※この作品はR-18です。

バレンタイン・コンドーム   作:屍蜂朽一

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6-2:嫁菜つくしの早漏改善特訓(ダイジェスト)

 こうして、つくしの特訓が始まった。

 冬休みに入り、受験勉強の追い込みが始まる中、千夜子(ちよこ)は時間を作ってくれた。彼女の気分転換として、デートと特訓を重ねた。

 

「お待たせ、つくしくん。さっそくだけど、これ、今日の分ね」

 

 デート先で、千夜子は専用のケースから取り出したコンドームをこっそりと手渡す。つくしのペニスのサイズに合ったコンドームを、買い込んでくれたのだ。

 敏感なつくしのペニスは、いつもそれだけで勃起した。

 

「……つ、着けてきました」

 

 つくしは、コンビニのトイレや、公園にある公衆トイレ、図書館内のトイレなどを活用し、コンドームの装着を済ませた。

 

「じゃあ、こっちね」

 

 千夜子に手を引かれ、特訓場所へと連れて行かれる。手を握って一緒に歩くだけで、つくしの勃起は維持された。そこにはもちろん、これから始まる特訓への期待感もあった。

 

 例えば、人気のない公園で。

 

「今日は、も~っと長い時間、ハグとキスをしてから、射精しようね」

 

 ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ‼

 

 例えば、初詣に行った神社の境内の裏で。

 

「今日はせっかくの新年だし、ベロチューにチャレンジしてみよっか?」

 

 ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ‼

 

 例えば、ゲームセンター内にあるプリクラ機の中で。

 

「今日は、つくしくんの方から大好きって言いながら、射精して欲しいなぁ……」

 

 ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ‼

 

 つくしは千夜子と抱き合って、何度も何度も、何度も何度も射精した。ハグとキスとの組み合わせで射精してしまう敏感さは変わらなかったが、少しずつ我慢できる時間を伸ばしていった。

 もちろん、毎日は会えなかった。会えない日は、オナ禁に充(あ)てるか、特訓を思い出してオナニーをするよう、彼女から厳命されていた。

 

 冬休みが終わった。

 

「これからは、学校で毎日特訓ができるね!」

「いや、さすがに共通テストに集中してください……」

 

 それでも、やはり勉強の息抜きとして、特訓は断続的に続いた。

 

 大学入試共通テストが終わった。

 

「あの、自己採点が満点近かったって噂、本当ですか……?」

「うん。つくしくんのお蔭だよ!」千夜子はにこやかに答えた。「ここからは、つくしくんのオチンチンにも、追い込みをかけようね!」

「は、はい、頑張ります!」

 

 バレンタインデーは、一ヶ月後に迫っていた。

 

「ねえ、今日はつくしくんのオチンチン、生で見せてくれない?」

 

 ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ‼

 

「つくしくんは敏感だから、着衣ゴムパイズリでも、イケちゃうんじゃないかな?」

 

 ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ‼

 

「今日は私の太ももで、オチンチンを挟んであげるね!」

 

 ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ‼

 

「つくしくん、私のお膝の上に座ってくれない? お姫様抱っこしながら、ゴム手コキしてあげる」

 

 ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ‼

 

「今日はフェラチオの予行練習として──オチンポキス、してあげたいなぁ」

 

 ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ‼

 

 放課後の教室で、昼休憩の体育倉庫で、暖かい日の校舎裏で、人気のない廊下で、鍵をかけた生徒会室で、図書室の書架の陰で──つくしは、千夜子が用意してくれたコンドームに射精した。

 

 直接的な刺激は、やはり強烈なものだった。それでも、少しずつ、少しずつ、我慢できる時間を伸ばしていった。

 

 そして──二月七日。放課後。

 

 この日、ショコラ高校では全校一斉の健康診断が行われた。つくしも、性感染症の検査とペニスのサイズの測定を受けた。

 

「つくしくんは、何センチだった?」

「千夜子さんは、もう知ってるじゃないですか……あっ、ふあっ……!」

「えー、つくしくんの口から聞かせて欲しいなぁ」

「うあっ、11.2センチ、推奨サイズはSでしたっ、あっ、イクッ、千夜子さん大好きっ……‼」

 

 ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ、ドピュ~ッ‼

 

「……ん~、ぷはぁ。私のお口で、いっぱい出してくれたね。ありがとう!」

 

 バレンタインデーを一週間後に控えた最終調整として、つくしは千夜子の自宅に招かれていた。廊下、リビング、洗面所にお風呂場、彼女の自室──処女卒業&童貞卒業セックスのための下見を行った。

 さらに千夜子の自室で、最後の特訓を受けていた。今やつくしは、千夜子のゴムフェラであっても、それなりの時間我慢できるようになっていた。クリスマスの時と比べれば、格段の進歩だった。

 

「ふふっ、すっかり大好きって言いながらイクの、癖になっちゃったね」

「ごめんなさい。すごく、気持ちよくて……」

「謝るようなことじゃないよ」

 

 千夜子がコンドームを回収し、ペニスを拭ってくれる。

 

「気持ちよく射精するのは、大事なことだからね。それに、つくしくんに大好きって言われながら射精を受け止めるの、私もすっごくドキドキするから」

「千夜子さん……!」

「ふふっ、また勃っちゃった?」

 

 千夜子が新しいコンドームと、使い切りのオナニーホールを取り出した。

 

「今日は最後の特訓だから、いつもより多めに抜いておこうね」

 

     ※

 

(千夜子さんには、よくして貰ってばっかりだ……)

 

 一週間のオナ禁期間に入り、つくしは考えた。

 例えば、特訓に使ったコンドームや潤滑ゼリーやオナニーホールは、全て千夜子が自腹で購入したものだった。

 自分にもお金を出させて欲しいと言うと、

 

「将来的にはそうなるかもだけど、今は私が買ったコンドームでつくしくんが特訓してるってシチュエーションがロマンチックだから、このままでお願い!」

 

 と返された。

 

(ロマンチック……?)

 

 と首を傾げつつも、納得はした。しかし恋人として、そこで終わるわけにはいかなかった。

 

(ぼくからも、何かお返しがしたい……!)

 

 そして二月十四日。バレンタインデー当日。

 

 この日は朝から、つくしは生徒会役員として忙しく働いた。千夜子も、元生徒会長として生徒会の手伝いに加わっていた。

 放課後になると、忙しさはピークを迎えた。宿泊棟に配属された二人は、各々の持ち場で生徒たちのために奔走した。

 こうして、生徒会・保健委員会・風紀委員会・教師陣の連携、何より各生徒たちの尽力に支えられ、ショコラ高校のバレンタインデーはつつがなく終了した。

 撤収も終わり、最終下校時刻となった。

 つくしと千夜子は、手を繋いで帰り道を歩いていた。

 

「千夜子さん、種井(たねい)くんのセックスを仕切ってたんですよね。さすがです。それに比べて、ぼくは……」

「二年生くんに、助けて貰ったんだっけ?」

「うう、ぼくが張り切りすぎたばっかりに、根分(ねわけ)先輩には申し訳ないことをしてしまいました。しかも、長い時間お引き留めしてしまって……」

「まあまあ。情けは人の為ならずだよ、つくしくん」

 

 千夜子は朗らかに言った。

 

「つくしくんが困ってるのを助けたことで、その二年生くんにはきっといいことがあるに違いないよ。むしろ、もう起きてるかも!」

「そう……ですね。千夜子さんが言うと、本当にそうなってる気がします……!」

 

 二人はファミリーレストランで夕食を済ませてから、千夜子の自宅に到着した。彼女は鍵を開け、つくしのことを招き入れた。

 

「いらっしゃい、つくしくん」

「お、お邪魔します!」

「今日、お父さんとお母さんいないから」

 

 千夜子はにっこり笑って言った。

 

「バレンタインデーは毎年お外でイチャイチャするんだ。妹も、今日は帰ってこないって。二人きりだね」

「は、はい……!」

 

 二人は手洗いとうがいと消毒を済ませた。そして──

 千夜子の自室で、お互いに本命コンドームを贈り合ったのだった。

 

     ※

 

「逆、コンドーム……?」

 

