※この作品はR-18です。

仮面ライダーコガラシ・レイトショー   作:黒井福

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どうも、黒井です。

今回は特別編も終えた後の時系列、椿と隆司による純愛です。


氷が得た温もり

 長谷部 椿……彼女は運命に翻弄された女とも言えた。

 

 万閃衆の若手くノ一として活躍し、次代の万閃衆の一翼を担う者として期待されもしていた彼女は、育ての親と言えた楓を失ってしまった事による心の傷が原因で卍妖衆の首魁オボロに操られ寝返ってしまう。そして仮面ライダーコガラシに変身する千里達と敵対し、一時は彼から秘宝と唯を奪い取ってしまった。

 

 その後は千里に敗北し、オボロによる洗脳も解けて万閃衆の忍びとしての誇りも取り戻したのだが、それで彼女の罪が消えることは無かった。何より自分自身を許せなかった彼女はS.B.C.T.にその身を差し出し独房に入った後、万閃衆を抜けS.B.C.T.の隊員として忍びを離れて活動していた。

 

 しかしそれも、隆司の説得などもあり自分自身を許すと忍びとして再び万閃衆に復帰。以降は仮面ライダーツララとして世間の裏で暗躍する傘木社残党などの悪党との戦いに身を投じるようになった。

 

 漸く自らの誇りを取り戻した椿。だが彼女が得たのは、取り戻した誇りだけではなかった。

 彼女が卍妖衆との戦いを経て得たもの、それは愛。誰かを愛し、誰かに愛される心であった。嘗ては母親代わりであった楓にのみ抱いていたその感情を、彼女はある人物に対し抱く様になったのである。

 

 過去の出来事に対するケジメと清算を済ませ、1人の忍びとして前に歩きだした椿。彼女は今、忍びであり同時に1人の女としての人生を歩む覚悟を決めていた。

 

 そして…………

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 人里離れたとある山中で、誰かが野宿をしていた。その人物はキャンプに手慣れているのか、山中の河原に張ったテントを中心に何処から持ち込んだのかドラム缶で作った風呂や石を積み上げて作った竃などを組み立て一端の生活空間を作り上げていた。

 

 時刻は夜。月が浮かぶ満天の星空の下、開放的な空間で気ままに過ごすその男の名はフリーの忍びである隼 隆司であった。彼は日中に用意した薪でドラム缶風呂を沸かしながら、竈に火を焚いて鍋を火にかけ夕食を作っていた。鍋の中には粥が入っており、隆司はお玉で鍋の中身を掻き回している。食欲をそそる香りが周囲に漂い、隆司が小皿に少し取って味を見ながら香辛料を追加していた。

 

「…………ふむ」

 

 香辛料を追加し、出来た味に満足そうに頷く。そして出し抜けに懐から苦無を一本取り出すと、それを明後日の方へと向け投擲した。放たれた苦無は夜闇に包まれた木々の間へと消えるかと思われたが、その予想に反して苦無は何かに弾かれ甲高い音を立てて地面に落ちた。

 自身が投げた苦無が何者かに弾き落とされたというのに、隆司の顔に焦りや警戒の色はない。寧ろ何処か愉しむ様に、口角を上げ喉の奥でくつくつと笑った。

 

「くくっ……飯の匂いに釣られてきたか?」

 

 隆司が笑いながら苦無を投げた方を見ると、そこから忍び装束を身に纏った1人の女性が姿を現した。暗闇から音もなく現れたその女性は、ツララに変身した椿であった。椿は叩き落した苦無を拾い上げ、鍋から顔を上げた隆司に近付くと変身を解いて拾い上げた物とも(・)う(・)一(・)本(・)の苦無を彼に返した。

 

「失礼な。拙者を野生の獣と間違えているのではござらんか?」

「へへっ、冗談だよ。てか、よくここが分かったな?」

 

