輪廻の輪の転生ゼウス~前世知識に基づいてギリシア神話で穏便生存(?)ルートを目指したら…~ 作:oosima
○神代 黒海某沿岸 アマゾン国 王都 防衛軍本陣○
「アウラ様、伝令からも水晶玉からも順調な報告が今現在は寄せられ続けています」
「そうですか。くれぐれも警戒は怠らないように…何か変化が起きたらすかさずご報告を…」
アルテミスとヴィーナも混じるアマゾネスの先遣部隊がケンタウロス達の大軍を上手く罠にはめながら逃げ続けている頃、その様子をアマゾン国王都に構えられた同国軍の中枢は
「…ですがケンタウロスがこちらの予想よりも力任せの数任せで助かりました。あの数を生かしてもっと多方面から来られたら、こちらの負担も相応に増していたでしょう」
「いや、今の状態でも風力や水力で生み出せる分だけの魔力ではいつ足りなくなってもおかしくはありませんでしたよ。ユピタ殿がおられて、警戒や防衛のための魔術道具を動かすための魔力やそれを届けるための方法には困っていませんし…」
「メディアさんに皆さん、他所から流れてきた新参の僕をここまで高く厚遇してくれてありがとうございます。ただー…」
その場にはアマゾン国の各種革新の貢献者であるユピタもいて周囲からの高評価に嬉しそうにしつつも、微妙そうな色も混じった顔を浮かべていた。
「何ですか?」
「…この格好はどうにかなりませんか!? 今更ながら人前でするにはあまりにもあほすぎるというか!?」
今現在のユピタは羽毛や宝石を多めに利用した、彼の前世知識で言うところのブラジル当たりのカーニバルに出るダンサーが着そうな踊り子のような衣装で、彼は久しぶりに羞恥心と恥辱の半泣き顔で叫んだ。
特に彼の下半身は雄々しすぎる男根を表しているように、熱帯雨林辺りの秘境の先住民男性が付けていそうなご立派なペニスケースが複雑な魔術式を彫られた状態で装着されてそそり立っていた。
「仕方なかろう。君が色々と持ち込んだ魔力の生成法や伝達方法を研究して、今回の戦いでは君が一番魔力が多いから、君から今回の各方面の前線へ魔力を供給するようにしたらこれが最適だったのだから」
「いやメディアさん理屈はわかりますけどー…ってううぅぅ!? こ、この感じはぁぁ…ヴィーナから魔力が吸われぇええ!? ら、ラメええ!? 魔力だけでなくううぅ種も漏れそ…ううぅうぅ!?」
そんな格好でも今この状況でまともな理由があることが却ってユピタのジレンマを増してしまうのに加え、前線から生じる魔力供給は彼に普段の情事とは異なる快楽を及ぼしてしまうので、この真面目な顔で皆が並ぶ場でもアへ顔を時々思わず晒してしまうのであった。
「…あ、あのー…せめてーー…このー…前線に出てる皆から魔力を強く吸われる時はー周りの目がない他の部屋に行かせてもらいませんかー?」
「無茶を言うな。それは今回の戦いのためにあれこれ工夫して実現した広範囲魔力供給装置だが、時間の都合で未知の部分も多いから何が障害になるかわからん。それと君はこの国の軍師役の一人なんだからなるべく皆が守りやすくていつでも話が出来る場所にいろ」
「…う…ううぅ…」
普段の子作りは色々と性的な意味ではっちゃけたりもするユピタだが、戦争中という真面目さが求められる場面でもそれを求められるという状況には、さすがにまだ慣れていないようであった。
「…だったらせめてー…、この装置で直に魔力供給を受けている戦闘担当の子達の魔力受給装置であるあれの方はー…?」
「仕方ありません。この国に来てもらったあなたにはより優れた子を設けてもらうためにこの国で功績を上げている子達に優先権を与えましたが、その子達のほとんどが優れた戦士でもある以上は、このような戦いでも前線に立ってもらわないと困るのです。けれど身重の身を守るには相当な魔力が必要です。身を守れる防御力や捕まらないようにする素早さ等を強化するにはあなたからの魔力を彼女達へ届け続けるのが一番ですが、男女間の魔力のやり取りはお互いの生命と深くつながって新たな魔力の源たる新たな命を産みだす箇所…つまり性器が一番適しているのです…」
