※この作品はR-18です。

ふたなり女に抱かれるクラインの話   作:一般的ふた男好き

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現実での凌辱回です


ふたなりお嬢様に脅迫されて抱かれる回

『お゛ッ…あ、ぐ、くるしっ…も、やめ…い゛ィッ!!??』

 女の手に持つ端末には映し出されているのは、手足を拘束され犯されている男の姿。陰茎を挿入されている尻から苦痛に歪む顔まで鮮明なそれ。知り合いが見れば100%本人だと断言できる代物だ。その本人であるところのクラインは、顔を真っ青にして映像から目を逸らした。

「ちゃんと見て」

「う、ぅ……」

 女の叱責が飛びビクンと肩を跳ねさせる。この場での力関係は明らかだった。女が上で、クラインが下。優美な部屋の椅子に腰掛ける女と、床に跪かされているクライン。

「まさか自分が犯されるなんて思っていなかったのよね?」

 つまりはそういうことだった。先日行われたゲームのオフ会は普段接しているのとは違うグループと合同で、ちょっとした緊張から酒が過ぎてしまった。そして酔った勢いのまま同席していた女性に声をかけたクラインは、乗り気だった彼女ともう一軒別の店に飲みに行き……そこからの記憶が途切れている。いつの間にか縛られ、女のペニスで犯されていた。しかもそれをこのように撮影までされて。今も無理やり挿入されたせいで体が痛む。恐怖と羞恥と屈辱で縮こまったクラインに、女は驚くほど優しい顔で微笑みかけた。

「私も反省しているわ、初めてなのに無理をさせて」

 長い黒髪がさらさらと揺れる。こんな状況にも関わらず一瞬女の美貌に見惚れてしまったクラインは、未だ再生を続ける映像で我に返った。そもそもこれは立派な犯罪だ。重ねられた手が嫌な汗をかく。

「次は優しくするから」

「……つ、次なんてねぇよ」

「そう? それは残念。ならこの映像は思い出にさせてもらおうかしら」

「消せよっ! 犯罪だぞ!」

 女は何も悪いとは思っていない顔で「そうね、犯罪ね」と繰り返した。

「なら警察を呼んだらどう?」

 そこで初めてクラインは自分の荷物がどこにもないことに気が付いた。辛うじて身につけているのはトレードマークのバンダナとシャツと下着。それ以外の服はなく、部屋に隠されている気配もない。嫌な予感に心臓がドクドクと脈を打つ。彼の中で最悪の想像ばかりが膨らんでいった。

「まぁ、できないんだけど」

 ふふ、と女が笑って答え合わせをした。彼女はここからクラインを帰す気がないのだ。拉致監禁。そんな単語が頭を過る。

「かえしてくれ……」

 この得体のしれない場所から日常に。今日のことはもう忘れてしまいたい、なかったことにしてしまいたい。そんな思いは「嫌よ」の一言で否定された。

「それじゃ面白くないじゃない」

 女の目には狂気が滲んでいる。話が通じる人間ではないと早々に悟ったクラインは、冷や汗をかきながら頭を回す。そんな様子を楽しそうに眺め、女は仰々しく腕を広げた。

「もっと私を魅せて、風林火山のリーダーさん?」

 

 女が提案したのはゲームだった。今作ったから名前はないの、と必要なものを並べながらつぶやく。五枚のカード、ペン、そして白と黒のチョコレートが十粒ずつ。与えられた椅子に座って説明を待っていると、丁寧にルールを書いた紙が渡された。

・五枚のカードの裏面に相手への要求、表面にチョコレートの数を書く。この際、五枚に書かれた数字の合計が10になるようにすること。

・互いにカードを選び、要求を飲むか書かれた数のチョコを食べるかを選択する。制限時間は5分以内。

・制限時間までに選択しなかった、もしくは先にチョコがなくなった方が敗北。以降勝者の命令に従うこと。

・一度飲んだ要求を達成できなかった場合はカードに書かれた数の倍の数チョコを食べなくてはならない。

・達成不可能な要求をカードに書いてはならない。

「言うなればチョコか挑戦かゲームってところね。質問は?」

「五枚全部選択し終えた状態で両方のチョコが残ってる時はどう処理すんだ?」

「その時は残ってるチョコの数で決めるわ。多いほうが勝ち、少ない方が負け。同数の場合は延長戦……としたいところだけど、あなたの勝ちでいいわ。同じタイミングで0になった時もね」