 隆司も腕の立つ忍びだが、彼は今フリーであった。何処の組織にも属さず、自由気ままに活動している。一時は万閃衆にも勧誘されたのだが、卍妖衆に属していた頃の経験から自分が特定の組織に所属するのは性に合わないと身に沁みて理解した彼はそれ以降、万閃衆は勿論日本政府にも属さず1人で活動する傭兵の様な立ち位置となっていた。

 傭兵の様な存在ではあるが、金さえ払えば誰のどんな依頼でも受けるというような事は無く、主な顧客と言えるのは専ら万閃衆であった。

 

「よく言うでござる。拙者にだけ分かる様に文を飛ばしてきたくせに」

 

 椿が彼の元を訪れたのは偶然ではなかった。彼は今の生活空間としているこの場所の近くに椿が来ているのを知ると、態々彼女だけが気付くようにと手紙を苦無に巻き付けて彼女が見える所に投擲したのである。

 

 最初自分の傍に苦無が突き刺さった時、椿は卍妖衆の残党の襲撃を警戒した。オボロが倒れ、協力していたブローカーも死んで瓦解した卍妖衆だが構成員の中には傘木社残党と合流した者も居た。そう言った連中が騒ぎを起こす事もあったので、椿はそれ絡みではないかと思ったのだ。

 だが苦無に巻き付けられていた手紙に気付き、その中身を確認して彼女はそれが隆司からの手紙である事を知った。そしてこんな形で連絡を取ってきた彼に呆れると同時に可笑しさを感じ、一頻り笑った椿は彼に呼び出されるままここへと足を運んだのである。

 

 隆司に苦無を返し、彼の隣に当たり前の様に腰掛けた椿。彼女の体温と匂いを間近に感じた隆司は、木で出来た器に鍋の中身をよそうと匙と一緒に彼女に手渡した。

 

「ま、積もる話もあるがまずは腹ごしらえといこう。今日もいい出来だぜ」

「忝い」

 

 隆司から器と匙を受け取り、立ち上る湯気と香りを鼻いっぱいに吸い込む。器の中身は一見すると泥のようにも見えてしまうが、鼻を衝く香りは食欲をそそる。それは椿にとっての思い出の一杯。隆司と心を通わせる切っ掛けとなったあの御粥である。

 

 懐かしの一杯を前に、椿は顔が綻ぶのを止められず思わず笑みを浮かべながら匙を手に取り粥を口に運んだ。

 

 椿が美味そうに粥を口に運ぶのを見て、隆司も笑みを浮かべながら粥に舌鼓を打つ。

 

 焚き火と夜空の星と月以外光源の無い山中で、2人だけの静かな夕食が進む。互いに一言も言葉を交わさないが、この静けさが何故か心地良い。

 

 食事を終え、川の水で食器を洗い食後の茶を楽しむ2人。ここまで互いに言葉を交わさなかったが、遂に椿が口を開いた。

 

「……お主も物好きでござるな」

「あ?」

「拙者なぞを態々呼びつけるなど、物好きと言わずして何と言う?」

 

 千里と同じく若手として期待されていた椿だが、今の彼女に対して好意的な目を向ける忍びは千里などを除けばごく僅かであった。無理もない。彼女は一度万閃衆を裏切り、千里達と敵対していたのだ。忍びを離れてS.B.C.T.に所属し己を鍛え直しはしたが、未だに彼女に対し白い目を向ける万閃衆の忍びは少なくなかった。

 

 そんな後ろ指をさされる様な女を態々呼び寄せるのだから、確かに物好きと言われても仕方がないであろう。だが当の本人である隆司はそんな評価何処吹く風と言った様子で鼻で笑った。

 

「ハンッ、知るかんな事。誰が何と言おうが、俺はお前と会いたくなったから呼んだだけだ。他人の評価なんて知るか」

 

 真正面から告げられた言葉。ハッキリとした言葉に出した訳ではないが、椿には言外の隆司の言葉が聞こえた気がした。

 

 椿の事が好きだ……と。

 

「…………フフッ」

 

 こそばゆくて思わず笑みを浮かべつつ隆司の事を見れば、彼は椿と視線を合わせないようにしているのかそっぽを向いていた。表情を伺い知る事は出来ないが、焚き火に照らされる彼の耳や頬の一部が赤く染まっている。柄にもなく照れているようだ。

