「お待たせしました」
お風呂から上がったつくしは、
むわっ、と暑い空気に出迎えられた。暖房の設定温度が、先程よりも高くなっている。部屋の照明は落とされ、オレンジ色の読書灯だけが点っている。
「千夜子さん……?」
「あっ、つくしくんお帰りぃ……」
千夜子は自分のベッドに入っていた。妙に艶っぽい声だった。枕元には、開封された二人のコンドームの箱と、使い切りタイプの潤滑ゼリーの容器が用意されている。
「こっちの準備は、万全だよぉ……」
そう言って、千夜子は掛け布団と毛布を持ち上げてみせた。
彼女は、裸だった。
「ち、千夜子さん⁉」
読書灯の光に、白い女体が妖しく浮かび上がる。ボリュームのあるおっぱいも、柔らかにくびれたウエストも、少し濃い目の毛叢も、むっちりした太ももに長い脚も──
「待ってるあいだ、つくしくんのことを考えながら、オナニーしてたんだぁ……」
甘く蕩けるような声で、千夜子は言った。
「お部屋もお布団も温めておいたから、つくしくんも裸になっちゃお……?」
「はっ、うわぁっ……!」
つくしは言葉に詰まりながらも、すぐさまその場でパジャマと下着を脱ぎ捨てた。
「つくしくん、おいで~?」
千夜子が、ベッドをぽんぽんと叩いて彼を誘った。
「し、失礼しますっ!」
「ふふふ、いらっしゃ~い」
ベッドで横になると、すぐさま千夜子が掛け布団と毛布をかけてくれた。
「うわー、お風呂上がりのつくしくんが、私のベッドにいる……何だか不思議な感じ……」
ベッドの中は、千夜子の体温で
「うわっ、うわぁっ……⁉」
何より、裸の千夜子が目と鼻の先にいた。彼女の肌が発散するエネルギーが、布団の中でじりじりとこちらの肌に伝わってきていた。
(千夜子さんの裸、千夜子さんの裸ぁっ……!)
「はっ、あっ、はぁっ、ああっ……!」
つくしのペニスが、ガチガチに猛り勃つ。
「……ねえつくしくん、お願いがあるんだけど」
千夜子が、こちらをじっと見つめながら囁いた。
「このまま、ハグ、しちゃわない?」
「いっ、今ですかっ⁉」
「今が、いいの」
千夜子の瞳は、薄明りのなかで濡れ輝いていた。
「もちろん、キスも、ベロチューも、大好き大好きって囁き合うのも、全部しちゃうの。ダメかな……?」
「だっ、ダメじゃないですっ!」つくしは言った。「ぼくも千夜子さんと、今すぐ、ハグもキスもイチャイチャも、全部したいですっ!」
「ありがとう。じゃあ……はい」
千夜子が、布団の中で両手を広げて、彼を誘った。
「あああっ、千夜子さんっ!」
ためらう余裕はなかった。
つくしは、千夜子の腕の中へと身を投じた。
ベッドの中で、二人は深く深く、裸同士で抱き合った。
「ちっ、千夜子さん、千夜子さぁんっ!」
「あはっ、熱っつぅ……!」
つくしはペニスを、千夜子の下腹部に押しつけていた。
「つくしくんのオチンチン、硬いねっ、すごいねっ!」
「千夜子さんの身体もっ、柔らかくて、汗ばんでて、熱くてっ……!」
とろふわのおっぱいが、胸板で潰れていた。硬い感触が、こちらの乳首に当たっている。千夜子の乳首だ。既に引き締まり、硬く尖っている。
それだけではない。千夜子は背中に、腰に、汗をかいていた。全身が火照っていた。ペニスが当たっている下腹部も、こちらに絡んでくる脚も、温かいというよりは熱い。お風呂上がりの身体、オナニー直後の身体というよりは、むしろ──
「それは、さっきクリトリスでイッたばかりだから、ね」
──オーガズム直後の、雌の身体。
「……っおおおおおおお……⁉」
千夜子の囁きで、つくしの理性が崩れた。
ヘコヘコと、彼女のお腹で腰を振ってしまう。生のペニスが、裸のお腹に擦りつけられる。
「あんっ、つくしくん……!」
大量のカウパーが分泌されていた。千夜子の下腹部が、たちまちヌルつき始める。
「千夜子さ、ごめんなさ──」
彼女は皆まで言わせなかった。
ちゅぅっ、と。
千夜子は情熱的に、つくしの唇を奪った。
「──んんんんんんんん~~~~っ⁉」
ビクビクビクビクッ、とペニスが拍動する。ヘコヘコヘコヘコ、腰の振りも激しくなる。
