※この作品はR-18です。

負けヒロインがエロゲヒロイン過ぎる!   作:37級犬築士

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八奈見さんは可愛い、そしてえっち。らっこだからなんて言い訳は不可能だよぬっくんや。




(1) 八奈見杏菜~うっかりラブホで初体験

 

 

「八奈見さん、先にお風呂どうぞ」

 

「……うん、じゃあ遠慮なく」

 

 温水和彦、八奈見杏菜、文芸部に所属する二人は友達関係にある。友達であるなんて普遍的な情報をわざわざ提示しないといけないのは二人がいる場所ゆえだ。友達関係である二人がいるのは、友達という理由だけでは似つかわしくない場所。しかし、友達という関係を変異させるのであればこれほどふさわしい場所は無い。当の二人にその目的があるのならばの話ではあるが

 

 つまるところ、温水と八奈見の二人はラブホテルにいた。

 

「…………」

 

「ただいま、何か言いなよ」

 

「何を言えばいいのかな?……綺麗、だとか?」

 

「……えっち」

 

「!」 

 

 誉めただけなのに、しかし今この場で称賛の言葉は激しく意味を持ち過ぎてしまう。八奈見杏菜の指摘はまっとう過ぎる故、温水は口を閉ざした。

 

 状況はシンプル。というか、かなりテンプレートになぞったスケベ展開だ。匂わせ活動の一環で遠出をした二人、主に八奈見杏菜の強制連行で同行したわけだが二人は不運なことに終電を逃してしまい、さらに悪いことに悪天候重なり。逃げるように目先の眩い宿に飛び込んだわけなのだが、そこがいわゆる大人のホテルだったわけだ。ディスイズご都合展開、まさにエロのテンプレートである。

 

 しかし、昨今のラブホテルは宿泊所目的のみで使う者、または女子会目的なんて利用用途もあるわけで、実際温水も愛読している漫画ではコスプレの撮影場所としてラブホを利用していた例もあった。しかし、そちらは最後のオチで少々エッチいことになってしまったのだが。

 つまり、不意のアクシデントさえ気を付ければラブホも所詮ホテル。宿泊所として割り切れば風呂も綺麗でベッドも広い、アメニティも充実した普通に良いホテル。だから不意のことさえなければ適当に眠りについて朝になれば脱出可能。

 

 しかし、それを破るのがお決まりの展開。温水の頑張りむなしく八奈見杏菜は見つけてしまった。

 

 

……じゅるぅ、じゅぶるるうぅう、れろれろれろぉ

 

 

『ん、おちんぽおいしい♡……もっと、チンポ舐めさせて♡フェラチオ、気持ちいでしょ♡♡』

 

 

「や、八奈見さん!!」

 

「ひゃぁあ、ぬぬぬ、ぬっくんッッ!!??」

 

 それなりの音量で流れてくれた大画面のAV、有線でランダムに配信しているという話は耳にしたことがあった温水は、あぁこれがラブホのAVなんだと思わず納得。

 

 あわあわと取り乱す八奈見の手からリモコンを取り、そっと電源をオフ。

 

 後に残るのは無駄に静かな空気、互いの息遣いが耳に拾えてしまうのはいろいろ良くない。

 

 温水は八奈見杏菜を置いて、ひとまず自分もシャワーを浴びることにした。けっしていたたまれず逃げたくなったわけではない、はず

 

 

 

 

 

 

~入浴後~

 

「バスローブ、いいよね」

 

「そうだね、悪くない」

 

「……うん、悪くない……写真は、まずいよね」

 

「やめた方が良いね」

 

「ん、やめとく……」

 

「………………。」

 

 会話が続かない。温水としては一刻も早く寝てしまって朝を迎えたいが、八奈見から会話を引き延ばしにかかる。しかし、その会話は半端で途切れて再開しても脈絡は途絶えていたり、つまりコミュ力ある陽キャなはずの八奈見杏菜が陰キャになっていた。

