※この作品はR-18です。

バレンタイン・コンドーム   作:屍蜂朽一

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5-2:ギャルとラブホで童貞卒業

「あっ、あのっ、学生なのにラブホって大丈夫なんでしたっけ?」

 

 根分(ねわけ)竹秋(たけあき)は、末黒(すえぐろ)芒(すすき)に手を引かれて夜の街を歩いていた。

 二月なので、すっかり日は落ちている。空気も非常に冷たい。

 紅梅(こうばい)と白魚(しらうお)も、一緒だった。

 

「あー? 根分知らんの?」紅梅が言った。「一昔前ならともかく、今じゃバレンタインデーの影響で、学生でも大っぴらにラブホは使えるんだぜ? むしろこの時期は、どこのラブホもバレンタインキャンペーンで学割してるくらいだしよ」

 

「そ、そうだったんですね……」

 

「あ、ちなみにラブホ代は割り勘な」

 

「……それより、ちゃんと家には連絡した?」白魚が言った。「もしかしたら、泊まりになるかも」

 

「は、はい、一応。でも、本当に……?」

 

「着いたよ、タケっち~!」末黒芒が言った。

 

 あれよあれよという間に、竹秋でも知っている、地域では有名なラブホテルの前へと案内されていた。

 

「うわ、うわ……!」

 

 外装を見上げただけで、竹秋は頬が熱くなってしまっていた。

 

「あはー、確認だけど、根分って童貞?」紅梅が訊いてきた。

 

「い、一応、そうです」竹秋は答えた。「去年は委員長と同じクラスで、義理ゴムを貰って、その時ゴム手コキとゴムフェラまではして貰いました」

 

「……なるほど、そういうパターン」と白魚。

 

「じゃあ初ラブホで、初セックスだね~!」末黒芒が言った。「中で先輩たちが待っててくれてるから、さっそく入っちゃお~!」

 

「せ、先輩たちって?」ラブホ内に足を踏み入れつつ、竹秋は訊いた。

 

「あー、三年の藍蒔(あいまき)先輩と、あと一年の麦踏(むぎふみ)って子がいるね」と紅梅。

「……私たちは元々、ラブホでバレンタインの打ち上げ女子会をする予定だった」と白魚。「ちなみに、参加者は全員ビッチ」

「そこに、急遽スペシャルゲストとして根分が参加することになったって感じかな」

 

「え、お邪魔じゃないんですか?」

 

「あはー、まあ女子会として見るなら邪魔だね」

 

「ひえ……」

 

「でも打ち上げとしてならまあアリだし、それに芒がどうしてもって言うからさ」

 

「す、末黒さん……重ね重ね申し訳ないです……」

 

「ちょっと~、タケっちが気にし過ぎちゃうじゃ~ん」

 

「あはー、ごめんごめん」紅梅が笑った。「まあこれも、日頃の感謝ってやつかな。根分がいつも芒に席を貸してくれてるってことは、あたしらも普段から間接的にお世話になってるってことだし」

「……それに、今日の根分くんは偉かった」

 

「そ、そこまで擦(こす)られるほどのことでは……」

 

「芒で童貞卒業したかったのに後輩の手伝いを優先したんだろ? 普通に偉いよ」

 

 受付でやり取りがあった後、ラブホテル内を移動する。竹秋はキョロキョロと周囲を見回してしまう。他の三人は慣れているらしく、すたすたと迷いなく歩いている。

 

「ここだね~」末黒芒が扉の前に立ち、ノックした。

 

「はーい、いらっしゃーい。あ、本当に男子がいるー」

 

 間延びした口調の、髪を深い青に染めた女子生徒がドアを開けてくれた。竹秋よりもずっと背が高い。

 

「藍蒔先輩、遅くなりました」と末黒。

 

「いいよいいよー。先始めちゃってるからねー」

 

「あ、あの、失礼します!」

 

