デビルーク王国の滅亡 作:ヒステリア
「いやああ――はなして!!」
突然腕をつかまれ、美女は桃色の髪を振り乱し、悲痛な声を上げながら逃れようとする。
だが、男は野太い腕をひねって彼女を引っ張り寄せ、鼻をすんすん揺らしながら言った。
「ほう、いい匂いがするな。それに王妃だけあって顔立ちもなかなかだ。『デス』以外の女を抱きたくなったのは数百年ぶりだぞ」
そう言って、巨漢の男は愉快そうに口を釣り上げる。
一方、王妃は彼の言葉とその出で立ちにガタガタと肩を震わせた。
男は異様な姿だった。
彼の顔には髪や髭はおろか、眉毛睫毛といった体毛は一本もなく、顎には何本もの縦皺が刻まれており、肌は毒々しい紫色に染まっている。その上、男は巨躯で身長も体格も王妃の倍近くはあった。
セフィは外見で判断してはならないと自身を叱りつけながらも、彼の姿に生理的な嫌悪感と本能的な恐怖を覚えずにいられなかった。
現に彼は王たる夫を殺し、この『デビルーク星』をも滅ぼそうとしているのだ。
その力と恐ろしさを証明するように、二人の周りに転がっている死体の山もこの男一人が築いたものだった。
この星『デビルーク星』は銀河中の星を傘下に収め、君臨していた盟主星だった。
かつて『銀河大戦』が起こっていた頃はまだ知る者も少ない無名の星だったが、この星の人間『デビルーク星人』は総じて身体能力が高く、特に王子ギド・ルシオン・デビルークは銀河系に並ぶ者なしと言われる最強の戦士だった。
ギドは修行の末に十分な力を身につけるや部下達とともに大戦に参戦し、敵対する星や組織の軍を蹴散らし従えていき、長きにわたる銀河大戦を終結に導いた。
その後ギドは王位を継ぎ、デビルークと傘下に下った星々を治め、時折セフィに叱りつけられるほど横暴な行動を起こした事もあるものの、大戦の再燃を防ぎつつ平和に銀河を治めていた。
しかし、その平和と栄光は、別の銀河から突如この星にやってきた『サノス』と彼が率いる軍によってあっさりと崩壊した。
サノスは自ら前線に出てギドと対峙するや、恐るべき力と能力でギドを圧倒、抹殺し、慄き混乱するデビルーク軍に部下達をけしかけ、一気に壊滅に追いやった。
そして邪魔な軍を片付けるや、サノスは星中に部下達を散らせながら自らも王都に降り、残りの兵と住民を虐殺しながらこの王宮に踏み込んだのである。
王妃セフィ・ミカエラ・デビルークはデビルーク人ではなく、サノスはおろか彼の部下一人にさえ太刀打ちできない。にもかかわらず、せめて国民を守るためにサノスと交渉しようと彼のもとへ向かおうとした。
しかし――。
「お止めください王妃!」
「あの男に交渉など通じません。奴は宣戦布告もなしに突然攻撃を仕掛け、ギド様をもあっさり討ち取った男です」
「我々が奴を食い止めます。その間に王妃様だけでもこの星から脱出を――」
重臣達は次々にまくし立てながらセフィを説得し、ついには力づくで脱出艇に乗せようとする。
しかしその
セフィは『チャーム人』と呼ばれる宇宙一美しい民族の生き残りで、その声と姿には異性を魅了させる力がある。
声だけならば相手の心を掴み宥めすかせる事のできる力だが、その姿、特に顔を見た者は理性と自我を失い、襲わずにいられなくなってしまうという。
必死に逃げるセフィと、彼女を追いまわす臣下やサノスの部下達。
そこに現れたのがサノスだった。
サノスはデビルーク臣はおろか、自分の部下達をも殴り潰しあるいは灼き消した後、床に座り込んでいたセフィの腕を掴み上げたのである。
――そして今に至る。
「やめてください、私はあなた達と交渉するために――あああっ!」
サノスはセフィのドレスの胸元を掴むや、力任せに乱暴に引き千切り、露わになった乳房を揉みしだく。
「やめて! 私には夫がいるんです! あの人以外に体を触れさせるわけには――」
セフィは懸命に身をよじりながら拒絶する。だがサノスは冷たい声色で――
「お前の夫ならとうに死んだ。我が部下を百万ほど葬りこのサノスを相手によく戦ったが、所詮私の敵ではなかったぞ」
「そんな、うそ――やああああっ!」
サノスの言葉を否定しようとセフィは首を振り、身体をよじらせる。サノスはそんな
最初はぎゅっと体を縮こませながら堪えようとするセフィだったが……
「ん、んん、ああっ……(胸の気持ちいいところを責められて、人妻なのに、夫の仇、それもこんな醜悪な男に触られているのに……ギドの愛撫より気持ちいい)――あああんっ!!」
胸から伝わってくる快感にセフィはたまらず甘美な声をあげる。一方、サノスは無感動な表情で胸を揉みしだき、セフィに快感を与え続けていた。
