IS学園剣道場
箒「・・・」
お盆に入る前のある日。IS学園の剣道場にて、3本の巻藁に囲まれた箒が1人、目を閉じ自身の日本刀である緋宵を抜いて水平に構えた。
そして、目を見開いた瞬間
箒「はっ!」
緋宵を大きく振りかぶり、凛とした声を響かせて一気に巻藁に向けて斬り下ろす。
さらに振り返りざま
箒「やぁっ!」
別の巻藁に緋宵を振り下ろし
箒「えいっ!」
最後に残った巻藁に向き、緋宵を振り下ろし、斬り捨てた。
その姿は、箒自身の美貌も相まって非常に美しかった。
異性同性問わず、他の者が見たら見惚れてしまう程に。
箒(私は・・・まだ未熟だ・・・まだ・・・)
そして、緋宵を納刀し
箒(私も・・・強くなって・・・守りたい・・・愛しくて・・・愛しくて大切なあの人を・・・)
自身の愛する人を思い浮かべた。
そして
箒「上がるか・・・」
刀身を振って納刀し、剣道場に礼をして上がった。
その時
楯無「今日もお疲れ様、篠ノ之さん。」
箒「楯無さん・・・」
楯無が現れ、労いの言葉をかけた。
楯無「いやぁ・・・相変わらずキレの良い巻藁斬りね。寧ろ、また鋭くなったわね。」
楯無は、箒のキレの良い巻藁斬りを賞賛した。
箒「ありがとうございます。」
楯無「篠ノ之さん、中学の時は『女一刀斎』っていうニックネームで呼ばれてたって聞いたけど、本当に納得の太刀筋よ。」
楯無「その太刀筋と元々の身体能力の高さが、打鉄の操縦に活かされてるのね。」
楯無は、箒の打鉄の扱い方の上手さに納得していた。
タッグマッチトーナメントでの襲撃事件の対処以来、箒の評価はうなぎのぼりだ。
入学当初は、あの篠ノ之束の妹という目で見られていた。
しかし、普段の授業態度と訓練機の貸出しの一件で、彼女を見る目は次第に変わっていった。
彼女に対する評価を変える決定的な出来事が、タッグマッチトーナメントでの襲撃事件での対応の動きだった。
とてもISを操縦してから約2ヶ月とは思えないキレの良い動きと近接ブレードの日本刀『葵』を使った鋭い太刀筋で敵を斬り倒した姿は、映像で観られていた。
その中継を見て、皆が彼女に対する眼差しが嫉妬や妬みから尊敬の眼差しに変わっていったのだ。
箒「ロシアの代表候補生である楯無さんに褒められるなんて、嬉しい限りです。」
箒は、楯無の賞賛を素直に受け入れ、笑みを浮かべた。
楯無「ところで篠ノ之さん。このあと何か予定あるかしら?」
すると、楯無が何か予定があるか尋ねてきた。
箒「いえ、特にありませんが何か?」
楯無「うん。ちょっと、あなたのフィジカルデータを調べたいんだけど、良いかな?」
それは、箒の身体のデータを調べたいという理由であった。
投稿出来ました。
短いですが、ちょっと読みにくいかもしれません。
お許し下さい。
それでは、また。