 普段では見られない拙さ、しかしそれは無理のないこと。

 恐らくは、異性である彼女にとって自分の純潔に危機感を感じているから。

 

 

……ムードは作らない、共にそこは同じ

 

 

 落ち着くまでは会話に付き合おう。温水は八奈見杏菜と無為な会話を続けた。

 会話を続けるリスクも感じたが、しかし相手は愛らしいラッコ、そう思い心を平常に保ち毒にも薬にも腹の肥やしにもならない薄味の会話を続ける。

 二度目は無い。もうアクシデントは無い、そう踏んでいた。

 

 

……そろそろかな

 

 

 明かりを消して寝てしまう、そんな提案を吐こうとした。自分が寝た後にそっちも寝ればいいと、気遣いを踏まえて今日を終わりにしようと画策。

 

 温水の考えに間違いはない。故に、彼に罪は無い。原因はいつだって八奈見杏菜というのが温水の取り巻く世界の答えだ。

 

 

「あ、そうそう……そういえばさ」

 

「?」

 

 適当な、共感を得るための話題と思い完全に油断。

 

 温水は失念していた。人間という生き物は、円滑にコミュニケーションを求めてしまう大変社会的な生き物であるということを。

 

「すごいよね、超びっくりしちゃって……あはは、あれやばいよね!」

 

 円滑なコミュニケーションのため、本能的にユーモアを演じてしまう。

 

 だから、彼女に罪はない。

 

「そういえば、さっきの映像すごかったね!おちんちんを口に入れるなんてヤバすぎ、絶対美味しく、な……あ、えっと」

 

「ーーーー」

 

 無垢故に罪は無し。

 

 されど、放った言葉の爆発は甚大なり。

 

 

「ごめん、今のなし……忘れてください」

 

 

 顔を赤らめながら、消え入る声でそう言った。

 

 なのに、忘れてと言ったのに

 

 

「温水くんはさ、ああいうのしたことある??」

 

「!」

 

 

 思いっきり恥ずかしい顔で、目線が踊りながらそんな発言をしてくれた。八奈見杏菜がぶっこんできた。

 

 温水は、どう返すか。

 

 

 

 

~イメージ中

 

 

 

 

 ムードを作らない。出来上がる空気を壊す必要がある、しかしこのまま黙っても言い放ったインモラルは消えいらない。

 

 つまり、引いてもダメ。なら、残るは一つ、引いてダメなら、押してみろ!

 

 

「八奈見さんは、ああいうことした事ある?」

 

「え?いや、ないけど」

 

「……そうなんだ」

 

「……うん」

 

「じゃあさ……してみない?おちんちん、口に入れるやつ……」

 

「……は?」

 

「ほら、AVで女優さんがしてたやつ」

 

「いやいやいやいや!無理だって!温水くんのばか!もう、寝る!!」

 

「……あはは、はは」

 

 

 

 

 気が動転してしまった。許してください、ごはん奢るから。

 

 後日に土下座、仕方なく許してあげると彼女が言いやすいよう感情の落としどころを用意する。

 

 傷は負うだろう。しかし、自分の黒歴史一つで過ちは避けられる。はず

 

 

~イメージ終了

 

 

「……ッ」

 

 

……やるしか、ない

 

 

 嫌われるかもしれない。そっちのリスクの方がずっと大きいだろう。

 

 でも、過ちを犯すよりはずっといい。

 

 自分と八奈見さんは友達。これはラノベでもエロゲでもない、自分たちは紛れもなく同じ学校で同じ部活に属する学友なのだから。

 

「ねえ、八奈見さん」

 

 意を決して、セクハラ発言を絞り出そうとした。しかし

 

 

「温水くんはさ、興味あったりするの?」

 

「ふぇ?」

 

 

 不意打ちだった。

 

 尋ねる前に、八奈見さんが続けて追撃を重ねる。 

 

「だから、フェラチオ。興味ある?」

 

「……ッ」

 

 恥じらいの抜けない顔で、八奈見さんは言葉を紡ぐ。振りきれてしまったのか、妙なぐらい落ち着きを取り戻している。

 そこに、何かを疑ってしまう。

 

