学園祭の出し物がコスプレ喫茶に決まった翌日。
「足立君と篠ノ之さんはいるかな?」
2限目の後の休み時間に、眼鏡をかけた2年生の子が入って来た。
因みに今日も一夏は欠席だ。
惇「俺が足立です。」
箒「篠ノ之は私です。」
「私は2年の整備科の黛薫子。新聞部副部長をやってるんだ。」
彼女の名は黛薫子で、新聞部副部長をやっている。
惇「えっと・・・俺らに何の用っすか?」
惇は、突然の事に戸惑い、何の用なのか尋ねた。
「突然でごめんね。ちょっと2人に頼みがあってね。」
箒「頼みですか?」
「うん、そう。あのね、私の姉って出版社で働いているんだ。それで、専用機持ちとして2人に独占インタビューさせてくれないかって頼まれたんだ。」
黛は、惇と箒にインタビューを受けてほしいと依頼して来たのだ。
「あ、因みにこれが姉の出版社の雑誌ね。」
そして、2人にその雑誌を見せた。
惇「ああ・・・そういや専用機持ちは、タレント的な事もやるんだったな。」
箒「ああ。主にモデルをやるって私も聞いたぞ。」
2人は、セシリアと鈴音にモデルしてたその写真を見せてもらった事があったのを思い出した。
回想
セシリア「私達専用機持ちは、このようなモデルも行うのですわ。」
スマホを取り出したセシリアは、画像を呼び出して惇達に見せた。
するとそこには
惇「スッゲェ・・・!」
箒「見事に着こなしているな・・・良く似合う・・・!」
ゴージャスなドレスを着こなし脚を組んでいるセシリアが写っていた。
惇「なんか・・・『頭が高いですわ、平伏なさい。』って言いそうな写真だな・・・」
箒「奇遇だな、私も感じたぞ・・・」
その姿に、惇と箒はセシリアが女王様的なセリフを言っているのが頭に思い浮かんだ。
すると
鈴音「私もやった事あるわ。これよ。」
今度は鈴音がスマホを取り出して画像を見せた。
惇「へぇ・・・カジュアルで良いな!」
箒「うむ・・・シンプルだがそれが良い!」
シンプル且つカジュアルなスタイルに、惇と箒は同様の反応を示した。
鈴音「ふふ・・・ありがとう。」
惇「んな事しなきゃなんねーって、ある意味面倒だな・・・」
セシリア「そうなんですけど、仕方ないですわ・・・」
鈴音「まぁね・・・でも、国によっては俳優業をやるとこもあるのよ。」
惇「マジで・・・!?」
箒「何というか・・・大変だな・・・」
専用機持ちは、色んな意味を込めて大変さを痛感した2人だった。
回想終了
惇「どうする、箒?」
箒「うむ・・・今すぐに決めるというのは・・・」
惇「確かにそうだな・・・」
惇「すいません。今すぐに決めるのは難しいので、放課後まで待つのは大丈夫ですか?」
惇は、放課後までには決めると伝えると
「うん、分かったわ。それじゃあ、またね。」
黛は了承し、教室を後にしたのだった。
その入れ替わりに千冬達が入って来て、授業を行った。
そして、放課後になり
惇「ほい、箒。」
箒「ああ、すまん。」
2人は剣道場にて少し竹刀を振り、タオルで汗を拭っていた。
「しかしこの2人・・・本当に凄い太刀筋してるわね・・・」
「うん・・・何というか・・・剣豪というより剣聖って言っても過言じゃないわよね・・・」
「本当・・・別世界ね・・・」
この時、周りの剣道部員は、2人の太刀筋の鋭さに畏敬の念を抱いていた。
惇「なぁ、箒。」
箒「うん、何だ?」
惇「黛さんの件、どうする?」
そんな中で惇は、黛との話をどうするか箒に聞くと
箒「そうだな・・・あまり見世物は私の主義では無いが・・・気にならないと言えば嘘になるな。」
惇「まぁ、確かに・・・」
箒自身、少し迷っていると言った。
惇「いっそのこと受けよっか?」
箒「え?」
惇「変に迷うより受けた方が良いと思う。それで良くなかったら良くなかったらでしゃーねーって思えば良いんじゃねーか?」
惇は、変に迷って渋るより思い切って受けてみようと言った。
それを聞き
箒「・・・そうだな。変に迷ってモヤモヤするよりマシだな。」
箒も確かにと頷き
箒「取材を受けよう。」
取材を受けようと言い
惇「ああ。そんじゃあ黛さんに・・・」
黛に言おうと決めたその時