 

「まぁ、そんなお主に態々付き合う拙者も、物好きなのでござろうな」

「嫌か?」

「嫌なら来ないでござるよ」

 

 その言葉を最後に再び沈黙が降りる。薪が爆ぜる音と風が木々を揺らす音、川のせせらぎに暫く耳を傾けていた椿は、ふと異音が鼓膜を打っている事に気付いた。規則正しく耳に響くその音は、外ではなく自分の内側から聞こえてくる。それは心臓の鼓動音であった。不意に激しくなってきた鼓動に椿が豊かな胸元に手を当てると、心臓が驚くほど脈打っている。

 

 明らかな異常に椿は思わず隆司に疑惑の目を向けた。

 

「隆司……お主、一服盛ったでござるか?」

 

 隆司は薬草に詳しい。自然にある野草から傷薬などを作る術に長けており、今し方口にした粥も食べられる野草を彼が調理したものであった。そんな彼が作り出せる生薬の中には媚薬も含まれており、絶妙な配合で作られた媚薬は下手なものよりも遥かに利く。

 誰の邪魔も入らないこの状況下で、隆司が自分に一服盛ったと考えるのも致し方のない事であった。

 

 しかし彼は椿の疑いを一蹴した。

 

「アホか、んな無粋なことするか。お前が自発的に期待してるだけだろうが」

 

 隆司からの指摘に椿は何もなしに自分が発情している事を自覚させられ、恥ずかしさに頬を赤くして顔を俯かせた。そんな彼女を隆司は手を引いて互いに向かい合う形で自分の膝の上に乗せた。

 

「あ……!」

 

 抱き寄せられるように膝の上に乗せられ、間近に彼の顔が近付くと心臓の鼓動音が更に激しくなる。思わず彼の逞しい胸板に手を突き体を仰け反らせようとするが、抱き寄せられた際に背中に手を回されている為距離を取る事が出来ない。隆司の手が椿の背中を優しく撫で、後頭部に回された手が彼女の頭を引き寄せる。近付く彼の顔に椿が頬を赤くしながら上目遣いに彼の事を見た。

 

「う、ぁ……こ、こういうのは、やっぱり拙者には似合わないでござるよ」

 

 今まで色恋とは無縁の人生を歩んできた。恋愛など自分には関係ないと、処女も忍びとして生きる上で必要な房中術の為に雑に捨ててしまっている。そんな自分が今更こんな生娘の様な仕草を見せるなど、椿本人からすれば滑稽でしかなかった。

 しかし隆司はそんな彼女の事が愛おしくて仕方なかった。誰も知らない椿の中の”女”を自分が手に出来ている事に、彼は優越感すら感じてしまっていた。

 

「そうでもねえ。結構似合ってるぜ」

「はぅ……ぅぅ……!」

 

 手放しに椿が見せる女の仕草を受け入れる隆司に、堪らず椿は彼の首筋に顔を埋めた。これ以上、こんなに赤くなった自分の顔を彼に見せたくなかった。恥ずかしくてどうにかなってしまいそうだったからだ。

 

 どんどん可愛らしくなっていく椿の姿に、隆司は彼女の顎を指で持ち上げ顔を上げさせると引き寄せられるようにそっと彼女の唇に自らの唇を重ねた。

 

「ん……! ん、ふ……」

 

 最初は控えめに、次第に積極的に唇だけでなく舌まで絡め、愛する者とキスをする感触に酔いしれる。椿の女らしい仕草に隆司も興奮し、本能の赴くままにそっと手を彼女の豊満な乳房へと持っていく。

 

「んんっ!!」

 

 不意に胸に走る快楽に椿の口からくぐもった喘ぎ声が上がる。隆司がそっとキスを止め顔を離すと、椿の顔は快楽と羞恥で赤く染まりながらも普段閉じている様に見えるほど細い目は薄っすらと開き潤んだ目がトロンと蕩けていた。

 

「はっ……はっ……」

 

