※この作品はR-18です。

輪廻の輪の転生ゼウス~前世知識に基づいてギリシア神話で穏便生存(?)ルートを目指したら…~   作:oosima

52 / 92
今回、ユピタの前世知識と好色雷神遺伝子がまた大きく活躍(?)します。


052 打開策は準備と偶然の積み重ねで…

 ○神代 海界 黒海某海底 オピオン国 王都○

 

「ジュルあああああアアアァアアアアァ!!」

 

 アマゾン国の海岸に近い海中の底に広がる海界の一角にある都の一つを、超巨大な緑色のスライムが咆哮を上げながら襲い掛かろうとしていた。

 

「人様の都を荒らすんじゃない!」

 

 多くの人が逃げ惑う中でもそれに抗うものも少数ながらいた。

 一人は超巨大スライムの同種だが目前のよりかは小さい巨大スライムとの戦闘で、この都に流れ着いた一人である女魔法戦士アテナ。

 

「こらー! これ以上は人の今の職場を荒らすなー!」

 

 そしてもう一人は、神族の逃亡少年ゼウスを正体としてアマゾン国に少年客将魔術師として身を寄せているが、アテナと同じ理由でここオピオン国に流れ着き、ここでは海藻の加工業で生計を立てているがその仕事場を守るべく奮闘しているユピタである。

 

「うわ! あの二人って本当に凄い!」

 

 そのアテナは戦槍に魔力を通して突き出して発した高熱の衝撃波で、町目がけて伸ばされる巨大触手を穿ち抜いて蒸発させ、ユピタは魔術で生み出した大量の雲を操って周囲のドーム状に広がる海水を引っ張り寄せ、それで氷の巨大な壁を作って操って人々を守っていた。

 

「あの二人のおかげで避難は進んでいます!」

「西側の方の避難は終わりました!」

「うむ…だが、不思議だ…。あれほどの速い動きに技の威力を考えると…もう倒せてもおかしくないのじゃが…?」

 

 二人の戦いぶりに都の人々は驚嘆と頼もしさを浮かべるが、同時にその強さからくるその疑問にも捕らわれてしまっていた。

 

「…ううう❣❓ お、おい❣ 大きく槍で一撃をかまそうとしていた所なのに中で暴れさせるなぁ❣❣」

「そ、そんなの言ってもアテナの中がぁグニグニって動くか…アア❣❓」

 

 現在、衣服が海苔ニプレス状態の二人であったが、戦闘に入るまで情事に勤しんでいた所で急な襲撃によるショックで膣痙攣に襲われてしまった結果、時間などの都合でユピタは感覚が繋がったままの状態で男根を魔術で分離させてアテナの胎内へ残したままになっていたので、戦闘で鋭くなってしまっている感覚や命の危機の高まりからくる生殖本能の高まりもあり、激しく動くたびに互いの淫肉から伝わる甘き不意打ちにも苛まれなければいけない状態であった。

 

「キャアアア!?」

「ああ! アテナまたぁ!」

「ええい! くそぉ!」

 

 そんな状態のために二人の動きにはしばしば小さくない隙が生じてしまい、その度に逃げ遅れた人々が触手に捕まってしまい、彼らの救助もしなければいけなくなったので戦いは長期戦となっていた。

 

「だ、誰か助け…」

「あ…! あっちにも埋まった人が…何とか助け…うううぁ!?」

 

 そうした状況でも超巨大スライムの攻撃による建物の倒壊は多くはないが生き埋めになる人々を出しており、ユピタは魔術の雲を操作して瓦礫を除けてそうした人々を救助しているが、その最中もアテナの胎内に肉バイブとして留まっている男根から甘くも重い不意打ちをかまされてしまうのでコントロールが乱れてしまう。

 

「うわぁ!?」

「きゃあぁ!」

「ああ! また何人か捕まったぞ!」

 

 そのため埋まっていた人々は瓦礫からは解放されたものの雲に手放されてしまい、そこを次々と触手が伸ばされてきて掴み取り、超巨大スライムは自らの体内へ引きずり込んで隠してしまう。

