱ぎ去ると、ユピタの封印術からも解放された愚息はブルゥンと大気が弾かれたような音を添えて振るいだされた。

 

(…あかん、ここの安全そうな感じから神としての力にも窮屈な制限を掛けてないから…その分も合わさって…人間化状態ではへそを超す辺りで留まっていた愚息が…首元まで達しそうな勢いで実際に心臓の鼓動みたいな音が…早く済ませて大人しくさせよう…)

 

 その自分の眼前で大気に波紋を波打たたせているようにまで錯覚させる愚息に、ユピタは今までの経験で培った手淫を施し始めた。

 

「…ンン…く…やっぱり…普段…お姉さん達に種をお分けするときばかり使っていたから…かなりイキづらくなってるけど…!」

 

 数分後、ユピタは自身の唾や先走り汁で滑りやすくなっている指で陰茎の浮き出ている血管をなぞり、くぼんでいるカリ首や裏筋を爪でほじくり、剥き出しの亀頭を指の腹で弾き、鈴口を指先でくりくりと刺激し、パンパンに膨らんだ陰嚢をモニュモニュと揉んで詰まっている精子の後押しを図っていた。

 その間にユピタの夜の闇を切り裂く稲妻のように明るい輝きを帯びた髪と、それを生やした中性的で極めて整った面貌は妖しく揺れ、小さく細いが高密度に濃縮された筋骨と絹のように白い素肌で構成された肉体は汗を滴らせ、その艶美な姿は手淫でビクビクと震えながら血管を無数に浮き上がらせた異形の男根と却って映え合い、男女問わず他者に羨望に近い劣情を抱かせる艶を帯びていた。

 

「…ああ、や…やっと竿の中をじわじわと…子種が昇ってくる感覚が…!?」

「死ねえ! このガキィ!!」

 

 それでも極みが近づいてきた竿の熱と震えにユピタは安心感を覚えるが、その直後に殺気と敵意が背後に現れ、それを宿した怒号と大鎌がその小さな背に振り下ろされた事に気付けたのは、その刃先がちょうど脳天へ触れた時のことだった。




次回、ユピタもといゼウス本人も気付いていなかった力の一端が目覚めます。
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