 蕩けた顔で息をしながら物欲しそうに見つめてくる椿に、隆司は彼女を敷いた寝袋の上に横たえその上に覆い被さる。

 

 このまま性的に頂かれるかと内心身構える椿であったが、ここで隆司は覆い被さった体勢で彼女に最後の確認を行った。

 

「一応、この状態から聞くが……どうする?」

 

 その問いに対する答えは酷く簡単であった。

 

「ここまできてその質問は酷と言うものでござるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 川のせせらぎが響く夜の山の中、焚き火の近くに敷かれた寝袋の近くには衣服が脱ぎ散らかされ、その中心では全裸となった隆司と椿が激しく混じり合っていた。

 

「んぁぁっ♡ あっ♡ んんっ♡ うぁっ♡ ん、くぅぅっ♡」

 

 隆司に両足を持ち上げられ、腰を抱えられた状態で何度も膣奥をノックされる椿。彼が腰を打ち付ける度に自慢の巨乳が男を誘うように大きく揺れ、彼女の口からはまるで生娘が初めて男と混じり合った時を思わせる嬌声が飛び出した。

 

「あぁっ♡ あっ、あっ、あんっ♡ んんっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡ あ、はぁぁぁぁっ♡」

「お前、房中術とか習ってねえのか? くっ! 随分と派手に悦んでるみたいだが?」

 

 無粋かもしれないが、あまりにも快楽に弱い椿の反応に隆司はついそう問い掛けてしまった。実際彼女は処女ではなく、房中術を習得した形跡があるにもかかわらず隆司の肉棒に敏感に反応する為、隆司は一瞬処女は修行中に失われただけで房中術は未習得なのではないかと勘繰ってしまった。

 

「そ、そんにゃっ♡ あんっ♡ ら、らって、こりぇっ♡ んぁぁっ♡ き、気持ち、良すぎてぇッ♡ んんんっ♡」

 

 この状態に誰よりも困惑しているのは椿自身であった。最初彼を受け入れた時は、過去に習得した房中術で骨抜きにしてやろうと意気込んですらいた。ところがいざ始めてみると、最初の意気込みは何処へ行ったのか脳天まで突き抜ける快楽に完全に翻弄されてしまっていた。

 

 何故こんなにも快楽に弱くなったのかに対しては、直ぐに理由に見当が付いた。何の事はない、心から愛する者とのセックスに、心も体も悦んでいるからと言うだけの話である。

 

 幼少期から修行尽くしであり、ある意味で禁欲的な人生を歩んできた椿からしてみればセックスの快楽は抗いがたいものであった。

 

「あっ♡ んんっ♡ ん、そこっ♡ あっ♡ あっ、あっ♡」

 

 淫らに喘ぐ椿の姿に隆司も興奮を抑えきれず、腰を打ち付ける度に魅力的に大きく揺れる乳房に手を伸ばしパン生地を捏ねる様に揉みしだきその柔らかさを堪能した。

 

「ハッ、ハッ!(うは、スゲ……)」

 

 言葉を紡ぐ事も忘れて隆司は腰を振りながら椿の胸を夢中になって揉みしだいた。服を着た状態でも存在を主張していた巨乳。学生時代から視線を向けずにはいられなかったそれを、隆司は今好き放題に弄んでいる。指に力を込めれば手のひらに収まらない乳房に指が沈むが、肌は弾力があり指が乳肉に押し返される感触が心地良い。快楽に興奮してしっとりと汗を掻いた乳房は指に吸い付き、捏ねる様に揉めば椿の口からは甲高い嬌声が飛び出し膣内の締め付けが強くなった。

 

「あぁっ♡ あぁぁぁぁっ♡ これ、凄いっ♡ んんんっ♡ あっ、感じるッ♡ あぁっ♡ 隆司、隆司ぃ♡ んぁっ♡ ひんっ♡」

 