 末黒芒に手を引かれ、竹秋は室内に入った。暖かい。暖房がよく効いている。同時に、食べ物のいい匂いが漂ってきた。ピザだ。

 

 室内は竹秋が漠然とイメージしていた、内装がショッキングピックだったりSM用の器具が配置されているようなものではなかった。少し高そうなホテルの大部屋といった趣だった。こんなものなのか、と彼は思った。

 

 室内のテーブルに、注文したらしきピザの箱が複数広げられてあった。ポテトなどの副菜や飲み物もたっぷりと用意されている。ソファに座り、そのピザをもぐもぐと食べている女子生徒がいた。薄い金髪の、美少女というよりは美形の女子生徒だった。

 

「改めて自己紹介ねー」背の高い女子生徒が言った。「三年A組の藍蒔でーす」

 

「一年C組の、麦踏です」美形の女子生徒がぺこりと頭を下げる。

 

「こちら、二年B組の根分竹秋くんで~す!」末黒芒が言った。

 

「は、初めまして!」

 

「よろしくねー、根分君」藍蒔は言った。「ところで、なんで根分君はここにいるんだっけー?」

 

「メッセで説明しませんでしたっけ?」と末黒。

 

「ド忘れしちゃったー」

 

「あー、それが先輩、かくかくしかじか」

「……かくかくうまうま」

 

 紅梅と白魚が手早く説明した。

 

「ああ、それは偉いねー」藍蒔が笑顔になった。「芒じゃなくても、待っててあげちゃうねー」

 

「いや、そんな……」

 

「ちなみにその一年生男子、つくしくんは僕のクラスメイトで友人です。縁がありますね」

 

 麦踏も微笑んでいた。

 

「つくしくんを助けてくださって、ありがとうございます。あの人は頑張り屋さんですが、頑張りすぎてしまうところもあるので」

 

「はあ、いやぁ、まあ……」

 

 連続で女子たちから行為を褒められ、竹秋はしどろもどろになってしまっていた。

 

「挨拶完了だね~」末黒芒がうんうんと頷く。「じゃあ、次は手洗いうがい、そしてシャワーだ~! せっかくだし、アタシと一緒に浴びちゃお~!」

 

「あ、はい! ……ええっ⁉」

 

     ※

 

「あー、芒ってほとんどシャワー浴びたばっかりじゃなかった?」と紅梅。

 

「せっかくのラブホなんだし~、お風呂でのプレイもしたいじゃ~ん」

 

「……裸、見せていいの?」と白魚。

 

「ん~、タケっちにならいっかな~って」

 

 末黒芒が、竹秋の目の前で制服を脱ぐ。ヒョウ柄のブラジャーも紐パンも白いサイハイソックスも、あっという間に脱ぎ捨てる。

 

(末黒さんの、クラスメイトの裸っ……⁉)

 

 前評判通りの、全身小麦色の肌。ボリュームのあるおっぱいも、つるりとしたオマンコも、こんがりと魅力的に焼けていた。

 

「タケっちも、脱いで脱いで~?」

「あっ、えっと……」

 

「あー、もしかして脱がされ待ちかぁ?」ニヤニヤと笑いながら紅梅。

「……リードしてあげた方が、よさそうではある」と白魚。

 

「じゃ、脱がしてあげるね~」

「えっ、あっ、ありがとうございます……」

 

 流れのままに、末黒の手で手際よく制服を脱がされる。彼女の髪と肌の匂いが近くで香る。目の前で、小麦色のおっぱいが揺れる。

 

(ヤバい、興奮しすぎてチンポが痛いっ……!)

 

「あっ、もうおっきくしてくれてる~。じゃあ下着も脱がしちゃうよ~?」

「お、お願いします!」

「よいしょ~。わ~、ほんとにおっき~い!」

 

 17.2センチのペニスが、ギンギンにそそり立っていた。

 

「あはー、普通に大きいな」「……普通に大きい」

 

 紅梅と白魚が言った。件(くだん)のデカチン一年生を念頭に置いているのだろう。

 

「ほほーう」「わぁ……」

 

 と、藍蒔と麦踏も反応していた。

 

(あわっ、あわわわわっ……!?)