 しかも、ユピタの制御から離れた分の雲が目くらましにもなってしまい、どれくらい捕まったのか、まだ何人が超巨大スライムの体内にいるのかもわからない状況となってしまっているのだ。

 

「どうするんだ!? このままだと体力も体の内と外の両方から削られ続けてじり貧で…えアアアァアア❣❓」

「ま、待って…今…何とか考えて…えゥウゥ! ま、待ってぇ! 今そこをぉ締められたらぁで、出ちゃ…うおおお!?」

 

 荒くなっていく呼吸にも押されたアテナにユピタが策を催促された時、また巨大触手の攻撃がなされて二人はギリギリで避けるが、そこでユピタの職場として任されていた倉庫の一つが破壊されてその中身が飛び散ってしまう。

 

「あああ!? 汁ものをとかを作るためにこの都の周囲にたくさん生えていた昆布っぽい海藻を用いて作った干物が―――!?」

「ジュルぅ!?」

 

 そうして周囲へ大量に散らばった長い乾燥した海藻にユピタは悲鳴を上げるが、そこで地面の一角を埋めた大量の昆布に触手は偶々触れたものの、すぐさまパッと離れてしまう。

 

(―――あれ? さっきの動き…明らかに昆布を避けた? 昆布が嫌いなのか…いや、だったらさっきの戦闘でまだ処理が終わってなくて濡れたままの海藻を平気で踏んでいたのに説明が付かない…。だとすると—…待て、確かあの超巨大スライムも…見た目からして体のほとんどは粘度こそ高いけど液体だから水分が重要になって…!?)

 

 ユピタの思考は高速で再回転しだし、そこで動きがやや鈍くなって巨大触手に狙われるが、アテナがキッとした表情でその身を抱きかかえて飛んだことでどうにか回避となる。

 

「んんん❣❓ お、おい! そんなぼーっと他のことを考えていると捕まるぞ…!?」

 

 その衝撃により胎内でズンッと男根が揺れたことで生じた子宮が突き崩されそうな快楽に悩まされつつ、アテナは抱きかかえたユピタに怒鳴りつけるが、そこで彼の口が耳元に近づく。

 

「よく聞いて! あいつを倒せる作戦を思いついたんだ! 内容はー…」

 

 それからアテナに抱えられて触手から逃げつつもユピタは今さっき見た光景から考案した作戦を彼女の耳元に囁く。

 

「…なるほどな。だが、それに必要なあ(・)れ(・)は散らばったからそれを集め直すのに時間が…」

 

 話が終わるとアテナは希望を見出しつつも難しそうでもある顔になる。

 

「あー、それについてもちょっとカッコ悪いけど…あ! いた! テティスさーん!!」

「ユピタ君!? ちょっとこっちは皆の避難で大変で―――!」

「あの巨大粘液みたいな魔物を倒す良い作戦を思いついたんだけど少し時間が駆るんだー! だからそのための準備をしている間はそっちの皆で囮役をよろしくー! 安全そうだったらあれに一旦は捕まってもいいからー!」

「―――ぇええええええええええええ!?」

 

 そこで見つけた、この地で出来た友人にユピタは急にとんでもない役をぶん投げて悲鳴を上げさせた。

 

「な!? お、おい!? そんな急に無責任な―――!?」

「あーもー作戦実行!」

「―――ああって待てぇ!?」

 

 アテナはそれに唖然としつつも非難しようとするも、そこでユピタに彼もろとも魔術の雲で身を包み込まれて、それが晴れると二人の姿が消えてしまって声も聞こえなくなった。

 

「ああ!? あの他所者共ぉ逃げやがったぁ!」

「今はそんなことは言わないの! 早く逃げて―――」

「キャアアアア!?」

「―――えってああああ! あの二人がいなくなったとたんに次々とぉぉ!?」

 

 人々はそれを見て悲鳴と非難の声を上げ、テティスが彼らを何とか逃がそうとするが、如何せん邪魔がいなくなったことでフリーハンドを得た触手が次々とその身を捕まえていってしまう。

 

「…うううう! この私まで捕まるなんて…!?」

 

