悪徳プロデューサーへの転生 ~バッドエンドを回避するため枕営業させていた彼女たちに優しくしていたら、いつの間にか好意を寄せられてました ※ただし枕営業は辞めません 作:柊咲
ボディビル大会が行われたビーチ、その側に建てられた大きな施設。
外からでも聞こえる騒々しい音楽は、入口の扉を開けるとさらに大きくなる。
こういう雰囲気に慣れた者なら平気かもしれないが俺は少し苦手だ。七色の光が交互に辺りを照らし、パチンコ屋よりも騒がしい音が耳を襲う。
「さあ、こっちよ」
セシリーに手を引かれながらクラブの奥へ。
右を見ても左を見ても水着を着た男女ばかり。
ボディビル大会で見た顔もいて、本当にここが昼間の続き──本番だということがわかる。
しかも、
「──おら、俺のペニスは最高だろ!?」
「ああ、いい……いいわあっ♡ 最高よ、あなたのデカマラペニスっ♡」
周りに人がいてもお構いなしに立ちバックを披露する参加者たち。しかも一組ではなく何組もだ。
気付けば会場で流れる音楽と同じぐらい大きな喘ぎ声と肌と肌をぶつけ合う音が響いていた。
「こんな施設が本当にあるなんてな……」
「そこら中で盛り放題よ。さあ、着いたわ」
会場の中心部。
クラブとかだったら、大勢が踊っている前でDJが曲を流している場所、もしくは見方によれば動物園の人気者の動物の気分を味わえるような大勢に見られた空間。
水着の男女が大勢いる場所よりも二段ほど高いそこには、大きめのソファーと目の前には高そうな酒が置かれていた。
「さあ、乾杯しましょう?」
V字の黒水着をしたセシリーの登場に会場が湧く。
まるでアイドルがステージに上がったような歓声──だが、男は股間を大きくさせ女は頬を赤らめる。
「乾杯! ふふ、どう? あそこから見ているのはみんな、わたしとあなたを今夜選んだ相手なのよ」
「というよりも、ほとんどは俺じゃなくセシリーだろ?」
「さあ、どうかしら」
確かにこっちを見ている者たちの顔ぶれには見覚えがあった。
およそ50人近くの男女──男が7割だが──がこちらを見てくる。特に男連中はみんな興奮を抑えられていなかった。
「あ、ああ、セシリー! そんな男じゃなくて俺と、俺とお……ッ!」
「いいや、俺とセックスしてくれッ! 俺だったら何度もイカせられる、だからあッ!」
男たちの叫びを聞いて、セシリーは気持ちよさそうにしながらワイングラスを傾ける。
「本当にいい性格してるな」
「ん、それはわたしに言っているのかしら? あなただって、自分や相手を求めている者の前でセックスするの嫌いじゃないでしょ?」
「そんな経験はない。が、まあ嫌いじゃないな」
まだ体験していないからはっきりと言えないが、きっとセシリーと俺は同じタイプなんだということがわかる。
優越感や背徳感が増せば増すほど、快感として上乗せされる。
「ふふ、だと思ったわ。それじゃあ、楽しみましょうか。こんな興奮する体験、日本に帰ったら滅多にできないわよ」
セシリーがソファーから立ち上がっただけで見ていた者たちから歓声が溢れる。
だが彼女は観客に背を向けるように俺の方を向きながら跨ると、その歓声はため息に変わった。
「あむ、ちゅ……はあ、むっ、あ、はあっ……ちゅ♡」
顔を近付け、濃厚なキスをする。
お互いに唇を求め合い、舌を絡ませ合う。
セシリーは背を向けているからわからないが、観客の男たちはキス顔を見ようと右へ左へ体を動かし覗こうとしている。
だが、彼女の綺麗なブロンズヘアが見えないようにしていた。
「ねっ、キスだけでも興奮するでしょ?」
「そうだな。だが意外だ、セシリーのことだから俺に背を向けて跨ると思っていた」
「あら、どうして?」
「観客の視線を浴びて自分を昂らせるかと思ったんだ」
「ふふ、そういうのもいいけど……」
微かに腰を前後に揺らしてお互いのモノを擦り合わせる。
「まず、は……っ♡ 頑張ったあなたにだけ、サービスしてあげようと思ったの♡ 嬉しいでしょ?」
「そういうことか。ああ、そうだな。最高だ」
さすがはモデル、腰の振りがどんどんエロくなっていく。
挿入しているわけでも生で擦り合わせているわけでもないのに、これだけの動きで気持ちよくなっていく。
俺は乳首だけを隠しているV字の水着の紐をずらす。
綺麗なピンク色の乳首と豊満な乳房が目の前に現れると、興奮度が増す。
意識せず勝手に乳房へと手が伸び、下から包み込むように揉み上げる。
「ん、はあ……っ♡ あ、あぁ……いやらしい、手つき♡」
「じっくりと味わいたくてな。嫌だったか?」
「違うの、逆よ逆……すっごくいいわ♡ わたし、獣みたいに激しいのも好きだけど、こういう……ねーっとりとした感じも好きなの♡」
要するにどっちも好きということじゃないかと、鼻で笑う。
乳首を指先でこりっこりっと弄ると、会場内に響く音楽には漏れない大きな喘ぎ声が響く。
「あ、ああ、いい……もっと、もっとしてぇ♡」
甘ったるい声が見ていた観客にも届いたのだろう。
周囲のボルテージがどんどん上がっていく。
そして、会場の熱と身体の熱が上がるにつれ、セシリーの白肌が赤く染まりとろんとした表情に変わっていった。
「巨漢の男に抱かれながら、大きな手で全身を触られる……ああ、ほんといいわ♡ どれほど人気を得ても、どれほど多くの男に求められても、結局……いい男の前では、自分はただの牝なんだとわからされるこの感じ……ふふ、いいわぁ♡」
セシリーは俺の膝から下りる。
踵の高いハイヒールを履いた彼女は床に座る。
「さあ、見せて、触らせて……そして、味あわせて? あなたの、他の男よりも優れた雄の部分を」
俺は立ち上がり、パンツを下ろす。
観客たちが横から見えるような立ち位置だから、俺の肉棒が姿を現すと、さっきまで騒がしかった男たちの声が止み、今度は女が歓声を上げる。