それでもつくしは、千夜子の唇を奪い返した。情熱的に、無我夢中に、キスをする、キスをする、キスをする。
「んふっ、つくしくん、だーいすき!」
「千夜子さん、ぼくもっ、大好きですっ……!」
濡れた唇同士が、
つくしは千夜子の唇を啄んだ。吸った。食んだ。
千夜子もつくしの唇を、啄み返し、吸い返し、食み返した。
お互いに、何度も、何度も、何度も──
そして、舌が触れ合う。
ねろ、れろ、じゅる、じゅうっ……つくしと千夜子は、お互いに舌先を食み、キスをし、チロチロ舐め合い、吸い合い、啜り合い、ねっとりと、深く深く舌を差し入れ、べろべろと、れろれろと、舐め、絡め、舐め、絡め、舐め、絡め──
「ぷはぁ……!」
つくしは、息を吸うために口を離した。時間を忘れ、ずっとキスをしていた。ドロリと太い涎の糸が垂れ、枕を濡らした。
「すごいね、つくしくん……!」
千夜子が囁いた。溢れた唾液が、彼女の頬を伝っていた。
「射精、ちゃんと我慢できてるね! こんなに腰ヘコしちゃってるのに……」
「特訓の、成果ですっ……!」
つくしは、息も絶え絶えに言った。彼の腰は、ずっとヘコヘコと勝手に動き続けていた。腰を振りながらのキス、それを受け入れられながらのキスは、格別に気持ちよく、幸せだった。
それでも、射精を我慢することができていた。
「千夜子さんは、我慢できなかったんですか?」
「んー、何の話?」
「だって、ぼくはこの一週間オナ禁してたのに、千夜子さんはさっきオナニーを……」
「あれ? 私は別に、オナ禁なんてしてないよ?」
「えっ、そうだったんですか⁉」
「むしろ、つくしくんとの特訓を始めてからは、毎日のようにしてるくらいだよ?」
「べ、勉強はっ⁉」
「もちろんちゃんとしてるよぉ」
千夜子は笑いながら言った。
「気分転換とか、寝る前の睡眠導入にオナニーをしてる感じだね。……あのさ、旦那さんが出張とかでしばらく家を空けるから、そのあいだ奥さんはオナニーを我慢して帰りを待つように言われて、ムラムラが限界突破したところで、帰ってきた旦那さんと濃厚イチャラブセックス……みたいな話、あるでしょ?」
「な、何ですか急に。あ、あるでしょと言われても……」
「その反応は、心当たりがあるよね」
千夜子はにやにやと笑った。
「ともかく、男性のパートナーとエッチができないあいだ、女性のパートナーの方はオナニーを我慢して待つ、みたいなシチュエーションがあるわけだけど……私は、それってどうなんだろうなー、って思ってたんだよね」
「どういうことですか?」
「だって、女性は男性みたいに性欲が溜まるわけじゃないでしょ。少なくとも男性みたいに、精液が溜まる、みたいなわかりやすいバロメーターはないんだから」
言いながら、千夜子が太ももをつくしの脚のあいだに差し込んできた。陰嚢が、すべすべの太ももに持ち上げられる。
「ち、千夜子さん……⁉」
「あは、ふわふわで、ここだけちょっとひんやりしてる。人体の神秘だね」
千夜子はすりすりと、太ももで陰嚢を刺激してくる。
「こんな風には、溜まるモノも溜まる場所もないんだから、むしろ女性側はたっぷりオナニーをして、完璧にコンディションを整えて、オナ禁してくれてるパートナーを待っててあげた方がエッチなんじゃないかな~ってのが、私の考えだったんだよね」
「そ、それで毎日のようにオナニーを……?」
「うん。実際に試してみたくてね。特にこの一週間は、バレンタインデーを意識して──つくしくんとエッチができるのを楽しみにして、いっぱいオナニーをしたよ」
千夜子が声を低め、囁く。
「さっきも、そうだったんだよ。お風呂に入ってるつくしくんを想像しながら、オナニーしてた。私が使うのと同じシャンプーを使って、同じボディソープを使って、髪を、身体を、オチンチンを綺麗にしてくれて、さっきまで私が入ってた湯船に入ってくれて……」
「ち、千夜子さん……?」
千夜子に、強い力で抱き締められる。密着感が高まる。彼女の方から、下腹部をペニスに押しつけてくる。首筋からほっぺたにかけて、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、と立て続けにキスをされる。
