兄妹同士で最後の一線をこえてしまうお話です。避妊具くんは出社してません。
前回のあらすじ
温水和彦は八奈見杏菜との行為をきっかけに文芸部三人とただれた関係を築いていた。誰にも知られないようにと、隠していたつもりだったがそのことはとっくに妹の佳樹に知られていた。
全てを知っていた佳樹は自分も兄との関係を求め、そして最後の一線を越えないことを譲歩として、あくまでもフェラチオだけで、行為は終わるはずだったが
……記憶にございません♡
一線を越えてしまった温水は妹の押しにまけてしまい、特別な休日を過ごすのだった。
二人は親がいない日曜日を全裸で始めたのである。
〇
~お家エッチイベントwith温水佳樹
外を見る。昨夜のニュースで太平洋側に大きな雪が降り積もると聞いた、けど今は空も日が差している。
だから、積もった雪の反射で窓からの光が眩い。
部屋の中なのに、浴びるように光を感じられる。
遮光カーテンを閉じた。
でも、部屋が眩しすぎていけないから、だけではない。
「なあ、佳樹……せめて下着ぐらい」
「……必要でしょうか?」
「いや、だって」
「世の中、部屋では裸で過ごす人は大勢います。なにより、人類は元々服なんて身に付けずに生きてきたはずです。」
それはそうだ。でも、その場合人には体毛があったはずだ。
令和を生きる俺達には肌色の柔い装甲しかないのだ。
「佳樹はお兄様とエッチがしたいです……だから、服を着て逃げられては困ります。いつでもエッチが出来るように、ちゃんと裸でいてください♡」
「……佳樹」
「その代わり、佳樹も裸で過ごします。お兄様が望めば、佳樹はすぐにでも奉仕をします♡」
「……い、今は」
「くす……そうですね。あれほど、大量に飲ませてくれたのですから」
そう言って、佳樹は自分の胸元を撫でて、胃のあたりに手を置く。
つつましやかな胸、くびれた腰。綺麗な肌をしているから、肉付きが無いのに妙に艶めかしい。というか、やはり落ち着かない。兄弟同士、見たことが無いわけではないのに。正直、幼い頃とその胸元はあまり変わってすらいないはずなのに、どうしてか艶やかさを感じてしまう。
射精しすぎて疲れてしまっているのに、また無理をさせてしまう。
「佳樹、兄ちゃんにむりをさせないでくれ」
わりと本気に伝えた。昨日から暴走気味ではあるが、佳樹はちゃんと意見を飲んでくれたようだ。
わかりましたとうなずいて、服を着て
「……これで、どうでしょうか?」
「——ッ」
服を着ることはせず、その場で背中に降りる髪を肩から体の前に場所を移した。腰まであるロングヘアーだから、胸を隠すことは出来ている。
出来てはいる。だが、佳樹のきめ細やかで新雪の様に清らかな美肌に、艶めかしい黒髪の艶やかな色合いが実に映えてしまっている。
見えない部分が余計に淫らさを醸すだけ。
佳樹は変わらず悪い子のまま
「わかりました。無理はしないのが賢明ですよね。でも、無理をしたくなったらどうぞお好きに、なさって、乱暴にしても、佳樹は、オッケーです」
「……ッ」
終始淫らに、佳樹は自由だ。
開放的な妹の振る舞いに兄はついていけていない。折檻すればいいのか?
いや、乱暴が嬉しいとも言った相手にそれは逆効果だ。火事を見てガソリンで消火するも同然な行為だろう。
「……佳樹、兄ちゃんを落ち着かせてくれ。お茶を頼む」
「はい♡」
一時的に妹を台所に追い払う。
しかし、思案する間もなくそそくさとお茶をグラスに次いで持ってきた。失敗した。暖かい緑茶を頼むべきだった。
「あ、ありがと」
「いえ、お兄様の命令とあれば、どのようなことでも♡」
「……」
止まらない。裸になった佳樹はもう誰の手にも止められないモンスターとなってしまったのだ。
× × ×
~AM.8:48
「……スマホばかり見ていないで、佳樹を見てください」
「見てるよ。佳樹はかわいい」
「はい、お兄様の為に毎日可愛さを磨いています♡」
「うれしいな……あ、食器は後で洗うからまとめといてくれ」
「はい、お優しいお兄様♡……ですが、出来れば佳樹に頼って欲しいのですが」
「……ご褒美目当てか?」
「はい♡」
「……」
食事を終えて、ひとまず落ち着いたと思えばまたまた佳樹が積極的に訴えてくる。
依然互いに裸のまま、佳樹は裸姿で朝食を用意してそれを裸の俺が食べて、今は食後のカフェラテを飲みながらテレビを前にニュースBGMを聞き流しながらスマホでタイムラインを閲覧。
裸で一日を過ごすという気狂いするようなこの状況、平穏に過ごそうとするのに反して佳樹は機会を伺い続けている。
