※この作品はR-18です。

バレンタイン・コンドーム   作:屍蜂朽一

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2-2:義理ゴム手コキ、義理ゴムフェラ

「委員長、そろそろ手コキして欲しい!」

「いいですよ~。では引鴨くんからどうぞ!」

「末黒も、手コキいい?」

「もちろん、オッケーだよ!」

 

 雪消(ゆきぎえ)美景(みかげ)と末黒(すえぐろ)芒(すすき)の前に、引鴨(ひきがも)と別の男子が並び立つ。二人は、既にそれぞれの相手から受け取った義理コンドームを装着していた。

 

「引鴨くんは、手コキから入るんだ……」と四方木(よもぎ)。

「引鴨くんは、手コキが大好きらしいからね」花見(はなみ)仲春(なかはる)は言った。「それが、引鴨くんなりの優先順位なんだよ」

 

 バレンタインデーの乱交に参加する男子生徒たちは、各々参加したいプレイの優先順位をあらかじめ決めてきている。

 なぜなら、自身の体力──射精回数に、自ずと限界があるからだ。

 もちろん、相手の体力の限界も──それがたとえ雪消美景と末黒芒という規格外の相手であったとしても──考慮しなくてはならない。

 さらに、参加人数が多ければそれだけ自分がプレイに参加できるチャンスは減る。そこに、「後片付けのために下校時刻までには終わらなければならない」という時間的な制限も加わる。

 つまり、いくらたくさん義理コンドームを貰えたとしても、学校で使える回数には限りがあるものなのだ。

 そのため、やりたいプレイの第一希望第二希望第三希望をあらかじめ決めておくことは必須であり、また、トラブルが発生するなどして期待外れの展開になってしまうことへの心の準備もしておかなければならない。

 結果、敢えて挿入にこだわらない参加者や、見抜き勢のように尖った拘りを発揮する参加者も生まれる。

 引鴨の場合も、そうだった。彼はフェラチオよりも手コキを優先するほどに、このプレイを偏愛していた──

 

「では、始めますね」

「よろしく、委員長……!」引鴨は上ずった声で言った。

 

 雪消美景、そして末黒芒の両手が、それぞれの相手の義理コンドームに包まれたペニスを包み込む。

 

「うはぁっ、委員長の手コキいいっ……!」

「引鴨くんのオチンチン、あつあつですね。いっぱい気持ちよくなってくださいね?」

 

「末黒の手コキやっばぁ。ね、肩に手を置くからさ、俺のほうで腰動かしてもいい?」

「オッケー。あ、でもキスとかはダメだからね~?」

 

 雪消美景は、引鴨のペニスの先端部をじゅこじゅこと両手で集中攻撃していた。体格のいい引鴨の反応を上目遣いで観察しながら、両手で逞しいカリ首を扱き上げている。引鴨は「ぐっ……んむぅ……」と大きな体を強張らせ快感に呻いていた。

 

 末黒芒の場合は、両手で作った手筒をさながらオナニーホールのように構え、相手がピストン運動するのをにこにこと見守っていた。どうやらときおり握りの圧を変えているらしく、相手の男子は腰をヘコらせながら「ひぃっ、ひぃっ……」と情けなく喘いでいた。

 

「い、委員長、そろそろ出るっ……!」と、早くも引鴨は言った。

「はーい、了解です。では、竿の方も扱いちゃいますね」

「末黒、俺もっ……!」

「オッケー。アタシにぶっかけるつもりで、思いっ切り出しちゃえ~!」

 

 引鴨たち二人の性感が、ほとんど同時にクライマックスを迎えた。

 

「委員長、イクッ……‼」

 

 ズビュッ、ズビュッ、ズビュルルルルルッ‼

 

 引鴨の精液がコンドームに吐き出される音が、花見たちの方にまで聞こえた。

 