「り、理屈はそうですけどー…(…これなら魔力を扱ったり、その質を操作するのに便利な“星の石”…
それで自分が上げる反論をアマゾネス達に次々と現実的(?)理由で潰されていく状況に、ユピタはペニスケース部分を通して各前線、特に身籠っている女性達に魔力を吸い上げられる感覚を、射精と似つつも未知なる痺れを交えた感覚で味わわされ続けており、それでユピタは作戦中に何度も地図が広げられてコマが配置されている机上に突っ伏したりした。
ユピタが隠れ浜でのヴィーナ達に逆輪姦(?)された時に見つけた“星の石”は、ユピタ達が本来いた神族の世界に近い所から来たためか、魔力を操作したり強化するのにうってつけの材料だったので、見つけた時の彼は戦争で皆を守れるにも役立つと考えたので、実際にアルテミスに送った魔弓を含めて色々な新兵器を開発した。
だが、メディアらアマゾン国の魔術師達はその新たに持ち込まれた資源を見て、もっと有効的に生かせないかと考えた結果、それを膨大な魔力を持つユピタから各兵員の強化魔術とそれに必要な魔力を送るための方法に使えないかと思いつき、それで生まれたのが今現在の彼へ着させている広範囲魔力供給装置である。
「あ! また道中のバリケードが破れて囮部隊の子達を追うのを再開し始めましたよ女王様!」
「慌てなくて大丈夫です。彼女達の殿にはヴィーナも加えていますから」
その装置のおかげで何枚も稼働している“魔望鏡布”の一枚に、アマゾン国が先に出した囮部隊とそれを追うケンタウロス軍の姿が映し出された。
『くそぉ! どうしてこんだけ弓矢や槍を浴びせているのにどうしてどいつもこいつも仕留められねえんだ!?』
『あれだ! あの妙にキラキラしたデカい泡が幾つもあいつらの回りを飛びまわってて邪魔しやがる!』
『おーほっほっほ❣ 攻撃を通せるものなら通してごらんなさいお馬さん達❣』
それには傷だらけになりつつも焦燥と憤怒をガソリンにして追いながら石製で弓矢や投げ槍に投石を行うケンタウロス達と、その追われるアマゾネス達で殿を務めて自身が魔術で生じさせた幾つもの巨大シャボン玉で彼らの攻撃を防ぎつつも艶のある微笑みも向けているヴィーナが映し出された。
(凄いなー、フ○ーストの○ールレンジ攻撃や種のド○グーンみたい)
「す、すごいですよヴィーナさん! あの泡の盾のおかげもあって囮部隊は未だに使者や負傷者が出ていません!」
「まあ、あの者が一番ユピタから魔力供給の恩恵を受けているからな」
「…あ、はい…まあ…まずは戦争に勝って皆を守るのが一番ですから…」
本陣から賞賛の声が上がる中、それに混じっているメディアの近くには今のヴィーナが胎内に収めているものと同じ、魔術式付与ユピタ型ディルドが据え置かれており、前世に見たロボットアニメを思い出して見た目相応に喜んでいたユピタはそれで羞恥の現実へ引き戻された。
『…本当に人を煽るのが得意よねあんたってー…えうぅ❣❓ ま、また強めの魔力がぁ…アアぁ❣❓』
その注目されているヴィーナが操るバイクのような泡車の後部座席にはアルテミスの姿もあったが、彼女が時折艶のある嬌声を上げながら放った矢は普通ではなかった。
『『『『『ギャアァアアアア!?』』』』』
『ひでぇ! 最初にあの見えない矢に当たった隊長がまた木っ端みじんになって腸をぶちまけやがった!』
『その後ろの奴も一直線にどんどん大穴を胴に開けられながら後ろに吹き飛んだぞ!』
アルテミスが快楽で歪んでしまった時のような反応で撃ち放った大気の矢は、常軌を逸した威力と正確さを持っていたのだ。
「アルテミス様もすごく強くなっています!」
「あの子もユピタから魔力の供給を直接受けられていますから。まあ、大きさの違いでヴィーナほどではありませんが…」
