輪廻の輪の転生ゼウス~前世知識に基づいてギリシア神話で穏便生存(?)ルートを目指したら…~ 作:oosima
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○神代 黒海某沿岸 アマゾン国南部 海岸地帯 海岸新迷宮○
「…し!!」
「「「「「ぴぎいいいいいいイイィ!?」」」」」
アマゾン国の海岸で発見された新たな迷宮の探索活動が始まって数日後、その海辺の迷宮の内部で、神族逃亡少年ゼウスを正体とする同国客将魔術師ユピタが澄んだ輝きを放つ青い稲妻に包まれた身を高速で動かし、その迷宮で襲い掛かってきた巨大なミミズ型の魔物を日本刀に似た刀で次々と切り裂いていっていた。
「うわ! ユピタ君って凄い…!」
「でも、地上の戦でもあれくらいしたらいいのに…」
「故郷の五月蠅い連中に気付かれたくないから地上では魔力が強かったり多く使う魔術は使えないって言ってたけど…」
「こういう迷宮は他の魔力で満たされているからそれに紛れて気付かれにくいらしいわよ」
その戦いぶりは周囲で別の魔物と戦っているアマゾネス達も感嘆させると共に、疑問やそれへの説明を生じさせていた。
彼女達もユピタほどではないにせよこの時代の人間でも高い戦闘力の持ち主で、彼が起こした技術革新で作られた鋼鉄と魔導技術仕込みの兵器と装備もあって強力な魔物達を次々と屠っていっていた。
「…あ! この魔物の巣…奥の方に…この前に教えられたばかりの“銅”の大きな塊がさび付いてますけどあります!」
「これは魔道符を繋げて増幅する“回線”に向いてるんだよな」
「これも地上へ戻る時に持って帰ろう」
「このミミズみたいな魔物の血は糊として使えそうだな。皮も靴や“バッグ”って言う新しい袋に使えそうだな」
「待て、迂闊に近づいたり触れようとするな」
「ユピタ様がこの辺りの魔物は片付いたと別の拠点に行ったから、魔術による調べが上手く出せないのはなるべくー…」
そうして周囲の魔物が一通り屠られた後、魔物の死骸も含めて迷宮で新たに発見されていく資源は、彼女達を警戒させつつも喜ばせていた。
「失礼しますー。新しい魔道符のお届けと魔力を使い切ったそれの回収に来ましたー」
その活動で迷宮内に作られた拠点の一つに、アマゾン国に身を寄せている有翼種族ハルピュイアの王女であるポダルゲが飛行してきた。
「あー、ありがとうございますポダルゲ様―」
「中の洞窟は広いから飛べるのもあるけど、本当にハルピュイアの機動力って凄いわねー」
「いや、それにしても暗いままだったらだと危ないけど」
「けれどそれも解決したしね」
アマゾネス達はそのポダルゲの能力とそれを生かす迷宮内に自分達が設置した魔道符に安堵と信頼を浮かべている。
今現在、この迷宮の内部は日中と同じように活動できるように、昼間に日光の下へ敷かれてその光と熱を蓄えて、今はそれを放出することで迷宮内を昼間のように明るくしてくれる“陽光符”が各要所の岸壁に何百枚と張りつけられていたのだ。
「…魔力自体は陽光に宿るそれで出来るから楽だけど、ここまで何百枚と作るのはさすがに苦労しそうだったけど…」
「そこもユピタ様が考えられたこの技術ですごく楽にできるようになりましたし…」
その迷宮内でも自分達を明るく照らしてくれている陽光符と共にアマゾネスの技術者達が手に取ったのは、文字が掘られたハンコであった。
それはユピタがこの国に持ち込んだ“活版印刷技術”の現れの一部であった。
しかも、ユピタの前世世界での誕生初期の木製のものではなく、金属活字を利用したもので魔力注入作業も手軽にできるもので、さらに迷宮内でも魔道符を素早く作れるようにこの世界で同じく彼の手で早く誕生した“ネジ”を利用して、内部の金属活字のパーツを簡単に交換して、魔道符で起こしたい現象を切り替えることが可能であった。
但し、今回はポダルゲがその機動力の高さを生かして、地上にある工房と迷宮内を行き来して、魔力を使い切った魔道符の回収と再充填し終えたそれの配達をこなしてくれていたので、今回はそこまでハンコ型魔道符印刷道具は使われてはいなかった。
「あー、何かこの大岩の向こうに大きな空間があるみたい」
「だけど大きいし堅いわね」
「よし、それなら俺がやるから皆は離れてくれ」
そのハンコ型魔道符印刷道具の使う時が来たが、それはアテナが握る鋼鉄製でハンマーを思わせるサイズのものだった。
「…ふん!」
アテナがそれの先端を巨大な岩の表面に押し付け、少なくない魔力を流し込むと岩壁の表面に大きく“粉砕”と大きく発光する文字が現れ、その文字に沿う形でヒビが急速に岩壁表面を走っていって、ガラガラとした音と砂煙を上げながら崩れ落ちて新たな出入り口が見えてきた。
「うわ! あれだけ大きなのを扱える怪力で手先も器用だってのに何て魔力!」
「あれだけ美人で性格がかっこよくて仕事も出来るなんて…同じ女でもほれぼれしちゃうのに…もしも男だったら…!?」
その現象と為した人物に周囲のアマゾネス達は驚き賞賛するが、そこで彼女達の身に揺れが伝わってきた。
「なにこれ? 地震?」
「いや、何か違う…?」
「…え、この揺れは何だ―――?」
「ジュルあああああアアアァアアアアァ!!」
「―――!?」
アマゾネス達がそれに良からぬ違和感を覚えた時、その一人であるアテナの視界を、新たに見えた出入り口の奥底より響いてきたその奇声を添えて飛び出てきた緑色の粘液状の“何か”が埋め尽くした。
「…あー、これはたぶんマンガン鉱だな。これを使うと鉄がより強くなるんだよなあ。魔術での探知からして結構な量があるみたいだし…これも持ちかえろう…」
「ユピタ様ー、そっちにもう魔力を使い切った魔道符は無いですかー?」
その頃、ユピタは迷宮内の近くも別の場所を探索しており、そこへ翼を羽搏かせてポダルゲが降り立った。
「ああ、使い切った魔道符はそっちの籠の中にあるからこの手紙と新たな資源の見本と一緒に持って行って」
「うわぁ、アテナさん達と離れてから少ししかたってないのにまたすごいの見つけたんですねー。凄いですよー」
「(いやいや、ほとんどは前世で暇を持て余して異世界転生系作品やそれに出て来そうな知識とかを手当たり次第で調べてたカンニング野郎なだけだから僕はー)いやいや、僕なんか適当に色々思いつくだけで、それにも昔にやったら失敗して恥ずかしくて言えないものもたくさんあるしー…」
ポダルゲが素直な賞賛と感動を示していると、ユピタは気恥ずかしさから背中を向けたままで荷物だけささっと渡そうとするが、そこで背中にこの地でよく親しまされてきた女性のあの肉感が新しい感触も添えてムニュンと当てられてきた。
「…それに比べて私はー…その伝手で生じた小間使いがせいぜいだし…ここで働き始めて何日か経つけど…まだお姉様方みたいな同胞は一人も見つからないし…」
当然、そのユピタの背に生じた感触の正体はポダルゲの形の良い豊かな胸であり、彼女の申し訳なさと寂しさを交えた声音や、彼女の身が磨かれた銀のような白髪の感触と共にユピタの肌と本能を擽るように刺激してきた。
「…あ、あのポダルゲ…君は姫様でしょ? 今は他の人が近くにないけど…こういう誤解を招きそうなのはー…」
「…で、でもー…私以外のがハルピュイアの皆がまだ見つからない以上は…ユピタ様が言われていた最悪の事態も想定しないといけないし…、生きてるうちに…子をなした方がー…それも出来るだけ強くて優しくて綺麗な男の人との間に…ユピタ様はまさにその通りですから…」
「!? い、いや王女様なんだからそういうのだけで子供を作る相手を決めるのはー…」
「ですけど…それならこの国の女王アウラ様が…貴方様の種でお孕みになられたのはどうなるんですか?」
「そ、それはそのー! 宿無しの身の僕らがここに住むのを許してくれた後で雄としての仕事ができるかどうかあの御身で確かめてきたからー…!?」
そして、ポダルゲの美少女としての感触と言葉に、ユピタは再び己の好色雷神同位体(?)ボディの内よりグツグツとした愛欲の高まりを、ボトムへギンギンに張られ始めたテントの高まりもあって悟りつつ、前世倫理由来良識で抗おうとするがそのテントへ自身の太腿を伝って彼女の指先が近づき、ベルトを解いてや金具をカチャカチャと外し始めていく。
「…それでしたらー、私だって今は元王女の流れ者出身のこの国の一員ですしー…他の多くの種を貰えている戦士や技術者などの方々と同じですよねー…あう!?」
そのムクムクとそそり立ちつつあるテント内部の肉の柱が破城槌となり、己が理性を突き崩しつつあるのを覚えつつもユピタは理屈でポダルゲを言い聞かせて止めさせようとするも、それへの反論がなされている最中に今にも破れそうなボトムと下着の布地から解放された男根がブルンと外気に振るいだされ、近づけられていた指先をパシッと弾いて彼女を驚かせて頬の朱色を更に強めさせた。
「…何より、魔物を相手にしてもあれだけお強いユピタ様ならー私を押し離せるのに…それをせずに…そんな弱々しい声で嫌だ嫌だ言っても…内心では期待してるのがわかりますというかー…」
「……………」
そして、ポダルゲに本音を大分見透かされて彼女の翼にその身を器用に掴まれ、向かい合う姿勢に変えられると、もはや力なく紅潮したユピタの前面が彼女に曝け出された。
当然、ボトムは彼女によって脱がされているので、男根はギンギンにそそり立った状態で丸出しである。
「…もう…良いですよね? 何も言わなくても…同意とみなしてもー…」
「……………」
もはや口先での言い訳や抗いをする気力も愛欲の炎で焼き尽くされたユピタの身を、ポダルゲがそっと押し倒してその腰の上に跨る。
「…じゃあ、私も貴方の身とお種を―――」
「ユピタ様! 大変! ここから近くの拠点で新種の巨大な魔物がー…!?」
だが、幸か不幸かそこでアマゾネスの伝令兵が駆け込んできた。
「―――お…え!?」
「……あ?」
その横槍にポダルゲはビクンと震えつつも振り向き、ユピタも瞳に僅かだが理性の光が戻るが、その瞳に映しだされた伝令は顔を真っ赤にして思考と動作が止まった状態だった。
「…くそぉ!? 何だこのサトウカエデの樹液を気持ち悪い色にしたような魔物はぁ!?」
「切ってもすぐ元に戻るし!」
「うう! 抜け出せないぃぃ!?」
一方その頃、迷宮内の別の個所で作業していたアテナ達は、その新たに発見された魔物によって窮地に追い込まれていた。
その魔物は、半透明で緑色の粘液の巨大な固まりのような姿をし、表面の形状が無数の触手状に変化してアマゾネス達の実体攻撃を無効化しながら次々と彼女達を捕えていっており、ユピタが見れば“巨大スライム”と言うだろうものだった。
「ジュルゥウウウゥウ!」
「うう!? この魔物が鳴いてまたあの煙で吐き出されて体が痺れて…!」
「この粘液にも毒自体があるのか…体が熱くなって怠くなるし…」
更に、その巨大スライムは体を構成する物質に他の生物には有害な成分が含まれているのか、奇襲攻撃を受けて捕まってしまったアテナ達は体に上手く力が入らず、魔力も上手く引き出せないのでスライムの身を構成する緑色の粘液の中で悶えるしかできず、拘束されずに済んでいた他の戦士も迷宮内という狭い空間なため巨大スライムが吐く煙のような息で身が重くなって次々と捕まっていってしまう。
「うう!? 何か鎧も皮の部分から溶け出して…!?」
「ああ! 鋼の部分もじわじわと溶けて消え始めているし…!」
それでいて捕まると身に付けていた衣服は、素材の違いが原因と思わしい理由で程度の差はあっても溶けだしており、アテナ達はその身を守る装備が溶かされていって無防備な状態へ近づけられてしまう。
「っ!? こいつは何のつもりで…!? あれは!?」
その攻撃を受けている一人であるアテナは悔しそうな表情を強めるが、それは自分を包み込む粘液の中に透明度の違いからか薄くだが見える、細長くて内部にカエルの卵のようなものを無数に蓄えた卵管の如き触手が泳ぐように自身の足の付け根へと近づいてくるのを見てしまう。
「お、おい! 止めろぉ! 何をするつもりだぁ…アア❣❓ か、体がアアア…下が特にいい熱くぅ❣❓」
アテナはそれが何かわからないが女性の勘で強烈な嫌悪感じみた予感を覚えて逃れようと激しく身悶えするものの、急にその身が、特に子宮を中心とした下半身が猛烈に熱くなる感覚を覚えて更に身の力が弱まってしまう。
「…あ、あああ…だ、駄目なんだぁぁぁ―――❣❓」
それで意識も朦朧としだしたアテナの声が弱まり、触手が褌型ショーツの融解で露わになり始めたその足の付け根に触れようとした時、彼女にとって最も親しんで且つ尊敬の念すらも抱いている魔力が強烈な光となって差し込んできた。
「ジュルああああ!?」
「―――アアアァ❣❓」
その光は巨大スライムの体表を容易く穿って卵管状触手を撃ち抜き、焦げるような臭いと静電気に身を走られたような感覚をアテナに覚えさせつつも、両者の取り返しの付かなさそうな濃厚接触をギリギリで防いで見せた。
「…何と言うか、こう言う世界ではつきものなスライムとこうして出くわすなんて…さっきは大急ぎした方が良かったけど…雷系統の攻撃は捕まってる子がやはり感電するからもう止めた方が良いな…」
「…あ、ユ、ユピタ…」
この場から先ほど逃がされたアマゾネスの伝令にこの緊急事態を知らされて、青く澄んだ稲妻が迸る刀を手にして駆けつけたユピタがアテナ達の前に姿を現した。
「…お前…は…いつも強く…逞しいな…❤️」
ちなみに、ポダルゲに脱がされたボトムと下着は着直さずにユピタは大急ぎで来たために、その下半身は丸出しで隆々とした男根が曝け出されていたが、今のアテナにそれは彼の力強さの象徴にしか映らないまでにその脳は淫靡な熱に満たされてしまっていた。
次回、本作主人公とアテナの関係がさらに進んでいく予定です。