「はーい、お射精ありがとうございます」雪消美景はにっこりと笑顔を浮かべた。「ゴム越しでもいっぱい出てるの、わかりますよ。扱きながら手のひらで受け止めちゃいますので、思いっ切り出してくださいね?」

「ああっ、亀頭部敏感でっ……ああっ、ああっ……!」

 

 雪消美景は受け皿にした手のひらで、ぐりんぐりんと亀頭部を撫で回しているようだった。それでいて、しっかりと扱き上げも継続している。引鴨は上目遣いで反応を見つめられながら、ビクンビクンと全身を痙攣させていた。

 

 同時に、

 

「おおおっ、末黒っ、またイクときチンポ見ててくれっ……‼」末黒芒の相手が、余裕なく叫ぶ。

「オッケー!」

 

 末黒芒が視線を落とし、相手の亀頭部をじ~っと見つめる。その瞬間、ブジュウウウウッ、ブジュウウウウッ‼ と音を立て、コンドーム内に力強く精液が迸った。

 

「お~、出てる出てる。チンポにぎにぎして、手伝ってあげるね~」

「ああっ、何それっ、何それっ!? 搾られるっ、搾られるぅっ……‼」

 

 どうやら末黒芒は、まるで乳搾りのようにペニスを根元から手筒で圧迫しているようだった。そうしながら、じ~っと射精を続ける先端部を見つめ続けている。相手の男子は彼女の肩に置いたまま、ガクガクと足元をおぼつかなくさせていた。

 

 射精までは、早かった。しかし射精してからは、長かった。

 それもそのはず。参加者は全員、この日のためにオナ禁をしたり、精力剤を服用したりして来ているのである。

 雪消美景も末黒芒も、それを理解している。丁寧に丁寧に、射精を促す。

 溜め込まれていた精液が、長い時間をかけて義理コンドームに吐き出され切った。

 

「委員長ありがとう、ありがとう……!」引鴨が、絞り出すような声で言った。

「こちらこそ、いっぱい出してくださってありがとうございます!」

「ああっ、まだ脚が震えてる……末黒、ありがとな……!」

「あははっ、ゴム重た~っ! アタシで気持ちよくなってくれて、ありがとね~!」

 

 引鴨たちは、自分でコンドームを回収すると、しっかりと口を縛ってから相手に手渡した。

 雪消美景と末黒芒が、使用済みコンドームを太ももに装着する。

 周囲の男子たちは、自然と拍手をしていた。

 

「委員長すげぇ! あのでっけぇ引鴨を、手コキで手玉に取ってたぜ!」

「末黒さんに優しく見守られながら腰ヘコ……俺もやりてぇっ!」

 

「はーい、次の方どうぞ!」

「手コキ希望の男子は、アタシらの前に並んでね~!」

 

 二人の呼びかけに、手コキ希望の男子たちがわいわいと列を作る。

 

 その一方で、

 

「お疲れ様、引鴨くん」

「お疲れ様!」

「おう……」

 

 花見仲春と四方木は、ペニスの後始末を終えた引鴨のことを迎えた。

 

「引鴨くんって……案外早漏だったんだね! なんだか、親近感!」四方木が言った。

 

「いや、そうとは限らないよ」と花見仲春。「乱交シチュでは回転率をよくするために、見抜きオナニーとかで下準備を整えておくものだからね。遅漏気味の人だとなおさら。だから参加している男子たちは、基本的に早々(はやばや)とイッちゃうと思うよ」

 

「あ、そっか、そういえばそんな話があったね……」と四方木。「ごめんね、引鴨くん。僕の早とちりだったよ……」

 

「いや……思ってたよりも早くイカされちまったってのは確かだ」

 

 引鴨は言った。

 

「委員長が上手いってのもあるんだが……隣で知ってる奴が、知ってる女子である末黒に気持ちよくしてもらってるのが横目で見えてよ……そいつも気持ちよくなってるってのが肌で感じられてな……余計に興奮しちまったみたいだ……ああ、マジで気持ちよかった……!」

