※この作品はR-18です。

負けヒロインがエロゲヒロイン過ぎる!   作:37級犬築士

32 / 44
志喜屋先輩のお話はアンケート通り、人肌恋しいベロチューエッチを目指します。

まずはそこに至る導入からお楽しみあれ。


(32) 雨天強行

 

 

 

 

~日曜日~

 

 

……ちゅ、くちゅ……じゅるぅ

 

 

「……」

 

 

……くちゅ……れりゅ、れちゅぬちゅ、ぬりゅ、くちゅッ♡

 

 

「ん……ぁ、んぁ……おひぃ、ひゃま♡……んひゃ、んう……ぁ、おはよう、ございまひゅ♡んぅ、んむむ、んみゅみゅぅッ♡」

 

 

「……おはよう、佳樹」

 

 

 そっとめくった布団を閉じた。

 

 なんてことの無い。佳樹が休日の朝に欠かさず行うルーティンである。我ながら、感覚が麻痺しているとは理解している。

 

「……ん……く、今日の味は、ん……健康でストレスを感じていない、爽快なお兄様の気分が現れていまふ♡……ん、くく」

 

 佳樹の朝フェラ、そして嚥下した精液の質から体の調子を診断。

 

 あくまでも大事な兄の体の健康管理をしているだけ、というのか佳樹の建前だ。

 ちなみに拒もうとすれば佳樹はすごく拗ねる。後泣く、グズる。兄は妹に甘い生き物なのだ

 

 

……ちゅ、ちゅるぅ……ちゅっぽんッ

 

 

「!」

 

 体の震えで完全に目が覚めてしまった。体を起こし、脱がされたパンツとズボンを履きなおして、ベッドから立つ。後に残る毛布の膨らみはモゾモゾうごめき、急に翻して元気な佳樹が爆誕した。

 

「おはようございます、お兄様ッ♡……ん、っく……ぷはぁ」

 

 口元を軽く拭う所作をするだけ、佳樹は服を着ているしどこにも淫らな行為の痕跡は見当たらない、か……いや、口の端に

 

 

「佳樹……その、毎日こんなことしなくていいんだぞ」

 

 

 どのみち、学校で皆に搾り取られる。

 

 

「はい、ですから……ん、この一度で十分です……でも、今日は休みですし……こっちの方にも、頂きたく思います♡」

 

「脱ぐのは、ダメだ……こら、佳樹」

 

「やぁん♡……お兄様、押し倒してください♡」

 

「ダメだ」

 

「じゃあ、今度」

 

「……今度なら、良い」

 

「はい!約束ですよ!」

 

「————」

 

 言いくるめられてしまったような気がしなくもない。いや、うん、妹の交渉術にここは賛辞を贈るべきだろう。兄は妹に軍配を譲る生き物なのだ

 

 

「なあ佳樹、今日は」

 

「はい、わかっています……勉強会を開くのですね。いやらしくない意味の」

 

「いやらしい意味の勉強会の経験があるみたいに……あるなぁ」

 

 いつかに、焼塩に勉強を教えるはずがメスイキの仕方を教えられたという封印したい記憶が蘇る。忘れろ、あんな記憶消えてしまえ

 

 

「お兄様の泣き声は趣深いものがありました……ASMRにして何度も反芻したいぐらい♡」

 

 

「佳樹、頼むから盗聴器は止めような」

 

 

 スマートバグです、と屁理屈を言う佳樹はひとまずステイ。そろそろ連絡の一つは着ている頃だろうか。

 

 今は朝の10時、遅起きなのは寝かしてくれない実妹がいる家庭では良くあること。

 

 スマホを起動してメッセの通知を見るも、天愛星さんは

 

「連絡無い」

 

「今日、本当にお兄様の来客は来られるのですか?」

 

「来るはずだけど……一応、志喜屋先輩も付きそうというか、面白がって見に来るみたいなことを言ってたし」

 

「……はぁ」

 

「佳樹、どうした?」

 

「いえ、お兄様は窓の外を見るべきと、佳樹は思った次第です」

 

「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

……ゴロ………ゴロゴロゴロ

 