「やっほー、待たせてごめんね。」
丁度良いタイミングで黛が現れた。
惇「丁度良かったっす。取材の件なんすけど・・・俺と箒、受ける事にしました。」
それで、惇は取材を受ける事を黛に言い
「本当?それじゃあ明後日の日曜日が取材だから、この住所に午後2時まで来てね。」
黛は、住所が書かれたメモ帳を渡した。
こうして、2人は取材を受ける事になった。
そして当日・・・
惇「ここだな・・・」
箒「ああ・・・」
惇達は、黛の姉が勤める出版社に到着した。
惇「んじゃあ、入っか。」
箒「うむ。」
そして、中に入り受付に事情説明をすると、取材部屋に案内された。
待っていると
「お待たせしました。私は雑誌『インフィニット・ストライプス』の副編集長をやっている黛渚子よ。今日は宜しく。」
黛を大人っぽくした感じのスーツ姿の女性が現れた。
惇達は立ち上がり
惇「足立惇です。」
箒「篠ノ之箒です。」
頭を下げて挨拶した。
「へぇ・・・妹が『篠ノ之さんは、スタイル抜群で凄く色気ムンムンな美人だ』って聞いたけど・・・本当なのね・・・」
渚子は、箒の美貌を見て少しうっとりした声を出した。
箒「あ、ありがとうございます・・・」
箒は、少し照れるように顔を背けた。
「コホン・・・危うく仕事を忘れるとこだったわね・・・」
そして、すんでのところで渚子は理性を取り戻して咳払いをし、席に座るとICレコーダーを取り出し
「えーと、それじゃあ先にインタビューを始めましょうか。その後で写真撮影ね。」
「それじゃあ、最初の質問良いかしら?足立君、女子校に入学した感想は?どこかの国家代表候補生になる気はないかしら?」」
インタビューを始めた。
惇「そっすねぇ・・・上手く言えないっすけど、流石に周りが女子なので色んな意味で気を遣いますね。」
惇「それと・・・代表候補生はまだ興味無いし、俺には分不相応かなと思ってるっすね。勧誘はよくされてますけど・・・」
惇は、素直な回答を述べると
「成程・・・では次は篠ノ之さんね。お姉さんの話に関する事を聞くわね。」
箒「はい。」
渚子は、次は箒にインタビューをした。
「お姉さんから専用機を貰った感想は?どこかの国家代表候補生になる気はないの?」
箒「正直、私にはまだ専用機を貰い、使いこなせる力は持っていないと思っております。」
箒「けど、姉はそんな私を信じ託してくれました。だから私も、姉を信じ理解し、この専用機に相応しくなるように腕を磨きたいと思います。」
箒「また、私も彼同様代表候補生には興味ありませんし、分不相応です。勧誘されてはおりますが・・・」
箒は、インタビューに1つ1つ答えた。
「OK、OK。それじゃあ、足立君と篠ノ之さんってどっちが強いのかしら?」
すると、今度は惇と箒はどっちが強いのかを聞いた。
この質問に
惇「彼女っす。」
箒「彼です。」
2人は、互いに相手が強いと答えた。
これには
「あっはは!2人とも面白いわね!となると・・・五分五分ってとこかしらね?」
面白いと感じたのか、渚子は笑った。
惇「でも、互いに守り守られるよう背中を預け合いたいっすね。」
箒「私も、守り守られ、共に背中を預けあっていきたいです。」
2人は、互いに守り守られ背中を預けあっていきたいと言った。
「成程・・・インタビューありがとう。それじゃあ、次は撮影ね。更衣室があるからそこで着替えてね。」
「それじゃあ、行きましょう。」
そして、インタビューを全て終えて撮影の為移動した。
その更衣室にて
惇(背中を預け合っていきてーな・・・)
惇は、箒と共に背中を預け合っていきたいと思い、撮影で着る服を取ると
惇「・・・これか。」
その服に自分は似合うのか不安に感じていた。
一方の箒は
箒(惇と背中を預け合う・・・愛する惇と・・・)
箒(惇・・・)
更に色気に満ちた表情を浮かべながら撮影で着る服を取ると
箒「むっ?」
箒(これは・・・)
その衣装は、とても大人っぽく綺麗な物であった。
投稿出来ました。
久しぶりに長めです。
読みにくかったらすいません。
また、活動報告にてお聞きしたい事がありますので、もしよろしければご覧になって下さい。
それでは、また。