 

「なるほど……!」花見は深々と頷く。「他の男子と並び立って、それぞれ別の女子にエッチなことをされるのは、乱交シチュの醍醐味と言えるからね! それも計算に入れて体力管理をしないと……!」

 

「ど、どんな感じなんだろう……?」

 

 花見たちが話をしている間にも、雪消美景と末黒芒は、手コキによって次々と男子たちを射精に導いていた。

 

 さらに、

 

「あ、残りの人数がいい感じですね。でしたらここからは、二人を同時に相手しちゃいますよ!」

「ほら、アタシらの横に来て、チンポ出して~?」

 

「うおおっ! マジかっ!」「委員長、よろしくっ!」

「す、末黒さんお願いっ!」「あ、なんかこれすごく、バレンタインデーっぽい……!」

 

 雪消美景と末黒芒が教室の中央でしゃがみ込み、その左右に手コキ希望の男子が立つ。彼らは既に、義理コンドームの装着を終えていた。

 

「い、委員長、しゃがみ込むなら、スカートを捲り上げてみてくれない?」見抜き勢の一人が言った。

「はーい、いいですよ」

「末黒さんも、やってやって!」

「オッケー。みんなお尻好きだよね~」

 

 見抜き勢のリクエストに応え、二人は蹲踞の姿勢でスカートの裾を捲り上げた。雪消美景の黒タイツに包まれたお尻が、末黒芒のほとんど剥き出しのお尻が、丸見えになる。「「「おおおおおっ!」」」と見抜き勢がどよめく。

 さらに蹲踞の姿勢となったことで、お尻だけではなく大きく開脚した二人の股間もオカズとなる。浮かび上がる、雪消美景の股間の形。末黒芒の、ヒョウ柄紐パンの食い込み。「うっ!」「いいっ……!」とたちまち見抜き勢の何人かが果てた。

 

「では、両手で二人一緒にシコシコしちゃいますね」

「片手でもイキやすいように、ちょっと強めに扱いちゃうからね~」

 

 二人が、左右に立った男子のペニスを握り、それぞれの手を同時に動かし始めた。

 

「うわっ、委員長、同時コキ上手すぎ……!」「清楚そうなのに慣れてる感じ、堪んないよぉ」

「ありがとうございます!」

 

 雪消美景は左右の二人を見上げ、笑顔を見せた。

 

「どちらのオチンチンも素敵です。あの、キスしちゃってもいいですか? フェラチオではなく、オチンポキスなんですけど」

「い、いいよ!」「やってやって」

「では、やっちゃいますね。ん……」

 

 ちゅっ、ちゅっ、と雪消美景が左右のペニスへ交互にキスをする。

 

「うあっ、委員長エロ過ぎ!」「オチンポキス、ゴム越しでもめっちゃ気持ちいい……!」

 

 雪消美景の愛撫は、丁寧だった。相手の目を上目遣いで見つめ、手コキをしながらのオチンポキス。反対を向いても同様に、上目遣いで手コキ&オチンポキス。優しく、笑顔で、何度も何度も繰り返す。

 

「うわ、隣すごい。末黒さんの強めな手コキもいいけど……」「僕らもお口でサービスされたい!」

「オッケー!」

 

 末黒芒は楽しそうに笑った。

 

「じゃあ、二人さえよければ同時にオチンポキスをして、同時に舌先で舐めてあげるんだけど、どう~?」

「どうする? 俺はいいけど」「ぼ、僕も大丈夫。やってください、末黒さん!」

「オッケー!」

 

 末黒芒は二人のペニスを、先端が触れ合うくらいに近寄らせ、まとめてちゅうっと吸いついた。

 

「ううっ……!」「末黒さんっ……!」

 

 ちゅうっ、ちゅうっ、と何度も吸いつく。そして、広げた舌を突き出し、れろれろと二人の先端部を同時に刺激する。手コキをしながらの、鈴口や裏筋への集中攻撃だった。

 