 つくしが差し出した箱を見て、千夜子はポカンとしていた。

 

「千夜子さんなら、ロマンチックだって喜んでくれるんじゃないかなって、考えたんです……」

 

 二月十四日。バレンタインデー。

 それは、女性がセックスをしたい男性にコンドームを贈る、特別な一日。

 よって、この日に男性から女性へコンドームが贈られることは、ない。

 パートナー同士といった、親密な関係でもない限り──

 

「それで、友達の麦踏(むぎふみ)さんに相談して選んで、サプライズで渡そうって計画して……あ、あの、お嫌でしたか?」

「ううん、そんなことない!」

 

 千夜子は、つくしから逆コンドームの箱を受け取り、ぎゅうっと胸に抱き締めた。

 

「すごく、すごく嬉しい……!」

「よ、よかったぁ……」

 

 つくしはホッと胸を撫で下ろした。

 千夜子はコンドームの箱を抱いたまま、俯いていた。

 

「ち、千夜子さん?」

 

 ぽたぽたと、水滴が箱の包装に落ちる。

 

「……ごめん、ちょっと、浸らせて」

 

 彼女は、泣いているようだった。

 

「えっ、えっ、ええっ……?」

 

 つくしはどうしたらいいのかわからず、とりあえず千夜子の隣に移動した。

 千夜子が、肩に頭を預けてくる。

 

「……つくしくん、ありがとう。大好きだよ……」

「ぼ、ぼくも、千夜子さんのこと、大好きです」つくしは言った。「本命ゴム、本当にありがとうございました」

「うん……」

 

 二人は、しばらくそのままでいた。

 

「……ありがとう。落ち着いたよ」

 

 千夜子が目尻を拭い、頭を起こした。

 

「ちょっと、嬉しすぎたね」千夜子はいつもの調子で笑った。「たぶん、つくしくんが思ってる一兆倍は嬉しくなっちゃってた」

「そ、そんなにですか」

「うん、自分でもびっくりだよ。でも、困ったな……」

 

 千夜子は自分が渡した本命コンドームの箱と、自分が受け取った本命コンドームの箱を、交互に見比べた。

 

「どっちのコンドームを使えばいいんだろう?」

「え、両方使うんじゃないんですか?」

「ふふっ。つくしくん、エッチだね」

「えっ、いやっ、そういう意味じゃ……」

「両方使うのは大前提だよ」千夜子は言った。「交互に、順番に、両方使うからね」

「は、はい……」

 

 つくしは頬が熱くなるのを感じた。

 

「でも、大事なのはどっちを先に使うかだよ」

「えっと、じゃあ千夜子さん的には、どっちを先に使うのがロマンチックですか?」

「つくしくん、天才」千夜子は言った。「そうだね。どっちがロマンチックかで考えてみよう。さっきまでは、私の本命ゴムだったよ。バレンタインデーに贈った本命ゴムを着けてもらって、そのオチンチンで処女を卒業する──思春期の女の子なら、憧れてやまないシチュエーションだからね」

 

(本当かな……?)

 

 しかし、少なくともティーンズラブなどの女性向け作品では、そういうシチュエーションが頻繁に描かれているらしい──と、つくしは友人の麦踏から教えて貰っていた。

 

「でも、せっかくつくしくんがサプライズで逆コンドームを渡してくれたんだったら、そのコンドームを私が着けてあげて、一緒に童貞と処女を卒業した方が……ロマンチック!」

「千夜子さん、ぼく、頑張ります!」

 

 つくしは言った。

 

「今日は、特訓の成果を見せる日でもありますから。オナ禁で、精液の準備もバッチリです。ちゃんと我慢して、ちゃんとセックスして……千夜子さんと一緒に初めてを卒業して、一緒にいっぱい気持ちよくなるつもりです!」

「つくしくん、可愛すぎるよぉ……!」

 

 ぎゅうぎゅうぎゅう~っと、つくしは千夜子に抱きすくめられた。

 

「先に、お風呂に入って来るからね」

 

 千夜子は言った。

 

「つくしくんは、私の後で入って。それから一緒に、初めてのセックス、頑張ろう!」

「はいっ!」

 

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