 普段の口癖であるござる言葉も忘れて快楽に喘ぐ椿。さらに彼女を喘がせようと隆司は乳房の先端でピンと勃っている乳首の片方を指で転がしながらもう片方にしゃぶりついた。一方の乳首を親指と人差し指でクリクリと転がしながらチュウチュウともう片方の乳首をしゃぶり、舌先でチロチロと舐めてやれば椿の腰が肉棒で突かれながらビクビクと跳ねた。

 

「ひぅっ♡ あぁぁぁぁぁっ♡ りゅ、りゅうじぃ♡ く、くる♡ きちゃう♡」

 

 隆司からの責めに快楽が限界に達し絶頂が近付いてきた椿が悲鳴のような声を上げる。膣内が一突き毎に痙攣し、結合部からは愛液が断続的に噴き出す。喘ぐ彼女が普段とのギャップで可愛すぎて、隆司は思わずそのまま彼女の唇をキスで塞いでしまう。

 

「んんっ♡ んむ、んんんんんっ♡ りゅうひ♡ りゅうひぃ♡ んんっ♡ んぉっ♡ ん、ぷぁっ♡ あっ、あっあっ♡ イクッ♡ イクイクッ♡ イクッ♡♡」

 

 キスから解放されると同時に椿は絶頂し、思わず隆司の背中に手を回してしがみ付きながら全身を痙攣させる。全身を迸る快楽のあまり力加減を忘れ、彼の背中に爪を突き立て掻き毟ってしまった。隆司の背中に椿の爪痕が残るが、痛み以上に快楽が勝った隆司は引っ掻かれた事に意識を向ける事無く膣肉に締め付けられた肉棒から射精する。熱い精液が膣内を通り子宮に流れ込む感触に、椿は恍惚としながら更に絶頂を重ねた。

 

「ふぁ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡ あ、ぁぁ、んんんんっ♡ お腹の、中……あったかい……♡」

 

 絶頂だけでなく膣内に射精された事も愛おしくて、淫らに悦ぶ椿の姿に隆司は再びキスをした。

 

「んっ♡ チュ、チュッ♡」

 

 愛する男に抱かれる充足感。椿はそれを確かに感じながら、隆司との行為にのめり込んでいった。

 

 

 

 

 互いを求め合う隆司と椿はその後も愛し合う事を止めなかった。元より離れている事の方が多い2人である。一緒に居られる間に思う存分愛し合って互いの愛情を感じ合おうというのだろう。

 

 先程とは逆に寝袋の上に横になった隆司の上で、椿が体を仰け反らせるように跨り騎乗位の体勢で腰を振っていた。

 

「あっ♡ んっ♡ はぁっ♡ あっ、あっ、あっ♡ んんんっ♡ うぁっ♡ あはっ♡ ん、くぅぅっ♡」

 

 胸を反らせるような恰好で腰を何度も上下に振っている為、椿の巨乳がその動きをダイレクトに反映して大きく揺れ動く。擬音を付ければバルンと付きそうなほどダイナミックな音が出そうに動く巨乳を目の前にしながら、隆司はそれに手を出すなどと言う無粋な事をせず上下に腰を振る椿の淫らな姿を楽しんでいた。

 

「あっ♡ ふぁっ♡ んっ♡ い、イイッ♡ 気持ち、イイッ♡ 気持ちイイッ♡ んぁっ♡ 奥、届く♡ あっ♡」

 

 隆司が楽しんでいるのは、何も彼女が腰を振る事で全身に広がる肉棒が蕩けそうなほどの快楽だけではなかった。彼が楽しんでいるのは淫らに踊る椿の姿そのものにある。

 

 何時の間にか髪を項で纏めていた止め紐が解け、腰まで届く長髪が大きく広がっている。彼女が大きく腰を振る度にその髪がふわりと広がり、一部は激しい動きで体に浮かび上がった汗で肌に張り付いていた。髪を大きく振り乱しながら喘ぎ、時折体をビクンと痙攣させる彼女の姿は普段見ている姿とはまた違った感じに美しかった。

 