 

 五人の女子の視線が集中し、竹秋のペニスはビクビクと跳ね、だくだくと我慢汁を溢れさせていた。

 

「手洗いうがいも済ませたところで、タケっちをお風呂場にごあんな~い!」

 

 バスルームはラブホテルらしくと言うべきか、壁面がガラス張りで、室内から中が覗けるようになっていた。バスルームの中からも、他の四人がピザに舌鼓を打っている様子が窺えた。既に藍蒔と麦踏が使用したのだろう。床は濡れ、バスタブにはお湯が張られていた。空気も暖かい。

 

「タケっちおいで~」シャワーの温度を確認しつつ、末黒芒が言った。

「は、はいっ!」

 

 末黒芒がシャワーを浴びせ、身体を流してくれる。

 

「タケっち勃起すごいね~。いっつもこんな感じなの~?」

「あ、あの、末黒さんの裸がすごくて、いつも以上で……!」

「興奮してくれてるんだ~。嬉しい~」

 

 シャワーのお湯が、ペニスに浴びせられる。

 

「おおっ……」

「あはは~、これだけで感じちゃってる~?」

 

 末黒芒は、丁寧にペニスを洗い流してくれた。

 

「タマタマもふっくらしてて可愛い~。これあれだよね〜、寒さだけじゃないよね〜?」

「は、はい。一週間、オナ禁してきました!」

「タケっちは童貞で~、アタシで卒業したくてオナ禁してくれてたってことだよね~? う~ん、特別な経験をさせてあげたいなぁ~……」

 

 末黒芒が、ペニスをじっと見つめて考え込む。

 

「確認だけど~、タケっちは去年、委員長にゴム手コキとゴムフェラはして貰ったんだよね~?」

「は、はい。それ以外は、全部、初めてです……」

「んふふ~。射精の我慢って、どのくらいできそ~?」

「去年の委員長は優しくしてくれたみたいなんですけど、割と早めに出しちゃいました……」

「あはは~、まあ委員長は上手いからね~。ん~、なら~……即ハメセックスなんて、どうかな~?」

 

 末黒芒は言った。

 

「今日もね~、アタシで童貞卒業してくれた男子がいたんだけど~、先に別のプレイで一回射精してたんだよね~」

「は、はい……」

 

 こともなげに話す彼女に、竹秋はドギマギとしてしまう。

 

「挿入の時にすぐ出したくないとか~、乱交シチュだったからとか~、他のプレイもしたいからとか~、まあ色々理由はあるんだろうけどさ~。もったいないな~って、ちょっと思っちゃったんだよね~。先に言ってよ~、って。だってせっかく溜めてくれた精子なんだからさ~、全部オマンコで出しちゃいたくな~い? それが童貞卒業セックスなら、なおさらさ~」

 

(だ、出したい……!)

 

 ぴくん、と竹秋のペニスも反応する。

 

「……ん~、もっと正直に言うと、アタシがそうしたいって理由が、一番大きいかもね~」

 

 末黒芒が、照れ臭そうに笑う。

 

「タケっちの、童貞卒業オナ禁精液。全部オマンコで受け止めてあげたいな~、な~んて……」

「す、末黒さん……!」

「あはは~。タケっちはどうかな?」

「お、おれも、やってみたいです!」竹秋は言った。「末黒さんとの即ハメセックスで、童貞卒業したいです!」

「オッケー。じゃあやっちゃおう!」

 

 末黒芒は、にっこりと笑った。

 

     ※

 

「はーっ、はーっ……!」

 

 ビン、ビン、ビン、ビン、と竹秋のペニスが跳ねまくる。

 