 

「!?」

 

 

 雷が落ちた。どこぞに落ちたその衝撃は空気を振動させて家にまで伝播してきたから、本能は危険を感じてか若干の恐怖と、そして非日常を安全な家から感じられることの高揚感がミックスされている。つまるところ落ち着かない。雨漏りとかしないといいなぁ、戸締まりは厳重に、停電になってしまったときのことを、等々、ハプニングに備える内は少し楽しく感じるものがある。

 

「警報出てるな」

 

「うぅ、雷怖いです……お兄様、佳樹のおへそが取られないように強く抱き締めてください。あと、知らぬ間に取られてるかもしれませんので…………ベッドの上で、佳樹の裸を見てください♡」

 

 膝の上の佳樹も俺にひっついて離れない。顔を押し付けて息を荒げている。

 

 なんども黒髪を鋤くように撫でくり回し落ち着かせて、望み通り抱き締めながらテレビのニュースに目を向ける。

 豊橋は雷雨が激しく、春雷に見舞われているとキャスターが言った。

 

「……春雷か」

 

 

 二文字熟語にすれば洒落ているが、結局のところ例年の異常気象の影響でしかない。夏のそれとは違い春の訪れを告げる季節の風物詩。

 だが、今こうして窓から見る何も見えないほどの豪雨も、建築材越しに肌を震わせる恐ろしい轟音も、環境問題を想起させる天災でしかないのだと思うと少々悲しい。

 

 そして、当然だがこんな異常気象の中、出かけるなんてありえない。中止するべくして中止となった。

 

 

……また後日におねがいします

 

 

「……この方が今日来られる予定だったのですね」

 

「そうなんだ……まあでも仕方ない。

 

 タクシーでも呼べば来れなくは無いが、学生の懐でそんな贅沢はありえない。往復でソシャゲの課金20連近く吹き飛ぶなんて恐ろしい話だ。

 天愛星さんにまた別の機会にしようと返信、スマホをソシャゲに戻して周回を始める。

 

 ちょうど、デイリーの報酬で無料チケットを貰えた。朝の運試しとばかりに短髪のガチャを回す。演出は悪くない、来るか、来るか?

 

 

「ばぁ」

 

 

「……佳樹」

 

 画面は見えない。でもSEからしてダブりであるのは理解した。けれど、目の前にはSSR級の美少女がいるではないか

 

 

「……んふふ♪」

 

 

「佳樹、節操がないぞ……まあ、別にいいけど」

 

 

 特にすることもない。天愛星さんが来たら勉強をするつもりだったが、元々必要な課題に関しては前日に片付けてあるし、自習で費やすには休日のこの時間はもったいない

 

 

 

 

~AM.10:27

 

 

 

 

「昼ご飯は、ちゃんと時間通りに食べような」

 

「はい♡」

 

 元気よく返事、ソファーに座る自分の前で膝を付き、ズボンを手にかけ口淫の奉仕を始めんとする佳樹。その顔色は機嫌よく、鼻歌を奏でゆらゆらと揺れている。尻尾があるならさぞ愛らしく揺れていることだろう。

 

「お兄様のおちんちん、いっぱい舐めたいです♡」

 

「素直だな、佳樹は本当に」

 

 慣れた手つきでズボンもパンツも降ろして、佳樹は勃起していない性器を前に生唾を飲む。唇と性器の距離がほぼ無く、その距離を保ち佳樹は息遣いを先端に浴びせる。

 故意の刺激ではなく、ただ普通に息を繰り返すだけ、湿った二酸化炭素の風を先で感じる度、むくむくと血流が向上して海綿体を膨張させる。

 

 

「お兄さま♡……佳樹がフェラチオをして差し上げますね♡」

 

「……なあ、朝もしてなかったっけ」

 

「はい♡朝もしました、そして今も……ん、ぁっむ……ひゃぅ、んむ、るれぇろれぇ♡……ひま、ひゅ♡……っちゅ、ぷ」

 

 

 ナチュラルに、言葉を発しながら口を付けた。

 

