輪廻の輪の転生ゼウス~前世知識に基づいてギリシア神話で穏便生存(?)ルートを目指したら…~ 作:oosima
投稿した話の数がまだ一けた台なのに、お気に入り登録数が百件を超えました。ありがとうございます。
そして、時間が出来た時や出来た場合でいいので、全年齢で投稿しているもう一つのオリジナル小説の方も感想やお気に入り登録に評価付与をよろしくお願いします。
○神代 ギリシア クレーテー島 ディクテオン洞窟○
「…さぁ、どうしてあのようなふしだらな状態になっていたのか…。全て話しなさい」
「「………………」」
ある朝の人が住めるようによく手入れされたその洞窟の前で、オトリュス山から来た女神レアの鬼のオーラに縁どられた綺麗な笑みでのその問いかけに、息子ゼウスとその初めての相手となった美と愛の女神アフロディーテは引き攣った笑みを浮かべながら、その前で正座してだらだらと冷や汗を垂れ流しにして周囲に水たまりを作ってしまっていた。
「…あ、あのー…レアさん…こ、今回のことはー…いつものノリでー私が彼を誘惑して―――」
その当人たちにはどれくらいになるかわからない沈黙の中、アフロディーテが何とかこの状況を打開しようと言い訳をし始めた。
それが、前世ではフェミニズム的風潮が各所で強くなっていた現代社会でもまれていたゼウスに、男としての責任感を未熟ながら目覚めさせてしまう。
「そ、そうだよ! アフロディーテさんはいつものノリでからかって来ただけだよ! それを僕は真に受けて襲ったから悪いのは僕だよ!」
それまでうつむいたままだったゼウスは、キッと腹をくくったような表情で頬を赤らめながらも勢いよく振り上げて叫ぶように口を開いた。
「―――えってぇええええええええええええええ!!??」
その咆哮を真横から浴びせられたアフロディーテは驚きつつも、どこか嬉しそうに顔を赤らめて甲高い悲鳴も挙げてしまう。
「幸いにも僕は思いつきで始めた商売で色々と生活の伝手がある! 子供が出来ちゃっていても養える地盤はある! 問題はアフロディーテさんが美人過ぎるから他の人達も寄ってきてアフロディーテさんも優しいからその方面まで癒やしなんてしそうだけど…幸いにも僕は体力と無駄に元気な愚息もあるからそういう気が起きないくらいに満足させ続けてみせるから!!l」
「えええええええ!? わ、私…美と愛の女神だから誰かさんだけの旦那ってのはちょっとー…け、けれどーゼウス君くらいに出来る子が旦那さんならいいかも…!?」
そのままの勢いでゼウスが叫ぶ男としての誇りにアフロディーテが困りつつもますます喜色を見せるが、そこで再びあの悪寒を覚えてしまう。
「それが駄目なのよ!!」
それに惹かれて視線を変えたアフロディーテが目にしたものは、思いっきり足を蹴り上げようとしているゼウスの母レアの姿であった。
「ほドゥァアアアアアアアアアアアアァアア!!??」
そして、一秒未満後に母のその足蹴りを今回の問題の中心となっている己の股間に叩き込まれたゼウスは、この世の終わりが来たような悲鳴を上げながら空高く舞い上がってそれを島中にまき散らした後、しばらく星になった。
「…え、えーーーっとつまりー…それでー、この予言というのがなされたので……ゼウス君が…正式に結婚したりー…嫡子を設けるのは絶対に駄目になったと…??」
数分後、はるか上空から戻ってくるもその衝撃でクレーターを作ってその中心で未だに悶絶の震えと呻き声を発しているゼウスを脇目に、アフロディーテは彼の母レアが持ってきたその書類を見せられながら説明を受けていた。
それは、レアが数時間前までいた今現在の神族の本拠地であるオトリュス山で見つけてしまった予言の手紙の模写であった。
「…まあ、半分とはいえうちの人の血を引いているからゼウスもいずれは男の子から男になる日が来るとは思ったけど…まさかこんなにも早く、しかもこんな手紙をもらった日に子供を卒業するなんて…」
「…す、すみません母上様…」
「…謝って済む問題じゃないでしょ…まあ、今回は身籠っていなかったようだからどうにか回避できたけど…これからどうすべきか…」
