一夏のISから紫電が走り、それと同時に邪悪なオーラが一気に噴き出た。
惇「おいおいまさか・・・ありゃセカンドシフトか・・・?」
箒「うむ・・・もしかしたら・・・そうかもしれんな・・・」
惇達の目には、邪悪なオーラが噴き出していく中、姿形が段々と変わっていくのが分かった。
最初は純白と言っても良い機体が漆黒に変わり、肩などは刺々しい形状に変わり、全体的にどこか凶悪さを感じさせた。
それだけではなく、一夏自身の肉体と精神に変化をもたらし
一夏「フシュゥゥー・・・イイキブンダゼ・・・チカラガミナギッテクル・・・」
髪は逆立ち、目は理性を無くしたかのように赤くなっており、喋り方も独特な感じになっていた。
惇「なんかもう・・・哀れを通り越してしまった気分だな・・・」
箒「ああ・・・こんなので力を手に入れ・・・本当に哀れだな・・・アイツは・・・」
変わり果ててしまった一夏を見て、惇達は呆れの感情を通り越してしまった。
一夏「・・・イクゾ。」
すると
ドンッ!!
惇「おっとぉ!」
今までとはまるで全く違うスピードで一気に惇の目の前に現れ、剣を下ろした。
惇は、その攻撃を防御し
キン!キン!
惇「よっ!はっ!やぁっ!」
後退しつつ攻撃をいなしていた。
箒「はぁぁっ!」
箒も、惇を援護しようと刀の彦星を抜き、距離を詰めて振り下ろした。
しかし
キィン!
一夏「ジャマダ!」
一夏は新たに形成したもう一振りの剣を繰り出してガードすると
キィン!
箒「っとぉ!」
箒に攻撃を加えた。
しかし、その攻撃を躱した箒は、すぐさま距離を取り
箒「むっ・・・もう一振りあったとは・・・」
もう一振り剣があるとは思わなかったのか、少し目を見開いていた。
惇「大丈夫か、箒?」
箒「ああ、大丈夫だ!」
惇の声に答えた箒。
改めて一夏のISを見て
箒(まぁ・・・ろくでもない連中によって改造されたISだ・・・こんな事あってもおかしくないか・・・)
女性権利団体によって改造されたISだから他に何か武器があってもおかしくないかと冷静に思った。
一夏「フハハハ!ナンテイウチカラダ・・・スゲェ・・・スゲェゾ!!」
一夏「コレガ・・・セイギノチカラダ・・・!キニイラナイヤツヲスベテネジフセル・・・セイギノチカラダ!!」
一夏は、この邪悪な力に酔いしれ
キン!キン!
惇「おっと!」
一夏「オラオラ!ドウシタ!サッキカラボウセンイッポウジャナイカ!!」
更に激しい攻撃を加えた。
惇(確かにスゲェ荒々しい攻撃だ・・・力も半端ねー・・・)
惇は、一夏の攻撃の激しさと力の強さを肌で感じていたが
惇(けど・・・直線的な攻撃だから、だいぶ対応しやすくなった・・・)
次第に慣れてきていた。
そして
惇(見つけた!そこだ!)
彼の攻撃を容易に捌いていった。
一夏「オノレェェ!!」
更に怒りを募らせた一夏は、激しく攻撃していったが
惇「おらよっと!やぁっ!」
楽々と捌いていた。
その様子を見ていた箒は
箒(今の一夏の剣は、所謂剛だ・・・純粋なパワーを使っていく感じだ・・・)
箒(しかし・・・惇の太刀筋は柔・・・受け流しつつ鋭くも柔らかい太刀筋で敵を斬り倒すスタイル・・・明らかに一夏の方が相性悪い・・・)
箒(つまり・・・勝負は決まっていたという事だな・・・)
惇の剣士としてのスタイルと現在の一夏のスタイルでは、一夏の方が相性悪いと思い、勝負は決まったと感じた。
そして
キィン!
一夏「ナニッ!?」
ズバッ!
一夏「ガハァァッ!?」
惇は鋭い斬撃を喰らわし、一夏を斬り飛ばした。
しかし
一夏「マ、マダダ・・・マダダァァ!!」
一夏は倒れなかった。
惇「うへぇ・・・まじメンドクセーな・・・」
そのしぶとさに、惇は面倒そうにした。
その時
箒「私も加われば何とかなるのではないか?」
箒が加わると言った。
惇「箒・・・」
箒「大丈夫だ・・・私と力を合わせよう・・・私達なら・・・出来る・・・」
箒は、柔らかい笑みを浮かべながら答え
惇「じゃあ・・・やるか!」
箒「うむ!」
互いに刀を構えた。
一夏「フタリデイドムナンテ・・・ムダダ!!」
一夏「ジュン!オマエヲコロシ、ホウキヲテニイレテヤル!!」
一夏「ホウキノエロイカラダハ・・・オレノモノダ!」
一夏は、更に邪悪なオーラを噴きながら言うと
箒「ふざけるな!私は貴様の道具ではない!!私はこの身も・・・心も・・・全て愛しい惇に捧げた!」
箒「貴様のような・・・邪な欲に溺れるような輩に・・・私の愛しくも大切な人を殺させない!!」
箒「ここで・・・貴様を倒す!」
箒は毅然とした態度で言うと
一夏「オンナノクセニ・・・オレニサカラウナァァ!!」
一夏は逆上し、突貫した。
惇「箒!」
箒「ああ!」
惇と箒は、声を掛け合いこの突貫を躱し
惇「やぁぁっ!」
箒「はぁぁっ!」
ズバッ!ザシュ!
一夏「グァァァッ!?」
一夏の両腕を斬り捨てたのだった。
一夏「う、腕がぁぁ!俺の腕がぁぁ!?」
ISが解除され、両腕を斬り捨てられた一夏は、転がりながら激痛に悶えていた。
惇「さて・・・覚悟は良いな?」
惇は、極めて冷徹な声を上げながら村正を上段に構え
一夏「や、やめろ・・・やめてくれぇ!俺が悪かった!だから・・・許してくれ!」
何とか身体を起き上がらせた一夏は、自分が死ぬ恐怖に怯え、許しを乞うたが
惇「死ね、織斑。」
惇は聞く耳を持たず、村正を振り下ろし
ズバッ
一夏の首を刎ねたのだった。
一夏(何でだ・・・?俺は・・・正しい事してるのに・・・俺は・・・何を間違えたんだ・・・?何を・・・?)
一夏は、完全に死ぬまで、誰も答えない自問を繰り返したのだった。
赤い噴水の如く噴き出す胴体が倒れ、出し終わるまで惇は冷徹に見下ろし続けた。
そして、血の噴水が終わると
惇「・・・終わったな。」
箒「ああ・・・そうだな・・・」
惇は、箒に呟いた。
それと同時に他の専用機持ち達も現れ
楯無「終わったのね・・・」
惇「・・・はい。」
鈴音「バカ・・・本当にバカよ・・・アンタは・・・」
そんな中で鈴音は、物言わぬ遺体となった一夏を見て、そう呟いたのだった。
楯無「さぁ、帰りましょう。」
楯無の言葉で、皆この基地を出て
ドカーン!!
基地を爆破したのだった。
こうして、戦いは幕を下ろしたのであった。
投稿出来ました。
かなりご都合主義展開となりましたが、お許し下さい。
それでは、また。