 根分竹秋と末黒芒は、向かい合って身体を洗っていた。

 お互いに同じ場所を、泡立てた手を使って洗う。セックスの下準備を兼ねた、ちょっとしたお遊びだった。

 末黒はおっぱいを、揉むように洗っていた。下からたぷんと持ち上げ、左右からむにゅうっと寄せ、乳首は指先でくるくると丁寧に。明らかに、竹秋の視線を意識していた。

 

「や~ん、タケっちの目こわ~い」

 

 末黒芒は、にこにこと笑顔を浮かべていた。

 

「去年の委員長との経験がなかったら~、触ってないのにビューッってなっちゃってたかもね~」

 

 お互いに見つめ合いながら、お腹を洗う。太ももを洗う。脇の下やお尻を洗う。彼女が泡だらけになるごとに、ペニスはより硬さを増していく。

 

 そして──

 

「タケっちのために~、ここもちゃんと洗っておくからね~」

 

 末黒芒が、いよいよ股間へと手を伸ばした。泡だらけの右手を添えて、柔らかに撫でる。内腿や脚の付け根まで丁寧に。恥丘をゆっくりと撫でる姿が艶めかしい。

 

「おおっ、おおおおっ……⁉」

 

 股間を洗う彼女を眺めながら、竹秋はペニスを洗う。思い切り扱きたくなる衝動を、鋼の意志で抑え込む。泡だけで洗うような弱い弱い力加減で、先端からカリ首、竿、根元、そして陰嚢の裏まで丁寧に洗う。

 

 と、目の前で末黒の指先が、ある一点を集中的に洗い始めた。「ん、んっ……」と甘い息が漏れる。

 

「す、末黒さん⁉」

「即ハメセックスの準備だよ~……んんっ!」

 

 泡を潤滑剤に、クリトリスを弄っているのだ。しかも彼女の視線は、竹秋のペニスへと真っ直ぐに注がれていた。

 

(おれのチンポをオカズに……オナニーしてるっ⁉)

 

 竹秋も、ペニスを扱かずにはいられなくなった。あくまで勃起を維持する目的で、緩やかに扱く。それでも、ラブホテルのバスルームで、大好きなクラスメイトと向かい合ってのオナニー。すぐに我慢ができなくなってしまう。

 

「末黒さん、末黒さんっ……!」

 

 手で扱くのではなく、腰を振ってペニスの方を突き出す。

 

「あははっ、ヘコヘコ我慢できないタケっち可愛い~。んっ、んふぅ……!」

 

 彼女もそれに応えるように、左手で乳首を弄りつつクリオナニーをする。

 

(ヤバいヤバいヤバいヤバいっ、こんなのもうっ……!)

 

 射精感がせり上がり、竹秋の身体が細かく震え──

 

「はい、ストップ~!」

 

 ぱっ、と末黒芒が股間から手を離した。反射的に、竹秋もペニスから手を離す。肛門を引き締め、射精を我慢する。

 

「はあっ、はあっ、ああっ……」

「ふ~っ……」

 

 末黒芒も、深く息を吐いていた。彼女も、危なかったのかもしれない。

 

「準備できたね~」

「はい……」

 

 末黒はシャワーを使い、自分と竹秋の身体を洗い流してくれた。その間、お互い黙って見つめ合う。何もしていないのに、性感はじりじりと維持されていた。

 

 コンコン、とバスルームの壁がノックされた。

 

「あはー、お二人さん。デリバリーだぜ」

 

 紅梅が現れて言った。竹秋の鞄から、末黒から貰った義理コンドームを持ってきてくれたのだ。

 

「あ、ありがとう、紅梅さん」

 

「あはー、いいってことよ。芒、潤滑ゼリー使う?」

 

「う~ん、要らないかな。何か調子いいっぽいし~」

 

 末黒芒が、竹秋に向かってにやりと挑発的に笑う。

 

