ISの実習が始まった。
惇「それじゃあ、出席番号順にISの装着と起動、歩行までやろうか。」
「「「はーい!」」」
そして、順番通り、装着と起動、そして歩行を行った。
惇「そうそう。そんな感じ。上手いよ。」
「でも、本当に前向いたまま後ろが見えるって、何だか不思議。鏡と違ってそのままなのが違和感だよ。」
惇「確かに不思議だな。でも、そのうち慣れてくるよ。」
「でも・・・良いな専用機持ちは、好きにIS使えて。私らは乗れる時間も機会も限られてるし。」
この彼女の言葉に
惇「でも、その分責任が伴うんだ。その専用機を持つ意味や自覚をしっかり持たなきゃ駄目だ。」
惇は、その専用機を持つ責任を感じなきゃ駄目だよと言った。
「そうだね・・・」
惇「暗い話をしてすまん。止まってみて。」
「よっと!」
惇「良し。それじゃあ、次の人に交代だ。ああ後、膝をついて降りる事も忘れずにな。」
「うん。」
そして、彼女が打鉄をしゃがませて降りた。
それを確認した惇は
惇「次は誰?」
次の人は誰か尋ねると
箒「私だ。」
箒だった。
惇「良し。そんじゃあ、装着してみよう。」
箒「うむ。」
箒は、非常にスムーズに装着を終え
惇「次は起動と歩行までやるか。」
起動と歩行を行わせた。
その時
箒「惇。」
惇「ん?どうした?」
箒「うむ。こんな時にすまんが、今日は弁当を作ったから、たまには屋上で昼食を取らないか?」
箒が、屋上で昼飯を食べようと言ってきたので
惇「ああ、良いよ。」
惇は、笑みを浮かべて了承した。
箒「そうか。では、また後でな。」
箒は、それを聞き少し機嫌良さそうに打鉄を動かした。
そして、惇の班は勿論、セシリアと鈴音にシャルルの班全員が何事も無く終わったのだが
ラウラ「おいお前!何をしているんだ!」
ラウラの班で、彼女の怒号が飛んだ。
怒号の相手は
一夏「え?何をしているって、ただ降りただけじゃん。」
一夏だった。彼は何故怒られているのか理解していなかった。
何故ラウラが怒ったのか。それは
ラウラ「降りる時は次乗る人の事を考えてしゃがんで降りるようにと最初に説明したはずだぞ。お前の前にやった子達もそれを実行したにも関わらずちゃんと見ていなかったのか?」
一夏がリヴァイヴをしゃがませずに降りていた事だった。
ラウラは事前に交代する際は、しゃがんで降りるようにと説明をしていた。
その理由は、次の人がスムーズに乗れるようにする為だ。
彼は、それをやらなかったのだ。
一夏「いや、見てねーし聞いてねーし。」
しかし一夏は、反省どころか開き直った態度を取った。
そこに
千冬「織斑。指導役のボーデヴィッヒの話を何故聞かない?お前授業を受ける気はあるのか?」
千冬が一夏に聞くと
一夏「・・・はい、あります。」
一夏は授業を受ける気はあると答え
千冬「では何故、説明を聞かない。そして、何故悪びれず開き直る?」
何故悪びれず開き直るのか尋ねると
一夏「・・・」
一夏は何も言えなかった。
そんな様子に呆れた千冬は
千冬「・・・もう良い。取り敢えず、続けろ。」
一言言うのみだった。
一夏(何だよ・・・何で俺が怒られなきゃならないんだ!)
一夏(俺は何も悪くないのに!)
注意を受けた一夏は、内心1人で文句を垂れていたのだった。
そして、授業が終え片付ける時も、惇の班は皆で助け合って格納庫まで運んだ。
しかし、ラウラの班だが、一夏は不貞腐れて手伝いもしなかったので
ラウラ「お前、本当に良い加減にしろ!」
ラウラは一夏に再び強く怒ったのだが
一夏「はいはい、すみませんでしたー。」
一夏は、まるで反省してないかのような態度で謝り
ラウラ「・・・おい。始まりから何だその態度は!」
流石のラウラも、堪忍袋の緒が切れそうになった。
一夏「だから謝ってんじゃん!」
一夏は、謝ってるから良いじゃないかと反論し
ラウラ「それが反省してる態度なのか!!ふざけるのも大概にしろ!!」
反省してる態度ではないと言ったラウラ。
すると
千冬「止めんか2人とも。」
千冬が止めに入った。
ラウラ「きょうか・・・いえ、織斑先生。コイツはISを運ぶ時に1人で運ぶのは危険だから皆で協力して運ぼうと言ってるにも関わらず、不貞腐れて手伝わないのですよ!」
ラウラは、少し荒げた声で千冬に言うと
一夏「だから、そんな重い物は尚更女の子は危険だから男の俺が運ぶって言ってんだよ!」
一夏「女の癖に一々俺に意見すんじゃねーよ!!」
一夏は完全に頭に血が昇った状態で唾を飛ばすくらい怒りの声を上げ反論した。
ラウラ「何だと・・・!」
ラウラの怒りが最高潮に達したが
千冬「落ち着け、ボーデヴィッヒ。織斑、女が一々意見するなと言ったが、私も女だぞ。」
千冬「つまり、今後私がお前に何か言っても駄目と言う事か?」
千冬がラウラを宥め、一夏の言葉にどういう事か尋ねると
一夏「あ、いや・・・そ、それは・・・ち、千冬姉は俺の・・・」
一夏は上手く言えず
千冬「織斑先生だ。もう何度目か分からんが良い加減にしろ。例え身内であろうとも、男女関係なく意見を言うのは良い事ではないのか?」
千冬は、男女問わず意見を言うのは良い事ではと言った。
一夏「け、けど・・・!」
しかし、それでも一夏は納得しなかったので
千冬「・・・はぁ、分かった。お前がそこまで言うなら・・・ボーデヴィッヒと織斑以外のメンバー!」
ラウラ「はっ!」
「「「はい!」」」
千冬「今から訓練機リヴァイヴを格納庫まで運ぶのは織斑1人に任せる事とする!お前達は手伝わなくて良いから、その代わり次の授業はしっかり受けるように!」
ラウラ「畏まりました!」
「「「は、はい!」」」
千冬は、ラウラと一夏以外のメンバーに、リヴァイヴは一夏1人に任せて構わないと命じ、次の授業はしっかり受けるように言った。
一夏「なっ!?」
一夏は、驚きの表情を浮かべ
千冬「当然だろう。男の自分が1人で運びたかったんだろ?お前のその願いに応えただけの事だ。」
千冬「その代わり、次の授業は絶対に遅れないように。」
千冬は、冷徹に答えた。
そして、ラウラ達はグラウンドを後にし、残された一夏は、リヴァイヴを運んだのだが
一夏「うっ・・・ぐっ・・・!」
あまりの重さに顔を歪めた。
一夏(何で俺がこんな目に遭わなきゃいけないんだよ!)
一夏(女のアイツが悪いじゃん。だって同じ女の子の癖に女の子の気持ちが分かってないじゃん!)
一夏(俺はただ、女の子の為に言ったのに!)
一夏は、内心文句を垂れていた。
無事運び終わった時には、既に次の授業は終わってしまっており、千冬に厳しく叱られてしまったのであった。
投稿出来ました。
さてさて・・・どうなるかな?
それでは、また。