※この作品はR-18です。

人生をやり直せることになったので、未来の知識でチートします!! ―産まれ直して人生逆転―   作:読人不識

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今回短いですがお許しを。
2ちゃんねる形式の掲示板ができるのは、この十数年後なので、サッカー界隈の噂話という形で、試験的に掲示板的な話をやってみたいと思います。


第二十一話 噂話

 とあるコーチA(以下A)「ジュニアの話聞きました?」

 

 とあるコーチB「売読のことか?」

 

 とあるコーチC「売読が大差勝ちしたことの何が珍しいんだ?」

 

 A「ま(・)た(・)売読が、新戦術をジュニア年代でやったらしいすよ」

 

 B・C「「また売読か!?」」

 A「はい、また売読というか、ヨハン・ヴァン・デン・ベルクなんですよね。しかも今回は小学三年生を主力に据えたチームでその小学生三人の内一人が4得点(ホール)で、二人が3得点(ハットトリック)、おまけに守備的な選手まで得点してるって話です」

 

 B「去年活躍してた、今年五年生になる女子選手はどうしたんだ?」

 

 A「1得点6アシストらしいです……」

 

 C「今年はペレやマラドーナみたいな選手が、一人じゃないってことか……三人目のヨハンは、現役時代そのサッカー観がチームに合わず、冷や飯を食わされることもたまにあったが、指導者としては超一流のようだな」

 

 A「そうなんですよ、日本リーグも天皇杯も売読が優勝してますし、売読はヨハン・ヴァン・デン・ベルクに足向けて寝られない有様ですね」

 

 B「カリオカが『うちのサッカーは疲れる、今までの練習がお遊戯のようだ』って言ってたらしいですね」

 

 C「あんな走り回るサッカーやってたらそりゃ疲れるだろ。パスアンドゴーっていうんだっけ? 足を止めるな、考(・)え(・)な(・)が(・)ら(・)常に走れって後半バテるだろ?」

 

 B「ペレ以降の時代のサッカー監督らしく、選手交代ありきの戦術ですね。それでも彼が言うには『私がやりたいサッカーの50%も出来ていない』らしいですよ」

 

 A「その分ジュニアやジュニアユースではやりたい放題ですよ。そこへもってきて、武蔵野の天才姉妹の台頭でジュニアはしばらく売読の時代が続きそうです」

 

 C「ジュニアだけじゃねぇよ、Jリーグでの成績次第ではあるけど、94年のワールドカップはヨハン・ヴァン・デン・ベルクでいくという意見が協会内で大勢を占めてるそうだぞ」

 

 B「売読もその前提で契約してるという噂がありますね……」

 

 C「むしろ売読は後押ししてるようだぞ。『日本サッカーの地位向上のためヨハン(マエストロ)にはしかるべき立場(代表監督)になっていただきたい』と売読の真鯉さんが仰ってたし」

 

 A「本当ですか!? 売読の真鯉さんって言ったらヨハン・ヴァン・デン・ベルクを招聘した功労者じゃないですか? その人自身がそういう想定で呼んだんですか?」

 

 C「サッカーのプロ化と、売読のサッカースタイルの変化が、日本サッカーを変える二つの核で、『武蔵野の天才姉弟が現れて三本の矢になった』らしいぞ」

 

 B「なんとも運のいい話ですな」

 

 C「幸運なだけじゃあないようだぞ。売読の天才姉弟が周りの子たちとやってたサッカーをヨハン・ヴァン・デン・ベルクに見せたそうなんだよ。それに感銘を受けた彼がきちんと育てたいと意欲を見せて、育成年代の指導としてマエストロを呼んだらしい」

 

 A「僕もその話は聞きました、あの姉弟と年が近くになるにつれて、やってるサッカーの次元が違うんですよね」

 

 B「日本リーグでの売読クラブも、国内じゃ敵無しだったけど、君がそこまで言うなら、ジュニアの選手が大人になる頃には日本のサッカーもワールドカップに出てるかもしれんな」

 

 C「アジアの盟主であるオスマントルコは強大だし、サウジアラビアもイランも年々レベルは上がってる。日本だけが進歩してると考えるのは、短慮に過ぎるとは思うが、売読の……いや真鯉さんの言う『日本人に合ったスタイルのサッカー』を模索するのは大事だと俺は思う」

 

 A「その答えを体現してるのがあの姉弟って感じなんですよ! 本当に一度見てください、単なる早熟なテクニシャンってだけじゃなく、サッカーに対する考え方自体が異質なんです。『FWはボールを取られた瞬間一番ボールの近くにいるディフェンダーになる』って言葉を体現する守備は、目からウロコが落ちましたよ!!」

 

 B「『売読は組織で守って、組織で攻める、ただし個人の能力で打開する局面は個人の力で打開する』ってサッカーやり始めて、フレンドリーマッチでサンタナにも勝ちを拾ってるからな。ヨハン監督が来る前に、日本代表 対 売読二軍で試合やっても、日本代表は負けてたし……」

 

 C「そういえば協会から夏に、大人と子供向けにそれぞれサッカー講座とサッカー教室を売読の協力で開催するらしいぞ。俺は恥を忍んで頼み込んで協会に予約してもらったけど、お前らどうする?」

 

 A「最近マエストロが一般向けのマスコミに向かって、周囲の状況の確認の重要性を説いてて、『ボールと選手が一緒の視界に収まりにくいディフェンダーは、手で背中側にいる相手選手の位置を探すことも大事だ』って言ってて、こんな細かいコツまで一般に情報流すとは、彼らは日本のサッカーのレベルを上げるために身を切る覚悟でやってるんだなって思ってたので、僕は喜んで教えを請いたいですよ」

 

 B「ヨハン・ヴァン・デン・ベルクみたいなコーチに指導してもらったら俺ももっとうまい選手に成長してたのかなぁ? って思っちゃいますね。次の世代にはそんな思いをさせたくないので俺も受講しますよ!」

 

 C「協会の方には俺の方から頼んでおくよ」

 

 A・B「「よろしくお願いします」」

 

 こうしてミッキーが齎す未来からの知識と、それを取り入れた、マエストロの理想とする、日本人のためのサッカーが、徐々に普及する土壌ができていくのであった。




A:若手ジュニアコーチ
B:プロ化を機に現役引退したコーチ
C:ベテラン指導者
という感じで、話をしてる感じです。
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