「正直、タケっちと手を繋いでたときから、ちょっと濡れてたんだよね~」

「す、末黒さんっ!」

 

「あはー、ごゆっくり~」と紅梅は去った。

 

 竹秋は、末黒芒から貰った義理コンドームを装着した。お互いに立ったまま距離を詰めて、股間を突き出す。

 

 対面立位での、挿入。

 

「タケっち~、すぐに射精しちゃってもいいからね~。そういうプレイだからさ~」

「は、はい!」

 

 末黒が、指先で大陰唇を広げた。竹秋はペニスの根元を持って、膣口に先端部を宛がう。かぷかぷっ、と向こうから咥え込んでくる。

 

「い、行きますっ!」

「ん、いいよ~……!」

 

 下からゆっくりと突き上げるように、ペニスを挿入する。じゅぷじゅぷ、じゅぷじゅぷ……熱い液体が陰嚢に伝う。愛液が、本当にたっぷりと分泌されているのだ。膣肉も歓迎するようにペニスを引き込んでくる。じゅぷじゅぷ、じゅぷじゅぷ……。

 

「おおおおおっ……!」

「はっ、あっ、ああん……タケっちの、おっきぃ……!」

 

 竹秋は射精感を必死に堪え──

 

 じゅぷん! と、ペニスが根元まで膣内に収まった。

 

「ああっ、ああっ……!」

「あはっ、タケっち~、童貞卒業おめでと~!」

「あ、ありがとうございますぅ!」

 

 お互いに、ぎゅうっと深く抱き合う。濡れた肌と肌とが触れ合う。熱いほどに高まった体温。胸の、お腹の、脚の、柔らかな柔らかな柔らかな感触が、一挙に脳髄へと流れ込んでくる。

 好きな女子を、裸のクラスメイトを抱き締め、挿入しながら抱き締められ──童貞の竹秋に、我慢などできるはずもなかった。

 

「す、末黒さん、もうダメっ、もうダメっ!」

「オッケー!」

 

 末黒芒が、竹秋の目と鼻の先で。

 にっこりと、太陽のように眩しい笑顔を浮かべた。

 

「タケっちの童貞卒業オナ禁精液──アタシのオマンコで、ぜ~んぶ出してっ!」

「ああっ、イクッ、イクッ、イクゥゥゥッ……‼」

 

 ドビュドビュドビュ~~~~ッ!!!!

 

 竹秋のペニスが膣内で膨れ上がり、溜め込んだ精液を渾身の力で解き放つ。

 

「あっ、アタシもっ……んんんんん~~~~っ‼」

 

 ギュギュギュギュギュギュギュ~~~~ンッ!!!!

 

「がえっ……⁉」

 

 クリオナニーで下準備のできていた末黒芒の膣肉が、同時にオーガズムを迎えた。凄まじい力で、膣道が引き締まる。さらに勢いよく、精液が搾られる。

 

 ドビュドビュッ、ドビュドビュドビュビュ~~~~ッ!!!!

 

「ぐああっ、末黒さんっ、好きっ、好きっ、好きぃ~っ……!」

「あっはぁ~! 射精なっが~い! 嬉しい~っ……!」

 

 彼女の方から、ぎゅうっとさらに深く力強く抱き着いてきてくれる。

 

「末黒さんっ、末黒さんっ、あああっ……!」

 

 初めての膣内射精で、竹秋に余裕はなかった。必死で彼女にしがみつく。

 

「うんうん、いっぱい気持ちよくなってね~……!」

 

 末黒芒は、頬を寄せて竹秋を支えてくれた。さらには抱き締めた手で優しく腰を撫で、最後まで射精を促してくれる。

 

 ドビュッ……ドビュッ……ドビュッ……ドビュッ……。

 

 精液が出尽くしても、力強い拍動は長く続いた。

 

「……ちょっと落ち着いてきた~?」

 

 頬を寄せたまま、末黒芒が囁く。

 

