ふたなり女に抱かれるクラインの話 作:一般的ふた男好き
今日は付き合い始めて2カ月の記念日だ。先月は少し背伸びをした店でのディナー、今月はおうちデートも兼ねた手料理。今日で勝負を決める気でいる女は、買い込んだ食材をテーブルに広げた。海鮮を中心に鮮度の良いものを。たっぷりと精力をつけ、それでもって。
恋人である男を、犯しつくす。
女は唇を舐めてにやりと笑った。そのスカートの下に、女の体に似つかわしくない肉棒を隠して。
二人が出会ったのは仕事関係の懇親会だ。彼はゲームをきっかけに会話の糸口を掴んだと思っているが、女の方は違う。快活に笑い場を盛り上げる男の姿を見て一目惚れをしたのだ。女性関係に飢えているのはチャームポイントだろう。あばたもえくぼと言い換えてもいい。何より女にとっては好都合なことだった。聞こえてくる話からゲーム好きと推測、隣が空いたタイミングで席を確保し距離を詰める。それだけで相手の関心を引けるのだから。
「ゲーム、お好きなんですか」
「あっ、え、はい!」
視線が胸に向いているのが分かりやすい。それでも微笑みかければ目が合い、人好きのする笑顔が返ってくる。
(この人、欲しいなぁ)
女はゲームより現実が好きだ。次が予測できるNPCより身動ぎ一つで表情を変える目の前の男が好きになった。胸を寄せて「私も好きなんです」と嘘を付く。同僚の女性が見れば引くほどわざとらしい仕草だ。彼は気付く様子もなく、楽しそうに最近よくプレイしているゲームやプレイヤーとしての名前を教えてくれた。ゲームの中での彼は、クラインというらしい。
「クラインさん。ふふ、良い名前ですね」
たった四文字を舌で転がす。その響きはひどく甘美だった。
「ありがとうございます……??」
若干の困惑が透けて見える。グイグイ行きすぎたか。それでも酒精だけではない頬の熱を感じ、心の中で舌舐めずりをする。もう一押しと言ったところだろう。
だからこそ一度引く。グラスを空にしてお手洗いに向かうと、同僚が興味津々といった顔でついてきた。
「なになに〜? 本気っぽいじゃん、どういう趣味してんの?」
「ああいう趣味。私今日は本気だよ」
「協力してあげようか?」
「ありがと、でも大丈夫」
一人でやる狩りでしか味わえない楽しみもあるのだ。化粧を軽く直しつつ持ち出した端末で検索をかける。聞き出したゲーム名、プレイヤー名、ヒット。界隈では名が知られているらしい。追加検索、SAOサバイバーにヒットあり。詳しい内容は後で読むとして、概要を頭に叩き込み席に戻る。
あからさまなアピールが功を奏したのかクラインの隣は空いている。いそいそと席に戻るとこちらに気付いた彼の顔がパッと輝いた。期待に応え体が触れそうな距離に座ると分かりやすくうろたえている。
(かわいい人)
次に何を頼むか聞かれたので強めのアルコールを注文する。もっと酒を入れないと勃起しそうだからだ。ワンナイトのつもりはない。スカートの下で足を組み替えポジションを整えていると、心配そうな視線が刺さった。
「飲み過ぎなんじゃ……」
「もうちょっと飲みたくなっちゃって」
こてんと首を軽く傾げて甘えるように上目遣い。シンプルだが効果的だ。案の定耳まで赤くした彼はそわそわしはじめた。本気が伝わっているようで、女は満足気にうっそりと笑った。
その後の流れは簡単だ。話を程よく盛り上げ、二次会に向かう集団の中でそっと声をかけて連絡先を交換する。一夜限りで良ければもっと酔わせてホテルに直行なのだが、それは流石にもったいない。じっくり時間をかけて育てあげたい原石、それが女から見たクラインだ。