 彼女の美しさを際立たせているのはそれだけではない。焚き火の温かな光と、暗い木々の間から顔を覗かせる輝く月の光。それをバックに淫らに喘ぎながら髪を振り乱す椿の姿は本人が意図している訳ではないだろうに恐ろしい程妖艶で、そんな姿を見せられればどんな男でも我を失って彼女を只管に求めてしまう事確実と言うくらいに美しかった。

 

 そんな美しい椿の姿を、隆司は今文字通り独り占めしていた。夜の山中で周囲には誰も居ない。人里からは遠く離れている為、椿がどれ程大きな声を上げて喘いでいようと気にする者など誰も居ない。この状況に気分が良くなった隆司は、彼女が腰を落とす動きに合わせて下から突き上げてやった。

 タイミングを見て隆司が腰を突き上げると、腰を落とす彼女の動きと相まって肉棒が膣奥を突き上げる衝撃がゴリッと音を立てそうな勢いで椿の膣から脳天まで突き抜けていった。その瞬間椿は一瞬意識が飛びそうなほどの快楽に視界の中に星が散るのを感じた。

 

「ひぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♡♡ あ、あひぃ……♡ あ、はへっ♡ こ、こりぇ、しゅご……♡」

 

 恐ろしい程の快楽に一瞬絶頂し掛けながら、尚も椿は腰を振ろうとする。だがそれよりも早くに隆司が下から激しく何度も突き上げてくるものだから、椿はその激しい快楽に翻弄されバランスを取る事に精一杯となってしまう。

 

「あぁぁぁっ♡ ひぅっ♡ りゅ、隆司っ♡ ひゃめっ♡ そんな、激しっ♡ あぐっ♡ んぁぁっ♡ だ、ダメッ♡ こんな、こんなぁっ♡ あぁっ♡ あぁんっ♡ ひっ♡ あひっ♡ ひぎぃぃぃっ♡」

 

 こんな激しい快楽には耐えきれないというように首を振りながら、腰は彼の動きに合わせる様に動き言葉とは裏腹にバランスを取りながら膣内を締め付けつつリズミカルに腰を上下に振っていた。彼が腰を突き上げてくるタイミングで膣内がキュッと引き締まり、肉棒が締め付けられながら膣内を進む。その快楽に隆司も体を震わせながら、直ぐに達してしまわないようにと堪えつつ何度も彼女を下から突き上げた。

 

「ひぐっ♡ あっ♡ んぁっ♡ ら、らめっ♡ これ、らめぇっ♡ も、もう、わらひ、わらひぃ……♡」

 

 呂律も回らなくなるほどの快楽に遂にバランスを崩した椿が前のめりに倒れ込む。巨乳がクッションとなりながら隆司の胸板に倒れ込むと、蕩けた顔を隆司に近付けながら彼女は尚も腰を振り喘ぎ声を上げ続けた。

 

「あんっ♡ あんっ♡ あんっ♡ あっ♡ あっ♡ あぁっ♡ んっ♡ 隆司っ♡ あぁ、隆司ぃ♡」

 

 意識的にかそれとも無意識にか、隆司の名を何度も呼びながら喘ぎ腰を振る椿。只管に自分の事を求めてくる椿の姿に、隆司も下から腰を突き上げながら彼女の事を抱きしめ互いの体を包む様に大きく広がった椿の長髪を梳くように彼女の頭を撫でながら彼女の喘ぎ声をキスをする事で塞いだ。

 

「んむぅっ♡ んぉっ♡ おほぉっ♡ むぐっ♡ レロッ♡ んんっ♡ ん、んっ、んんんっ♡」

 

 もう自分が何をしているのか理解しているかも怪しいほど快楽に飲まれている椿は、隆司と舌を絡ませ合いながら腰を振り続ける。

 

「んぅっ♡ んぁっ♡ あっ、あっ♡ イグッ♡ まら、イグゥッ♡ あっ、あっ、あっ、イグイグッ♡ イグゥゥゥゥゥッ♡」

 

 

 

 

「あんっ♡ んんっ♡ あっ♡ んぅっ♡ あぁぁっ♡ あぁぁぁっ♡」

 