「起きて、食事をとられて、そろそろおチンポ具合も落ち着かれているはずです♡」
「いや……まだかな」
「半勃起、しちゃってますよ」
「……エアコンの外気で」
「そうですか、佳樹の裸の魅力より、エアコンの微かな風圧の方が心地よいのですね……わかりました」
「なあ、なあ佳樹……落ち込むのはずるくないか?」
迫る妹を抑えることは出来るが落ち込む妹を無視することは出来ない。兄として、それは不可能過ぎる。姑息な奴め、押してダメなら引いてみろとはよく言ったものだ。
「……ぐすん」
「う、ウソ泣きは……騙されないからな」
……ナデナデ
「はい、お兄様は騙されていません。流石、お兄様の慧眼に佳樹は脱帽です」
「脱ぐ帽子どころか服すらないわけなんだが」
「そろそろ慣れてきました。全裸で過ごすというのは、存外刺激的では無いのかもしれません。」
「そうだな。人は順応する生き物だから、適応能力で他の生物を出し抜いたんだ……そのことを俺達は身をもって学んでいるんだ」
「お兄様、学んだから終わりにして服を着ようとは……していませんか?」
「……佳樹、お兄ちゃんは佳樹の裸が好きだ。けど、それ以上に服を着た佳樹も好きだ」
「わぁ、お兄様に褒められちゃいました♪誤魔化されている気もしますが、それはまあよしとしちゃいます♪」
嬉しそうに小さく跳ねた。
ソファーに腰かける俺の前で、佳樹はくるりとその場で回転。体を隠す黒髪が遠心力で広がり、見えてしまって
「……————ッ♡♡」
「佳樹、見せつけないでくれ……本当に、悩ましい」
隙あれば、露出プレイ。
慣れているなんてただの強がりだ。
「お兄様にはもっと正直になって頂きたいです♡……佳樹は、お兄様の優しい嘘以上に、恥ずかしい本音が大好きなのです♡」
あどけない振りして淫らに、その場でたっぷりしなをつくって言葉を贈る。
「佳樹……」
部屋を出て、リビングに来て、食事をして寛いで、この間ずっと佳樹は上機嫌だ。
部屋でベビードールを脱ぎ捨てて、このリビングに来てからずっと佳樹は楽しそうだ。
恥じらい戸惑う俺を揶揄って楽しんでいるのもある。けど、今の佳樹は安心しているようにも見える。
それだけ、ずっと我慢をさせてきたということか。
「なあ佳樹、裸は楽しいのか?」
「はい!すごく♡」
元気よく頷いた。
本当に今の佳樹にはストレスがない。身軽で、そのまま浮き上がりそうなぐらい。
それもこれも、俺が押しに負けて口淫を許してしまったから。
口だけとはいえ一線を越えたことにかわりない。
そして、今はもう互いに裸のまま過ごしている。隠すもの、抑えつけるもの、煩わしいものは何もない。
これほど、ハードルを越えやすい条件はまずない。
「……」
「お兄様、ずっと視線が……あぁ、佳樹はとっても嬉しいです。もっと、もっと見て欲しい♡」
リビングで小躍りするようにぺたぺた裸足の足音を鳴らす。
解放してなおそこが知れない。まだまだ佳樹は思いがあふれ出ている。
「お兄様も裸♡佳樹も裸♡……くす、んふふ♡悪いことをしているみたいで、なんだか楽しいです♡」
「そうか、確かに悪い事ではあるか……品性、的な観点からしたら」
下品、と揶揄される状況かもしれない。
実際、ソファーに自分の尻や性器を付けたくなくてずっと立っている。男の俺が裸で過ごしても絵的には何も嬉しくない。
ただ、佳樹の場合は別だ。
……目が離せない
腰まである長い黒髪をたなびかせて、肌色の妖精が舞っているような、そんな幻想的な感想すら覚えてしまう。
愛らしい、それでいて艶やかさを感じさせるのは性器を隠していないから。
「佳樹……その、頼むからこれを機に変な癖に目覚めないでくれよ」
「露出プレイですか、大丈夫ですよ。お兄様が望まない限り佳樹は致しません」
「致さないでくれ……というか致させないから」
そんな趣味はない。でも、正直危うい。
大胆になってしまったのは佳樹だけじゃない。
佳樹に求められて、仕方なく受け身でいる。今は、今の自分はまだその位置で立つことが出来ている。
けど、これより先は、どうなるかわからない。
可愛い妹に、性的な魅力を感じてしまったということが、どれだけ不味いかを現在進行形で噛みしめている。
全てをさらけ出して、解放的になっている佳樹を目にして入れば、思い浮かぶのは黒い思いで起こす行為ばかり。
躊躇いの罪悪感はある。だけど、どんな乱暴をしたところで嫌がる佳樹を想像することが出来ない。
今回はここまで、次回はもう少し書き溜めしてからですので気長にお待ちを
本作を良いと思われたなら感想や評価等いただけますと幸い。モチベ上がって日々の執筆がはかどります。