悪徳プロデューサーへの転生 ~バッドエンドを回避するため枕営業させていた彼女たちに優しくしていたら、いつの間にか好意を寄せられてました ※ただし枕営業は辞めません 作:柊咲
都内某所。
眞由美とした契約最終日。
俺は彼女を連れて、前に一緒に来たボヘミア・飯田に招待されたパーティ会場へ来ていた。
会場の一階部分では騒がしい音楽が鳴り響き、このパーティ会場に招待されている会社の若い社員たちが楽し気に踊りを披露していた。
中には抱き合ったり唇を重ねたり、壁側でお楽しみ中の奴らなんかもいる。
高級スーツに身を包んだ俺は、そんなパーティを一望するように手すりに肘を乗せ楽しんでいた。
「──お待たせしました」
「ほお」
ふと、声をかけられて笑みを浮かべる。
前回同様、二階席部分にはお偉いさん方が席に着いている。
新進気鋭の若社長に、着物姿の貫禄ある年配連中。
そんな男どもの隣にはドレスでも着物でもなく、下着姿の美女が座っている。
そんな下着姿の美女は全員、高貴な社交場で身に付けていそうなお洒落な黒のレースで鼻から上を隠している。
近くで見ればどんな目をしているかわかるが、二階席は騒々しい一階席とは違って全体的に薄暗いので少し離れただけで見えなくなる。
どうしてこういう格好をしているのかは、完全にボヘミア・飯田の趣味だ。
『鼻から上を隠した女が一番、エロティックなのよ』
正直なところ話を聞いたときは奇妙な仮装パーティーに連れて来られたと思ったが、実際に俺のお気に入りの女がその格好をしているのを見て興奮した。
「似合っているじゃないか」
「……ありがとう、ございます」
ソファーに腰掛け、隣に彼女を座らせる。
いつもの地味な見た目に色合いの下着とは違う、男を悦ばせる黒色の下着はレース生地で布面積が少ない。
よく見れば奥の肌や陰毛なんかも透けて、尻なんかは隠している部分の方が圧倒的に少ない。
鼻から上を隠す黒のレースと二階席の薄暗さも相まって、側に座らせても眞由美だとすぐ気付くのは難しい。
ただ、いつも以上に色気を感じるのは間違いない。
肩を抱くと、眞由美は簡単に俺に身を寄せる。
自然と俺の太股に手を置いたのは、抱き寄せられたからか……それとも。
まあいい。
それより、俺は彼女の左手を取る。
「ちゃんと指輪を外してきたんだな」
「……社長が、今夜は外してこいと命令したので」
「ふふっ、ああそうだな。今日はお前との契約最終日だ。だから今夜は、秘書でも人妻でもなく、男と女として楽しもうと思ってな。お前だって、邪魔なしがらみ抜きの方が思う存分楽しめるだろ?」
「……」
俯いたままの眞由美からの返事はない。が、最初から口を開けば社交辞令ばかりの彼女の返事に期待なんてしていない。
今日が”最終日”であることと”俺の女”であることを自覚させられればそれでいい。
「さて、まずは乾杯をしようか。今夜はお前も飲むだろ?」
「……命令、ということであれば」
今までは仕事の延長戦のように考えていたのか、お酌をしても眞由美が飲むことはなかった。
ただ今夜は違う。
最終日という魔法の言葉が、彼女のガードを脆くしてくれる。
「久しぶりのお前とのセックスだ。たっぷり楽しまないとな?」
以前ここへ来たときから一度も眞由美とはセックスをしていない。
セックスはしていないが、フェラは毎日のようにさせ、前戯で何度もイカせてやった。
性に疎い人生を送ってきた今までの眞由美なら平気だろうが、今はしっかりと躾けてやった。
欲求不満が溜まっているだろう。
それは俺もだ。だが俺には京香や紗奈、それと桜子という別の女がいるから平気だ。
だが眞由美には、
「そういえば、旦那とは上手くいっているのか?」
そう問いかけると、眞由美はすぐには答えず──お酒をグイッと飲んでから口を開く。
「……普通です」
「普通? ははっ、そうか。だがこんなにいい身体で欲求不満の妻が側にいるんだ、旦那から迫られたりするんじゃないのか?」
「……別にありません、から」
「まったく勿体ない旦那だな。それじゃあ、さぞかし溜まっていたんじゃないのか?」
「──ッ♡」
胸に軽く触れただけで全身をビクつかせた。
瘦せ型の旦那とは違う大きくてがっしりとした俺の手。
吐息と喘ぎ声を漏らし、黒のレースの奥に見える瞳が物欲しそうに俺を見つめる。
「べ、べつ……にっ♡ 溜まって、なんか……んん♡」
「嘘付くな。毎日毎日、社長室に呼ばれるたびに俺のペニスを咥えさせられていたもんな。だけどいつもお預け」
「ん、はあ、ふぅ、あっ……♡」
「お前、社長室来る前に鏡とか見てないだろ」
「鏡、ですか……?」
「ああ。お前、社長室に入るときいっつも顔を赤くさせて物欲しそうに俺を見ていたぞ。今日は、今日こそは、社長に犯してもらえるかもって期待した顔だったな」
「なっ、そ、そんなわけ……はぅっ♡」
「で、帰っていいぞって言ったら一瞬だけ悲しそうに目を伏せるんだ。まったく、素直になったらしてやったのにな」
閉じた脚に手を潜り込ませ、秘部を軽く刺激する。
じんわりと愛液で濡らしたそこを指で撫であげると、眞由美は自然と固く閉ざしていた両脚を開いていく。
「ここに欲しかったんだろ、旦那のとは違う社長のペニス」
「んっ、はあ♡ あっ、ん、ふああ……っ♡」
「言わないと今夜もお預けだな。まっ、お前とした契約が終わる0時まではまだまだ時間がある、ゆっくり決めてもいいぞ」
指先で秘部を刺激しながら唇を奪う。
たっぷりの唾液を含んだ口内に舌を忍び込ませると、眞由美はすぐさま受け入れ、激しく求めてきた。
「あむ、ちゅっ……はむ、ちゅ、ちゅっ、ぱあ♡」
「口では何も喋らないくせに、こっちは随分と積極的だな」
「れろ、ちゅ、れろちゅ……♡ あむ、ちゅ、はあむっ♡」
俺の太股に乗せた手も微かに動く。
内側へ移動して、自分の手が肉棒を求めていることに気付いてか慌てて外側に戻る。
またキスが激しくなるにつれ内側へ移動して、既に硬くなった肉棒を小指で撫でる。
「触りたいのか?」
「……ち、ちがいます……ただ、その……当たってしまっただけで」
「下手くそな言い訳だな、まったく。まあいい、それじゃあお前の大好きな”命令”だ。まずは手で扱いてもらおうか」
命令と言えば従わなければいけない。
眞由美に助け舟を出すと、彼女は拒む素振りすらみせずズボンのチャックを下ろし始める。
その動きの速さは、普段から感情を表に出さない眞由美には不釣り合いなほど急いているように見えた。
だが、
「──す、すみません、遅れました!」
チャックを下ろし終えたところで眞由美の動きが止まる。
「やっと来たか。先、始めさせてもらっていたぞ」
「申し訳ありません。早急に片付けないといけない対応があって遅れてしまいました」
顔を上げた眞由美は、慌てて走ってきたであろう男の顔を見て──慌てて背けた。
「紹介しよう、彼は私の部下で加藤洋一郎」
「ど、どうも、はじめまして!」
「こっちは……まあ、私の専属秘書で身の世話をさせている愛人みたいな女だ」