 何を、血迷ってしまったのかと

 

「ねえ、聞いてるんだけど」

 

「……」

 

 しかし待たない。答えを急いてくる。

 

「あ、えっと……うん、というか知ってたんだ」

 

「さっき、お風呂入ってる間に調べた」

 

「……へ、へぇ」

 

 乙女の検索履歴に浮かぶ、口でちんぽを、などという文章が浮かぶ。なんというか、申し訳ないというか、いたたまれない。

 

「うん、無いことは、無い……え、衛生的な問題?好奇心?」

 

 イメージの自分は何だったのか、取り乱して声も小さい、我ながら童貞臭すぎる返答を返してしまった。

 

「そう、そうなんだ。」

 

しばし、沈黙

 

 からの

 

「好奇心、あるんだ……同じだね」

 

「!」

 

 赤面は拭いされていない。

 

 だけど、八奈見さんは驚くほどに余裕のある目線と声色で反応した。

 

 温水くん、その名前を呼ばれた時心が震えた。

 

 いけない、これは、この空気はダメだ。

 

 

……ムードが、出来上がってるッ

 

 

「好奇心、あるよね」

 

「!?……そ、それは」

 

「なら、試してみようよ……することないし、それに秘密にしちゃえばさ、何をしても良いんじゃないかなって……思ったり♡」

 

 

 蠱惑的な笑みで、おそろしいことを言ってきた。

 

 気遣いも、理性も、全部意味がなくなってしまう。

 高校生同士、本能の赴くまま

 

 入り乱れてしまう。そうさせないために策を考えたのに。それをされてしまったらもう、どんな策も意味は成さない。

 

「八奈見さんッ」

 

 八奈見杏菜、彼女は幼馴染みであり想い人の草介ではない今この場にいる自分一人をこそ男として見ている。

 

 自分を通して異性への好奇心を芽生えさせ、そして理性を炉にくべて本能という衝動をを大きく大きく燃やしている。

 

 そんな彼女を診断するなら、この言葉がふさわしい。

 

 

「八奈見さん、も、もしかしなくても……スイッチ、入ってるの?」

 

「ん、テレビゲームはしないよ……今は、温水くんのことに興味津々かな?……なんだろ、熱い♡……し、ちょっと……熱いッ♡」

 

 

 赤い、しかしそれは羞恥のモノではない。

 

 インモラルな赤味を肌に載せている。そんな八奈見安奈は、間違いなく発情を患っているのだ。

 

 治療薬は無い。

 

 解決方法は、素人だけど可能ではある。それがなおさら質が悪い。

 

 

「あ、あのさ、八奈見さん……」

 

「ん?」

 

「……無理してない?」

 

「うん、してない……たぶん」

 

 小気味の良い返事。思わず本音が溢れても不思議ではない。だが、八奈見は踏みとどまらない。さらに踏み込んでくる。

 

「温水くんはさ……嫌?」

 

「……え?」

 

「私とじゃ……嫌なの?私じゃだめなの?ねえ、答えてよ……八奈見杏菜は、つまらない女なのかな?」

 

「!」

 

 ずるい、そんな問いかけは卑怯だ。

 

「い、いやじゃないよ!……八奈見さんは、魅力的だから……だから、でもッ」

 

「でも、なに?」

 

 

 不機嫌に、しかして楽し気に

 

 熱くなった八奈見さんはこっちの気も知らないで近寄ってすり寄ってきて、そしてついには背中がベッドに倒れてしまった。

 

 見上げる八奈見さんのバスローブは乱れている。

 

 そのことを指摘しようとして

 

 

「ふ、服ッ!」

 

 

 直すように、という意図で言った。しかし

 

 

……はらり

 

 

「!」

 

「何が不満なのかな♡……私はこんなにもナイスバディなんだよ♡」

 

「……ッ!」

 

