輪廻の輪の転生ゼウス~前世知識に基づいてギリシア神話で穏便生存(?)ルートを目指したら…~ 作:oosima
ゼウスとヘラの下敷きにされて十数分後、イクシオンは目を覚まして二人の姿を探してレバノン杉の森の中の聖域を彷徨っていた。
(…ぅぅうう、何かあの時に頭へ石でも落ちて来たのか…今も頭がぐらぐらする…。い、いや…今はヘラお姉ちゃんをたぶらかしたあのチビをどうにかしないと…!)
まだ小さな子供の身だがそれには本来似つかわしくないくらい嫉妬に突き動かされて、二人によって密かに取り上げられたナイフに変わって鋭いナイフのような石を石器がわりに、ヘラとゼウスの姿を探していた。
「…あ…ああぁぁ…! し、締め付けがぁ…またぁアア!」
「…もっとぉぉ❣ もっとよおおぉぉ❣❣」
(!? この声に音はー…!?)
森の中を彷徨うイクシオンの鼓膜を、恋い慕う美女の艶を帯びた声と、今もっとも憎い男の興奮した声、水気を帯びた肌が打ち合われる音が急に、けれどもそう遠くない場所から震わせてきた。
イクシオンはその声と音がする方向に急ぎ足で、けれども足音を抑えながら血走った両目で向かっていく。
「…アアアァア❣ ゼ、ゼウスゥゥゥウウ❣ やっぱりいいぃ凄いぃぃぃぃ❣」
「へ、ヘラぁアアアァア…!!」
「…!!??」
そしてイクシオンが目にしたものは、声量こそ押さえてはいるが獣のように四つ足を付いて身を震わせているヘラと、その彼女の身を掴んで羞恥の顔色を浮かべてはいるが背後から覆いかぶさって白い湯気のような煙を上げながら腰を彼女の尻に打ち込んでいるゼウスの姿があった。
(…こ、これってー…!?)
夜の闇と白き湯気のような煙やレバノン杉の枝葉が邪魔となってよく見えないが、ゼウスがヘラを後背位で抱いていることは一目瞭然であった。
その淫靡な交わりにイクシオンは少し魅入られてしまうが、やがて暗い嫉妬と殺意に駆られてその石のナイフを握る手が震え始める。
(あ、あいつさえ殺せばヘラお姉ちゃんは―――!?)
だが、イクシオンがその石のナイフをゼウスの背後に突き刺そうとしたその時、それよりも大きく鋭い槍に心臓を穿ち抜かれたような殺気と威圧感に襲われてしまう。
「―――あ…ひ…いぃぃ!?」
それに只の子供であるイクシオンが耐えきれるはずがなく、彼は淫靡な肌の打ち合いの音にかき消される小さく震えた声を上げ、石のナイフを落した。
『…いい所なのだから邪魔しないでね』
ヘラの快楽で蕩けつつも自身を見逃さない深く底のしれない闇で光を失った瞳で睨まれれば、幼さが色濃く残る少年のイクシオンにはもはや睦言の場へ乱入する度胸など残されていなかった。
代わりに、その少年相応の青い男性の象徴で衣服を内側より僅かだが押し上げるしかなかった。
「…あ、ゼ、ゼウスゥ…❤️ 御婆様にぃ…良い場所を聞いたのぉ…わたしが案内するからぁぁ…わたしを抱いたままぁ…連れていってぇぇ❤️」
「…う、うん…わかった…」
「…………」
二人が逆駅弁スタイルで繋がりながら移動を再開すると、イクシオンは虚ろな瞳でひそひそと茂みの中を隠れながら尾行するしかなかった。
「…うわぁ、凄く大きなレバノン杉だね…」
「…ええ❤️ この辺りの杉の中では一番大きくて長寿な杉の木みたいよ…❤️ この辺りの杉の木もほとんどがこの大樹の子孫なんだって…❤️」
二人が行き着いたのは今の自分達が暮らす村の守護神的な存在として崇められている大樹で、実際に他の植物のような大きいだけでなく、人間とは違うがしっかりとした意志のようなものを感じられる魂の気配を感じられた。
「…それだから…この大樹には子宝や子孫繁栄の加護もあるんだって…あん❣」
「うぐぅ…!」
「!!??」
そして、自分の女としての欲も絡めて囁くとヘラはそれで言葉よりも反応した男根のビクンという脈動に震え、ゼウスもそれでよりキュウゥゥという甘美な締め付けを増した肉壺でうめくように震え、イクシオンは茂みの中から絶望の色を強めてガクっと震えた。
「…あんあんあんあんああああああああああ❣ 良いぃぃ❣ 良いわああゼウスゥううううううう❣❣」
数分後、二人は大樹の根元でひときわ高い場所に移動し、そこの根が高く浮き出ている箇所を支えとして四つ足で獣の如く身を震わせ、愛液と先に注ぎ込まれた子種汁を足の付け根より噴出し続けていた。
「へ! ヘ! ヘ! ヘラぁアアアァアアアアアァ!!」
そのヘラの豊かで美しい尻を掴んで彼女に触れていることに気恥ずかしさと気後れを覚えつつも、それ以上に彼女の美しい肉体とその淫靡なる肉壺を味わいながら種を求められている事実に高ぶらされる愛欲に押されてゼウスは腰を振り続けていた。