「こっちの達成不可能な要求ってのは……」

「達成した場合ゲームを続けられなくなるようなもの、ということにするわ」

「……分かった」

 つまり脱出そのものの要求はできないということだ。ルールを改めて確認するが、特に不審な点は見られない。せめてあの動画を消させるチャンスだ、とクラインは提案されたゲームに乗ることにした。ペンを取り、悩みながら紙に要求を書いていく。女は最初から決めていたかのようにスラスラと書き出した。一体何を要求されるのか。クラインはマイナスをゼロに戻す要求しかできないが、女の方はそうではない。震えそうになる手に力をこめ要求と数字を書き終える。

「それじゃ、始めましょうか」

 それでも、持っているもので戦うしかないのだ。

 

「あら」

 テーブルに並んだカードを見て女は目を細めた。クラインの並べたカードは右から順に0、2、2、3、3。ここで0という数字を切ってくることは予想していなかった。拒否してもデメリットがなく、最も選びやすい札。つまりこれはクラインにとって重要なカードではない。それよりも他の要求にリソースを割いたか。思っていたより楽しめそうだ、と女は0のカードを選ぶ。

「服を返す、ね。良いわ、この要求を飲みます」

 合図一つで使用人を呼び出し、クリーニングされた服とついでに飲み物を持ってこさせる。いきなり他人が入ってきて動揺したクラインだったが、服を着られて安心したのか先程までより分かりやすく落ち着いた。

「かわいらしいわね」

「言ってろ」

  眉をしかめたクラインは女の並べた1、1、2、2、4の札から2と書かれた一つを選ぶ。まずは様子見、と言ったところだろう。カードをめくった彼は途端ギョッとした表情を浮かべる。

「……なんだこれ」

 そこに書いてあるのは『チンハメスクワット20回』だ。碌でもないことは分かるが意味が分からない。そんな顔をしている。

「私のおちんちんをお尻にハメたままスクワット20回、できるかしら?」

「な、何考えてんだ、気持ち悪ぃ。こんなん誰がやるか! 拒否だ拒否!」

 クラインは自分の側に置かれたホワイトョコレートを二粒口に含む。使用人の持ってきた水で流し込み、次のカードを探り始めた。一方女は迷うことなく2のカードを選ぶ。内容は『荷物の返却』。

「荷物は返せないわ、外部に連絡を取られるわけにはいかないもの」

 ブラックチョコレートを二粒食べる。お気に入りの一品だが、今はそれよりクラインに夢中だ。味わうこともそこそこに彼の出方を待った。そして悩んだ彼が制限時間いっぱいを使って選んだのは、もう一つの2の札だった。

「チャレンジャーね」

「負けられねぇからな」

 クラインの手が札をめくる。そこに書かれていたのは『10分以内にイくまでフェラチオ』だった。

「お前こんなんばっかか!」

 強すぎる下心にツッコミが入る。しかしあくまで女は冷静に、切れ長の目で彼を見やりながら問いかけた。

「それで、やるの?やらないの?」

「……やる、やってやるよ」

 ふぅ、と息を吐いたクラインが意を決して女の前にやってくる。床に膝をついたタイミングでスカートをたくし上げ、タイツとショーツを下ろして陰茎を露出した。一瞬怯んだクラインだったが、ゆっくりと顔を近づける。

 ちゅ、と軽く唇が当てられた。そのまま何度かキスをした後、舌でぴちゃぴちゃと先っぽを舐められる。陰茎をしゃぶるのなんて初めてなのだろう、手探りで下手な愛撫にもなっていないフェラ。それがかえって女を興奮させる。その口に突っ込んでぐちゃぐちゃにしてやりたい衝動を抑え、アドバイスを口にした。