 間違えすぎている返しに言葉が出ない。初めて見る女性の肌、いや起伏のある豊かな女性の魅力的な裸を始めてみてしまった。

 今まで見てきた画面の向こうのモノが改めて偽物だと気付かされてしまった。八奈見さんの裸は、あまりにも刺激的過ぎて目が離せない。

 

 目を離したくないッ

 

 

「……おっぱい、見すぎ♡……温水くんのえっち♡♡」

 

 

 言いながら、わざとらしく胸を揺らす。

 

 透き通るような肌に、メロンのような乳房が乗っていた。青い髪がかかった綺麗な肌に大きな膨らみ、そして膨らみの先の綺麗な薄ピンク。

 

 乳房だけじゃない。乳房が実るその体も垂涎。生唾を何度も飲み干しながら目を向ける。

 

 

「綺麗、です」

 

 敬語になってしまう。拝むものを前にしてはへりくだるのも仕方ない。

 

「ん、ありがと……褒めてくれて嬉しい♡」

 

 

 生まれたままの姿になった八奈見さんに、見惚れてしまう。

 

 そして、八奈見さんは近づいてきた。覆いかぶさる姿勢、キスをされるかと構えてしまって、けど触れたのは八奈見さんの髪の毛。

 

 八奈見さんは耳元に口を近づけて、ささやいた。

 

 

「……抱きたい?それとも抱かれたい?」

 

「!?」

 

「ねえ、温水くんならどっちでもいいよ♡たぶんだけど、私はどっちも好き♡」

 

「……あ」

 

いけない、隠さないと。、だけど、バスローブでは隠せない。

 

 見られてしまったら、答えが知られてしまう。

 

 

「……ふぅん、そっか……そうだよね♡」

 

「!」

 

 

 はがされるバスローブ。

 

 服は乾燥機にかけている。下には何もない。だから、当然見られてしまう。耐えてきたのに、その頑張りむなしく本気になってしまった自分のモノを、八奈見さんに見られてしまった。

 

「……うん、そうだね。お口で気持ちよくするって、お話だったね。ふぇらちお、はじめてだけどしてみるね」

 

「ひゃ、八奈見さん!」

 

「大丈夫、ちゃんと歯磨きしたよ……汚くないよ、だから安心してね温水くん♡」

 

 顔が遠ざかる。しかし、それは離れることを意味しない。むしろ、近づけた。

 

 足の間、逃がすまいと鼠径部に手を添えた。

 

 八奈見さんの舌が伸びる。

 

 自分のちんぽを舐めるために

 

 

……ぴとッ♡

 

 

「!」

 

 

 舌の先っぽがくっついた。もう、後戻りは不可能。

 

 八奈見杏菜は口を付けてしまった。そして、それがかすかに残る忌避間の一線を越えてしまったのか

 

 2撃目は、もっと大胆に

 

 

……ぬちゅ、れぇろぉおッ♡♡

 

 

「!」

 

 舌先が触れただけとはわけが違う。根元から先端までを舌の表面で撫でられてしまった。

 

 びくんと腰が跳ね上がる。余韻だけで何度も跳ねてしまう。

 

 息が乱れる。もどかしい、塗布された唾液の分だけ神経が狂う。

 

「ん、どうしたの温水くん?」

 

「な、なんでもないよッ」

 

 ないわけがない。けど、強がりを吐く以外の選択肢が思いつかない。

 

「そっか……じゃあ続けるね♡」

 

「まッ!?

 

 再び舌が伸びる。今度はもっと大胆に、ちんぽをぺろぺろと舐め回してくる。

 

……ちゅる、れるれろぉ、れりゅれろれろれぇろぉッ♡……っちゅ、ぬっちゅ、くちゅ……ちゅるるぅ、るちゅ、れるれろれろれろぉ♡♡

 

 

「うぁ……ぁ、ああぁッ」

 

 声が出てしまうほど気持ちが良い。それに、綺麗な八奈見さんが上目遣いでこちらを見ながらしてくれる、この絶景がすさまじくエロい。

 八奈見さんの口と舌で、ちんぽの全体にが唾液でコーティングされる工程を見てしまった。

 

