出撃準備を終え、即席の司令室に集まった専用機持ち達。
チーム分けも決まり、作戦実行の為各々の役目を果たそうとしたその時
ドンッ!
惇「ん?」
セシリア「これは・・・?」
ISが出撃する音が聞こえた。
ラウラ「まさか・・・誰かがISを・・・!」
鈴音「でも誰が・・・!」
皆それぞれ戸惑いを隠せない中
山田「た、大変です!!」
千冬「どうした、山田先生!」
山田「お、織斑君が・・・打鉄を持ち出して飛び立ちました!!」
山田先生が、一夏が打鉄を纏って飛び立ったと慌てて言ってきた。
「「「はあああっ!?」」」
これには、千冬は勿論、専用機持ち全員驚きの声を同時に上げた。
実を言うと、山田先生も後詰で使う機体の準備を行う為に、打鉄やラファールがある倉庫へ向かっている途中、打鉄で飛び立った一夏を見て、慌てて戻ってきたのだ。
惇「まさか・・・福音に向かってんじゃ・・・!」
惇は、一夏がどこに向かっているのか察し
鈴音「あのバカ・・・福音を自分の手で倒すつもりね・・・!!」
ラウラ「アイツ・・・盗み聞きしてたのか!!」
ラウラは、一夏が作戦を盗み聞きしてたと察し、激怒した。
千冬「山田先生!直ちに織斑と連絡を取れ!!」
千冬は、いつになく焦りの表情で山田先生に連絡を取るよう言ったが
山田「・・・駄目です!!回線を切ってます!!」
千冬「チッ!!」
連絡は取れなかった。
千冬「皆、直ちに出撃しろ!!山田先生は、引き続き織斑との交信を試みるんだ!!」
山田「はい!!」
千冬は、皆に急ぎ出撃するよう指示し、山田先生には交信を続行するように言った。
惇「メンドーな事しやがって・・・!!」
セシリア「全く・・・つくづく愚かですわ!!」
鈴音「救いようのないバカね、ホント・・・!!」
シャルロット「馬鹿につける薬は無いよ、鈴・・・」
ラウラ「全く、シャルロットの言う通りだ・・・!!」
簪「ホント・・・頭がおかしい・・・!!」
皆それぞれ、一夏に愚痴をこぼしながら一斉出撃したのだった。
その頃、一夏は
一夏「・・・」
真っ直ぐ福音に向かっていた。
一夏(福音・・・必ず俺が倒す!!)
一夏(そうすれば・・・千冬姉に認められ、アイツを見返してやれるし、何より・・・箒が必ず俺に惚れて、アイツから離れてくれる・・・!!)
一夏(箒の・・・あのエロい身体は・・・俺の物だ・・・!!)
その心は、実にドス黒い欲望に塗り潰されており、目も濁りに濁って最早光は無かった。
そして
一夏「・・・いた!!」
福音を発見し、一夏は『葵』を抜き
一夏「うおおおっ!!」
大声を上げながら福音に向かって突貫した。
しかし
福音「ー!」
一夏「なっ!?」
一夏の大声に勿論反応した福音は、難なく躱し
福音「ー!」
一夏を敵と判断した福音は戦闘モードに切り替わり、無数のエネルギー弾が発射された。
一夏「うわぁっ!!」
辛うじて躱した一夏だったが、何発か喰らってしまい、シールドエネルギーが一気に枯渇した。
一夏「クッ!もう一度突っ込んで・・・!」
それでも突っ込もうと再び攻撃しようとしたその時
ドカドカン!
一夏「なっ!?」
複数のビーム弾が福音に命中した。
そのビーム弾が発射された方角を見ると
一夏(もう来たのかよ・・・クソがぁ!!)
複数のISの影が見えた。
先程のビーム弾は、セシリアのブルー・ティアーズのライフルだ。
惇「おい織斑!!何で出撃した!!これは無断出撃だぞ!!」
一夏「ふん!!お前達がノロマだから悪いんだ!!コイツは俺が倒す!そこで指を咥えて見ているんだな!!」
シャルロット「待って一夏!直ちに攻撃をやめて撤退して!!」
一夏「うるさいうるさい!コイツは俺が倒すんだ!!」
誰が何を言おうとも、一夏は耳を貸さず福音に向かった。
一夏「うおおおっ!!俺にやられろー!!」
しかし
一夏「なっ!?」
福音は一瞬にして一夏の目の前に現れ
ドカドカドカン
一夏「ウワァァァァッ!!」
至近距離で大量のビーム弾を喰らい、そのまま海に落下したのだった。
鈴音「取り敢えず、あのバカを救出して旅館まで運んでいくわ。」
ラウラ「分かった。私がAICで奴の動きを止める。惇と簪は止まった隙に攻撃するんだ。セシリアとシャルロットは援護射撃を!」
惇「分かった!」
簪「任せて!」
セシリア「お任せ下さい!」
シャルロット「任せて、ラウラ!」
そして、皆が行動を開始した。
まずセシリアとシャルロットが、福音に向かって銃撃を喰らわせ
ラウラ「そこだ!」
その隙に、ラウラがAICで動きを封じ込めた。
そして
惇「んっ!」
ズバッ
簪「やああっ!」
ザシュ
惇の太刀の村正と簪の薙刀の夢現で同時に斬った。
ダメージを受けた福音は、そのまま海へと落下していったが
惇「はあっ?」
簪「倒したの?」
ラウラ「共同開発されたISが、こうもあっさりと・・・?」
あまりの呆気なさに、皆言葉を失った。
シャルロット「取り敢えず、機体を回収しないとだね。」
シャルロットが回収しようと海に向かったその時
セシリア「待って下さい、シャルロットさん!」
セシリアが何かに気付き、止めた。
すると、海面が泡立ち始めてきて
ラウラ「全員散開しろ!!」
ラウラが直感でマズいと感じ、皆散らばった。
それと同時に福音が飛び出してきたのだが
惇「マジ・・・かよ・・・!?」
その形は、先程とは違っていた。
ラウラ「まさか・・・セカンドシフト・・・!?」
戦いはこれからだという事を思い知らされたのであった。
投稿出来ました。
福音との戦闘描写・・・上手くいったかな・・・?
難しいですね、戦闘描写は・・・。
それでは、また。