※この作品はR-18です。

ISーもう一人の男性操縦者   作:ホークス馬鹿

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12話です。


12話

第1試合の余韻がまだ冷めやまぬ中、一夏の専用機『白式』は最適化を終えた。

それは、どこか西洋の騎士を思わせる雰囲気の機体で、日本の侍のイメージの惇の打鉄・改とは対照的だった。

 

千冬「織斑。準備は出来たな?」

 

一夏「ああ。何時でも良いぜ!」

 

そう言う一夏の目は、どこか燃え上がる闘志を感じるような目だった。

 

千冬(ほお?先程の試合を見て刺激になったのか・・・?)

 

そう思った千冬だったが

 

一夏「やっぱアイツは最低最悪の卑怯者だ!俺がブッた斬って正してやらなきゃ!!」

 

一夏の発言に

 

千冬「・・・はっ?」

 

千冬は一瞬理解が追い付けず

 

一夏「行って来るよ、千冬姉!あんな卑怯者、俺が正して来るから!!」

 

千冬「お、おい一・・・!?」

 

問いただす前に一夏はアリーナへ飛び出していったのだった。

 

 

 

 

 

 

一方の惇は、機体の修理とシールドエネルギーの補給を行っていた。

 

本音「だーちー。修理と補給終わったよ~。」

 

すると、終わったのか、惇のクラスメイトの布仏本音がダボダボの袖で手を振って言った。

 

惇「サンキュー。さて、行くか。」

 

そう言い、惇も機体を纏いアリーナへ飛び出していった。

そこには、既に一夏が最適化を完了し機体を纏っていた。

すると

 

一夏「来たな惇!俺はお前みたいな卑怯者を正して、箒に、そしてセシリアに謝らせてやる!」

 

一夏が、惇に対しそのような事を言った。

 

惇(何言ってんだ、コイツ?)

 

これに惇は

 

惇「おい織斑、それはどういう意味だ?」

 

一夏に質問をすると

 

一夏「箒を傷付けるに飽き足らず、今度はセシリアをあんな目に遭わせやがって!!」

 

一夏「お前みたいな力で何事をも進めるような卑怯者は、俺が正してやる!!」

 

一夏は、怒りの声で惇を卑怯者と罵った。

 

惇「・・・テメー、何が言いてーんだ?」

 

一夏「女の子相手に本気出すなんて、男として恥ずかしくないのかって言ってんだよ!!」

 

惇「・・・するってーと、テメーは互いに全力を尽くして戦っていたオルコットに対して、手を抜くべきだったと。そう言いてーのか?」

 

一夏「そうだ!!女というのは守られて当然の立場なんだ!!手加減しねーなんて、お前は男の風上にも置けねークズだ!!」

 

そして、試合開始のブザーが鳴ると

 

一夏「俺が正してやる!覚悟しろ、うおおおっ!!」

 

手にしていた近接ブレードを上段に構え、真っ直ぐ突っ込んで来た。

それを見た惇は

 

スッ

 

分かりやすい突貫だったため、あっさり避けた。

 

一夏「クソッ!!何避けてんだよ!!やっぱお前は卑怯者だ!!」

 

一夏は、避けた惇に変わらず卑怯者と罵った。

 

惇(いや、攻撃されたら避けるのが普通だろうが・・・?)

 

惇は、内心呆れながらツッコミを入れつつ

 

惇(ふざけた事ぬかしやがって・・・!)

 

怒りの言葉も言っていた。

そんな中でも

 

一夏「うおおおっ!!」

 

一夏は変わらず突っ込んで来たので

 

キィン!