 しまいにはテティスまで捕まってしまって悔しそうな顔を浮かべるが、そこで自分を掴み上げている触手の中に、ユピタ達が浜辺の迷宮にて別の個体で見た無数の球体が透けて見える卵管状の触手が生じ、それが自身の足の付け根に向けて近づくと強烈な嫌悪と危機感を覚えてしまう。

 

「ま!? 待って! そんなのにもしも中へ入られたら私は―――!?」

「その通りだーーー!!」

 

 テティスが無駄だとわかりつつも必死に身を捻じってその触手より逃れようとしたその時、姿を消したユピタの声が上から響いてきた。

 

「―――あ…ユ!? ユピタ君!?」

 

 その叫びに釣られてテティスが空を見上げると、そこには円錐状に固められた巨大な雲がこちらに向けて豪速で振ってくるように近づいてきて、それに前がアテナで後ろにユピタの二人がバイクの様に乗り込んでいる姿があった。

 

「ジュルルルぅ!?」

 

 超巨大スライムが消えたはずの二人の再来に驚くも、それへの迎撃が行われる前に彼らを乗せる雲が一気に霧散し、その内に隠されていたものが露わになる。

 

「喰らえぇ!! 超乾燥昆布破魔槌ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

 

 そして、ユピタのネーミングセンスが皆無な咆哮を添えて姿を現した、彼とアテナが乗る、散らばっていた干し昆布が集め直されて魔術で超強化されたその破城槌擬きは、超巨大スライムの誰も捕まっていない箇所へドボンと盛大且つ重い水音を添えて突き刺さった。

 

「俺に力をおおおおおおおおオオオオオオオ❣❣❣❣」

 

 その勢いで背後に抱き着いていたユピタが思いっきり伸し掛かり、魔術的に切り離されていた男根へ彼の股間が叩きつけられるようにして元に戻り、その猛烈すぎる肉の突貫はアテナに子宮を穿ち抜かれて脳髄まで直に快楽の焼けた大槍が突き刺さったような極みに押し上げ、それと猛々しさを宿した咆哮が大気を震わせた。

 

「アテナぁぁ僕の力をぉ受け取れぇええええええええええええ!!!!」

 

 極みは肉壺にも如実に表れ、それは飲み込んだ男根にみっちりと食いついて消化しながらのた打ち回る大蛇のようになり、ユピタはそれで男根ごと消化されて吸い込まれそうな白濁の噴火をアテナの胎内奥深くで生じさせ、同時に猛烈な士気と魔力もまたアテナの胎内へ注ぎ込んだ。

 

「ジュああアアアァアアアアアアアアアアアアアアァアア!!??」

 

 二人が同時に極みへ達した瞬間、その身とそれが乗る巨大干し昆布破城槌は強烈に光り、巨大干し昆布破城槌は瑞々しさを取り戻しながら巨大化していくが、逆に超巨大スライムは猛烈な勢いでしぼんでいって乾ききったスポンジのようになり、断末魔の悲鳴が終わったと同時にその身はせんべいの如くバリンと全身が砕け散った。

 

「キャアアア!?」

「ううぅ!?」

「ぐッ!?」

 

 その結果、超巨大スライムに捕らわれていた人々は解放され、その一人であるテティスは尻もちを付き、彼女の隣りにアテナとそれを庇うように抱きかかえているユピタが落ちた。

 

「な、何が起きたの…!?」

「…ぅ…ううぅ…」

「ッ!? おい! しっかりしろ…!?」

 

 解放されたことに安堵しつつも急且つ不明点の多いそれにテティス達が戸惑う中、深い疲労と自身を庇ったことによるダメージでうなされるユピタをアテナが介抱したその時、超巨大スライムがこの都を襲う時に開けた海底の穴から小さくも再び土煙が起こった。

 

「…ゲホゲホ!? こ、ここはー…!? アテナお姉ちゃんとあのヤリチビの気配と占いの結果を元に迷宮を進んでみたら妙な場所にー…??」

 

 その土煙から出てきたのは、弓矢はじめとする冒険者装備で身を固めたアルテミスを始めとするアマゾン国の女戦士達であった。




次回、今回の戦いの後始末、オピオン国とアマゾン国の接触、戦いの後のユピタの様子など色々話が出てくる予定です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。