その夜は彼を犯す妄想で抜いた。強いアルコールもそれを上回る欲望の前では無意味だったらしい。
性欲をひた隠し交友を深めることしばらく。食事を共にし、二人で出かけ、時にクラシカルなゲームで駆け引きをする。さていつ勝負を仕掛けるか。水族館を並んで歩いていると、不意にそっと手が触れた。すぐ離れそうになるのをこちらから掴み直す。
「私、今日はデートのつもりで来たんですよ」
流れるように腕を組んだ。密着すると触れた部分が熱を増すのが分かる。
「……お、オレも……です」
「なら敬語はなし、ね?」
「〜〜〜〜ッ! 好きです! オレと付き合ってください!」
「ふふ、喜んで」
熱帯魚の水槽の前で、二人は恋人同士となった。ここまでは女の計算通り。ここからどうやって最高のセックスに持ち込むか……彼女の頭はそのことでいっぱいだった。いくつものルートの中で最適解を探していく。
そしてたどり着いたのは、彼が好きだというゲームを利用することだった。
何度か彼の入れ込んでいるゲームに誘われたことはある。アミュスフィアも所持している。それでもフルダイブでのゲームプレイは断り続けていた。一度応じたら最後、やりたいことの難易度が上がるからだ。
フルダイブ不適合なのだと偽ってまでそうした理由が目の前にある。合鍵で入った部屋の中ではアミュスフィアを付けたクラインが無防備に横たわっていた。もし一緒にゲームをプレイしていたら拝めない景色だ。
(強制ログアウトに引っかからないように気を付けないとね)
ちらりと時計を見る。今日は遅くまで仲間と遊ぶ予定だと言っていたので十分に時間はありそうだ。必要なものを鞄から取り出し、ニトリル手袋を身につける。そしてクラインの体に跨ると下着ごとズボンをずり下げた。
「ちゃーんと気持ちよくなれるエッチな体にしてあげる♡」
温いローションをまとった女の指が尻穴に伸びる。くちゅ、ぬち、と淫猥な水音がしばらく響くが、部屋の主が気付く様子はない。指を一本増やしてもまだ心拍数はそのままだ。
ぢゅる、ずちっ……ぐちゅ……ちゅぽん♡
「もう指三本も入っちゃった♡処女ケツマンコえろすぎ♡」
きれいなピンクの肉襞がローションに塗れていやらしくひくついている。恋人の思いがけない才能に下卑た笑みを浮かべた女は汚れた下半身を拭い服を着せた。本人すら知らない痴態を見た女の肉棒はすっかり膨らみきっている。一度抜いておくか、開発を続けるか。挿入できれば一番なのだが、流石にそれをすれば仮想現実の世界から戻ってきてしまうだろう。
(頼めば一回くらいさせてくれそうだけど)
クラインは恋人となった女にひたすら甘い男だった。お願いすればあっさり合鍵もくれたし、重ねた嘘を疑いもしない。信頼されている。そしてその信頼を裏切っている。両方の事実が女を酷く興奮させた。
またむくむくと大きくなる股間に諦めてトイレへ向かう。いつか来る本番を想像すれば女の陰茎はいともたやすく精を吐き出した。人の家で、家の主をオカズにして。その背徳感がスパイスとなって捗ってしまった。
一仕事終えて冷静になった頭で消臭剤をスプレーする。部屋を軽く片付け、食事が冷蔵庫に入っている旨をメモに残した。これで表向きはこっそり来て家事をしてくれる優しい彼女の出来上がり。まさか体を弄ばれているとは思わないはずだ。
「もっと楽しませてもらうからね♡」
どうかそれまでは気付かれませんように。
蛮行はそれから幾度も繰り返された。クラインは何も知らぬままゲーム中に、時には寝入っている頃を襲われて体を開発されている。侵入者にきゅうきゅう絡みつくことを覚えた尻穴も、刺激を期待してピンと立ち上がる乳首も最早すべてが女の思うままだ。
そんなこととは露知らずいそいそと招かれた家にやってくるクラインのかわいらしいこと! ボス部屋であることを知らずに踏み込んでしまうような人間は、悪いモンスターにぺろりと食べられてしまうと決まっているのに。
「なっ、えっ……ど、どうなって、」
「ごめんなさい。ずっと言わなくちゃと思ってたのに……あなたに嫌われたくなくて、私、言えなかった……」
交際記念の豪勢な夕食を済ませ、明らかに次のステップを期待しているクラインに泊まっていくようねだった。どちらもそわそわとしながら交代でシャワーを済ませてのご対面である。淡い色味のベビードールと同じ色をしたレースの下着。そこからボロンとまろびでた大きい陰茎に、クラインは目を白黒させていた。
(いい顔♡これが見たかったの)
薄く涙を浮かべて見せながら女は心の中で歓喜する。戸惑い、驚き、恐怖する中にほんの少しだけ紛れた、未知への高ぶり。想像を上回るほど唆る表情を前にちらりと隠しカメラの位置へ視線をやった。この一度しか味わえない情景はきちんと撮れているだろうか。
「おっきくなった……」
(無知シチュっぽいエロ発言ありがとう♡)
「生まれつきこうなの。ふたなりだから女性としての方もちゃんとあるんだけど、こっちが大きくなっちゃった分狭くて……男の人とするのは、難しいって、お医者様が」
嘘をつく時は本当のことを少し混ぜるのが鉄則。生まれつきなのも、膣が狭いのも本当だし医者にも見せている。ただ、絶対に女として男とセックスできないわけではない。抱く方が性に合っているだけだ。趣味嗜好を隠して目を伏せれば、クラインは慌てたように口を開いた。
「いや、いや、そりゃ驚いたけどよ……こんなこと言いにくくて当たり前だろ! それで嫌いになるとかねぇから!」
「ありがとう。そんな風に言ってくれる人初めて」
女が思わず抱き着くと、一瞬固まったクラインが恐る恐る抱きしめ返してくる。顔を上げ、そのまま唇をそっと重ねた。何度も角度を変えて軽い音を立てる。最初は緊張のせいか閉じられていた唇から力が抜けるタイミングを見計らい、女はぬちゅりと舌を滑り込ませた。
「ん、んぅ……」
じゅる、ちゅっ、ぢゅっ、ぢゅう……舌を引きずり出し、絡ませ、歯列をなぞり、唾液をすする蹂躙のようなキス。びくびくと素直な反応をする男の体を楽しみながら胸に手を滑らせる。カリカリと乳首に指をひっかけると開発の成果かゆるく腰が揺れた。感じているようで何より、と密着する熱の塊に満足した女がクラインの口を解放する。
「ぷはっ……はーっ……はーっ……」
とろんとした表情のクラインをそのままベッドに押し倒した。首や鎖骨に唇を落とし、胸に吸い付く。片手で膨らみ始めた陰茎を擦るのも忘れない。クラインはされるがままに愛撫を受け入れ始めている。
(ドスケベ過ぎるでしょ)
最後の一押し、とばかりに女はにこりと微笑んでとびきり優しく話しかける。
「あなたのこと、抱きたいな」
「へ、ぇっ? タ、タンマ! ちょい待ち!」
途端返ってくる言葉の勢いに若干萎えた。渋々体をどかすと、クラインは正座で女に向き直る。つられてこちらも正座になるが、一体なんの時間だろうか。クラインは女の胸と股間へ交互に視線をやりながらゆっくりと口を開いた。
「その、抱くってのは……」
「おちんちんいれたいってこと♡」
「ですよねー……いや、いきなりは無理なんじゃ、」
「大丈夫。私を信じて、ね?」
ここまで来たらゴリ押ししかない。サイドテーブルから複数のゴムとローションを取り出し、まずは指用の方をつける。ローションを手に出して温めていると、「ぜ、前立腺マッサージみたいなもんだよな……よし、いける!」と独り言にしては大きい呟きが聞こえた。前向きになってくれたようだ。
(マッサージじゃすまないけどね♡)
「一思いにやってくれ!」
覚悟を決めたらしいクラインがベッドの上で大の字になる。色気も雰囲気もぶち壊しで、けれどあまりにそれが彼らしくて声を上げて笑った。
(好きだなぁ)
最初は性欲だけだった。あの明るい笑顔をどんな風に歪めて泣き喘ぐのか見てみたくて声をかけた。口にした甘い言葉も、食事を作り彼に尽くしたのも全てはこの瞬間のため。けれど始めた時とは違う感情が女の中で確かに育っていた。
「じゃ、触るね」
手酷く抱きたい。優しくしたい。相反する衝動が胸の内を支配する。それを拮抗させたまま、女はローションをまとった指でクラインの会陰を撫でた。すりすりとさすり、時折押し込みながら片足を肩に担ぎ上げる。普通の人間よりも力のある彼女だからできることだ。
「ひっ……」
頭上から息を呑む音がした。視線を向けると羞恥からか赤くなった顔でクラインがこちらを見ている。
(えっろ♡)
本格的にほぐしはじめると露骨に顔がそらされた。しかし体は正直なもので、尻穴は浅く指を入れるだけでおねだりするように吸い付いてくる。この辺りはもうとっくに開発済みだ。期待に応えるべく前立腺をぐっと押し込むとクラインの腰が跳ねた。
「んっ…!? あ、いま、なんかっ……」
「いいとこ見っけ♡」
ここが弱いところなんて知っている。快楽を拾えるように調教した体は敏感で素直だ。ローションを足しながらぐちゅぐちゅと弄るとクラインの声が甘さを増し始める。
「ッ!?♡♡ゆび、やめ…あっ♡だめだ、そこへん、ンンッ!!♡♡」
処女アナルを好き放題できるのも恋人の特権。ピンクの肉襞をくねらせる光景のエロスは女を非常に満足させた。サービスしようかとペニスにも手を伸ばさせるくらいには。
「んぁっ!?♡んっ…♡どっちもは、むりっ!♡イくっ♡イくからっ♡」
「いっぱい気持ちよくなってね」
ローションをかけて亀頭を虐めてやり、竿を優しく扱く。普段どんなオナニーしてるのか聞いておけば良かったな、と思いながら女はクラインに覆い被さり耳元で囁いた。
「ほら、イっちゃえ♡」
「あっ♡あ、ぁ、あ゛〜〜〜〜ッ!!♡♡♡」
声を合図にしたかのようにビュクビュクと精液が吐き出される。息をつかせる間を与えず三本目の指を入れ、親指は会陰を強く押し込み前立腺を攻めた。腰が浮き、悲鳴のような嬌声が上がる。なんて良い声で鳴くのだろう。興奮しきりの女の手は休まることがない。
「ひっ!? あ、ぁ……んぅ!♡ふ、ぁ、ん〜〜っ♡♡ぃ、いま、イっ、う゛ぅ~~っ…!!♡♡」
クラインが恥ずかしがるように顔を隠してしまった。顔が見えないのはもったいない、と片手でまとめて手首をつかみ引き寄せる。露になったトロ顔は女の股ぐらを疼かせた。掴んでいた手をそこに誘導して触らせてみる。
「かわいい♡私も興奮しちゃった♡」
「は、ひっ♡♡なんで……?♡♡」
そんなのあなたがエッチだからに決まってるでしょう! そう叫びたいのを抑え咳払いをひとつ。ぬくい手に陰茎を擦りつけ、完全に勃起させてからゴムをつける。体勢は何が良いだろう。バックが楽なのは知っていても顔が見られないのは面白くない。女は変わらずクラインの尻穴を弄りながら考え、いっそ聞いてみるかと口を開いた。
「ね、どんな姿勢でハメられたい? やっぱり楽なのがいい?」
「んぇっ……??♡わか、わかんねっ♡♡ぁあっ!♡♡ゆび、とめてぇっ……♡♡」
「じゃあ私の好きにさせてもらうね♡」
クラインは少しくらい無理をさせても大丈夫な男だ。以前足を大きく開かせた時にも特に痛がる様子はなかった。その時は寝ていたからと言われればそれまでだが、今の姿勢でも快感が勝っているようなら大丈夫だろう。うんうんとひとり頷き、指を抜いてもう片方の足も担ぎ上げる。とっくに出来上がり準備万端とばかりに蕩けたアナルに陰茎を擦りつけた。
「ふ、ぁ……♡それ、それ……」
「今から中に入るおちんちんだよ。ふふ、ケツマン処女いただきま~す♡」
ゆっくりと味わわせるように挿入を始める。いくら慣らしてほぐしたとは初めてペニスを迎え入れる尻穴はキツキツだ。締め付けてくる中は侵入を拒むようでもあり……それでもその熱さは、さらなる刺激を期待している。ぐっ、ぐっと腰を進めていくと抱えた足がびくりとはねた。
「~~~~ッ!!♡♡むり、むり、でかすぎるってぇ…♡♡はいんね、ぇ、あ゛っ!!??♡」
「大丈夫大丈夫、先っぽさえ入っちゃえばいけるから」
少しだけ勢いをつけて一番太い部分をおさめる。息が整うまで待ってからさらに先へと腰を進めていく。ここからは指では届かなかった場所だ。誰も知らないし触れてもいない、クラインの体の奥。女は息を荒くしてつけたままだった指のゴムを乱暴に外した。素手で引き締まった尻を揉み、外と中を同時に味わう。
「あ゛あああっ♡♡♡はいって、くるぅ…♡だめ、こんな、んあぁぁっ!!♡」
イヤイヤするように頭を振るクラインにキスをし、緩やかに体を揺さぶる。いきなり突き上げたりしないのが女に残された最後の理性だった。熱のこもった息を吐き、慣れるまではゆるゆる腰を動かすに留める。
「えっちな声♡」
「い、言うなぁっ♡ヒッ!? 待てまて、まってぇっ…♡♡あ、あぅ、あッああああ!!!???♡♡♡」
愛撫をしながら前立腺とその周辺を中心に陰茎を擦りつける。待って、と愛らしく懇願されてもそれを聞ける余裕は女にない。時間をかけて育て上げ、ようやく手に入れた極上の肉が女にとってのクラインだ。今更我慢できるはずもなかった。こぼれそうになる涎を飲ませるように口付けると、ごきゅごきゅと喉を鳴らして受け止められた。煽っているのか、と女のペニスがずくんと質量を増す。
「好き、大好き♡」
「……ひ、ぃっ…♡♡いや、んぁっ!♡♡くる、またクるっ…きちゃ、んぁぁっ♡♡♡あぁぁぁっ!!?♡♡♡」
クラインが射精するとぎゅぅぅっとひときわ強く肉襞が絡みつく。その搾り取るような動きに湧き上がる射精感に堪え息を詰めた。このまま出してしまいたい衝動を何とかやり過ごし、また律動を再開する。時折ごちゅりと奥を強く突き上げ、緩急をつけながらクラインを追い込んでいく。
「あぅ、~~~~ッ♡♡~~~~!!♡♡や、ぁっ…やだぁっ……♡♡も、だめ……♡♡♡やッ、んン゛~~~~♡♡」
(えっちの才能ありすぎ♡)