サノスはかつて多くの妻と子を持った身で、死の女神『デス』に惚れ込み自ら妻子を殺害していった後も、時折気晴らしに女を攫い相手をさせることもあった。
それ故にサノスにとって女を悦ばせることなど造作もないことだった。
「女、顔を上げろ」
「えっ――んっ」
快感に身を任せていたところで声をかけられ、セフィは思わず怪訝な声を返す。そんな彼女の体を引き寄せサノスは口をすぼめる。それを見た瞬間――
「い――いやっ!」
セフィは無意識のままサノスから顔を離し、右手を振り上げて彼の顔に引っぱたいた。
ぱぁんという快音と右手から伝わってくる硬い皮膚の感触に、セフィははっと我に返り、サノスの顔を見上げる。
瞬時に自身のしたことを思い出し肩を震わせるセフィとは裏腹に、サノスはじっとセフィを見下ろし、そしてニヤリと口を吊り上げ「気に入った」と呟いた。
「えっ――きゃっ!」
セフィは呆然と思わず聞き返す。
その直後サノスは彼女の頭を掴み、自身の下半身のあたりまで沈めた。
そして履物越しでもわかるほどパンパンに屹立したモノを近づけながら、悦楽の混じった声を放った。
「死してなお夫に操を立て続ける意思と私に手を振り上げる度胸に免じて今の無礼は許してやろう。その代わりにお前の口で“これ”を沈めてみせろ」
「……口でって、それってまさか」
セフィは目をそらしながらぼそぼそ呟く。そんな彼女にかまわず、サノスは履物を脱ぎ捨て、紫色の巨大な逸物を解放した。
「きゃあああっ!」
大きすぎる“それ”を見てセフィは思わず悲鳴を上げる。“それ”は唯一目にした
「どうした? 初めて見るわけではなかろう。その口で私の滾りを沈めてみせろ。でなければこの城にいる者達も皆、あいつらのようになるだけだ」
その言葉を聞いてセフィは屍となって床に転がる者達を見る。そして彼女はごくりと唾を飲み……
「わ、わかりました。その代わり約束してください。私がサノス様を満足させたら、この星の民達だけは見逃してください……お願いします」
セフィは頭を下げながら懇願するものの、サノスは冷たい目で彼女を見下ろす。
その視線を『さっさとしろ』という言外のメッセージと受け取って、セフィは舌を出し、そのままサノスの竿を舐めた。
「ん――くちゅ、あむ、ぺろ、あん――はむ」
彼の亀頭を舐めた瞬間、むせかえりそうになるほど濃い雄の味とアンモニア臭が口の中に広がり、思わずセフィは顔を引きつらせる。それに気を悪くした様子もなくサノスは命じた。
「そのまま私のを咥えろ。人妻ならやり方ぐらい知っているだろう。それとも、この状態のまま千切り殺されて民とやらに晒されたいのか……」
「……んっ、あむっ――くちゅ、ちゅぷ、はぷっ」
脅しが効いたのかセフィは命じられるまま巨大な逸物を口に咥え、亀頭を舐め上げる。亀頭にこびり付いていた恥垢が口に入り込み吐き出したくなる衝動に駆られるが、それをこらえ喉奥に飲み込みながら彼女は奉仕を続けた。
(鼻から臭いが漏れてくるぐらい臭くて、すごく不味い――でもこの人を満足させないと私もこの星の人達も……)
「ちゅく、はむ、あぷ――じゅぷじゅぷ」
臭気と不快感を抑えこみながらセフィは丹念に逸物に舌を這わせる。一方、サノスは物足りなさそうに……
「この程度の性技でよく王妃など務まったものだ。そのうえ側室も持てんとは、お前の夫も不憫な奴だな」
「そ、そんな、あの人は満足してるって――んんうっ!!」
夫を引き合いに出され思わず口を離し言い返そうとしたセフィだったが、サノスはおもむろに彼女の頭を掴み、再び己のモノを含ませた。
「私には物足りん。このままでは萎えてしまうわ。私が手伝ってやろう――そらっ!」
「んんん――んぼ、んちゅ、あむ、じゅむるるるる!!」
サノスが腰を突き出した瞬間、喉を貫かれたような衝撃が襲ってきて、セフィはくぐもった声を上げながら酸素を求めるように懸命に舌を動かす。それがほどよい刺激になったようで、サノスは初めて心地よさそうな声を漏らした。
「よぉし。だいぶマシになってきたな。そのまま舌を動かし続けろ」
「――んぶ、んん、じゅるるるるるる!!」
サノスの言葉に従い、というより息を継ぐ間を求めてセフィは舌を動かし、サノスの逸物に刺激と快感を与える。
互いにくぐもった声を漏らしながら腰と舌を動かしている間にサノスの下半身に熱がこもり――
「そろそろ出すぞ――一滴残らず飲み干せ!」
「んんんっ――んぶうううううぅぅーー!!」