 夜の山中に椿の嬌声が響き渡る。一本の木に手を掛けて片足で立った椿の、片足を持ち上げてI字バランスの体勢を取らせて隆司が腰を打ち付ける。足元には愛液と精液で水溜りが出来、隆司が腰を打ち付ける度に椿は軽く絶頂して背筋を震わせていた。

 

「あぁっ♡ んっ♡ イイッ♡ そこ、もっと♡ あっ♡ 感じるっ♡ んぁっ♡ ひぅっ♡ んくぅっ♡」

 

 夜中とは言え、周囲は開けた場所。そんな所で、大きく股を開き周囲に繋がっている所を見せつける様に交わる2人の姿はとても扇情的であり、乳房を揺らしながら淫らな顔で喘ぐ椿の姿は淫靡で魅力的だった。

 隆司はそんな彼女の膣奥を肉棒で掘削しながら彼女の乳首とクリトリスを刺激してやる。途端、彼女の口からは甲高い嬌声が響いた。

 

「ひぁぁっ♡ あぁっ♡ それ、凄いッ♡ あっ♡ あひっ♡ ひぃっ♡ らめっ♡ イグッ♡ イき過ぎて、ばかになるぅっ♡ はひっ♡ はひぃっ♡ いひぃぃぃっ♡」

 

 

 

 

「んぶっ♡ じゅるっ♡ レロッ♡ んぅっ♡ んむぅっ♡」

「あはっ♡ はぶぶっ♡ んぅっ♡ レロ、ピチャ♡」

「んぁっ♡ あぁっ♡ そこっ♡ あっ♡ もっと、穿って♡ あぁぁっ♡」

 

 忍者である2人の行為には、時に忍術も使われていた。椿は分身の術で3人に分身すると、1人がその豊満な巨乳で隆司の肉棒を包みながらしゃぶり、もう1人が巨乳を彼の胸板に押し付け乳首を擦り付けながらキスをした。残る1人は他2人の分身とは違い、隆司の手により膣内を穿られて快楽に喘いでいる。3人の椿に囲まれ奉仕され喘がせる4Pに、隆司は興奮を隠さずキスをする椿と舌を激しく絡め合いながら指で椿の敏感な所を何度も引っ掻き、膣とは違う感触に包まれた肉棒から欲望を吐き出した。

 

「んぅっ♡ じゅるるっ♡ んむっ♡ ん、んむぅぅぅぅぅっ♡」

「はひっ♡ それ、りゃめっ♡ イグッ♡ イグイグッ♡ イグの止まらないっ♡ イグッ、イグゥゥゥゥゥッ♡」

「んぷぁっ♡ あは、隆司の匂い♡ ん、レロ♡」

 

 

 

 

 山中に響き渡る嬌声も、気付けば収まり静けさが戻る。川のせせらぎや風に揺れる木の音に支配された山中で、椿と隆司は1つのテントの中で互いに抱きしめ合うように眠っていた。

 

 そして、朝が来る。木々の間から差してくる日の光が隆司の顔を照らし、その眩しさに彼は目を覚ました。

 

「ん、んぉ……?」

 

 目覚めて最初に彼が感じたのは、昨夜の激しい性交で消耗した体力が戻りきっていない気怠さと肌寒さだった。眠る直前まで感じていた筈の椿の温もりが、いつの間にか消えている。

 

 開かれたテントの入り口から彼が顔を出すと、そこでは既に身なりを整えた椿がテントに背を向けていた。

 

「もう帰るのか? 朝飯くらいは食っていけよ」

「そうもいかないでござるよ。万閃衆は人手不足で仕事過多。忙しくてゆっくりしてる暇はないのでござる。あの南城 千里殿ですら、小鳥遊殿との逢瀬を控えて世界中駆けまわっているのでござるから、拙者がのんびりしている訳にはいかないでござるよ」

 

 変身している時とは違う、上腕や腰から太腿の上部が露わになったくノ一の装束に袖を通した椿が肩越しにそう告げる。その言葉からは未だに裏切っていた時の事を引き摺っている様子が感じられ、隆司は小さく溜め息を吐きながらテントから出て音もなく背後から彼女に近付いた。