それにも本陣のメンバーから喜びが上がり、それに混じるアウラの指には小さな魔術式付与ローターが摘ままれていた。
(…理屈と効果はわかるけど、戦争中なのを思うとすごくふざけている場面に見える…僕が言うのもあれだけど…)
それらのディルドやローターに彫られている魔術式は、それに微妙そうな赤らめた顔を向けるユピタの男根を収めて公開されているペニスケースに彫られているものと酷似していた。
今現在、前線に回っているヴィーナやアルテミスら妊婦たちには、ユピタから魔力を受け取れるように、この部屋にあるディルドやローターと同じ魔力受給装置を胎内に収めている状態であったのだ。
但し、サイズの違いで大きいものほど魔力供給を多く受けられて小さいものはその逆であったが、大きなディルドサイズのものを挿入してまともに動けて戦えるのはさすがにヴィーナだけで、アルテミスら他の者達は小さなローターにしていたものの、それでも時々身が震えて嬌声を上げるようになっていた(その間はアルテミスが見せてるように攻撃の威力は爆上がりし、身も石製の矢や槍が通らなくなるまで防御力が高まって機動力も高まるが)。
(…星の石を用いたことで色々魔力の質や波長を変えられるようになったから、これだけ大きく広く魔力を用いても、あの天界のDVダディに気付かれる可能性は
「あ! この映像…そろそろ予定通り囮部隊が都の正門前に到着しますよ!」
「よし! 我々も動くぞ!」
「…っ! ええ! 僕も向かいます!」
真面目にしないといけない状況でも前世で親しんでいた○クターンなどの作品を思い起こさせる展開に悶々とした感じが絶えないユピタであったが、ついに戦場が自分達の(ギリギリ人間レベルまで下げた)眼で見られる領域まで近づくと、キリっとした表情に切り替わって部屋を出た。
「…く、くそぉ! ここまで追ってこんだけやられてるのにまだ一人も捕まえられねぇ!」
「今度は大きく距離をあけられて見失っちまったし!」
「あきらめるな! もう少しでこのわけわかんねぇ蔓やらが邪魔してくるこの森の中を出られる…!?」
数分後、前線の方ではケンタウロス達が色々と苦戦をしながらようやく森の中を出ようとしたが、開けた平野に出てきた彼らが目にしたものは信じられない光景であった。
「な、何だあれはぁ!?」
「あ、あんなにも高い壁が…あんなにも長く…しかも石造りで…!?」
「同じように石で出来た櫓があんなにも高くたくさん…」
それは、ほとんどの地域が未だに原始時代か初期農耕であるこの世界において、きわめて先進的且つ強固な城塞都市となったアマゾン国王都であった。
「こ、こんなのどうすれば良いっていうんだ!?」
「壁で囲まれてるってのは聞いたけどここまでだなんて聞いてねぇ!」
「あんなの俺達でも飛び越えられねえぞ!」
「こんなの奪えるわけがねぇ…」
「お、落ち着けぇ! よく周りを見てなんか弱点が無いか探すんだよ…!?」
これまでの森の中での苦戦もあって士気が落ちて疲労していたケンタウロス達の多くに厭戦ムードが漂い始めるが、まだ続けようとする者達が周囲をきょろきょろ見渡すとある一点を見つけてしまう。
「ちょっと早く進んでよ!」
「ま、待ってー! 前がつかえてー…く、苦しー…」
それは自分達が負ってきていたアマゾネスの囮部隊及び、彼女達が避難させた村人たちの集まりで、その進む先には王都に聳え立つ城壁で幾つか付けられているが今この時においては唯一開いているように見える大門があった。
「…皆ー!! あそこを狙えええーーーーー!!」
「「「「「ウオオオオオオオオオオオオオ!!」」」」」
ケンタウロス達がそれを視認していくに連れて彼らの萎えかけていた士気は再び盛り上がっていき、それは咆哮と地響きに変わってその背を大門へと勢いよく後押しした。
次回、ついに城塞戦に入りますけどそこでも技術系チートが炸裂します。