「は、はひ……」

「じゃあ仕上げに、オマンコ締めてあげるね~」

「えっ、末黒さ……あっ、あああっ……⁉」

 

 末黒はペニスの拍動に合わせ、意図的な締めつけを施してきた。ギュギュッ、ギュギュッ、と強めの締めつけ。

 

「だめっ、末黒さんっ……あああああっ……!」

 

 射精直後の敏感なペニスを引き絞られ、竹秋は情けない声を我慢できなかった。

 ドビュ……ドビュ……と、残り汁までオマンコの奥で射精させてくれる。

 

「んふふ~、全部出せた~?」

「は、はいぃ……」

 

 名残惜しかったが、竹秋はゆっくりと身体を離した。根元を持って、慎重にペニスを引き抜く。長いペニスの先でぶくっと膨れた精液溜めが、ぼろんと垂れ落ちてきた。

 

「わっ、わっ、いっぱい出してくれたね~……!」

 

 末黒芒は嬉しそうに言って、ペニスからコンドームを回収してくれた。口を縛ってぶら下げ、たぷたぷと手のひらで溜まった精液の重さを確かめる。

 

「うわ、すごい……人生で一番出た気がします……!」

「うんうん、それくらいあるよ~。タケっち~、いっぱい出してくれてありがとね~!」

「こっ、こちらこそ、本当にありがとうございました……! 末黒さんで童貞卒業したこと、一生忘れません!」

「どういたしまして~。改めて~、童貞卒業おめでと~!」

 

 と、

 

 にこにこと機嫌よさそうにしていた末黒芒の視線が、じ~っと精液塗れのペニスに注がれた。

 

「ん~……ねえ、タケっちさえよければなんだけど~……」

 

 少し恥ずかしそうに、末黒は言った。

 

「お掃除フェラ、してあげよっか~?」

「ええっ⁉ いっ、いいんですか⁉」

「タケっちだけの、特別大サービス! みたいな~?」

「その、で、できるなら、体験してみたいですっ……!」

「オッケー。任せちゃって~!」

 

 末黒芒が、いそいそと竹秋の足元にしゃがみ込む。ちゅっ、とオチンポキスをし、躊躇せず先っぽを咥え込んでくれる。

 

(はっ、初めての生フェラが、末黒さんのお掃除フェラ……!)

 

 口の中でねろねろと末黒の舌が細やかに蠢き、精液を舐め取っていく。熱い舌の感触に、萎えかけていた竹秋のペニスはたちまちムクムクと大きくなる。末黒は上目遣いでにこりと微笑み、じゅるじゅるとペニスに吸いつく。

 

「くおおおおおおっ……⁉」

 

 尿道にまだ残っていた精液を吸い上げられる快感に、竹秋は声を我慢できなかった。

 

 じゅるっ、と末黒は吸いつきながら唇を離し、ぷあ、と口を開けてみせてくれた。唾液と交じった精液でいっぱいだった。口を閉じ、ごくん、ごくん、とゆっくり呑み下してくれる。

 

 次にあーんと口を開けたときには、精液はすっかり呑み干されていた。

 

「って、全部呑んでくれたんですかっ⁉」

「うん、できちゃった~」末黒芒は笑った。「苦かったけど、案外飲めちゃったって感じ。タケっちとアタシ、身体の相性がいいのかもね~」

「かっ、からっ⁉」

「タケっちも、アタシのオマンコ舐めてみる~?」

 

 末黒が立ち上がり、自身の股間を突き出してみせた。

 

「い、いいんですかっ⁉」

「うん。タケっちだけの特別大サービスその2! みたいな~?」

「な、舐めたいです!」

 

 今度は竹秋が彼女の足元でしゃがみ込んだ。つるりと綺麗な褐色パイパンオマンコ。ふっくらとした大陰唇がセックスの余韻で広がり、膣口が顔を覗かせている。

 

(触っていいとは、言われてないな……)

 

 冷静なのか混乱しているのか、竹秋はいきなり口を開け大陰唇にむしゃぶりついた。

 

「あはっ、いきなりじゃ~ん」

 

 末黒の声は弾んでいた。嫌がってはいないようだ。

 

(んまっ、ふわふわだっ!)