 

 音は無いが、気配は察したのか椿は片手を上げて近付いて来る彼を制した。

 

「隆司……これ以上は、別れが辛くなるでござる。何、また暫しの別れと言うだけの事。巡り合わせが良ければ、何時かまた――――」

 

 そう言いながら椿が振り返ると、そこに彼の姿は無かった。直前まで確かに感じていた彼の気配が忽然と消えた事に目を瞬かせていると、出し抜けに足元の影から隆司が飛び出し後ろから抱きしめられた。

 

「のわっ! りゅ、隆司ッ!」

「連絡先、教えろ」

「え?」

 

 突然背後から抱きしめられた事もそうだが、それ以上に予想外の言葉を聞いて椿の目が点になる。糸目の彼女が目を点にさせている様子に悪戯が成功した様な笑みを浮かべながら隆司は続けた。

 

「お前も携帯持ってるんだろ? その連絡先教えろ。そうすりゃ、前よりは会いやすくなる」

「……その場合、お主に助けを求める事も多くなると思うでござるが?」

「お前からの呼び出しなら喜んで飛んでいってやるよ。だから、教えな」

 

 ぶっきらぼうだが確かに椿の事を想う隆司の言葉に、彼女は胸をときめかせ顔を真っ赤にさせる。今になってやって来た恋する乙女の甘酸っぱい感情に困惑しながら、椿は震える手で自身のスマホを取り出し隆司と連絡先を交換しようとした。

 

 だがここで彼女は肝心な事を忘れていた。隆司が普段どんな生活を送っているかを考えていなかったのだ。基本サバイバルで自然の中に生きることの多い隆司は、正直に言って文明の利器に疎い。となると当然、普段使う事のないスマホなんかも持っている訳が無いので…………

 

「あ、メアドと番号をこれに書いてくれ。俺まだ携帯持ってねえんだ」

「はぁ?」

 

 今時スマホも持っていないなど信じられなかったが、隆司はそう言う事を気にしないタイプだという考えに至ると溜め息を吐くだけに留めた。あまりにも天然な彼の姿に、先程までのときめきは何処かに行ってしまった。だがそれが不思議と悪い感じがせず、椿は呆れながらも渡されたメモ帳にメアドと電話番号を書いて渡した。

 

「ほら、これでいいでござるか?」

「サンキュー。今度俺も携帯買ったら真っ先に連絡するからよ」

「ま、気長に待ってるでござるよ」

 

 メモ帳を渡されてやっと離れた隆司。彼の温もりが背中から離れた事に名残惜しさを感じながら、椿は朝の山の空気を肺一杯に吸い込んだ。肺が膨らみ、胸が更に大きくなったように見える深呼吸をした椿は、徐に隆司に近付くと彼の頬にキスをした。

 

「隆司」

「ん?」

「チュッ♡」

 

 軽く触れるだけのキス。だが彼女の唇が触れた頬に、隆司は彼女の体温以上の熱さを感じずにはいられなかった。思わずメモ帳を持っていない方の手でキスされた所に触れる彼の姿に、先程の仕返しとばかりにしてやったりな笑みを浮かべながら椿は今度こそ彼から離れた。

 

 その際、彼との別れの挨拶を忘れない。

 

「では、これにて御免。隆司……愛してるでござるよ」

〈忍法、隠れ身の術ッ! 達筆ッ!〉

 

 一方的にそれだけを告げて忍術で姿を消した椿。残された隆司は、彼女が消えた場所を暫し見つめながら小さく笑うと手の中のメモ帳を弄びながら呟いた。

 

「俺もさ、椿。……また会おう」

 

 聞こえてはいないだろうと分かっていながら、それだけを呟いた隆司は朝の支度の為テントの中へと戻っていくのだった。




ここまで読んでいただきありがとうございました!

次回からはリクエストの話を書いていきます。

執筆の糧となりますので、感想評価その他よろしくお願いします!

次回の更新もお楽しみに!それでは。
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