 記憶に焼き付く淫猥な映像。頭を殴られてもきっとこの記憶は消えない。

 

 それほどに、八奈見杏菜のフェラチオはひどく下半身に響く。

 

 

……ぬる、にゅるくちゅッ♡……れる、れろれろぉぉ……じゅるぅ♡……ぷちゅ、くちゅぷちゅッ……ちゅっぷ、ちゅるるぅッ♡……れる、じゅるぅぅう♡♡

 

 

 八奈見さんの舌使いはどんどん激しくなっていく。ちんぽの先端を集中的に攻めたかと思えば、次は裏筋やカリ首を重点的に責め立てたりしてくる。

 

 舌がチンポというものを理解していくのがわかる。

 

 八奈見さんのフェラチオは、確実に精液を搾り取る口技へと昇華していきつつある。

 

「……ん、ぁ……ぁあ、どう温水くん、私のフェラチオって気持ちいい?」

 

「う、うん……すごく」

 

「よかった♡」

 

 そう言うとさらに激しくしゃぶりついてきた。まるでアイスキャンディーでも食べるみたいに

 

 

……じゅっぽ♡じゅぶるぅ、じゅるるるッ……じゅっぽんッ♡

 

 

 いやらしい音を響かせながらしゃぶられる。吸われる、飲まれていくッ

 

「んふ……おひんぽ、おいひぃ♡」

 

「くっ!」

 

 ちんぽがどんどん硬くなっていくのを感じた八奈見さんはさらにペースを上げてきた。舌だけでなく口全体を使って吸い付き、顔を前後に動かして扱いてくる。

 

「ぁ……はぁ」

 

 あまりの快感に腰が浮いてしまう。しかしそれでも彼女は逃さないとばかりに食らいついてくる。

 

そんなことをされてしまえば、当然暴発の時は来てしまう。

 

……どびゅっ!びゅるる!!ぶびゅー!!!♡♡♡

 

「んん!?んぐ……ごくっ、ごくっ、ごくん……」

 

「————ッ」

 

 飲んでいる。躊躇いなく、というかおいしそうに味わいながら飲んでいた。

 

 勢いよく出た精子を喉奥で受け止めるとそのまま飲み込んでいった。そして最後の一滴まで搾り取るように吸い付いてくる。

 その刺激に耐え切れず、残る分も吐き出すように再び射精してしまったがそれでもなお彼女は離そうとしなかった。

 出るものは全て、直接飲み干した。

 

「はぁ……はぁ……」

 

「ふぅ……ごちそうさま♡」

 

 ようやく口を離してもらえた。時間にしてたいして長い時間も経ってない。十分も経ってすらいない。けどもうヘトヘトだった。

 一部分を除いては

 

「どう?気持ちよかった?」

 

「……うん、すごく」

 

 素直に感想を伝えると八奈見さんは嬉しそうに笑った。その顔はどこか妖艶さを感じさせるものだった。

  

 行為を経て、淫靡に色を帯びた八奈見さんは、まだまだ底知れない。だからか、余韻に浸る暇も与えてくれない。

 不意に彼女が口を開いた。

 

「……ねぇ温水くんっ♡私ね、もっとしたいことがあるんだ♡」

 

「え?」

 

「あのね……その、お口だけじゃなくてね……おまんこでも気持ちよくなりたいなぁって……ダメかな?」

 

「――ッ」

 

 言葉だけは恥ずかしそうに、だがその顔に羞恥はない。むしろ、蠱惑的なサキュバスが獲物を前に舌舐めずり。生えていないけど、もしは得ているなら悪魔の尻尾がゆらゆらご機嫌に揺れているだろう。

 

 この上なく淫魔を思わせる八奈見さんははっきりと言った。

 でもその言葉はあるものを咥えているせいで聞こえづらい。

 

 

「えっひ、しひゃほっは………ん、ふふ♡」

 

  銀色の包み紙、正方形のそれを八奈見さんは口で掴んでいた。

 