説明が続いている中でどうにかゼウスが這いずりながらもクレーターから戻ってくるが、それに乾いた眼差しを向けつつもレアは何処からか取り出した輝く宝石で出来た大鎌を研ぎ始めていた。
「ちょっと何か天空を司ってたお爺様の時みたいなことを考えてそうな気配が全開なのですけど!?」
「ちょ!? いくらあの人の血を半分引いているからって実の息子にあんなことを繰り返すわけがないでしょう! これは今まだ出来てないようだけどこのまま残しておくと出来るかもしれないからアフロディーテさんの腹を掻っ捌いで残りの分を洗って出すためのものでー…」
「それって大差なくない!?」
「何か私が血みどろになりそうな展開になってない!? 神様だから不死身と言っても痛いんですけど!?」
それにこの世界でも実際にあった神話系ネタも絡めて、ゼウスとアフロディーテが血相を変えた表情で阻止に入ってしばらく場はグダグダになった。
「…まあ、とりあえずこれからどうするかって話よね…。今回の予言を受けてあの人も色々動き始めているようだし…。私も声がかかる前にここへ戻ってきてまだ聞かれてはいないけど…いずれ捕まったら吐かされるのは時間の問題だし…」
「そうだね母さん…すぐにでも僕らはここを離れなくちゃいけないけれど…、件の予言の対策も考えないといけないし…ん?」
数分後、落ち着いて冷静になった三者は再び陰鬱とした表情となって話し合うが、そこでゼウスはこの世界における母の職種もとい神としての権能と、予言に書かれていた内容を思いだす。
「…えっとー、母上…母上の女神としての権能は確か…植物や豊穣の女神ですよね?」
「? それはそうだけど…それがどうしたの?」
クロノスの前世知識における女神レアは、その起源は紀元前三十世紀ごろから崇拝されていた女神が起源とされており、ここクレーテー島に当たり当時はそう呼ばれていたあちら側のクレタ島でレアは最高神の名前ともされていた。
それがどう絡んでいるかはまだわからないが、この世界のレアも植物や豊穣の女神をしており、今現在存在する女神の中では序列上一位となっている。
「その派生で今この世界の縁結びや婚姻も母上が許可をしていまして、その母上が認めなければ本人達がどれだけ主張してもどんな婚姻も認められないという状況になっていますよね?」
「それはそうだけど…だからそれが今の話とどうつながるの?」
そうした知識も踏まえてゼウスはレアに問いかけて確かめながら話を進めていく。
「…だったら、その母上が僕にいかなる女性との婚姻を認めないということにすれば、たとえ子供が生まれてもその子は婚姻の元で生まれた子ではないから、嫡子ではなくて庶子になるから…その予言は当たることはないから大丈夫ではないのでしょうか? もしも相手の方に騙されて結婚に追い込まれようとしても…、母上の力でその結婚や婚姻などが成立しないように呪いの魔術でも掛ければよろしいのでは…?」
「「………………」」
そして、そうした問いに対する答えも踏まえたそのゼウスによる予言対策に対し、レアとアフロディーテはしばし口がポカンと開いた。
(……あ、何かずっと黙り始めたけどやっぱ引かれてしまってるか。そりゃまあ…子供が出来ても一切こっちは認めも責任取りもしませんっても受け止められるような発言だからなぁ…。これって最低でもひっぱたかれるだろうな―――)
「…あ、その手があったか…」
「…ゼウス君…君って本当に頭が柔らかいわよねぇ…」
「―――あり…?」
それで場を満たした沈黙にゼウスは改めて自分の発言の最低さに今更ながら気づくが、女性二人の反応は現代を前世に持つ彼の予想から良い意味(?)で大きく外れるものだった。
○神代 ギリシア クレーテー島 アルゲース工房○
「…とまあ、そういうわけで第二のアフロディーテさんが爆誕するかもしれない事態は回避出来ました…」
「…それは良かったな…」
洞窟前での家族会議より数時間後、ゼウスは痛みが引いた股間を撫でつつアルゲースの元へ出向いていた。
預言の方は、今のところはゼウス本人がレアと相談して彼女に絶対結婚不可の呪いをかけてもらったことで対処は一先ず終わり、今は早期にこの島を出るための準備に取り掛かっていた。
