※この作品はR-18です。

戦妃着床ニンプギア~姫を孕ませ妃にせよ~   作:393の腿をもむ

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地獄を味わう少年

幼馴染

いわゆる幼少期からの付き合いを持つ知り合いのこと。

孤児の僕にも世話を焼いてくれる二人の女の子がいて、彼女らがそれに該当した。

人より栄養が足りてないのか成長期が遅いのか小柄目といっていいぐらいの僕に抱き着いたり頭をなでたり

かと思えば中学に上がればそういうのはなくなり

少しだけ疎外感を感じたり。

そんな折に1人の幼馴染にこう言われた。

 

「私の代わりに響とライブいかない?」

 

未来の分も楽しんでくるね。と家庭の都合でいけないらしい幼馴染にそう返し

 

「帰ってきたら……いいたいことあるから、待っててね?」

 

今じゃダメなの?ともいいつつそのライブに向かった。

響が追いかけているユニット『ツヴァイウィング』

そのライブは大きな会場をファンで埋め尽くし一度始まれば

大きな熱狂の渦が発生する。生で歌う彼女らには響が夢中になるのも納得の熱さがあった。

 

でも、そこからが……これまでが最高なだけだった

 

 

 

 

 

世界に起こっている災害『ノイズ』

触れた人間を炭化させるバケモノ

あの日、それらが急に現れ……虐殺を始めた。

生き永らえれた僕は運がよかったのだろう。だけど

 

「ひびき……っ」

 

手を放してしまった。

護らなきゃと思い握った手が、人の大波に攫われ

大人たちに流されてしまった。

その結果が幼馴染が瀕死の重体、僕自身も無事ではあるものの無傷とはいいがたく

そして何より……

人が人に殺される。踏みつけられ死んでしまったのを目に焼き付けてしまった。

醜い、どうして、たすけて

その三単語がずっと反復する中

僕は気が付いたら1人で歩いていた。

小さい時は二人が手を繋いでくれた。

でも、今はそんなことは起きない。

 

「疲れた……な」

 

そう呟く。思春期の男の子が味わうには重すぎる絶望。

ふらふらと歩きもういなくなってもいいいやとも思えてしまう。

病院の屋上、飛び降りれたら死ねるのに

そう思い椅子に座る。

塞ぎこみ

誰かに見つけてほしい

君は悪くない、醜くないといって欲しい

視界が回る。

そんな状態を止めてくれたのは「ひだまり」だった。

後ろから抱きしめる温かく柔らかい感触に

ふと涙がこぼれる。

 

「私がいる、だから、そんな顔しないで…?」

 

きっと塞ぎ込んだ顔も幼馴染には筒抜けで

その背中がひどく寂れて見えたのだろう。

 

「私、裕も響も大好き。だからいなくならないで」

 

彼女も泣いていた。

響を失うことへの焦り、僕を見て感じる実感

だから……

 

「僕を好きなら……態度でしめしてよ」

 

荒んだ僕らは影を合わせる

初めてのキスはすこししょっぱかった

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