※この作品はR-18です。

夏休みその後~家の女全員をお嫁さんにして子作りをする少年の話~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第17話 私だって

 夏美が僕の子供を妊娠してくれた。

 嬉しくてたまらない。

 

 最初に好きになった女が、僕の子供を孕んでくれて。

 必ず産むって言ってくれてる。

 

 そんなの、彼女の夫としては全力でサポートするしかないじゃ無いか!

 

 

 

「夏美、階段を上るときは必ず事前に僕に言うんだよ? 手を貸すからね」

 

「アナタ、さすがにそれはまだオーバーだよ。まだ全然動けるんだし」

 

 僕が階段を上ろうとする夏美を見つけ、手を貸して一緒に2階に上がると。

 僕のお願いに夏美が苦笑を浮かべた。

 

 ……あのねぇ

 

「夏美がお腹で育ててくれてるのは、僕らの愛の結晶なんだよ? 何がオーバーなのさ。僕は僕の子供に責任を持ちたいんだ!」

 

 夏美に指を突きつけて、僕は正直な気持ちを口にした。

 言われた夏美は最初キョトンとしていたけど。

 

 ……僕の想いが伝わったのか。

 すごく嬉しそうに微笑んで

 

「一緒に育てようね。あなた」

 

 僕を抱き締めてくれた。

 

 ……僕はそんな2番目の奥さんの振る舞いに、感激していたけど。

 こういう状況に、思うところがあったみたいなんだよね。

 

 ユイに。

 

 

 

 ある日、僕が学校から帰ると。

 ユイがジーンズ生地のスカートとジャケット姿で。

 庭で焚火をしていた。

 

 僕に背を向けて、しゃがんで焚火を見つめている。

 金属の棒みたいなもので突っつきながら。

 

 △学生が焚火なんて危ないな。

 

 そう思ったから

 

「ユイ、何を焚火してるんだ? そういうことをしたいなら僕に言ってくれないと」

 

 そう言って近づいた。

 だけど。

 

 燃やしているのは落ち葉でも、薪でもなく。

 薬袋だった。

 

 ……え?

 

 思わず、ユイを見る。

 ユイは……

 

 ニコリともしないで、真顔で焼いていた。

 薬袋を。

 

 僕は訳が分からなくて

 

「ユイ、何を焼いてるの?」

 

 そう訊くと

 彼女は答えてくれた。

 

「ピル」

 

「え」

 

 ……ユイはピルを飲んでいた。

 理由は妊娠を防ぐためだ。

 

 流石に△学生で妊娠はまずかろうという判断なんだけど。

 それを庭で焼いていたんだ。

 

 ユイは。

 

 何でそんなことを?

 そう、僕が訊く前に

 

「……私だって、ユウ君の赤ちゃん欲しい」

 

 そう、ボソリと言って。

 さらに

 

「……夏美お姉ちゃんが妊娠してから、ユウ君お姉ちゃんに特別優しい。……羨ましい。私もそうなりたい」

 

 そう言って。

 僕の目を見た。

 

 そしてぶわっと表情を出した。

 哀しみ、悔しさ、羨望、嫉妬……

 

 そんな感情の爆発だ。

 

「私も夏美お姉ちゃんのステージに立ちたいの! そのためにこの薬は邪魔なの!」

 

 ユイは泣いていた。

 

 ……なんてことだろう。

 女性を護るための薬が、こんな悲しみを生むなんて……

 

 ひょっとしたら、人類にはまだ早すぎる薬なのかもしれないね。

 ピルは……

 

 僕はそう思いつつ、ユイを……3番目の奥さんを抱き締めた。

 

「ユイ。好きだよ……」

 

 そう耳元で囁きながら。

 

「ユウ君……私もあなたを愛してる」

 

 ユイは僕をそんな熱っぽい、潤んだ瞳で見つめて。

 そのままキスをしたんだ。

 

 ……こうして。

 ユイはピルを止め、全力で僕の子供を授かるための行為……

 

 妊活を開始したんだ。




ピルが産む悲しみ……!(何がだよ)

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