「ほら。ふへよっは」

 

「!」

 

 コンドーム、封を開けて中身を出した。意外にも、その概念を知っていたのか八奈見さんは迷うことなく装着にかかった。

 しかも、口に咥えながら

 

……ぬっちゅ、ちゅぷぷ

 

 フェラをする要領でちんぽに装着させてきた。

 

「それも、調べたの?」

 

「んにゃ、今思い付いた私の発明、どうどう♡」

 

「天才」

 

 嘘だ。先駆者はすでに一杯、だけどいっさい性戯の知識が無いのに思い付いたのだから素直に称賛。そして、八奈見さんはイヤらしい。

 

 今まで向き合ってきた八奈見さんは死んだのかと思うほど目の前の美人は艶やかだ。

 

「温水くん、私ってエッチみたい♡……幻滅しちゃったかな?」

 

「いや、それは……無い、絶対に無い」

 

 

 押し倒されたまま自分は下から八奈見さん見上げる。

 形の良い、豊かな乳房とほどよく肉感のある腰回り、そしてむちむちした太ももとお尻。

 

 乗っかられているから、触覚でもつたわってしまう。手を伸ばせば届いてしまう。

 だけど、これから行われる行為に震えて体が言うことを聞かない。

 

 八奈見さんがつねに上位。

 

 いい気分なのか、どんどん表情も言葉もみだらなものにかわる。そんな八奈見さんを、もっと見たいと思ってしまっている。

 

 だから、今は受け身でいる。

 

 積極的な八奈見さんをもっと堪能したい。

 

「すごく、きれいだよ……今の八奈見さん」

 

「あ、ありがと♡温水くんだってかっこいいよ♡」

 

「……うん」

 

 上機嫌に、上気した体温で、八奈見さんは自分の体に騎乗した。

 

 腹筋に手を突いて、ゆっくりと腰を下ろしていく。

 くちゅりという音がして先端に何かが触れる感覚があった。それは徐々に広がり、やがて完全に密着した。

 

 抵抗は少なく。すんなりと、繋がってしまった。

 

「ん、はぁ……入ったね♡」

 

「……痛くないの?」

 

「うん。でも、ちょっとだけ……でも、馴染んだから大丈夫。うん、これなら、問題ない」

 

……ちゅ、ぬちゅ、にちゅ

 

「動ける、から」

 

 

……ぬっちゅ、ぐちゅ、ぐちゅんッ

 

「!!」 

 

 熱い肉壁に包まれる感覚は筆舌に尽くしがたいものだった。しかしまだ半ばまで、全部入っていない。

 それなのにこの気持ち良さ、これはまずい。ゴムをつけてくれたのに、これじゃあもう

 

「我慢してる。えらいね」

 

……ぬっぷ、ずぷぷ、ぐちゅんッ!

 

「ひゃ……、ぁ、ッく」

 

 一気に根元まで挿入され、その刺激で声が出てしまった。

 八奈見さんだって無事じゃないのに、見てみたらその顔は快感に悶えて荒々しく息を繰り返していた。

 達したのは八奈見さんの方だ。

 

「ぬっくん、なんで私だけ先にイッたの?」

 

「初めてだから?」

 

「それはお互い様じゃん……なんか、ムカつく」

 

……ぐちゅん、ズチュグチュッ

 

  

 八奈見さんはいじらしく微笑むと腰を上下に動かし始めた。

 パンッ、パンッと強く肌同士がぶつかり合う音が響く。膣壁と性器の摩擦も凄まじい、すぐにでも達してしまいそう。

 

 それに、結合部からは愛液が溢れ出し太ももを伝って垂れていた。

 絶頂したばかり、だから八奈見さんも感じている。

 共に、僕たちは気持ちよくなっている。

 

「あっ、あ♡これっすごぉい♡……あ、あたまおかしくなるぅ♡え、えっちってすごい♡……おまんこ、おちんちんと繋がるの気持ちいい♡」

 