サノスが腰を突き上げた瞬間、彼の逸物から大量の白濁液が噴き出しセフィはごくごくと喉を鳴らしながらそれを嚥下していった。しかし、すべて飲むことはできず、多量の白液が彼女の顔と胸を汚していった。
「ふう……ようやく一発出せたわ」
「ごほ、ごほ……はあ、はぁ……これで、満足してくださいましたか?」
サノスが頭を離した途端、セフィはその場に崩れ落ち、えずきと荒い息を吐き出しながら尋ねる。
しかし、その問いにサノスは無情な表情で「いや」と答えた。思わず彼を見上げるセフィの目の前には、大きく膨れ上がったままの紫の怒張が
「やはり口だけでは満足できんな。次はお前の中で発散させてもらうぞ」
「待ってください! それだけは、せめてもう一度口で――やああああっ!」
ハッとしながらセフィは懇願するが、サノスは意に介そうともせず彼女の腰を掴み、下半身を覆うドレスをビリビリに破いていく。そして露わになった尻を掴み、己の分身を泌部に近づけた。
それを察してセフィは蒼白になりながら――
「待って! そんな大きなの私の中に入らな――い゛あああああああっ!!!」
セフィの懇願も聞かず、サノスはいきり立った分身を突き挿れる。その衝撃にセフィはつんざくほどの絶叫を上げた。
その絶叫をサノスは悠々と聞き流しながら腰を動かし、己の分身を埋没させていく。
「ああ――私のおなか、サノス様ので広げられて、サノス様を入れるために変わっていって――ああああああっ!」
セフィはうめきとも喘ぎともつかぬ声で苦痛を訴える。その一方サノスは黙々と腰を突きあげ、彼女の中を
「だめぇ、これ以上突かれたらお腹が、赤ちゃんができるところが破れちゃう――いひあああああっ!!」
セフィが悲鳴を上げると同時にサノスの分身を彼女の奥に届き、子宮口を塞ぐ壁に衝突する。その瞬間、セフィの口から廊下中に響く絶叫が上がった。
「サノス様のが奥を貫いて――すごく痛くて、すごくびりびりして――すごく気持ちイイいいいぃぃ!!!」
セフィはとうとう口から快楽の喘ぎを漏らし、自ら腰を振るい始める。サノスに貫かれたままの股間からは透明な愛液が噴水のように漏れ出ていた。
それを見てサノスは気分よさげに口を吊り上げ――
「お前も私のモノの良さがわかったか。なら望み通り、このまま奥を貫いてやろう」
そう告げるや、サノスも注送を速め、セフィの奥を貫かんとする勢いで何度も己のモノを打ち付けた。
「ああ、イイッ――サノスさま、もっと強く、私の中を破っちゃうくらい強く突いて――アアアアアアン!!」
だらしなく唾液を垂らしながら刺激を求めるセフィに応えるように、サノスはさらに強くさらに速く腰を打ち付け、彼女の中を突き続ける。
その刺激と昂ぶりでサノスの下半身に再び熱がこもった。
「また出してやるぞ。私の相手を務めた褒美に外に出してやってもいいが……」
情けをかける風を装いながら問いかけるサノスに、セフィは喘ぎの交じった声で――
「中に出して! ――私の
セフィが答えた瞬間、熱くなったサノスの分身が一番奥の壁を貫く。その瞬間、分身は熱い精液を吹き出し、セフィの
「ああ、サノスさまのセックス、ギドとなんかより全然気持ちいいよぉ…………」
涎とうわごとを漏らしながら、セフィは床に倒れ、そのまま力尽きたように気を失う。
一方、サノスは彼女を見下ろしながら鎧と履物を着なおす。そこで後ろから青色の肌の女が声をかけた。
「サノス様、城の兵と侍臣達は全員始末しました。王都の人間も
それを聞くや、サノスは彼女――プロキシマ・ミッドナイトの方を向いて鷹揚な頷きを返す。
「ご苦労。残りの街の『狩り』が終わるまで兵達とともに休んでいろ」
「はっ。この女はどうしますか? よろしければ私が始末しますが――」
セフィを見下ろしながらそう言うと、プロキシマはサノスの命令を待たず槍を持ち上げる。しかし、サノスは彼女を制するように片手を上げながら言った。
「待て。この女はまだ使いようがある。そのまま牢に入れておけ。心配しなくても、
「はっ、失礼しました」
プロキシマは不服そうな顔を作りながらも、後ろに立つ女兵達を振り返り顎でしゃくる仕草をする。それを受けて女兵二人がセフィを担ぎ上げ牢の方へ向かっていった。
プロキシマもサノスに一礼し、残りの兵とともにこの場を後にする。
それを見届けてから、サノスは仕切りなおすように大きく息を吐き、窓から自分のものになった星を見下ろした。
かくして、この星を治めていたデビルーク王は死に、王妃も心身ともに堕ちた。
『銀河大戦』に勝利して以降、“この銀河”の盟主を務めていた『デビルーク王国』は、別の宇宙からやって来た