 

 あまりの柔らかさに、美味しいという感想が真っ先に来た。唇であむあむと全体を食み、舌で割れ目をひたひたと舐めてみる。少し塩辛い。愛液の味だ。

 

「あんっ。ねえタケっちぃ~、アタシのオマンコ美味しい~?」

「お、おいひいでふっ……!」

「えへへぇ~? そうなんだぁ~。やっぱ身体の相性がいいのかもね~」末黒芒は言った。「……ねえ、キスもしてみちゃう~?」

「いいいっ、いいんですかぁっ⁉」竹秋の声が裏返る。「さ、さっきから、サービスが良すぎません⁉」

「タケっちだけの特別大サービスだからいいの~」彼女も、さすがに照れてはいるようだった。「ねえ、せっかくだからさ~、全部逆順にしちゃおうよ~」

 

 一瞬、意味が分からなかった。

 

 しかし竹秋は、次の瞬間には彼女の言いたいことを理解していた。

 

 彼はさっそく、勢いのままに、末黒の膣口にキスをし、クリトリスにキスをし、恥丘にキスをし、お臍にキスをし、みぞおちにキスをし、左右の乳首と乳肌にキスをし、首筋にキスをし、そして──

 

「末黒さんっ……!」

「……んっ!」

 

 突き出された末黒芒の唇に、キスをした。

 ファーストキスは、精液と愛液の入り混じった味だった。

 

     ※

 

「あー、お前らさぁ……エロいことしすぎ!」

 

 バスルームから出て制服を着直した根分竹秋と末黒芒に、紅梅が呆れ顔で言った。

 紅梅ら四人はバスルームの様子が見えるよう、ベッドで横並びに腰かけていた。

 

「あ~、見ててくれたんだ~」

 

「見ててくれたんだ、じゃねぇよ。見るわあんなもん!」

「……大サービス、だった」と白魚。

「すごかったねー。芒ちゃんってあそこまでする子だったっけー?」と藍蒔。

「愛を感じましたね」と麦踏。

 

「え~、そんなんじゃないよ~」

 

 と言いつつ、末黒はにこにこ笑顔で竹秋に抱きつく。

 

「……ほわぁ……」

 

 竹秋は、童貞卒業のみならずファーストキスやその他もろもろまで一度に達成した喜びで、恍惚境に飛んでいた。

 

「あー、言ったなぁ? そんなんじゃねぇってよぉ」

 

 紅梅が、ニヤリと笑う。

 

「なら、あたしらがこれからすることに、文句はねぇよなぁ?」

 

「ん~、どういうこと~?」

 

 末黒芒が首を傾げる前で、四人が目配せを交わした。

 

「根分」「根分くん」「根分君」「根分先輩」

 

 彼女たちは、一斉に制服のスカートをたくし上げ──

 

「「「「ハッピーバレンタイン!!!!」」」」

 

 下着を見せつけつつ、竹秋に個包装のコンドームの包みを──

 

 義理コンドームの包みを、差し出した。

 

「──えっ、えええええっ⁉」

 

 竹秋が、我に返って驚く。

 

「あはー、お前と芒の絡み見てたら、ムラムラしちまってさぁ……責任取れよ」

「……我慢できない」

「初めましてだけど、よかったらおねがーい!」

「僕たちの義理コンドーム、ぜひ受け取ってください」

 

「えええええええええええええっ⁉」

 

「わぁっ、タケっちモテモテだねぇ~!」末黒芒は楽しそうに言った。「じゃあ次は、みんなとの連続義理ゴムセックスだね~!」

 

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