「…まあ、準備の方はお前がしょっちゅう遠出していたのに付き合っていたから、もう色々用意してきたものを選んで纏めればいいからそんなに時間はかからない。お前は持ち出す装備の点検をしていてくれ」
「はーい」
アルゲースと島からの旅立ちについての話を済ませると、工房の中の一室にゼウスは移動して旅立ちに必要な持ち物のチェックに移った。
「…保存食と万能式短刀に鎧のチェック…非常時の保存食に薬も大丈夫っと…次は―――」
「だーれだ♪」
その一室に籠って各種装備や持ち物を点検していたゼウスの頭に、ここ数日で一気に関係が進展した女性のあの温かく心地よいものが、慣れない感触を間に挟んだ状態でのしかかってきた。
「―――ぁ…アフロディーテ、そっちももっとまじめにやってくれない?」
「えー、だってそういうの君にお任せした方が一番じゃなーい♪ 私がそういうのしても美意識ばっかで中身は問題ありまくりって文句言われてばっかだしー」
「開き直んなー…っ」
それは当然アフロディーテで、屁理屈を捏ねて旅支度をさぼろうとするアフロディーテをゼウスは手で払いのけて説教しようとするも、そこで彼女の新たな姿を目にして言葉が止まってしまう。
「どうー? 私の鎧は用意されてなかったらアルゲースさんの倉庫にあった鎧やらその部品をつなぎ合わせて作ってみたのー♪ 体にも良い感じで見栄えもあるだけじゃなく防御力とかもしっかり高いのよー」
そう言いながら日が差し込んでくる窓をバックにポーズを決めたアフロディーテの格好は旅をする女戦士という意匠でをしていたが、それは彼女のルックスやスタイルと相まってゼウスの前世記憶にある現代ファンタジー作品でも出て来そうなものをしていた。
アフロディーテの豊満な美乳を中心とした胸部を包み込むのは、亜麻色の皮革製の柔軟性が高い装甲を中心にその曲線美を保ちつつも高い柔軟性と機能性が防御力と共に維持されているのが分かって、腕を動かすたびにあらわとなる秀麗な脇と相まって健康的な色気を漂わせる。
秀麗な四肢の方は肘や膝を守るように皮革装甲付バンドでしっかりと守られ、足は白のロングソックスで肌を守られており、その上から丈夫な皮革素材で出来たロングブーツに守られてどんな難所でも駆け抜けられそうになっている。
それでいて、運動性を重視しているのか皮革製の装甲スカートは短めの前垂れとなっており、運動のたびにソックスに包まれていない部分の生足やスカートに隠された箇所が露わになりそうだ。
「…ちゃんとすればいい装備を選んでいい具合に付けられるじゃない。自分好みの見た目に調整するのも忘れてないけど…」
「失礼しちゃうわねー。ちゃんとこれにだって意味はあるのよー。例えばこう君が考え付いた“ベルト”や“ボタン”に“ファスナー”を操作すればー」
ジト目を浮かべるゼウスの前で、アフロディーテは口を尖らせつつも自身の衣装に繋ぎ目辺りを操作する。
「ほら♪ あっという間に君が以前にこっそり洞窟で描いていた図面に載ってた“ハイレグレオタードアーマー”に早変わり♪ これなら若い子はあっという間に下のムスコへ血を取られちゃって弱体化よ♪」
「人の部屋の私物を無断で漁るの止めて!」
そうしてアフロディーテのスリット付きスカートは外され、下はハイレグな逆三角形の布地となって少しでもクロッチがずれれば淫裂が見えてしまいそうな状態になった。
「そう言ってくる今の君以上にお固い子が現れてもー、今度はこの“ビキニアーマー”に切り替えれば大丈夫♪」
自身の黒歴史にも触れられてのた打ち回りしだしそうなゼウスの前で、アフロディーテは腹部やショーツ部分の装甲も手早く取り外し、今度は淫裂や後ろの穴が、前面がV字状で後ろがT字状の細い紐状の皮革パーツで辛うじて繋がれた面積マイクロ極薄皮革装甲に隠されたものへ早変わりした。
「だからいつの間にその元ネタ描いた図面を盗み見たのー!?」
そのビキニアーマーの破壊力で理性という堤防が決壊して流れ出てきた羞恥と情欲の前に、視線を下向きにして前かがみになりつつも辛うじて立っていたゼウスはとうとう崩れ落ちて床をのた打ち回りだした。
「あーもうそんなに人の家の中でゴロゴロしないのー! 今朝はほとんどノリっぽかったけどお姉さんにあれだけ恥ずかしいことをしたくせにー…えい♪」
「あぷ!?」