 唇に押されて包皮が剥かれ、むき出しの場所に舌が這いずり唾液を塗布。

 

 スローに、だが一つ一つの所作をしっかり丁寧にこなしていく。口淫が始まる。佳樹のフェラチオ奉仕が、生の性器に快楽を注ぎ込む。

 

 

「ん、ぁむ……ん、んん?」

 

 

……っちゅぱ

 

 

「?」

 

 

「お兄様、誰かいます」

 

 

 言うや、佳樹はすぐ立ち上がる。

 

 ワンピースのスカートを翻さんほどに慌てて走って、遅れて俺も後を追う。

 

「か、佳樹!」

 

 つまずきそうになりながらも下を履き直す。

 

 インターホンはなっていない。音は外の雨音と雷鳴だけ、なぜ人がいると断定したのか。

 

 

 

「お兄様、外に不審者です!人感センサー付き野外監視カメラで顔認証に該当しない人物の来訪がありました!」

 

「佳樹、色々と言いたいことがあるけど……朝雲さんとの付き合い方で話し合うことがある!」

 

 

 妹の有するテクノ技術に時折恐ろしさを感じる。いったいどこで手に入れたのやら不明な機材が佳樹の部屋に増えていく今日に心配が募るばかりだ。

 

 と、それは置いておいて

 

 今日は来客なんて来ないはず、玄関に立つと外には確かに人がいる。

 

 

「佳樹、下がって」

 

 

「は、はい」

 

 

 妹を背後に、俺は玄関に手をかける。

 

 本当、いったいどうして

 

 

 

 

……ガチャ

 

 

……ゴロゴロゴロォオ!!!!

 

 

「志喜屋先輩!なんで来たんですか!?」

 

 

……ピッシャァアアアアアアアアアアンッッ!?!?!?!?

 

 

「ひぃいいッ!??」

 

 

 雷鳴轟く悪天候の中、玄関開けたら白髪の濡れた女の怪異がゆらり、ドロリ溶けた黒い目に生気は無く、開いた口からは健常とは思えない人間の声が発せられた。

 

 

「……き、ちゃ……った」

 

 

「天愛星さんは来てませんよ」

 

 

「うん……でも、来ちゃった……から、入れてくれると、嬉しい」

 

 

「はい……とりあえず、どうぞ」

 

 

「……まじ、ありがと…………くん、神」

 

 

……ガチャン

 

 

「————」

 

 

「佳樹、志喜屋先輩だから……ほら、怪しい人じゃないぞ」

 

 

「……たぶん、気絶してる……貧血?」

 

 

「いえ、ホラーイベントです」

 

 

「?」

 

 

 首を曲げてわかりやすく腑に落ちない様子。ただ、メイクが雨に落とされて目元に入れていたのであろう薄い赤色が溶けて混ざり、まるで死人が流す血の涙の様に見えてしまう。

 

 志喜屋先輩はウォーキングデッドとなって佳樹を失神させてしまった。

 

 

「佳樹、大丈夫か」

 

 

 倒れないように抱えた佳樹に声をかけるが唸るばかりで起きない。睡眠不足もたたっているかもしれない。

 

 

「妹、かわよ……食べたいぐらい、すごく、良い」

 

 

「い、今の先輩が言うと冗談じゃないです……と、とりあえず」

 

 

 ずぶ濡れになり、そのままでは風邪をひく。だから、当然の提案として家のお風呂に先輩を牽引する。

 

 休日は何時でもお風呂をすぐ利用できるように朝すぐに洗って湧かす習慣が出来てしまったので、ほんと都合が良い。

 

 

 

「お風呂、どうぞ」

 

「ん、入る……一緒に?」

 

「入りません!」

 

「…………の、に」

 

 いつもながら力なく喋る志喜屋先輩。

 

 でも今は雨の中冷えきって疲れもあるからか、最後の返答だけ何と言っているか俺は聞き取れなかった。

 

 

 次回に続く

 




今回はここまで、次回をお楽しみに。

おおよその展開を決めただけで進んでるので書きながら自分でもどうなるやらわからない。

温水くんは志喜屋先輩に勝てるのか?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。