輪廻の輪の転生ゼウス~前世知識に基づいてギリシア神話で穏便生存(?)ルートを目指したら…~ 作:oosima
○神代 黒海某沿岸地帯 山岳密林地域 ニュンペー・ナイアス族集落○
「…はああ、もうそろそろ終わってるかしら…?」
コカトリスの毒に犯されたユピタがそれに打ち勝つため、ニュンペー達と淫らな要素が強い治療を行って成功したものの、何やら妖しい思惑で逆夜這いをしてきたサルマキスに何らかの魔術をかけられるが、それで異変が起き出した頃、彼の護衛の一人という形でアマゾン国からこの地へ共に来ていたアルテミスが、頬を薄朱色に染めた軽蔑と羞恥に興味が混じるジト目で集落の外れを歩いていた。
「ああ、アルテミスもこのあたりにいたのか」
「あ、お姉ちゃん」
そうして集落の外れを見張りもかねてぶらぶらしていたアルテミスが顔を会わせたのは、彼女と同じユピタの護衛という形でこの里へ来た女戦士アテナであった。
「この時間でも警邏をしているの?」
「ああ、あの竜巻のせいで飛行船ごとこの地へ叩きつけられるように落ちた時、ユピタにはこの子と共に守られ、この地の人たちに怪我を治してもらって世話も見てもらえたからな。少しでも恩を返さないとな」
「さすがお姉ちゃん、真面目よねー……っ…」
尊敬する姉のいつもの姿にアルテミスは彼女の勇壮な美が月光で更に映えているのもあって深く見つめだすが、一方で彼女の身より感じられるもう一つの命の気配を覚えると微妙そうな顔になる。
「…で、お腹のー…
「ああ、ユピタにあの時の雲で守られたのもあるが彼の血が流れているおかげかたいそう強く丈夫な子らしい。魔力の流れからして男の子のようだ」
その微妙さが声音に出た問いにアテナは嬉しそうに答え、優しく自分の下腹部に鎧越しながらも触れて慈しむ眼差しを向けていることに、アルテミスは頭をかきむしりたくなる葛藤に襲われる。
(…何で他の人より頭が良くて強くて賢くて優しくて性格もいいってだけでぇあのヤリチビの子を身籠ったりぃ欲しがったりして喜ぶ子がこんなに多いのよぉぉ!? あのヴィーナって助平女とかはともかくぅヘスティアお姉ちゃんも身籠ってそれであのヤリチビを心配して治療担当でここまでついて来てぇ怪我の後遺症で今も寝てるハルピュイアの子達への治癒魔術の重なる行使でぐーすか寝てるしぃ…あたしのここも何だかぁあいつのを見てるとここが熱く濡れてきてぇ…な!? 何であいつのことになると最後はこんなことにぃ…!?)
嫌悪しているはずのあの淫蕩な男への思考が深まるに連れて何故か深く惹かれていくような感覚に、アルテミスは顔がますます真っ赤になって俯いて身がグネグネとなりだすが、そこであの男の魔力が普段とは異なる感じでゴウッと身を包み込んで刺すような冷たい吹雪を伴う雷雲の如く生じてきてハッと顔を上げた。
「っ!? この感じ…ユピタか!? だが…」
「お姉ちゃん!」
「ああ!」
それで表情に険しい色を浮かべ合った二人は地面が揺れて土煙が経つ勢いで蹴りたち、広範囲に広がっているその魔力の中心部を目指して樹々や家の屋根の間を高速で飛んで進んでいく。
「っ!? これは…!?」
そうしてアテナが魔力の発生しているこの里で最大の治癒の泉にたどり着くと、そこは細やかな稲妻を伴う吹雪が半透明状に透けた竜巻のように生じて湖面をほぼ覆っていた。
「…アアぁああああア❣❓ いいいいやあああああ❣ こんなあああ…私の方がぁ貪る側なのにいいいいいいぃ❣❓」
その中心には目視出来ない力で四肢を大きく×字状に延ばされた状態で浮遊させられ、屈辱と隷属の快楽でもだえ苦しみつつも悦んで涙と矯正を立ち昇らせているサルマキスの姿があった。
「…交わった異性と融合することで…その姿や記憶…力をものにするニュンペー…サルマキス…か。
そして、その宙に浮かばされて弄ばれているように見えるサルマキスを犯しているのは、その身に絡みつく青白く半透明状の小さな稲妻を迸らせる大蛇のように男根を変化させ、洪水の如く愛液を氾濫させている淫裂を蹂躙させている男。
そのサルマキスの真下で静かに直立して金色だった髪が見るものをゾッとさせるまで冷たくも美麗な青白い死の稲妻が形を得たような髪色に変化した、同色の薄暗く底が見えない湖のような瞳で痴態を見上げている男は、姿こそいくらか大幅に変わってはいるがユピタであった。
「…ぁ❣ ぎ…いぃ…あああああああああ❣❓ や…めてええええええええ❣ これ以上ううぅされたらアアアアアア…体がぁぁぁぁ…壊れえええ…よりもひどいいいいいいいいいぃ…雌にいい存在が変わっちゃううううううううぅううううぅ❣❓」
別人のようになり果てているユピタの上で嬲られているサルマキスは、下腹部がまるで子宮で大蛇に暴れられているようにグネグネとした膨れが見えており、さらに他もまるで血管の中を無数の蛇の子供がうねっているような異形となり果てており、その常人ならショック死しそうな苦痛も喜びの一部にする人外の快楽とそれに身を文字通り作り替えられている感覚に、恐怖と狂気に満ちた嬌声を上げ続けるほかなかった。
「な!? 何ですかこれはー!?」
「ちょちょっとぉ!? 何このあの嫌な力がしない洞窟みたいな場所での私との交わりでも見れないような激しく深い異形の交わりはー!?」
アテナとアルテミスが初めて見るユピタの異形な姿とその凌辱劇に息を飲んで黙って見守っているほかなくなっていると、新たに羞恥と恐怖に駆られた悲鳴交じりの驚愕が割り込んできた。
「っ!? この声は―――!?」
「…煩い…」
「―――ぁ…うぐ!? う…く…す…うぅぅ……」
アテナが振り向くと、そこには別の湖岸に到着して息を荒げている様子のヘスティアと美と性愛の女神アフロディーテを正体とするヴィーナの姿があったが、その二人はユピタにその冷たくも朦朧とした瞳を向けられると、その周囲を妖しくも幻想的な火花交じりの雪が包み込み、二人の身は猛烈な睡魔に襲われたように倒れて寝息を瞬く間に上げ、アテナもまた同様の状態で地に倒れて瞼と闇に意識が閉ざされた。
「!? お姉ちゃんたちどうしたの―――!?」
「もう…種を宿らせた胎は…また…空くまで…静かにすればいい…」
「―――ぉ…え!?」
それにアルテミスは戸惑い介抱しようとするも、それはその冷たい言葉を添えた見えなくも強靭な蜘蛛の糸のように身にへばりついて絡めとるような感触で止められ、アルテミスがその感触の力と声がした方角に振り向くと、自分の姿を朦朧とした瞳に灰色で映し出しているユピタの姿があった。
「…今…必要なのは…再び…僕の力と威を広めるため…より強くなった…この血を新たに受け止められる…受け皿だ…」
「…ユピタ!? あ、あんた…どうなって…いや! ち…違う! あんた誰よ! ユピタの体で何を…アアアァア!?」
そのユピタであってユピタでない姿と声を通して
「…あああギアああああああああああああ❣❓ もうダメええええええええええええええええええええええ❣❣ もう前のおおお私には戻れないいいいいいいいいいいいいいいいい❣❓」
一方のサルマキスはその身が歪に膨らんだ巨大風船のように膨れ上がり、胎内に収まっている男根が蠢いて肌にまるでゴム袋の中で暴れる蛇の群れのごとき異形のふくらみを無数に生じさせていた。
「…な、何なのこれ❣❓ この人に…何が起きてるの…ひぃ❣❓」
そうして絶望と快楽の嬌声を上げるサルマキスのありとあらゆる穴から甘くも妖しい液が大量に零れ落ち、それを雨のように浴びせられているアルテミスは我が身の奥底よりとめどなく生じてくる熱とそれが溢れた証のように汗を流し始めている身で戸惑い震えるが、頬にある熱気を覚えると恐怖と焦燥に駆られた悲鳴を上げる。
「…空いている腹が一人…いた。この女が終われば…次は…」
「ひっ!? そ…それって…い! いやぁ…❣ こ、こんなのってええ…アアぁ❣❓」
アルテミスがその熱気に釣られて視線を変えると、新たな青白い稲妻が形を得た大蛇のような男根と、それを足の付け根より新たな愚息として生やして共に近づいてくるいつもと違うユピタの冷笑があり、彼女に底知れない恐怖と飢餓感に似た熱を生じさせて身を力なく身悶えさせる。
「あああああああああああああああああああああ❣ もうううきひゃううううううううううううぅ❣ この身があああああああああああ❣ 私があああああ変わるときギャアアァアァアアアアあ❣」
「…あ❣ あ…あああああああああぁあああ❣」
その間もサルマキスはその身を風船のように膨張させていって歪な嬌声を大音量で上げ続けており、その淫らな雫を浴びせられ続けているアルテミスは彼女の淫裂へ近づきつつある新たな男根へ底知れない恐怖と餓えたような肉欲を生じさせてしまう。
「ひびゃあああああああああああああああああああああああああ❣❣❣❣❓❓❓」
「うううううぅ❣❣」
そして、サルマキスがとうとう極みに達してその身から水風船が破裂したような音と狂い切った嬌声に白濁の水飛沫が炸裂したように噴き出た瞬間、アルテミスから未知の快楽と悔しさに満ちたうなり声のような悲鳴が漏れ出て目を瞑らせた。
「…………う? あ…あれ…? 何か…肌は…熱いけれど心地いい液に全身ひっかぶられた感じはするけど…他は…何も…!?」
だが、十数秒ほどが経過してアルテミスは肌から浸透してくるような媚薬のごとき液の感触以外には、苦痛と快楽どちらもその身を襲ってきていないことに気付いて目を薄っすらと開かせるが、それで彼女が目にしたものは想像にないものだった。
「…あぁぁ❤️」
「…あ…う…ぐ…逃げ…て…」
瞼を開いたアルテミスが目にしたものは、先ほどの異形の風船のような姿が嘘だったみたいに淫らだが極みの残滓で妖艶なアへ顔を晒しているサルマキスと、その彼女をお姫様抱っこで受け止めたが、いつもの様子には戻っているもののその身にまるで雷に打たれた後のような火傷が幾つかできて憔悴した状態のユピタであった。
「おい! 何ださっきからここから漂ってきた只ならない協力で禍々しい力と先ほどの閃光は!?」
「っ!? う…アアぁ!?」
「きゃあァ!?」
そして、他のニュンペーがその場へ駆けつけてくると、ユピタはそれに怯えたような反応を示し、サルマキスをアルテミスへ投げ渡すと水面を飛ぶ蛙のように、けれどもいつものに近い稲妻を纏いながらその場から逃げ去った。
次回、あのギリシャ神話アーチャー最強候補の一人のあの子が、だいぶ昔での属性を生かして主人公を助ける予定です。