「舐めてるだけじゃ終わらないわよ? 口の中に入れて、舌を使わないと」

「う、うるせぇ、ちゃんとやるっての!」

 ぎゅっと目をつむったクラインは大きく口を開いて中にふたなりペニスを迎え入れた。女性らしい華やかなボディソープの香りとむき出しの雄の匂いが混じりあう。襲い来る吐き気に耐えながら亀頭を舐めた。入りきらない部分を扱こうとするとそれは女の手によって防がれる。「手コキはズルよ」の声とともにバンダナが解かれ、手を縛られてしまった。

(俺のバンダナ……)

 プレイの一種のように使われるのは屈辱だ。女を睨みつけると何故か口内の陰茎が大きくなった。息ができなくなり咄嗟に口を離す。

「ぷはっ……はーっ……んむっ」

 今度は女側から腰を押し付け無理やり侵入する。苦しくない場所を覚えたクラインはそれに合わせて角度を変え、舌だけではなく口全体を使い始めた。ちゅ、じゅる、ちゅぷ、くちゅ……卑猥な音を立てながらカリ首を舐め、口をすぼめて竿を扱き、舌の先で鈴口をぐりぐりとほじる。何度かえずきながらも懸命に奉仕する姿や様子をうかがう上目遣いは無意識だろう。しかし女を煽るには十分だった。

(でも、下手なのよね)

 努力は認める。擦りつけて刺激を与えようと頬を膨らませたり、舌を絡ませ表面を舐めとろうとしたりするところに向上心も見える。先走りを苦しそうに飲み込んでいるのも悪くはない。ただ、達するには物足りないだけで。予想通りの展開に女の唇が弧を描く。

「こんなんじゃまだまだイけないわ、一生チンポ咥えてるつもり?」

「んっ……ぐ、ぅ」

 悔しそうな顔をしても制限時間は変わらない。残り一分。カウントダウンを始めると覚悟を決めたクラインが喉奥までペニスを飲み込み、勢いをつけて前後に頭を動かす。今までで一番激しい刺激だ。ふーっ、ふーっと苦しそうにしながらも喉を締めて射精を促すその姿に欲が高まっていくのを感じた。これがゲームの最中でなければ素直に出していたかもしれない。しかし女は先の勝利を目指し、唇を噛んで射精欲をやり過ごした。

「3、2、1、0。残念、チャレンジ失敗」

「ん、ン゛~~ッッ!!??」

 制限時間が過ぎた瞬間、ごちゅんと喉奥をつく。逃れようとしていたクラインの頭を押さえつけ女はしつこく腰を振った。ずちゅん♡ばちゅん♡とクラインの口をオナホのように扱った後、奥まで挿入してたっぷりと射精する。

「んぐっ!?う゛、う゛ぅ~~ッ!!げほっ、げほっ……」

 ずるりと陰茎を引き抜くとクラインの体が崩れ落ちた。激しくせき込み、無理やり飲まされた精液を吐き出そうと悶えている。精液で白く汚れた男の顔はひどく淫猥で、女は彼をさらに追い詰めたい気分に駆られた。

「がはっ、げほっ…うーっ……この、卑怯者っ!」

「条件を達成できなかったあなたが悪いわ。ほら、チョコ4つよ」

 しかしそれはこのゲームに勝ってからでいい。うっすら涙を浮かべて精液とチョコレートを必死に飲みこむクラインの姿を視姦する。下着を履きスカートを直したが、油断するとまた勃起しそうだ。先にカードを選ぶか、と女は2の札を裏返す。そこに書いてあったのは『周辺地図の提示』だった。恐らく脱出につなげるための選択肢だろう。これ単品では大したこともできまい、とそれを承諾することにした。フェラの時に縛ったままだった手も解いてやり、丁寧にバンダナを巻きなおす。

「変態野郎が」

 嫌悪感を隠しもしなくなったクラインは嫌そうにしながらも1のカードを選んだ。指定された『疑似痴漢プレイ1時間耐久戦』の文字にもげんなりとした顔をしている。あまりよくない傾向だ。しかし選ばれたのがそれならばまだ取り返せる。チョコも6つ食べていることだし、とクラインを見やると、苦虫を噛みつぶしたような顔で「要求を飲む」と短く言った。それもそうだ。これ以上チョコを口にしては、4と書かれたカードの要求を拒否できない。フェラに失敗した時点で彼の狙える勝ち筋は4の要求を飲むか女と同時にチョコの数を0にするかの二択しかなくなっている。