ピンと伸びた足先が震え、逃げようとでもするかのようにもがく。その一方で目を瞬かせ、背をそらしながら快楽を感じているクラインはどこもかしこも扇情的だった。すべてが女を興奮させるばかりで、『いや』も『だめ』も喘ぎ声以上の意味を持たない。
「やなことしてごめんね♡意地悪なえっちでごめんなさい♡」
「あっ、ちがっ……ごめんっ♡やじゃない♡♡えっち、やじゃねぇからっ♡♡♡」
ずろろ、と陰茎を引くと抜かれると思ったのかクラインの手が女に伸びた。その手を握れば安心したように握り返され、抜けた分をいれなおすように尻が落とされる。露骨なチン媚に陰茎が苛立つのを感じながら彼の腰をがっしりと掴んだ。
「なら良かった♡」
「ぁあ、あ、ひっ!♡ん、ぃ、ぁ、あ……♡♡」
ぐちゅ、ずりゅぅ、ごちゅ、ぬち……ぐぽん! 体を引き寄せ、ぴったりと下半身を密着させた。そうすれば当然、彼女のサイズからして奥まで届く。限界まで入ったことを実感した女は、甘えるように絡みつく内壁からの快楽に身を任せた。欲の赴くままぐぽぐぽと奥を犯し貫く。
「ん゛ぁぁぁぁぁっ!!♡♡♡ぉぁっ♡♡ひぐっ!!??♡♡おく、奥入っ、ひぃっ!!??♡♡あ、あ、あぁぁ……♡♡♡これっ♡ちんぽ、だめなとこっ!♡♡だめなとこきてるっ…!!♡♡♡ん、あ、お゛、あ゛~~~~~~ッ!!!♡♡♡」
淫らな声をあげてクラインは何度も絶頂した。その間も女の腰の動きは止まることなく、パンッパンッと肌のぶつかり合う音が響く。チンポが抜けるぎりぎりまで腰を引き、前立腺を抉りながら一気に奥を目指す。ごりごりとそれを繰り返せば一度は耐えた射精欲が再びこみあげてきた。今度はもう、我慢する必要はない。
「そろそろ、出すねっ……!」
「お゛っ!?♡♡ぁ、そ、んな、ぁ、ああ゛~~~ッ!!♡♡イく、いま、いっへうぅ……♡♡だめっ♡♡またクる、あ、んぁぁぁぁぁっ!!♡♡」
「っ……!」
「……ん、あ…ひ、…♡♡ひぁッ♡んうっ…まだきてるぅ…とまんねっ♡♡も、とまっ、てぇ……♡♡イ、あぁぁ~~~~~♡♡♡」
薄いゴム越しの射精は長かった。こんなに出たのは初めてだと思うくらい気持ちがいい。最後まで出し切るようにへこへこと腰を振ると、それだけでクラインはまた達してしまっていた。どうやら先ほどからイキっぱなしになっているらしい。
「あ、ぇ……♡♡んぅ……♡」
まだつながっていたい。そんな名残惜しさを振り払い、ずるりとペニスを引き抜きゴムを処分する。用意していたタオルでぐちゃぐちゃになった体を拭いながら、女は何度もクラインの頭を撫で額にキスをした。
「今夜のこと、覚えていてね」
「んー……?」
「他の何よりも一番の記憶に残してね。……怖かったことを優先しちゃ、いや」
まだ余韻でぼんやりしているクラインにそう語りかける。それは初めてのわがままだった。彼女はクラインが時折悪夢にうなされていることを知っていた。少し調べれば、それがSAOサバイバーとしての経験に由来することくらい簡単に想像がつく。過去に囚われている姿がどうにも悲しく、そう口にせずにはいられなかった。
「こっ、こんなの忘れられるわけねぇだろ……!」
「約束だからね」
真っ赤になったクラインを抱きしめ唇を重ねる。結局のところ、彼を一人の人間として愛してしまったということなのだろう。予定外ではあるが、胸の内に広がる幸福感は悪くない。温かな体に身を寄せ、女はそっと目を閉じた。
次は凌辱ものを書きたい。