神族としての記憶と力を扱う方法を忘れつつも、それでも人間から見れば十分に美しい金髪と同色の大きな瞳で明瞭な美貌、背丈こそは肌の艶からわかる同年齢男子と比べて小さいが、精悍な戦士としての素養を多くの困難で鍛えぬいてきたのがわかる肉体、雄々しすぎる男性の象徴は夜の闇でも月光で概ね理解できた。
「…ぅぅ…ウ…ぅぅううう…!」
イクシオンはもはやその齢相応の小さな男性の男根を自分で慰めながら、二人の激しく濃密な初夜を茂みの中より盗み見るしかできなかった。
「ゥウゥウゥウゥゥウゥウゥウゥ!!」
「はぁアアアァアアアアアァぁアアアァア❣❣」
その幼き視姦に気付かないままゼウスは衰える気配のない白濁の大洪水を自分の魂もそれに流されてくような心地で解き放ち、ヘラはそれを噴射の燃料としたロケットの如き勢いで天高くへ意識が宙を舞ったような心情になった。
「……ぅ…ぅぅぅ…」
それをイクシオンは未だ雄としての本来の機能を身に付けていない象徴を、虚ろな瞳で慰めるしかなかった。
「………あ、あのぉ…ヘラァ…」
「ん…どうしたのゼウス…あ❤️ 君のがまた元気で…❤️」
「…と、とりあえず…収まるまで…続けていいかな…あぅ?」
一方、イクシオンの存在に気付いているだろうけどもう一瞥もしないヘラは胎内で蠢く男根の感触で精力がまだまだあるのに気づくと、恥ずかしそうに斜めヘ逸らされるゼウスの顔を手に取って頬にキスをする。
「…ちゅ❤️ もう夫婦なのだから…それくらい大丈夫よ…❤️」
「…っ! んんんん!!」
「ふあああ❣❓ も、もぉぉお❣」
もはや自然と板がついてしまっているヘラの姐さん女房的振る舞いとそれと混ざり合う母性に、ゼウスは目覚めたばかりの雄に突き動かされるまま腰を再び振り出した。
その後、二人の交わりは一晩を通して休みなく続けられた。
「…くぅぅ…すぅぅぅ…」
一晩が開けて朝日も大分昇った頃、イクシオンも上手くヘラが撒きながら続けられた逢瀬もやっと終わり、ゼウスはレバノン杉の一本の洞で静かな寝息を立てていた。
「……はああ、全く…一晩中も抱き続けるなんて…(記憶はほとんど忘れてるけど…あそこであれだけの女性の求めに…応じ続けられたのは…この精力あってということね…)」
そのゼウスを振り返って見据えてどうにか二の足で立っているヘラの足の付け根はショーツのクロッチで隠されているも関わらず、大量の子種汁がクロッチからにじみ出るか隙間からこぼれ出ており、尻や足にも大量の残滓がこびりついている。
(…私が魔術で繋ぎを強めていなかったら…この花嫁衣装もバラバラになってたわよ…。とりあえず…もう今日には村へ帰らないといけないから…体を綺麗にしないとー…あ)
自分を今の惨状に追いやったゼウスの寝顔に呆れと畏怖に女の愛欲が混ざった顔を向けつつ、ヘラは身を清めようと水面に足を付けたがそこでフラッと前のめりに倒れて大きく水飛沫を上げた。
「…んんん? この音はァ…ヘ、ヘラ……?」
その音と飛んできた水飛沫で起きたゼウスが起きて目を擦ると、澄んだ池の水面を漂うヘラの姿があった。
「……もう、君が昨晩…中々離してくれなかったから…おかげで全身ががくがくになったわ…❤️ おまけに今度はこっちにも色々力を吸われるようにもなったし…❤️」
起き上がったゼウスの視界に映し出されているヘラは清流の水面を漂いつつ、自身の下腹部を大事そうに撫でており、そこには彼女の命とは別だが彼女のそれと繋がっている魂の気配が弱々しくも確かに感じ取られ、ゼウスはそれに何か気付いた顔を浮かべた。
「…え、ヘラ…もしかして…?」
「…君の子種で赤ちゃんを孕んだみたい❤️」
それに不安と喜びに高揚などが入り混じった顔を浮かべるゼウスに、ヘアは自身の腹を優しく撫でながら水面より優しい微笑みを彼に向けた。
「さ、触ってもいい!?」
「そんなに慌てなくても逃げないわよ。ほら、ここにー…」
「…う、うん…い、行きますよー…!?」
ゼウスが少し慌てた感じでヘラに近づき始めて、ヘラがそれに可愛いものを見た顔を向けたその時、二人は何処からかわからないが大きくもゾッとする存在の視線を感じて身がすくみ上った。
「…っ!? な、何…!?」
「い、今この周辺には…僕達の他には誰も人の気配なんて…!?」
それにゼウスとヘラは思わず強張った顔で周囲を見渡すが、どれだけ周囲を見渡しても自分たち以外の
「…見つけたぞ。我が血と力が…新たなものと新たに交わる器を…」
一方、二人を見下ろせる離れた岩山に生じた、その岩石と宝石の原石で出来た異形で巨大だが一種の美も感じさせる一つ目は、その二人を見つめた後に岩山へ溶け込むようにして一つ目は姿を消した。
次回、ヘラが妊娠して以降の日常や村の変化が中心になります。