「じゃあそっちの壁に立ってくれるかしら?」

 そうなれば早速プレイの時間だ。女に背を向けて壁を向いて立つクラインに、後ろからデバイスをかけさせる。困惑している彼のため説明を加えることにした。

「開発途中のAR端末よ。私も一枚噛んでてね。スイッチを入れて、システムを起動すると……ほら」

 周囲の景色が一瞬で変わる。草原、海辺、山、宇宙と目に映る光景は次々に切り替わっていき――ありふれた電車の中になって、変化を止めた。満員電車という設定なのか周りに人が密集しているのに、温度があるのはクラインと女の二人だけ。視界と感覚のずれにくらりとする。

「今は景色の投影くらいだけど、面白いでしょう。将来的にはこれを使ったゲームも作られる予定らしいわ」

 それじゃ、始めましょうか。女はそう言ってクラインの背に自分の体を密着させた。

「お、おい……!」

「静かに。気付かれちゃうわよ?」

 女がそう囁くと投影された人影がちらちらとこちらを向く。その視線は現実ではないくせにいやに生々しく刺さり、クラインの体を強張らせた。硬くなった体を抱きしめるように女の手が前に回る。あちこちを這いまわった不埒な手がそっとクラインの胸に触れた。

「んっ…」

 あくまでソフトタッチ。服越しに触れるか触れないかくらいの弱さで胸筋を撫で、乳輪をすりすりと擦る。クラインはっそのくすぐったさに漏れそうになる声を抑えた。あくまで疑似的なプレイ、本当の電車に乗っているわけではないし周りに人もいない。そう分かっているのに、揺れる視界や人の身動ぎが彼を戸惑わせる。自分は電車の中で胸を触られているんじゃないか? 成す術もなく体を弄られていることに気付かれるんじゃないか? そんな感覚が抜けきらない。羞恥に顔が火照るのを感じた頃、不意に女の指が乳首を掠めた。

「…ッ、ぁ!♡」

 ゾクリとした感覚が体を走り抜ける。咄嗟に口を塞ぐと真横の人影がこちらを気にしているのを感じた。これはただの映像で、幻覚のようなもの。必死にそう言い聞かせても、これまでの記憶が他者の存在感を補ってしまう。そんな中でくにくにと乳首をつままれるのは拷問のような時間だった。

「ぅ、ふ……ぁ、やっ……」

 カリカリ♡カリカリ♡布越しに引っかかれるのがもどかしく、くすぐったくてたまらない。かと思えばぎゅぅっと引っ張られて強い刺激を受ける。それらすべてが、電車の中。

「やっ……いやだ……やめろ、やめてくれ……」

 胸を触られているだけなのに頭がおかしくなりそうだった。投影された映像を、与えられる感覚を、うまく処理することができない。いじめられた胸がじんじんと熱を持ち、吐き出す息が荒くなる。

「あら、ちょっときつかった? もう少し脳の負荷が減るようにしないとダメね」

 クラインの体を好き放題に弄る女も様子のおかしさに気が付いた。しかしその手は止まることがない。そしてついには服の下に手が伸びた。片手は直接胸を揉み、もう片方の手で尻を撫でる。睾丸から肛門の間をすりすり撫でさすればクラインの口からは漏れ出る声が甘くなり始めた。

「ぁっ……いやだって、んっ……ふ、ぅ、あぁっ♡」

「じゃあギブアップする? チョコ2個でいいわよ」

 問いかければ首を横に振るので「じゃあ続けるわ」と告げ、女はローションを取り出した。チューブの先を尻穴にねじ込み注入していく。昨晩の内に中は綺麗にしているからあとは慣らしていけばいい。指を入れて塗り広げていくとくちゅくちゅと卑猥な水音が鳴った。びくりと肩を跳ねさせるクラインは明らかに周りの視線を気にしていて。

「ひ、ぅ……」

 本当に痴漢されているかのようだ。体を丸めてひたすら耐える姿のいじらしさに、女のペニスは再び勃起する。胸を押し付けながら今度はクラインの陰茎に手を伸ばした。竿を擦れば直接的な刺激にアナルもきゅうと締まる。浅いところでちゅぽんと指を出し入れしているとクラインの足がガクガクとしだした。

「あっ……だめだ、いやっ……は、ぁ、んんっ♡」

 上半身を壁に押し付けた彼の尻がまるで続きを求めるように突き出される。言葉と裏腹な仕草は扇情的でひどく興奮を煽った。早く中に挿入してしまいたい。しかしこれは耐久戦、先にイった方が負けだ。女は玩具を取り出しローションで濡らしていく。

(イかせてって頼んでくるまで泣かせちゃおうかしら♡)

 意地の悪い笑みを浮かべて壁に縋るクラインの尻穴にアナルビーズを半分ほど挿入した。

「ん゛ぁっ!?♡♡ぐ、ん、ン゛〜〜〜〜ッッ!?♡♡」

 抑えきれなかった声が出てしまい、幻の乗客がこちらを見る。クラインは慌てて自分の口を塞ぎこちらを睨んだ。

「そんな顔していいの?」

 真っ赤になった耳元で囁くと顔が逸らされる。それでも何を感じているかは手に取るように分かった。恥ずかしいだろう、苦しいだろう。そしてその中に、快楽がある。触らなくても彼の陰茎は勃ちあがったままだ。

「ふ、ッ……ぉ゙、あ、くぅ……♡」

 そのまま前には触れず、ズブズブと球を押し込んでいった。最後二つほど残しては抜き、再び入れ……と何度も繰り返す。その度に体を震わせ感じている声を漏らすクラインの姿は、誰が見ても犯されていると判断するだろう。しかしここは二人だけの密室。通報する者もいなければ――クラインを助ける者もいない。

「あ、いやっ…あぅ、お゛ッ♡ひ、ぃッ♡♡」

 出し入れする度に声が我慢できなくなっていく。与えられる快感と異様な状況のせいでクラインの頭は正常に働かなくなってきていた。

「あ、あッ、ぉ゛っ…〜〜〜〜〜ッッ!!♡♡」

 そしてとうとう、アナルビーズを一気に引き抜かれて絶頂した。せっかく返してもらった服が汚れていく。周囲の人影が二人の方を向き、何かを囁くような素振りをしている。

(……もう、無理だ)

 幻覚のようなものだと分かっていても、クラインには耐えられなくなってしまった。犯されて、脅迫されて、フェラを強要され、今度は偽物とはいえ人前で。女の要求は留まることを知らず、ここを乗り越えたとしても何があるかは分からない。

(帰りたい)

 酒の失敗、一夜の過ちでこんなことになるなんて想像もしていなかった。

「う、ぅ゛……ひ、ぐっ……も、いやだっ……許して、ゆるしてくれ……」

 本来の彼ならここで泣いて許しを請うなどしなかったはずだ。もし他の誰かが犠牲になるとしたら絶対に諦めなかったはずだ。しかし彼ひとりで耐えるには、女の責め苦は辛すぎた。クラインが持つ男としてのプライドは粉々に砕かれ、耐えようとしても勝手に涙が溢れてくる。

「ごめんなさい、優しくするって言ったのにね」

 女も心が痛む……ということはなかったが。その涙が演技でないのはよく分かった。そもそも人柄を見ればそんな器用なことができる男でないというのも分かる。違う意味で泣かせてしまった、と困ったように頭をかいた。

(ここで壊れちゃうと困るわ)

 もしかするとデバイスから良くない影響が出ているのかもしれない。そんなことを考えつつ端末の電源を落とす。ようやく衆人環視から解放されたクラインはずるずるとその場にへたりこんだ。未だ茫然とした表情で流す涙を拭ってやり、目元にキスを送る。

「そうね、じゃあセックス一回で許してあげる」

 少し悩んだ結果それで手を打つことにした。なにせ女の股間はバキバキにそそりたったモノで痛いくらいだ。それだけ処理させてもらおう、とクラインの体をベッドに引きずりこむ。情け容赦というものを生まれる前に置いてきたのがこの女だった。

 

「こうするのは2回目ね。今度は痛くないから」

 ゴムをつけながらローションを足していく。クラインは普通のセックス一回で済むならと受け入れたものの、その大きさにはどうしても腰が引けてしまった。アレを突っ込まれて無事でいられるのだろうか。冷や汗をかくクラインの背を女の手がなぞる。

「1回目だってちゃんと入ったのよ?」

 そしてなんの慰めにもならないことを言いながら四つん這いにさせた。アナルビーズの余韻か未だひくついている穴に陰茎をぴとりと押し当てる。腰を掴み、少しずつ挿入を始めた。

「あ゛っ……あぁっ!♡んぅっ……♡」

 十分に慣らされた穴はすぐに快感を拾う。前立腺を擦り上げると中がビクビクと震えた。肉壁の抵抗をかきわけ奥へ奥へと進んでいく。

「んぁぁっ…♡いやだ、奥、来んなぁ…♡」

 口では嫌がっても体内はうねりきゅうきゅうと陰茎を締めつける。ずちゅ♡ぬちゅ♡とゆっくり突けば甘い声が漏れた。

「ひ、あっ♡♡やっ♡あぅぅ…♡なんでっ……♡」

「感じてるの? かわいいわ♡」

 1回目の時は余裕がなかった。好みの男をお持ち帰りしたことで興奮しきり、準備こそしっかりしたものの気持ちよくさせる前に欲を吐き出してしまった。しかし今回は違う。食べさせたホワイトチョコレートには感度を上げる薬が入っているし、着けさせたデバイスも脳に作用して快楽を拾いやすくする特殊なシステムを重ねて起動していた。

「あ゛、お゛ッ、あ゛~~~~ッッ!♡♡」

 知らぬ間に快感を得るための体にされたクラインは、陰茎を咥え込んでひいひいと喘いでいる。女の動きに合わせて体を跳ねさせ、押されるように精液を吐き出した。

「いやだ、いやだっ! イきたくなっ、あ゛、んン゛~~~ッ!♡♡」

 一度達した敏感な体を立て続けに攻める。バタつく手足を上から押さえこみガツガツと奥を突いた。

「やめろっ♡お゛っ、あ゛~~~!!♡♡」

 ばちゅん♡と肌と肌がぶつかり、亀頭の先が結腸の入り口へと入り込む。女はチュパチュパ吸い付くそこを味わいながら徐々にクラインの体を征服していった。

「ひ、ぃっ♡やめろ、やめてっ♡♡」

「やめない♡」

「やだやだやだぁぁぁぁっ!♡お゛っ♡いやなのにっ♡♡おくっ♡奥だめっ♡♡イくっ♡イ゛、くぅぅ〜〜〜〜〜!!♡♡♡」

身動きすらできなくなったクラインは受け止めきれないほどの快楽を全身に浴びせられた。混乱しきったまま何度も絶頂し、震える肉襞で侵略者の陰茎を扱く。

「あ゛~~~~!♡は、ひ、うぅっ♡んぁ~~~~ッ!!」

 涙と涎を垂らしながら「イくっ♡イくっ♡♡」と繰り返す彼に男の尊厳など欠片も残っていなかった。もしかするとあのまま痴漢プレイに耐えていた方がマシだったかと思わせるほどの激しいピストンがクラインを襲う。

「そろそろ出すわね♡」

「出してっ♡♡出してっ!♡おわって、も、おわってぇっ!♡♡ん、お゛、あ゛〜〜〜〜ッッ!!♡♡♡♡」

 おねだりに応えゴム越しに大量の精液を吐き出す。クラインはその感覚にすら達しながら、ほんのりと笑みを浮かべたまま意識を手放した。

 

 ガクン、と体が痙攣しクラインが目を覚ます。その間も彼の体で楽しんでいた女は、カメラを横に置き微笑みかけた。

「はーっ……♡はーっ……♡お、おわ、った……?」

「終わったわよ。……今日は、ね」

 その言葉でクラインの顔に絶望が浮かぶ。

 ゲームはまだ、終わっていないのだ。

 

 

 

 




作中のデバイスは実験途中のオーグマー試作機という無駄な裏設定。ところでオーグマーを使ったら幻覚を見せながらのプレイができるんじゃないだろうか。可能性は無限大
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