 二人のテクニックに、たちまち四人の男子は追い詰められる。

 

「委員長……」「もうイッちゃう……!」

「ではせっかくなので、オチンポキスで受け止めちゃいます。順番にお射精できるように、頑張ってください!」

 

「末黒さん……」「僕たちも……!」

「オッケー。ならアタシは舌の上で受け止めたげるから、同時に出して~?」

 

「「委員長っ……!」」

「「末黒さんっ……!」」

 

 雪消美景が強めのオチンポキスを施した瞬間、一人目が射精した。

 

「うあっ、委員長の唇に、射精るっ……‼」

 

 びゅっ、びゅっ、びゅっ‼ 勢いのある射精が、コンドーム越しに彼女の唇を叩く。雪消美景は射精に合わせた手コキとオチンポキスで、それを助ける。

 

「うはぁ、委員長の唇ふわふわっ! 幸せぇ……!」

 

 射精の勢いが収まってきたところで、反対側の手コキを少し早めた。

 

「委員長、こっちも出るっ……‼」

 

 すかさず雪消美景は、反対側のペニスにキスをした。その瞬間、二人目が射精。精液溜めを唇の先で軽く咥え、ちゅうちゅうと強めのオチンポキスで吐精を促す。

 

「おおっ! ゴム越しだからこその、射精中でも容赦ない鈴口への吸いつきっ! 効くっ、効くぅっ……!」

 

 じゅびゅっ、じゅびゅっ‼ 唇のあいだで、精液溜めが膨らむ──その感触を楽しんでいるのだろう。雪消美景は、ご満悦だった。射精後のペニスにも、交互にオチンポキスをして、甘く優しくあやしている。

 

 そして同時に、その横では、

 

「末黒さんっ……‼」「イキますぅっ……‼」

 

 末黒芒が相手をしていた二人の男子が、同時に絶頂を迎えていた。彼女は手コキを続けながら、二人の拍動を大きく広げた舌の上で受け止める。

 

 びゅるっ、びゅるっ、びゅるっ‼/どぷっ、どぷっ、どぷっ‼

 

 二人分の濃厚なオナ禁精液が、コンドーム越しに舌の上で迸る。

 

「ゴム越しだからこその、思いっ切り舌上射精っ……!」「末黒さん、全部受け止めてぇっ……!」

 

 末黒芒の舌の上で、二人分の精液溜めがぶくぶくっと勢いよく膨らむ。彼女はあーんと口を開けたまま、笑顔でそれを受け止めている。射精の勢いが収まると、二人の先端部をまとめて咥え、根元からの手コキと吸いつき強めのオチンポキスで、精液を最後まで搾り取る。ちゅぱっ、と口を離す頃には、左右の二人は腰砕けになっていた。

 

「二人ともお疲れさまでした。気持ちよかったですか?」

「最高だったよ!」「ありがとう、委員長!」

 

「あははっ、二人の射精、熱さも勢いもヤバかった~!」

「ありがとう、末黒さん……!」「ううっ、僕、幸せ……!」

 

 射精を終えた男子たちが、コンドームを回収。雪消美景と末黒芒の太ももに、使用済みコンドームが追加された。

 

「はーい、次の方どうぞ!」

「W手コキで、どんどんヌキヌキしちゃうよ~!」

 

 二人は続けて、手コキの順番待ちをしていた男子たちを捌いていく。

 

 それを見ていた花見仲春が、

 

「……あれ?」

 

 と首を傾げる。

 

「どうかしたの、花見くん?」と四方木。

 

「いや……さっきから、手コキをされている人たちが、ほとんど同時にイッてる気がして……」

 

 花見がそう言った傍から、

 

「イグっ‼」「ほおっ‼」「末黒っ……‼」「くはぁ……‼」

 

 雪消美景と末黒芒にW手コキを受けていた男子たちが、同時に射精していた。

 

「あ、ほんとだ……え、じゃあまさか、二人でタイミングを合わせて……?」と四方木。

「いやいや、さすがにそんなことできないだろ……できないよな?」と引鴨。

 

「でも、考えてみれば引鴨くんが手コキをされていた時から、射精のタイミングは合っていた気がする……」花見仲春が呟く。「いや、でも、さすがに偶然か……?」

 

「芒ちゃん、そろそろ頃合いじゃないですか?」雪消美景が言った。

「そうだね。よ~し、みんな次のプレイ行くよ~! 今度は、フェラチオタイムだ!」

 

 末黒芒の宣言に、教室が沸く──

 

「はっ、はいはいはいっ! 末黒さんにっ、フェラチオして欲しいっ!」

 

 ──よりも一瞬早く、四方木が速攻で手を挙げていた。優先順位高めのプレイとして、狙っていたのだ。

 

「オッケー。じゃあ次はヨモギンだ~!」

 

「や、やったぁっ……!」

 

「では、私の相手は……」

 

「委員長!」

 

 花見仲春も、素早く手を挙げていた。

 

 雪消美景と目が合う。にこり、と微笑みを向けられる。

 

「では、花見くん。よろしくお願いいたしますね?」

 

     ※

 

「花見くん、どうぞ私の前へいらしてください」

「よろしくね、委員長」

「ほら、ヨモギンおいで~?」

「末黒さんのゴムフェラ……ああっ、夢みたいだ……!」

 

 花見仲春は、教室の中央でしゃがみ込んだ雪消美景の前に移動した。太もものガーターリングには、既にぐるりと一周するほどに使用済みコンドームが装着されている。黒タイツにべったりと張りついた様子が、淫猥だった。

 

「わ、花見くんのオチンチン絶好調ですね」

 

 義理コンドームを装着した花見仲春のペニスはパンパンに膨らみ、雪消美景に向かってビクンビクンと跳ねていた。

 

「委員長たちの活躍を見ながら、ずっと興奮してたからね。それに、他の男子と並び立ってのプレイは格別だったって、引鴨くんから聞いたばかりだし」

「なるほど。では、期待しててくださいね!」

 

「末黒さん、よろっ、よろしくお願いしますっ……!」

「あはは~! こちらこそよろしくね、ヨモギン!」

 

 雪消美景の隣で、末黒芒は笑顔で四方木を見上げていた。

 

「それでは、ゴムフェラを始めさせていただきます!」

「ゴムフェラだから、喉奥で暴発しちゃっても大丈夫だからね~?」

 

 雪消美景と末黒芒が視線を交わし、頷き合う。そして二人は、

 

 ちゅっ……‼

 

 と、タイミングを合わせてオチンポキスをしてきた。

 

「ううっ、委員長……!」

「末黒さんの、オチンポキスぅ……!」

 

 雪消美景も末黒芒も、そのまま息を合わせてオチンポキスを続けてきた。鈴口のみならず、亀頭肌、カリ首、裏筋、竿の裏側や側面にも、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、とキスをしてくれる。コンドーム越しに唇の感触を、じっくりとじっくりと味わわせてくれる。

 

 ペニスがキスに慣れてきたところで──

 

 れろぉ、と雪消美景が竿を根元から舐め上げた。

 

「あっ、つぅっ……⁉」

 

 舌肉の熱さで、花見仲春の背筋にゾクゾクと快美感が走る。コンドーム越しであることによって、逆に舌の温度と生き物のようなうねりがよりハッキリと伝わってくるようだった。

 

「おおっ、ほおっ……!」

 

 四方木も、隣で悩ましげな声を上げていた。末黒芒が、彼の顔を見上げながらねっとりと竿に舌を這わせている。

 

(やっぱり二人で、タイミングやプレイを合わせてきてる……?)

 

「そろそろ、咥え込んじゃいますよ……!」

 

 雪消美景は、ちゅっともう一度先端部にオチンポキスをしてから、はむっと亀頭部を唇で咥えた。

 

「おおおっ!」

「ふああああっ⁉」

 

 花見仲春と四方木の喘ぎ声が、重なる。隣でも、末黒芒がペニスを咥えたのだ。

 雪消美景は、まずヌルヌルの唇で亀頭部をちゅぷちゅぷと小刻みに刺激してくれた。コンドーム越しであることによって、弾力のある唇の滑らかな動きが、もどかしい快感となって亀頭部を襲う。

 

「委員長、気持ちいいよ……!」

「あふぃふぁふぉ~ふぉふぁいふぁふ!」

 

 雪消美景が、ペニスを咥えたままにっこりと笑う。そして、ちゅぶううう……とペニスをより深く咥え込んでくる。

 

「おおっ、委員長の口の中、あったかいっ……!」

 

 雪消美景は唇を軽く窄めて、頬肉の熱さを存分に味わわせてくれた。口元を小刻みに動かし、窄めた唇でカリ首を執拗に刺激してくる。ちゅぶっ、ちゅぶっ、という小さな涎の音が、興奮を掻き立てるスパイスとなる。

 

「末黒さんそれヤバっ、がっ、あああっ……!」

 

 隣で四方木も、余裕なさげに喘いでいた。自分と同じことをされているのだと、花見仲春には確信できた。

 

 窄めた唇による刺激が、より長いストロークで行われる。竿の方まで、窄めた唇で締めつけられる。もちろん舌先は常に動かされ、先端部や裏筋を丹念に舐め回してくれている。ゴムフェラでなかったらとっくの昔に射精させられていたであろう、雪消美景のテクニック。そして、末黒芒のテクニック──

 

 そう、横目で見える末黒芒の動きも、雪消美景とほとんど同じものだったのだ。

 

(委員長も末黒さんも、すごいっ……!)

 

 引鴨が言っていたことを、身体で実感する。

 

 雪消美景のフェラ姿だけではなく、末黒芒のフェラ姿によっても興奮してしまう。それだけではない。隣の四方木の快感が肌で感じられ、興奮を底上げする。さらには自分たちを取り囲む他の男子たちの興奮まで、加算される。

 

 ゴムフェラの快感が、何十倍にもなって膨れ上がる。

 

(これが、これこそがっ、乱交シチュの快感っ……!)

 

「ぷは、花見くんのオチンチン、ビクビクッてしてます。そろそろイッちゃいそうですか?」

「うんっ! 委員長、イカせてっ……!」

「ではこのまま……と言いたいところなのですが」

「ちょっと~!」末黒芒が呼びかける。「もうすぐ射精しそうで、フェラ抜き有りな人~! さっきみたいにアタシたちの横に来てくれたら、一緒に抜いてあげるよ~!」

 

「えっ、どういうことだ?」「とにかく行ってみようぜ」「じゃあぼくは委員長で」「俺は末黒!」

 

 四人の男子が進み出て、しゃがみ込んだ二人のことを左右から挟む。義理コンドームの装着された、射精間近のペニスが突き出される。

 

「委員長、どういうこと?」花見仲春は訊ねた。

「せっかくの、大人数でのバレンタインデーですからね」雪消美景がにこにこ笑顔で言った。「これから、三人連続で、深めに咥え込んでイカせちゃいます!」

「今来てくれた人は、いきなり咥えてフェラ抜きで、ハナミンとヨモギンは焦らされた上で最後にフェラ抜き、って感じだね~!」と末黒。

 

「おおおっ。よくわからないけど、なんだかエロそう……!」と四方木。

「そういうことなら、委員長たちにお任せするよ」花見は言った。

 

「ありがとうございます。では行きましょう、芒ちゃん!」

「オッケー、委員長!」

 

 雪消美景と末黒芒は、まず左右に立った男子のペニスを握った。両手を使って、それぞれのペニスを緩やかに扱く。

 

「おおっ、これが委員長の手コキ……!」「射精には至らない、絶妙な力加減……!」

 

 その上で、雪消美景が再び花見仲春のペニスを咥え──

 

 ちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶうううううううっ……! と、先程よりも深く、ペニスを呑み込む。

 

「うううううっ……⁉」

 

 花見仲春が、呻く。雪消美景の唇が、コンドームの根元にまで達していた。唇で押し流された唾液が、とろーっと熱い筋となって睾丸へと伝う。

 

 それは、セルフイラマチオと呼べるほどの深度だった。

 

「い、委員長っ……⁉」

 

 あまりにも深い咥え込みに、花見は反射的に彼女のことを気遣い、腰を引こうとした。

 

 それを、雪消美景は強烈な吸いつきだけで阻止してみせた。ちゅぶちゅぶぅっ……! ちゅぶちゅぶぅっ……! と大きな水音を立ててむしゃぶりつかれる。

 

「うおっ、うおわぁっ……⁉」花見は、大きな声で喘いでしまう。

 

「「も、もしかして……」」

 

 と、新たに加わった二人の男子が戦慄する。

 

「俺たち、ただのフェラ抜きじゃなくて……」「セルフイラマチオで、ぶっこ抜かれるってことかっ⁉」

 

 ぐぼっ、ごぼっ、と雪消美景の口腔内がくぐもった音を鳴らす。熱い頬肉喉肉が、まるで本物の性器のようにペニスを締めつける。舌が波打つように動き、射精を誘う──

 

「ああっ、うわあっ、委員長っ……!」

「ああっ、ダメっ、ダメダメダメっ……⁉」

 

 隣で、四方木も悲鳴を上げていた。末黒芒に、ぐっぽりと喉奥までペニスを呑み込まれている。

 

 その客観的な絵面が、最後のひと押しとなった。

 

「委員長、出っ──」

 

 その反応を、完璧に読み切っていたかのように。

 

 ずろろろろっ……! と雪消美景が柔らかにペニスを啜り上げ──

 

 ぶはぁ、と射精の直前で、解放した。

 

「ええっ……!?」

「な、なんでぇ……?」

 

 見れば隣の四方木も、射精直前でペニスから口を離されたようだった。

 

「先程申し上げました通り、花見くんと四方木くんのことはもうちょっとだけ焦らしちゃいます!」

「というわけで、ここからはいきなりフェラ抜きね~!」

 

 雪消美景と末黒芒が、一瞬だけ視線を交わし、頷き合う。

 

 そして、同時に、

 

 花見から見て右手に立っていた男子のペニスに、むしゃぶりつく。

 

 いきなり喉奥深くまで、咥え込む。

 

 ちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶうううううううっ……!

 

「いっ、委員ちょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ⁉」

 

 ドブッ、ドブッ、ドブッ、ドブブブッ……‼

 

 一挙に射精させられたのが、傍目からでもわかった。雪消美景の緩やかな手コキと間近で見せつけられたセルフイラマチオで、下準備は完璧に整っていたのだろう。

 

「す、末黒、んっ、んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ⁉」

 

 隣でも、四方木から見て右手の男子が、やはりコンドームの根元まで咥えられて絶頂していた。

 

「ああっ、うわああっ……⁉」

「ひっ、ひええっ……⁉」

 

 目の前のクラスメイトがいきなり絶頂させられ、それぞれの対面にいる男子たちは慄いていた。

 慄きつつも、雪消美景に、そして末黒芒に扱かれているペニスが、期待感でビクビクビクビクとひっきりなしに震えている。

 

(僕のもだ……!)

 

 花見のペニスも、そして隣にいる四方木のペニスも、射精寸前の感度を維持したまま、期待感で震えているようだった。

 

 ずろぉぉぉぉぉぉぉっ…………ちