輪廻の輪の転生ゼウス~前世知識に基づいてギリシア神話で穏便生存(?)ルートを目指したら…~ 作:oosima
○神代 黒海某沿岸地帯 山岳密林地域 ニュンペー・ナイアス族集落付近某岩山 ???○
「…ん? あれ…? ここは…? たしかあたしー…あの子を助けるためにー……っ!?」
ユピタと繋がった瞬間に意識を光に埋め尽くされたアルテミスが、その光が薄れて目にしたものは、異形の光景であった。
まるで、巨大な祭壇や神殿だったと思われる、黒ずんで時が流れたような瓦礫の海が、澱んで灰色と化してヘドロになった空の下で彼女を取り囲んでいたためだ。
「な、何なのここは…すごく嫌な感じがー…けれどー…幾つか…懐かしい感じがするものもー…いたっ!?」
それにアルテミスは妙な既視感を覚えつつも嫌悪感からその場から離れようとするも、自分の足の付け根より痛みを覚えた。
「…な、何よこれ…って、あ、これって…そうか。私…あの子を助けるために…ぅ…純潔を……」
その痛みに釣られて視線を下ろしたアルテミスが見たものは、彼女が視界を光に埋め尽くされる前に純潔を失った証である、足の付け根よりにじみ出て足を滴り流れて地面に赤い点をぽたぽたと作る破瓜の血であった。
「…そうか! あたしはあの子を助けるためにこういう治し方は得意なヴィーナに手伝ってもらってー…ぅ…それで純潔はあの子…じゃなくてあの馬鹿にあげちゃってー…それで視界は光に埋め尽くされてー…て、てことは…ここはあの馬鹿と繋がって…それでヴィーナの魔術もあってー…ここはー…ヴィーナが言ってたー…ユピタの精神世界ってことかしらー…じゃ、じゃあ…ここの何処かにあいつがいるってことじゃー…!?」
流れ出てくる血に引きずられるように出てきた思考力でこの世界と今の状況がわかってきたアルテミスは、この世界にいる可能性が高いユピタを探して自然と駆け出した。
幸いにも元から高かったのが山での首領などの仕事で鍛えられた五感の高さもあり、アルテミスはユピタの気配をごくわずかでも感じ取れ、それが濃くなる方向に向けて破瓜の痛みに構わず走り続けていった。
そして、とうとうアルテミスは瓦礫と化している建物の中で最も巨大で、けれども人為的に酷く破壊されて年月が酷くたった感じがするその門前にたどり着いた。
「…ここからあの子がいる匂いが…けれど、何か酷く嫌な壊され方をしているけど…それ以上に懐かしい感じが…?」
アルテミスはその建物の壊れた門の隙間から中に入り、内部を埋め尽くすように描かれている×字や三日月に六角形状のものが中心な落書きに嫌悪感を隠せない眼差しを向けつつも、ユピタの気配がしてくるその奥を目指して突き進んでいく。
「おいヤリチビ! すごく嫌だけどあんたが帰ってこなかったらすごく困る人たちが大勢いるから迎えに来たわよ! さっさとこんな質の悪い夢みたいな世界から現実へー…!?」
だが、その奥にたどり着いて目にした自分を女にした男の姿は、気丈なアルテミスから言葉を奪うものだった。
「…え? あ…アルテミ…ス…?」
そう壊れかけのラジオのような声を放ったユピタの今の姿は、現実で見た時よりもひどい朽ちかけている人形のような、否、まるでほとんど朽ちかけている人形がまるで仮初の命を得たかのような、体のいくらかの部分が無機物のように欠けて残されている部分にも大小さまざまなヒビが走っている無残な状態だった。
「…っ! そ、そうよ! あたしよ! あんたが現実で死にかけてるからヴィーナに手伝ってもらって…じゅじゅじゅじゅ純潔を捨ててまであんたを助けにここまで来たのよ! ここは多分あんたのその変になっている分の魔力で作られた世界でしょ! 仕方ないからあたしも手伝ってさっさと脱出するわよこんなとこ!」
その光景に少し言葉が止まっていたアルテミスだが、すぐにどもりつつもいつもの気丈さを取り戻し、純潔を目前の男にやったことを思い出しての羞恥で顔を赤くしつつもビシッと指を突き出して宣言した。
「…そう…ありがとう…。けれど…もう…いいよ。僕…もう消えるから…その方が…僕も……そっちも…幸せに…平和に暮らせるよ…」
「……え??」
だが、ユピタがそれにギギギとバネが酷く錆びたからくり人形のような動きで顔を上げ、かすれるような声で出した返事はアルテミスを戸惑わせた。
「…今は…どうにか抑え込めてるけど…あの力が噴き出して来てもおかしくない状態で…ぅう!?」
「ちょ!? あなた大丈夫…うぅ!?」
ユピタがすがるような声音で手をしっしと弱く降ろうとするも、その手のヒビより現実のものよりも濃厚で禍々しい黒い瘴気のような魔力が噴き出て、それを抑えようと触れてきたアルテミスに少なからぬ痛みと悪寒を生じさせていく。
「…たとえ、今…抑え込んで…大人しくさせても…この黒い魔力は…僕自身の切り離せない…力の一部…いや、多分…力の本質そのものなんだ…だから、いずれは…よりひどい形で目覚めて……きっと…もっと酷い形になる…」
「…な、何を言ってるのよ…そ、そんなの…あんた…元から…あちこちで女の人を…食い漁りまくるとか…酷いことをしてきたじゃな…!?」
その暗い声が続くたびにユピタの身に浮かぶヒビは徐々に増えていき、そこから立ち昇る黒い瘴気状の魔力も増していき、アルテミスはそれで増していく痛みも堪えてユピタの身に触れていくが、そこで目にしたことがないのになぜか現実味のある光景が脳裏を走り始める。
『まだいたぞ! 古き神の祠だぁ!』
『真の教義は我らが奉じる教えのみぃ!』
『排他主義の教えが続く限り人は争い続ける! 今こそ自由だったころの神々に戻ろう!』
『ふざけるなぁ! お前たちはたかが文明再建のための捨て駒だぁ!』
その光景には建物や人種、道具などがまだ見たことがないはずのものが多いのにどこか既視感を感じさせるものばかりで、どれも争乱と混乱に染められているばかりだった。
「…な、なにこれ…!? 何で…どれも…言ってる言葉すら違うのが混じってるのに…
アルテミスはその争乱に忌避感が高まり続けるが何故かなつかしさも覚え、高揚と混じるまるで自分がそれらの中心の一角にいたような既視感すらも強めていく。
「…アアアアアア!?」
それらの身と心の両方から焼いていくような痛みに、とうとうアルテミスも悲鳴を上げながらユピタより離れてしまう。
「…な、何だったの…あの感覚に光景…まるで…実際に見て来たり…その場にいたような…!?」
大きく尻もちを打ったアルテミスが我が身を見るがそれにも驚きと忌避を覚えない表情を浮かべる。
ひどく深い火傷に両手が覆われているのだが、その火傷ははがれていく塗装のように内側から急速に真新しい皮膚が浮き上がってきて消え始めていったのだ。
「…こ、これは何…? 回復の魔術はまだ使っていないはずなのに…これも精神の世界のせいなのかしら…!?」
そうして痛みと火傷が消えた自分の身にアルテミスは安堵と不気味さの両方を覚えるが、その間にもユピタの身から黒い瘴気状の魔力が大きく立ち上って彼の身を覆い始めたのだ。
(…これは…放ったらまずい! けれど…どうやったら
それに危機感を再び強めたアルテミスだがあることを思い出した表情になる。
(…ああ、何か…身も…思い出も…この黒く…全てを塗りつぶす…けれど懐かしい何かに飲み込まれて…けれど、これが一番…良い気がー…!?)
瘴気の強まりに伴って視界も黒く染まっていくも、それに何処か安堵も覚えるユピタの狭まっていく視界を、ババっと勢いよく広げられた布地が敷き詰めた。
「お、おいヤリチビィ! あんたの好きな女の子の裸よぉ! 死ぬのならその前のお土産にあたしのそれを見なさい!」
その布地の正体は、羞恥などで顔を真っ赤にしつつもその森の中を駆け巡って得た機能的な筋骨で細く濃縮され、けれども健康的な曲線美を持つ女体と、緑色の短髪を生やした勝気で元気な美貌が似合うアルテミスが、勢いよく脱ぎ捨てた彼女の衣服であった。
「…っっっ!!??」
それに気づいたユピタは数秒の沈黙に落ちるも、ボンっとした勢いのある白い雲のような魔力を交えた風を一瞬だがその身より出して瘴気を吹き飛ばし、目を丸くしてその男根をヒビが入っている状態ながらグインと無意識にそそり立たせた。
「…ほ、ほら! かっこつけてあの世へ逃げようとしても下半身は生きたがってるじゃない!」
「…な…何をー…!?」
それを見てアルテミスは少しの羞恥と軽蔑を交えた安堵の笑みを浮かべ、赤面して戸惑うユピタのその男根をギュムっと掴むと、自分の綺麗な下腹部にその穂先を当てさせた。
そうして互いが相手の温かさを少し感じ合った後、落ち着いた表情になったアルテミスから再び口を開く。
「…ユピタ、あなたの力で見て…あたしのお腹の中の様子は…どう…?」
「…これは、もう…宿ってる…ね…現実の方で…分泌されてた…先走りので…」
そうして言葉を紡いでいきながら、戸惑うユピタの頬をアルテミスはそっと両手で掴んで互いの鼻先が降れる距離まで近づく。
「…この子以外にも…出来てる子がいるのよ…。それなのに…この子達を置いて…先に逝くなんて…本当にしたいの? 生まれて育っていく姿を…見たくないの!?」
「…それは…けど……!!」
そして紡がれていく言葉はユピタに生じて育っていっていた父としての望みと危機感を煽っていく。
「…けれど…現実に戻ったら…この子達が育つ頃に…これが…もっとより酷く…広く…害を及ばすように…!?」
「何でそれだけしか起きないだろうな事ばかり言うの? この世界には…考えうる全てのことと…考えられないことの…どちらも起こりえるって…あなたが色々仕事で作ったりするときによく言ってたじゃない…」
「…だけど、このまま生きたら…この子達は…きっと…化け物の子みたいに言われ…!?」
言葉を重ねるに連れて両方の感情のどちらも強まっていくが、危機感の方が勝って出たその言葉を、アルテミスの平手打ちが防いだ。
「だったら何! 本当にこの子達に幸せになってほしいなら! この子達と一緒に化け物呼ばわりされても…いつもみたいに図々しく強く生きなさい! あたし達も母親になる中ら一緒にそういう連中と喧嘩するくらいの親にはなるわ!!」
「………あ……」
その痛みで惚けたユピタに浴びせられたその言葉は、彼の乾きつくそうとしていた目じりに潤いをよみがえらせていく。
「…最悪の結末を思い描けるのなら、最高の続きを考えることだってできるでしょ! あなたが今まで考えたり作ったりして…喜ばせたり笑わせたりしてきた人達のように…!」
「…そう…かもね…」
震える身で自分を抱き締めて零し始めた涙で肩を濡らしてくるアルテミスの肩を、ユピタも自然と零れ出始めた涙で濡らし始めた。
「…そそそそういうわけで本当は死ぬほど嫌だけどこっちでもあんたと繋がるわよ! あんたはまだ死にかけ何だから大人しくあたしの言うことを聞きなさい!」
「…え、あ…いやー…アルテミスはまだ初めてを卒業したばかりだからー…無理せずに僕がー…ぐはぁ!?」
そして互いに目の前の相手と心が通じあった二人だが、ユピタの陰嚢を掴んでいたアルテミスの手の握力が急に強まって彼を悶絶させた。
「…へ、へーー…お姉ちゃんたち含めた大勢のお姉さんたちに可愛がってもらってるだけあってー…余裕があるわねー…。あいにくー…あんたの天然媚薬な体のおかげでー…あたしのここもー血の他に色々出てるしー…」
頬や米神に青筋を浮かばせながら引きつった微笑みをするアルテミスだが、その身は女性にとって天敵な体質ではないかと思わせるユピタと向き合った効果かもしくはこの世界が精神の世界なのもあってか、蜜は淫裂を満たしてトロトロと足を濡らして足元に水たまりを生じさせていた。
「…じゃあ、お互いに協力しようか…よし、僕がこっちに座って…君の腰を支えて導くから…」
「…わ、わかってるわよ…う❤️ 近づくだけで心地よさそうな熱が…アアぁ❣ 触れたら火傷しそうなのにぃ…もっと欲しくなってきちゃ…❤️」
互いの性が相手を欲している状況を確認しあうと、適当な瓦礫に腰かけたユピタにアルテミスは覆いかぶさって互いの性器をくちゅっと触れさせ、ミチミチと少しずつ腰が下ろされていく。
「…ひぅああぁ❣❓」
「ううぅぅ!?」
そしてユピタのカリ首がすごく張っているマツタケのような亀頭がアルテミスの肉の雌花の入り口を通過した瞬間、アルテミスの胎内を甘くも鋭い痛みに似た快楽が駆け上がってその腰の力を奪って、女体は落ちてジュルジュルと胎内深くに男根を引き込んでしまう。
「…うぅぅぅぅぅ❣ こ…こんなすごい感覚をぉ毎日あれだけ受け続けるなんてええぇええ…あんたぁやっぱりぃ…元から化け物よおおおおおおおぉぉぉぉぉ❤️」
「…と、とりあえず……君に無理しない範囲で動くね…んんん」
「い…いちいちぃそんなガキっぽくない余裕ぶった態度でぇおちょくってくるんじゃあぁ…あああぁぁぁあ❣」
こつんと亀頭と子宮口が軽く当たった感覚で互いの身をプルプルと震えさせつつ、ゆったりとしつつも幅は深い動きで二人は互いの愛欲を味わい始めた。
アルテミスの胎内はまるで初めて獲物をしとめて味わう幼い肉食獣のようで、ぎこちなく遅いが骨に着いたわずかな肉片までかじり取ろうとするかのような動きで男根に吸い付き、それがくすぐったくもコリコリとした心地よく硬さの残る肉の感触を与えていく。
一方のユピタの男根はまだ硬さの残る生娘の名残が強いアルテミスの中ではとくんとくんと小さめの脈動に留め、すりすりとじっくりと刷り込みながらも形に慣れさせていく動きをしていった。
「…あぁぁ❣❓ な、何こ…りゅえぇぇぇ❣❓ な…何かぁぁ…あたしの色々なのがああ…あんたとぉ繋がってるところにぃぃぃ吸い込まれるようでええええ…ひぃいうううぅ❣❓」
その感覚にアルテミスは肉の悦びに慣れつつもまるで脳髄が文字通り蕩けて液状になっていくような心地にさせられるが、それである程度は慣れてきたとみなされたのか、ユピタの手が彼女の尻を掴んでグニグニと揉み始めてその内部における淫肉の触れ合いを更に強めさせ、その秀麗な首筋に唇が触れて舌が這わされていく。
「…こ…のおおおおおおおお❣ 調子に…のんなあああああああ❣❣」
自分よりも小さくて年下な少年に自らの快楽をより引き出されて優しくなれさせられていくという状況に、快楽と羞恥が高まって怒りも生じたアルテミスは今ある全力でユピタの両頬を掴み、互いの顔を打ち付けあうように近づける。
「…むぐぅ!?」
その結果、ユピタはアルテミスと互いの唇が意識のある中で初めて重な有り合う感触を覚え、それは暴走している瘴気の封じ込めを優先していることもあって何ら制限を掛けていない極みへのスパートを一気に後押しし、肉の最も深い繋ぎ目より二人の意識と視界を白く染め上げる衝撃が脳髄へ駆け上がった。
次回、やっと今回の治療が終わってアマゾン国への帰還パートへ入る予定です。