さらにそのまま──千夜子も腰を、ヘコヘコと振り始めた。突き上げるように。下からペニスを、擦り上げるように……。
「あっ、ああっ……⁉」
「大好きだよ、つくしくんっ……!」
あられもなく腰を振りながら、千夜子は言った。
「つくしくんが大好きだから、つくしくんとセックスがしたいから、楽しみだから、オナニーしてたの。つくしくんに処女を貰って欲しくて、つくしくんの童貞が欲しくて……!」
「ぼ、ぼくも、同じことを考えながら、オナ禁してました!」つくしは言った。「千夜子さんの処女が欲しい、ぼくの童貞を貰って欲しい、って……!」
「つくしくん……!」
「でも、クリスマスからずっと千夜子さんにエッチなことをされてたのに、そこからいきなり我慢することになって、大変だったんですから!」
つくしは千夜子のことを、強く抱き締め返した。首筋からほっぺたにかけてのキスも、ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅっ! と熱烈にやり返す。
「あはっ、つくしくん……!」
「一週間前、たっぷり搾り取ってくれましたけど、次の日にはもう千夜子さんにエッチなことをして欲しくてたまらなくなって。オナニーしたくて、セックスしたくて、たまらなくなって……!」
「つくしくんっ……!」
今度は、最初からベロチューをした。レロレロレロレロと、思う存分舌を絡め合った。さらにベッドの中で、お互いに腰を擦りつけ合った。ヘコヘコ、ヘコヘコ、お互いに腰が勝手に動いていた。ともすれば生で挿入してしまいかねない、生で挿入されてしまいかねない危うさがあった。それでも、止めることができなかった。ギリギリの感じが、たまらなかった。
「……それでも、つくしくんは我慢してくれたんだよね」
ぶはぁと口を離し、千夜子が言った。
「私のために、今も我慢してくれてるんだよね。嬉しいっ……!」
「千夜子さんで、出したいです……!」
ごくんと交換し合った唾を飲み込み、つくしは言った。
「千夜子さんとのセックスで、童貞と処女を卒業しながら……千夜子さんのナカで、全部出したいですっ……!」
「つくしくん、もう挿入れよう……!」
千夜子が身体を離した。つくしは布団の中を見た。暗がりの中でも、彼女のお腹がカウパーでドロドロになっているのがわかった。それでも、射精はしっかりと我慢できていた。
「どっちも身体の準備はできてるみたいだし……ね?」
「は、はい。やりましょう……!」
「まずは、つくしくんの逆コンドームからだね……!」
千夜子は、蕩けるような笑顔で言った。
「オチンチンには、私が着けてあげるから、絶対!」
※
「それにしても、つくしくんのオチンチン、今までで一番元気だよね……!」
掛け布団と毛布を剥ぎ、つくしはベッドの上で膝立ちになっていた。完璧に勃起したペニスを、千夜子にうっとりと見つめられていた。
「一週間オナ禁して、さっきもずっと射精を我慢してましたからね……」
「ふふっ。挿入して、すぐ出しちゃってもいいんだからね?」
「いいえっ。せっかく特訓したんですから、千夜子さんとの同時イキを目指したいです!」
「あはっ、頼もしい。じゃあ一緒に頑張ろうね、つくしくん!」
「はいっ!」
千夜子がコンドームの包みを──つくしが贈った逆コンドームを包みを破った。興奮と緊張のせいか、彼女の手は少し震えていた。
裏表を確認し、精液溜めをつまんで空気を抜き、包皮を剥いたペニスの先端部に乗せ、するすると根元まで引き下ろす──
「ちゃんと着けれた……よね?」
「はい、バッチリです。ありがとうございます!」
「うん……!」
千夜子は感慨深そうに、自分がコンドームを装着したペニスを見つめていた。
「よしっ。次は、私が準備する番だね」
千夜子はベッドの上で仰向けになった。両膝を立て、脚を広げる。彼女の割れ目はふっくらと開き、膣口からは愛液がとろとろと溢れ出ていた。そこに彼女は、使い切りタイプの潤滑ゼリーを注入した。こちらもつくしが贈ったものだ。指先で、割れ目全体に馴染ませる。