それを可愛く思いつつ放っておけば話が進まなくなるので、もったいなく思いつつもアフロディーテはそのゼウスの背後にしがみ付いて彼の動きを止めた。
「それに君の冒険者衣装のこの部分からして心のどこかではこういうのを期待してるんじゃない♪」
そして、アフロディーテはゼウスの耳に甘い言葉をささやきながら彼が身に付けている皮革鎧の装甲スカートに隠されたパンツに手を伸ばすが、そこには彼が前世知識で思いついたアイテムの一つであるチャックが付いていた。
「…う、うぐ…これは生理現象で来る小便を手早く且つ無駄なく済ませるためのものでー…あう」
それを指摘されてゼウスは顔を赤くしつつも屁理屈をこねくり回すが、それを口にしている間にアフロディーテの指もカチャカチャと手際よくチャックを下ろす。
「へー♪ だったら君のこうなっちゃってるこれもーただの生理現象よねー♪」
「…ぅ、うぅぐ…」
当然、アフロディーテの扇情的な姿によって情欲に掻き立てられていたゼウスの男根は、開かれたファスナーからグインっと速やかに伸び出てきて、彼女の指に捕まれてしまう。
「…ここから出たがってるものが出てきてもー❤️ 私のここが濡れちゃって来てるのもーただの生理現象なら—…この子達の求めに応えてあげるのもそれの延長よねー❤️」
「……………」
その今朝の方で責められていた時とは異なる、まさに愛と美の女神にふさわしい甘い言葉を吐きながら自らの皮革装甲マイクロショーツのクロッチについたチャックを開いて、もう既に潤いを帯びた淫裂を添えて誘惑してくるアフロディーテに、ゼウスは言葉を止めてゆっくりと彼女へ向き直った。
「…さてと、ゼウスと一緒に進めていた例の“超収納背嚢”と言う道具の機能も確かめられた。向こうもどれくらい進んだだろうか…?」
ゼウスとアフロディーテのそんな絡みから十数分後、鍛冶場で用いる金槌を片手にアルゲースは二人の姿を求めて工房内の廊下を歩いていた。
「…しかしなぁ、こんなにも色々見つけたり思いついてたりと…あいつの頭の中はどうなっているんだろ―――」
「ァアアアア❣ だ、駄目ぇぇぇ❣ ゼウスぅぅウゥ…❣ 聞こえちゃうウゥぅぅぅぅ❣」
「こんな場所だから早く済ませようって言ったのはそっちでしょ…ンン! もう早くも君の体も慣れた締め付けも加わって…!」
「―――お…ぇ?」
だが、アルゲースがゼウスに装備点検用にと選ばれた部屋のドアノブに手を掛けて回して隙間が生じた瞬間、そこから齢若い男女の深い艶を帯びた声が漏れ出てきた。
しかし、それによるアルゲースの理性及び空気を読む力が発動される前に、ドアノブに掛けられた彼の手はそれを大きく回してドアを開いてしまった。
「…ふァアアアアアアアアアアアアァアア❣❣ ゼウスのぉぉぉぉ濃すぎてねばっとしたものがアアアァまたアアアァアア❣❣」
「っっ!! アフロディーテの中がアアアァまたアアァ強くぅぅウゥ蕩けるようにイイィ絞めてくるからアアアァアアァ!!」
「!!!???」
結果、ドアを大きく開いたアルゲースは、室内にあるベッドの上でゼウスとアフロディーテが背面座位で激しく肌を打ち合い、その淫肉の繋ぎ目の最奥で白濁が爆ぜるように噴き出て二人の意識を天上へ押し上げるような極みで震えている姿を目にしてしまう。
「…フアアアアアァアアアァアア❤️」
「………はあ、はあ…す…ごい…これなら…あっちの方の雷さんも…あっちこっちに粉をかけまくっていたのが…わか…え!?」
その事にゼウスが気づけたのは、体感的には無限且つ永遠に思われた極みの高ぶりがひいたアフロディーテが虚ろな表情で自分にしなだれかかり、それを支えるために意識が少し戻ってからであった。
「………………」
そして、先ほどの極みによってアフロディーテの胎内に収まり切れず外部に勢いよく迸ってしまった子種汁の一部が、アルゲースの一つ目に直撃して呆然とした彼の顔を白く染め上げてしまっている光景に、ゼウスは急速に顔から血の気が引いていった。
当然、この後にゼウスとアフロディーテは、レアとアルゲースの二人にこってり怒られた。
次回より、やっと本作主人公の実家からの外出(?)的な意味ではなく、ファンタジー作品的な意味での冒険が始まる予定です。