惇が撃破したISは無人機だと聞き、イマイチ掴みきれない一夏。
すると
セシリア「要するに無人機・・・ですわ、織斑さん。」
セシリアが、横から千冬の発言を補足した。
一夏「え・・・人は・・・乗ってない・・・無人機・・・」
一夏は、それでも掴みきれなかったが
楯無「そう。あのISには人は乗ってなかったのよ。」
楯無は、改めて無人機だと一夏に言った。
一夏「えっと・・・あ・・・そ、そうだったのか・・・」
一夏「・・・じゃあ、あれが無人機じゃなかったら、お前はどうしたんだよ?」
何とか無人機であったと理解した一夏は、もし人が乗ってたらどう対応したのか惇に尋ねると
惇「同じだ。斬る。」
惇は、迷いなく答えた。
一夏「なっ!?どうして・・・どうしてお前は・・・そう簡単に・・・?」
一夏は、そんな惇に何故迷わず平然と斬ると言えるのか聞くと
惇「大切な人を守れねーからだ。もしあのまま斬るのを躊躇ったら、守りてー大切な人を守れなくなる。」
惇「人が乗っていようがいまいが関係ねーんだよ。」
大切な人を守る為に斬ると冷静に返した。
一夏「そんなの・・・そんなの絶対に間違ってる!」
一夏「お前のその間違った考え・・・正してやる!人の命は重いって事をな!」
一夏はそんな惇の考えを否定し、再び殴りかかって来た。
しかし
ガシッ
一夏「なっ!?」
拳を避けた惇は、最初と同様に腕を掴み
ドーン
一夏「ガハッ!」
背負い投げをして倒した。
一夏「い、いてぇ・・・!」
痛みに顔を歪めた一夏。
千冬「そこまでだ!」
すると、千冬の一喝が響き
惇「・・・」
惇は、一夏の腕を離した。
痛そうにしつつも何とか立ち上がった一夏は
一夏「ち、ちふ・・・」
千冬「んっ!」
一夏「っ!お、織斑先生!止めるのかよ!惇は・・・人の命を軽く見てるんだぞ!」
千冬に何故止めるのか尋ねた。
千冬「あの状況下ではどうする事も出来ん。攻撃を遠慮しては、余計な被害を生むだけだ。」
千冬は、妥協しては余計な被害が生まれるだけだと返した。
一夏「け、けど・・・!」
千冬「それとだ。お前が今使ってる雪片弐型の単一使用能力『零落白夜』は、相手のエネルギー兵器による攻撃を無効化したり、シールドバリアーを切り裂いて相手のシールドエネルギーに直接ダメージを与える事が可能なのは知ってるな?」
一夏「あ、ああ・・・」
千冬「しかし、その単一仕様能力には危険性とデメリットがあるが、覚えているか?」
千冬が、改めて零落白夜の危険性とデメリットについて覚えているか尋ねると
一夏「・・・え?だって、『零落白夜』は欠点の無い完全無欠な武器じゃ・・・」
一夏は、驚いた表情を浮かべながら言うと、その表情を見て
千冬「・・・」
千冬は頭に手を当てて呆れ顔を浮かべた。
千冬「そんなわけ無いだろう。改めて言うが、アレは自身のシールドエネルギーを消費して稼動する。つまり、使用すればするほど自分自身に危険が及ぶ。」
千冬「加えて、出力を上げ過ぎたり、斬る場所が悪ければ・・・最悪命に関わる。」
千冬は、改めて零落白夜の危険性とデメリットを言うと
一夏「っ!?」
一夏は、絶句した。
千冬「お前は、そのような武器を持っている。無論、足立が使っている武器も、最悪命に関わる武器だ。」
千冬「お前には、それを分からずに振るっていたのか!」
千冬に怒られ
一夏「・・・」
一夏は何も言えなかった。
千冬「・・・しかし、それらをしっかり説明出来ていなかった私にも責任がある。織斑、右手を出せ。」
千冬の言葉に
一夏「あ、ああ・・・」
一夏は、右手を出した。
すると、千冬は一夏の右手を取ると
カチャ
一夏「・・・え?」
白式の待機形態である白い腕輪を外した。
一夏「な、何すんだよ、千冬姉!」
千冬「見ての通り、白式は没収する。お前に専用機を持つ資格は無い。」
一夏「なっ!?」
千冬「今のお前に白式を持たせては、何をしでかすか分からん。よって、白式を没収する。もう一度、専用機持ち向けの規約マニュアルを読み返せ。」
千冬は、一夏から白式を没収し、もう一度専用機持ち向けの規約マニュアルを読めと言った。