「これでオマンコも、バッチリだよ」
「おお……!」
つくしは、千夜子の脚のあいだへとにじり寄った。オナニーと、クリイキと、先程のイチャイチャでほぐれ、たっぷりの愛液と潤滑ゼリーでヌルヌルになった恋人のオマンコ──
つくしには、完璧なオマンコに見えた。
完璧なオマンコに、完璧に勃起したペニスを、宛がう。
「挿入れちゃうんだね、つくしくん……」
千夜子は、「はっ、はっ……」と息を乱していた。
「私たち、初めて同士のセックス、しちゃうんだね……!」
「はい。ぼく、もう胸が一杯で、幸せです……!」
「私もだよ……」
「でも、もっともっと、千夜子さんと幸せになりたいですっ……!」
「私も、だよ!」
「挿入れますね!」
「うんっ!」
つくしは腰を沈めた。あっさりと、ペニスが沈む。あっさりと、オマンコがペニスを受け入れる。しかし快感は、あっさりしたものではなかった。
ぬぎゅぎゅぎゅぎゅ~っ! と、甘やかに軽やかに力一杯──完璧に整ったオマンコが、完璧に整ったペニスを包み込んだ。
「あっ、んあああああっ……⁉」
「ふあっ、ふあああああっ……⁉」
千夜子とつくしは、いきなりの快感に、お互い揃って大きな声で喘いだ。
「は、挿入っちゃってる、つくしくんのオチンチン、挿入っちゃってるっ!」
「ちっ、千夜子さんのオマンコっ、すっごく気持ちいいですっ!」
「つくしくんのオチンチンも、気持ちいいよっ!」
千夜子にもつくしにも、余裕はなかった。
「も、もっと、挿入れちゃってっ!」
「はっ、はいぃっ……!」
つくしは、さらに腰を沈めた。やはりあっさりと、ペニスが沈む。千夜子のオマンコが、積極的にそれを促してくれている。奥まで、奥まで、ぬぎゅぬぎゅと、ぬぎゅぬぎゅと──つくしのペニスが、あっさりと収まった。根元まで、完璧に、彼女のオマンコに挿入された。
「ぜ、全部、入りました!」
「すっ、すごいよ、身体の中につくしくんを感じるよ、すごいよっ!」
「あ、あのっ、処女卒業おめでとうございます、千夜子さん!」
「あはっ、ありがとう! つくしくんも、童貞卒業おめでとう!」千夜子は笑顔で返した。「私で卒業してくれて、ありがとうね!」
「こちらこそ、ぼくで卒業してくださって、嬉しいです!」
「うんっ……!」
つくしは上体を伏せ、千夜子を抱き締めた。彼女が、掛け布団と毛布を引っ張って身体にかけてくれる。二人は布団の中で、深く、ぬくぬくと抱き合った。キスをした。ベロチューをした。動いていないのに、最高に気持ちがよかった。オマンコとペニスが、早くもすっかり馴染んでいた。
「特訓した甲斐があったね……!」
ぷはぁ、と口を離し、千夜子が言った。
「初めてなのに、もうすっごく気持ちいい!」
「千夜子さん、動いてみてもいいですか?」つくしが言った。「さっきはヘコヘコしちゃいましたけど、今度はちゃんと我慢して、千夜子さんを気持ちよくしてみせます!」
「うんっ。頑張って、つくしくん!」
「はいっ!」
つくしは布団の中で、慎重に腰を引いた。今度は、あっさりとはいかなかった。一度深くペニスを咥え込んだオマンコは、ぬぎゅぬぎゅ、ぬぎゅぬぎゅと、なかなか離そうとしてくれなかった。
(確か、千夜子さんのGスポットは……)
つくしは千夜子との特訓を思い出していた。かつてのつくしは、ペッティングでも大興奮して、彼女の身体に触るだけで射精してしまっていた。Gスポットへの愛撫──手マンの特訓でも、彼は射精を我慢しながら位置を探り当て、愛撫をし、彼女がイッた瞬間に自分もイッていた。
(でもその分、ちゃんと覚えているぞ……ここだ!)
当たりをつけると、カリ首がGスポットを擦るように意識し腰を振った。ぬじゅ、ぬじゅ……!
「あっ、つくしくん、そこぉ……!」
千夜子の反応を見て、腰の振りを微調整する。ぬじゅっ、ぬじゅっ、と膣の締めつけが強まった。むちゃくちゃに腰を振りたくなる衝動を抑え、淡々と、小刻みに、Gスポットを集中攻撃する。ぬじゅっ、ぬじゅっ、ぬじゅっ、ぬじゅっ……!
「はっ、んっ、いいっ、いいのっ!」
「ふああ、んあっ、ふあっ……!」
つくしに余裕はなかった。
自分の身体の下で、恋人の、大好きな千夜子が喘いでいる。グラビアアイドルも顔負けの肢体を、汗でヌルヌルにして喘いでいる。こちらにしがみつくように抱き着き、しきりに全身を震わせ、嗅いだことのないような発情臭をまき散らしている。膣内も熱く激しく収縮し、その全てが、つくしの性感を撫で、爪弾き、抉り、慄かせ、射精欲で全身をじとじとに湿らせる──!
「ああっ、あああっ……!」
「頑張って我慢してるつくしくん可愛い……大好き、大好きっ……!」
千夜子は余裕なく喘ぎながらも、じっとつくしを見守ってくれていた。
「つくしくん、気持ちいいよっ。私いま、人生で一番幸せだよっ……!」
「ぼくもですっ。人生で一番幸せですっ。千夜子さん、大好きですっ……!」
「ああ。私もつくしくんが大好き、大好きっ……あんっ!」
自分の告白で感じてしまったかのように、千夜子の膣内が強く締まった。
「ううっ、つくしくん、ごめん、もうイッちゃうかも……」
「ぼくもっ、すぐにっ、イッちゃいそうですっ……!」
「ああ、よかったぁ……」
安心したように、千夜子がぎゅうっとつくしのことを抱き締め、布団の中で両脚を腰に絡めてくる。だいしゅきホールドの体勢だった。
「このまま、つくしくんに大好きって言われながら、一緒にイキたい……!」
「千夜子さん、大好きです、大好きですっ……!」
つくしは千夜子の耳元に口を寄せ、告白しながら腰を振った。精一杯身体を伸ばし、耳たぶや頬っぺたにキスをしながら、繰り返し、繰り返し囁き続ける。
「大好きです、大好きですっ……!」
「うん、うん……!」
「大好きですっ、大好きですっ……!」
「うんっ、うんっ……!」
自分の告白で気持ちが盛り上がってしまい、つくしは激しく腰を振りそうになってしまう。それをぐっと抑え込んで、そのままのテンポで腰を振る。ぬじゅっ、ぬじゅっ、ぬじゅっ、ぬじゅっ……!
「あっ、あっ、あっ、あっ──!」
やがて、千夜子の喘ぎから余裕が完全に消え失せ──
「私もっ、つくしくんが好きっ、大好きっ、大好きぃいいいいいいっ────!!!!」
「千夜子さん大好きっ、大好きで────あっ、うわああああああああああっ⁉」
ぬじゅぬじゅぬじゅぬじゅぬじゅぬじゅぬじゅぬじゅ~~~~っっっ‼
ドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュ~~~~ッッッ‼
千夜子のオマンコが、凄まじい勢いで蠕動した。
同時に、つくしも勢いよく射精していた。
「つくしくん、大好きっ、大好きぃっ……!」
「千夜子さん、大好きですっ、大好きですぅっ……!」
ぬじゅっ、ぬじゅっ、ぬじゅっ、ぬじゅっ!
ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ!
初めてのセックスで、いきなりの同時イキ。快感も幸福感も、永遠に続くかのように思われた。二人はお互いに深く抱き合い固く抱き合い無我夢中でしがみつき合って、圧倒的な快楽に身を委ねた。
ぬじゅっ……ぬじゅっ……ぬじゅっ……ぬじゅっ……。
ドピュッ……ドピュッ……ドピュッ……ドピュッ……。
長く、深く、激しいオーガズムが、ゆっくりと、本当にゆっくりと、過ぎ去っていった。
「……や、やった……!」
余韻が完全に引いた後で、息を整えながら千夜子が言った。
「初めて同士のセックスで、一緒にイクことができたよ……!」
「はっ、はいっ! 手応えが、ハッキリと感じられました……!」
「すごいよ、すごいよっ……!」
千夜子の声は弾んでいた。
「つくしくん、ありがとう! つくしくんが頑張ってくれたお蔭だよ!」
「そんな、千夜子さんが特訓してくださったお蔭です。本当に、ありがとうございました!」
「あー、もうっ。つくしくん可愛いっ、偉いっ、大好き大好き大好き大好きっ……!」
つくしは千夜子に抱き締められ、わしわしとめちゃくちゃに撫でられキスをされた。
「こちらこそ、本当にありがとう! 最高にロマンチックなバレンタインデーになったよ!」
「まっ、まだですよ!」
つくしが、頭を撫でられながらも、きっぱりと言った。
「今度は、ぼくが千夜子さんの本命コンドームを使う番です!」
「……あはぁ……!」
如月千夜子は、心底嬉しそうに笑った。
「そうだね。最高なだけじゃなくて、完璧にロマンチックなバレンタインデーにしちゃおう!」