悪徳プロデューサーへの転生 ~バッドエンドを回避するため枕営業させていた彼女たちに優しくしていたら、いつの間にか好意を寄せられてました ※ただし枕営業は辞めません 作:柊咲
──蛇口蜂馬に転生してから半年が経った。
あの日から、モデルの茅野レイカ、声優の小中桜子とその母親である小中京香、アイドルの東和紗奈、海外モデルのセシリー、不愛想な人妻秘書の眞由美と、それぞれ関係を持った。
当初の目標であった枕営業がバレて逮捕されるというバッドエンドは、おそらく回避できたといえる。
あれから周囲で不穏な雰囲気も感じない。
とはいえ、枕営業自体は完全に辞めたわけでない。そもそも、俺から誘わなくてもこの業界は上に立っているだけで何処かから迫ってくる。
売れたいモデルに、売り出し中のアイドル。他にも多くのタレントやその関係者が、その関係を迫ってくる。
『蛇口社長は枕営業をしている』
そんな噂を直接ではないものの、俺と関係を持った紗奈や眞由美伝いに聞かされた。
『おじさんの見た目ってさ、前の太ったのはそれで、めちゃくちゃ枕やってそうなんだけど、今のおじさんはもっと悪いことしてそうなイメージするんだよね! だから枕営業ぐらい平気でやってんじゃないのって噂されて当然じゃない?』
紗奈に言われた。
筋肉質な体に黒く焼いた肌、派手な装飾品と柄の悪い短く茶色に染まった髪。
自分自身でも裏で悪いことをしている典型的な社長の見た目になったなと思う。
まあ、噂は噂。
証拠を握られ捕まらなければ別に構わないが……。
「──あんっ、はあっ、ん、あ、ああんっ♡」
「おら、もっと激しくするぞ!」
「あ、ああっ、ダメ、ダメぇ……っ♡ 蛇口社長のおちんぽ、気持ちよすぎておかしくなっちゃう……っ♡」
名前も知らない、話したのも数時間前が初めて、職業もモデルなのかアイドルなのかグラビアなのかもわからない女の両脚を持ち、奥深い部分を激しく責める。
顔と体のいい女は部屋中に喘ぎ声を響かせながら俺を喜ばせる。
「ああ、イグ、イグイグぅ……っ♡」
「いいぞ、イケッ! 射精してやるから!」
「あん、あんっ、ああんっ♡ はい、イキます……っ♡ だから美亜のおっぱいに、社長の精液いっぱい射精してください……っ♡」
「ぐっ、あああ!」
「はあああああん……っ♡」
女の乳房を白濁液でべとべとに汚す。
「あ、あ、ああ……っ♡」
絶頂した女が細い腰をぶるぶると震わせながら果てる。
引き締まったお腹と豊満な胸が波打つように荒い呼吸を整える。
快感で蕩けた顔は、まだ勃起したままの俺の肉棒を見て微かに困惑していた。
「どうした?」
「い、いえ、その……社長の、射精したばかりなのにまだ大きいから、びっくりしちゃって」
女は連戦を拒むように開いていた両脚を閉じようとした。
だがその汗ばんだ両脚を掴み、再び開かせる。
「君のとこのマネージャーは、満足するまで”接待”をしてくれるって言っていたが……まさか、君の接待は、たった一回だけで終わりってわけじゃないよな?」
「それは、ん……」
唾を飲んだ女。
力を持ったおじさんを一回だけ射精させれば帰れて、新しい仕事も貰えると笑顔で送り出したマネージャーを恨んでいるのか、それはわからない。
どちらにしろ、せっかく気分が乗ってきたんだ。ここで終わりってわけにはいかない。
「ほら、今度は俺に跨って自分で動くんだ」
「でも……あ、あの、社長のおちんぽがすっごく気持ち良くって、あ、亜美、少し休憩が……」
「休憩? 別に構わないが、君を推薦しようと思っていた仕事を欲しがっている子は他にもいるからな。休憩している間に、仕事が無くなっても文句言わないでくれよ?」
「……っ!?」
そう問いかけると、女は覚悟を決めたようにゆっくりと体を起こして俺の上に跨る。
「挿れ、ます……」
「ああ」
女は再び、下の口で俺の肉棒を咥えた。
二回射精したら終わり、そう考えていないだろう。
三回、四回と、社長が満足するまでこの女は使われ続ける。
これから上と下の口で何度も肉棒を咥え、最後には膣内に精液を吐き出されるとも知らずに──。
♦
「──おじさん、やっちゃったね」
危険が目の前にあれば、それを対処しようと誰でも必死になる。
だけどその危険が遠ざかり、頭から完全に消えると、人はその過ちを無意識に犯す。
社長室のソファーに座った紗奈は楽しそうに笑う。
手に持っていたのは、週刊誌の見開き2ページ分だけの記事。
白黒の記事には、でかでかと俺と若い女がホテルから出てくる写真が載せられていた。
「『ガレイドカンパニー社長の蛇口蜂馬、やはりやっていた枕営業!!』だってさ。どこかの子にリークされたっぽいね~」
「みたいだな」
「みたいだなって、こんなの販売されたらおじさん終わっちゃうよ?」
女の方は顔にモザイクがかけられているから誰かわからないが、その写真に載っていたのは俺で、このホテルも何度も使ったことがあった。
俺が枕営業をしていた証拠としては完璧だろう。
そしてこの記事は、発売中の週刊誌の切り抜きというわけではなく仮の原稿で、実際に週刊誌の一つの記事として数週間後に発売されることになると、その販売元の出版社から事前通知として会社に送られてきたものだった。