山田「IS、インフィニット・ストラトスは、操縦者の全身を特殊なエネルギーバリアで包んでいます。」
山田「ISには意識に似たような物があって、お互いの対話、つまり一緒に過ごした時間でわかり合うというか、操縦時間に比例してIS側も操縦者の特性を理解しようとします。」
この山田先生の解説に
一夏「サッパリ分からない・・・」
一夏は全く理解できなかった。
山田「ISは道具では無く、あくまでパートナーとして認識して下さい。」
山田「ここまでで質問のある人は?」
すると
谷本「質問!『パートナー』って、彼氏彼女のような感じですか?」
谷本の質問に
山田「そ、それはその・・・どうでしょう?私には経験が無いので分かりませんが・・・ええっと・・・どうですかね・・・」
山田先生は頬に手を当ててトリップした。
これには
「赤くなったー!」
「先生可愛い!」
クラスの女子はそう山田先生をからかった。
惇(あはは・・・これが女子校のノリか・・・)
これには、惇は苦笑いを浮かべた。
そして、午前の授業が終わり、昼休みとなった。
惇「箒。一緒に飯食わねーか?」
惇は箒を昼飯に誘った。
箒「うむ。一緒に食べよう。」
箒もそう言い、惇と一緒に食堂へ向かった。
食堂
日替わり定食を食べていると
箒「あの・・・その・・・先程は・・・ありがとう。」
箒が突然お礼の言葉を言った。
惇「あ?」
箒「先程クラスの皆が私を質問攻めしてた時だ。私を庇ってくれたのだろう?」
これに
惇「・・・大した事じゃねーよ。寧ろ、余計な気遣いだったかな?」
惇は少しそっぽを向いたが
箒「そんな事無いぞ。本当にありがとう。」
その様子を箒は柔らかい笑みを浮かべた。
日を重ねるごとに増していく箒の美貌に
惇「さて・・・来週の代表決定戦、どうしよっかなぁ~。」
惇は話題を変え、セシリアと一夏の代表決定戦の話にした。
箒「すまんな。一夏の勝手に巻き込まれてしまい・・・」
惇「過ぎた事だ。今はやるべき事をやる。」
箒「そうか・・・それで、どうするんだ?昨日調べた限りでは、オルコットは射撃型だ。お前はどう立ち向かうつもりだ?」
惇「一応射撃は基本をマスターしている。」
箒「射撃をか?」
惇「ああ。俺のISは近距離特化型だ。俺は剣術が得意だからな。」
惇「けど、射撃は苦手でね。でも、ある程度の基本をマスターしとけば、近距離戦闘も活かせるんじゃねーかなって思うんだ。だから、苦手なりにマスターしてる。」
箒「確かに、近距離だけじゃ無く射撃という遠距離攻撃も加われば、戦いの幅も広がるな。」
惇「ああ。とはいえ、オルコットはISの稼働時間を優に300時間を超えてる。腕の差は歴然だ。」
惇「だが、先程も言ったように、出来る事をやるだけだ。」
箒「そうか・・・」
そう、惇と箒が話していたその時
一夏「箒!探したぞ!」
一夏が突然現れた。
箒「・・・どうした一夏?」
これに、箒は落ち着いて聞いた。
一夏(うわっ!箒って、真正面から見たらこんなに綺麗なのか・・・色気ヤベェ・・・!!)
一夏(髪長くて艶々だし、下ろすと余計色っぽく・・・!)
一夏(胸も大きいなぁ・・・!)
一夏は、一瞬箒から醸し出す色気に酔っており
箒「一夏?」
箒は、突然ぼうっとした一夏に首を傾げていた。
一夏(・・・って、じゃない!)
一夏「ISの事教えてくれ!このままじゃ何も出来ずにセシリアに負けそうだ!頼む!」
しかしすぐに切り替えた一夏は、ISについて教えてくれるようお願いした。その際、惇には気付いていなかった。
箒「お前が、くだらない挑発に乗るからだ。」
一夏「そこを何とかっ!」
箒「そもそも、何故私なのだ?お前には、千冬さんがいるだろう?」
この尤もな問いに
一夏「その・・・なんて言うか・・・千冬姉には頼りたくないって言うか・・・迷惑を掛けたくないって言うか・・・」
一夏はそう複雑な表情を浮かべながら言った。
箒(全く・・・何故そのような事を考える。千冬さんも、お前が頭を下げて頼めば、出来る限りの事をしてくれるはずだと思うのだが・・・)
箒「すまないが、私には無理だ。私には知識が足りない。それに、ISを乗りこなしてるわけでもないし、専用機持ちでもない。千冬さんに頼め。」
そう、箒は一夏に厳しく言った。
一夏「け、けど・・・!」
箒「話は終わりだ。」
そう一刀両断し、箒は無視した。
それを見た一夏は、とぼとぼとその場を後にした。
惇「・・・良いのか?」
それを、惇は箒にそう言った。
箒「良いんだ。アイツ、姉の千冬さんに頼むのは男として情けないというくだらんプライドが邪魔してるのだろう。それじゃあ、どんな相手でも勝てない。」
箒「誰かに頼るのは別に恥ずかしい事では無い。ただ、誰にも頼らずに何も出来ず終わるのはもっと恥ずかしい事だ。これは男として以前に人としてだ。」
すると、箒はそう凛とした表情で言った。
惇「そうだな。」
箒の言葉に、惇は何も言わなかった。
そして、昼食を終え教室に戻っている最中
箒「因みにだが惇、お前は訓練をしているんだよな?」
箒は、惇に放課後はISの訓練をしているのを聞いており、尋ねた。
惇「ああ。山田先生に頼んで、指導を受けて・・・箒?」
惇は、山田先生に指導を頼んで受けていると言うと、箒は少し頬を膨らませていた。
箒「そうか・・・確かに山田先生は癒しというか・・・包容力がありそうだもんな・・・」
箒は、惇に少しヤキモチを焼いていた。
それを察した惇は
惇「んな顔すんな。あの人はただの先生。俺はお前一途だよ。」
箒「んっ・・・」
優しい笑みを浮かべながら箒の頬を優しく撫でた。
箒は、ウットリとした表情で惇の手を受け入れ、自身の手を重ねた。
箒「・・・キス、しよう?」
すると、箒は身体を密着させると、豊乳を押し当てて目を潤ませながら言った。
惇「・・・分かった。」
惇は、箒の要望に応えると
「「んっ・・・」」
お互いキスをした。
その際、箒は腕を首に回して
箒「んっ・・・んちゅ・・・ちゅる・・・」
惇「んっ・・・ちゅる・・・」
舌を絡めるキスをした。
驚いた惇だったが、惇も自身の舌を絡め、腰に腕を回した。
そのまま、2人は求め合うかのように抱き合い、キスを交わしたのだった。
一夏(何でだよ・・・!何で箒は・・・俺を助けてくれねーんだよ!幼馴染だろ!!)
一夏(まさか・・・惇が何か誑かしたのか・・・?)
一夏(だとしたら・・・ゼッテー許さねー・・・!!)
一夏「惇・・・箒は俺の物だ・・・!!」
その頃、一夏は嫉妬と憎しみが混ざり合った何とも言えないドス黒い感情が、心の中に渦巻いていたのであった。