「くっ!」

 

 自分でしごくのとは比べ物にならないほどの快感が押し寄せてくる。しかも相手は同級生、同じ高校生。当たり前に禁忌である営み、それがさらに興奮を煽ってくる。

 

……ぬちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ……ぬちゅ、ズチュズチュッ

 

 理性は燃えて、本能の火が灯る。

 

 正常でいられない。共に

 

「ねえ、温水くんッ……キスしよっか♡」

 

「!」

 

 聞いてきながら返答は待たない。すぐに塞いできた。

  

「うん……んちゅ♡」

 

「――――ッ」

 

……ぬりゅ、ぐちゅりゅるっ

 

 貪るように唇を重ね舌を絡め合う。唾液を交換し合い互いの味を感じ取る。その間もピストンは止まることはなくむしろ激しさを増す一方だ。

 

 グチュグチュ、ズチュズチュ、肌同士が小刻みにぶつかり合う音が徐々に大きくなっていく。

 上下というより前後に揺らして斜めに膣壁を突き上げている。

 感じる場所。膣内の良いところを教えるように八奈見さんは腰をグラインド。

 

 感じる声も、より湿り気を帯びる。

 

「……ぁ、ぅあ……あぁ、い、いいの……ぬっくんの、すごく良いッ♡」

 

「八奈見さんッ」

 

「……ごめん、負けちゃう……わたし、また」

 

 そして、次の絶頂が近づいて来たようだ。

 八奈見さんの体がぶるりと震えたかと思うと膣内が一気に収縮。それと同時に、こっちにも限界が来た。

 

 激しくて、おおげさで、恥ずかしいぐらいの声を震えと同時に打ち上げてしまった。

 

 

……びゅるる!!ぶびゅるるるぅ、びゅるくくぅッ!!?

 

 

「……あ、っつ……すごい、来た……精液、出ちゃったんだ♡」

 

「……ッ」

 

 ゴム越しの射精。大量に吐き出した液が先端を広げて行くのを感じる。

 

 大量に射精。エロゲの主人公なら必須のスキルだ。けど、それ以前に

  

「早いよ、温水くん♡」

 

「……ぬぐ」

 

 時間にしてまた十分もかかってない。本当、すぐに漏らしてしまったのだ。

 情けないと言うか歯がゆいと言うか、しかし八奈見さんはというと妙に嬉しげだ。

 早いことを咎めた口で、今度は

 

 

「でも、さ……ちょっとうれしいな。出してくれて、なんかうれし♡」

 

「ひ、ひぁ」

 

……ぬっぷ♡ぬっぽ♡ずぷ♡

 

「私で興奮して、私で射精したんだもんね……ぬっくんにとって、私は魅力的な女の子だったってことだよね。だから、嬉しい♡」

 

……ぬっちゅ、ぷ……ちゅぽんッ♡

 

「あ、あの……八奈見さん」

 

「ん?なぁに?……揺らしてたら抜けちゃったね。どうしよっか?」

 

「その……まだできるんだけど……」

 

 だから、もう1回。と言おうとしたところで八奈見さんはにっこりと笑った。

 迫る顔。また正面を通りすぎて、そして耳元で意味深しげに囁いた。

 

 

「うんっ、いいよ……大好きだよ、温水くんのおちんちんが♡」

 

「……――ッ」

 

 挑発。それからはもうとにかく勢いに身を任せて、後先も考えず盛り続けた。

 朝が来るまで、それこそもう何十回としたかわからない。もしかしたら2~3回目で潰えた可能性もある。

 ただ、どんな夜を過ごしたかはわからなくとも、朝に覗いた八奈見さんの顔がとても幸せそうだったことだけは間違いなく真実であり。その事実さえあれば問題は無い。

 

……あぁ。これが、エロゲの主人公の視点

 

 ラノベの主人公にはなれないけど。エロゲの主人公にはなれたみたいだ。

 

 そして、その視点は思いの外悪くない。

 

 




八奈見さんはエッチ、はっきりわかんだね。
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