 

今度は避けずに受け流した。

 

一夏「クッ!馬鹿にしやがって!!」

 

これに、一夏は益々頭に血が上り

 

一夏「うおおおっ!!」

 

益々突っ込んで来たので

 

惇「はあっ!」

 

それも受け流すと、今度は惇が『村正』を一夏目掛けて袈裟斬りをした。

 

一夏「うおっ!危ねっ!!」

 

一夏は避けたのだが、少し掠ったため、SE残量が減ってしまった。

この一夏の行動に

 

惇「おいテメー・・・今何で避けたんだ?避けるのは卑怯者じゃなかったのか?」

 

惇は、先程自分が卑怯だと言った回避を自身も行った事を突いた。

 

一夏「あっ!」

 

惇「お前、俺を散々卑怯だ何だの罵ってた癖に、今度は自分で卑怯なことをやって・・・マジで意味分かんねーんだけど。」

 

惇は、少し怒りの声で一夏に言うと、一気に距離を詰め

 

ズバッ!!

 

一夏「うわあああっ!!」

 

逆袈裟斬りで鋭く斬り裂いて、一夏を上空に吹き飛ばすと

 

ザンッ!!

 

一夏「わあああっ!!」

 

一気に距離を詰め、上段から斬り捨て、一夏は地面に落ち、砂煙が一気に舞った。

このまま試合終了かと思われたが

 

惇「ん?」

 

煙が晴れるとそこには、一夏のISの形が変わっていた。

色も灰色から純白になり、惇の打鉄・改とは対照的な色となった。

 

惇「・・・一次移行か。」

 

一夏の姿を見て、惇は冷静に言った。

 

一夏「雪片弐型・・・」

 

一夏は、自身の近接ブレードの名前を見て

 

一夏「俺は・・・千冬姉と同じ武器を持った・・・」

 

一夏「世界を制した・・・千冬姉と同じ・・・」

 

千冬と同じ剣を手に入れたと感慨していた。

そして

 

一夏「俺は世界で最高の姉さんを持ったよ。」

 

手にしている近接ブレード『雪片弐型』を見て、一夏はそう言うと

 

一夏「この力で、俺はお前を倒して、正す!そして、皆を守る!!」

 

近接ブレード『雪片弍型』を構え

 

一夏「うおおおっ!!」

 

惇目掛けて突貫した。

その動きは、先程と比べて速くなっていた。

 

惇(確か雪片は・・・あの織斑先生が嘗て使っていた専用装備の・・・)

 

惇は、一夏の近接ブレードを見て、千冬が嘗て世界一になった時に使っていたIS『暮桜』の専用装備のと同じのに気付いた。

 

惇(一次移行したからか、確かにさっきより速えーな・・・)

 

先程と比べて速くなっているのに気付いた惇。

 

惇(けど・・・)

 

とは言え

 

スッ

 

行動パターンは変わっていなかった為、避けるのは簡単だった。

 

一夏「な、何!?」

 

一夏は、惇が避けた事に驚きを隠せず

 

一夏「クソォォッ!!」

 

ムキになって更に同じように突貫したのだが

 

惇「馬鹿が・・・!」

 

さっきとは全く変わっていなかった為、惇は呆れた気持ちになり、早く終わらせようと村正を納刀して構えた。

 

一夏(剣を納めた・・・?間違いを認めたんだな!なら・・・!)

 

一夏「このまま俺にやられろー!」

 

一夏は特に何も考えず、何故か惇が負けを認めたと思い込み、そのまま上段から雪片弍型を振り下ろそうとした。

しかし

 

惇「ハアッ!!」

 

ズバッ!!

 

惇は横一閃で村正を抜刀し

 

一夏「ガハッ!?」

 

一夏を斬り裂いた。

その一太刀で、一夏は地面に落ち、白式は解除された。

 

山田『織斑一夏、シールドエネルギー残量ゼロを確認。試合終了。勝者足立惇。』

 

惇は、その様子をどこか冷徹に見下ろしており

 

惇(なんか・・・あんま気分良くねーわ・・・)

 

どことなく虚しさを感じ、血振りをして納刀すると、そのままピットに戻ったのだった。

この様子を観客席で見ていた箒は

 

箒(なんだか惇・・・どこか虚しそうだったな・・・)

 

箒(あの雰囲気の惇は、何というか・・・どこかほっとけないな・・・)

 

惇の側にいようと思ったのであった。

 

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