一夏「そ、そんな・・・返してくれ、千冬姉!白式は俺の物、俺の力なんだよ!」
一夏は、手を伸ばし白式の待機形態の腕輪を取り返そうとし、喚いた。
千冬「ダメだ!それ以上喚くなら、懲罰房に送るぞ!」
そんな一夏に、千冬は厳しい処分を下すぞと言い
一夏「っ!」
一夏は大人しくなった。
千冬「・・・取り敢えず、部屋に戻れ。また、この件については一切他言無用だ。分かったな。」
一夏「・・・はい。」
すっかり消沈した一夏は、俯きながら管制塔を後にしたのだった。
一夏が出たのを確認すると
千冬「さて・・・愚弟がすまなかったな。」
千冬は、謝罪の言葉を述べると
セシリア「あの、織斑先生。私にも何かしらの処分をお与え下さい。」
千冬「何?」
セシリアが、自身に処分を与えてくれと言われた。
千冬「どういう事だ?」
セシリア「避難の時です。惇さんが扉を破壊する時、危険だから下がるよう言ったのですが、皆さん我先に避難しようとして耳を貸さなかったので、実力行使として皆さんの足元にレーザーを撃ちました。」
セシリア「足元を撃ったので、死者は出ませんでしたが、人に向けて撃ったのは事実。私に処分が無ければ、撃たれた者は納得しないと思います。」
セシリアは、どんな理由があれど人に向けてレーザーを撃ったのは確かなので、何かしらの処分を下して欲しいと言った。
千冬「・・・成程。あの状況下での的確な避難の指揮を執っていたお陰で、皆の命を救えた。処分を下すのは忍びないが、言い分尤もだ。では、5日間の奉仕活動を行うように。内容は後日決める。良いな?」
セシリア「承知しました。」
セシリアに処分を下した千冬。
千冬「では、今日はここまでだ。皆も、この件に関しては一切他言無用だという事を忘れるな。」
「「「はい。」」」
そして、惇達は管制塔を後にし、残ったのは千冬の他に山田先生と楯無のみとなった。
その時
山田「あの・・・先輩。」
千冬「ん?」
山田「何故最初に、織斑君が足立君を殴ろうとしたのを止めなかったのですか?」
山田先生が、突然千冬に尋ねてきた。
その表情に、いつも穏やかな笑みを浮かべる表情では無く、どこか厳しい表情を浮かべていた。
楯無「私も感じました。何故織斑先生は、私が止める前に彼を止めなかったのですか?」
楯無も、同様の表情を浮かべていた。
千冬「そ、それは・・・」
千冬は、山田先生がいつもと違う事に動揺した。
山田「クラス代表の時と同じ過ちを犯してますよ。あの時も、暴言を吐いたオルコットさんと織斑君の口喧嘩を止めなかったではないですか。」
山田「そして今回も、同様に止めなかった。何故ですか?暴力を認めてるんですか?」
千冬「そ、それは違う・・・」
山田「では何故止めなかったのですか?」
千冬「・・・」
山田先生の詰めに、千冬は何も言えなかった。
山田「最初の対応を見てる私としては、違うと聞いても説得力は感じません。もういい加減、軍隊の感覚での対応や姿勢をやめて下さい!」
山田「確かにISは現代兵器を凌ぐ力を持ってます!けれど、ISは兵器ではありませんし、女尊男卑の道具でもありません!間違った考えを正し、導くのが私達教師ではないのですか?」
山田「今のあなたは、軍隊感覚に溺れた、唯の暴力教師です!」
千冬「っ!」
楯無「織斑先生、私も山田先生と同意見です。今のあなたは、表面上は織斑君には厳しく接してるつもりだと思います。」
楯無「けれど、最初の殴ろうとした行動を注意せず、私が止めました。」
楯無「私が止めなかったら、織斑君はずっと殴ろうとしてましたよ。もし足立君があのまま殴られ続けてたらどうするつもりだったんですか?」
千冬「・・・」
千冬は、山田先生と楯無の厳しい指摘に、何も言えなかった。
楯無「取り敢えず、弟さんに関しては、私が厳しく監視します。失礼ですが、今のあなたは信用出来ません。」
最後にそう言い残した楯無は、山田先生と一緒に管制塔を後にした。
残された千冬は
千冬「・・・」
複雑な表情を浮かべていたのであった。
投稿できました。
途中から、なんだかおかしくなりました。すいません。
それでは、また。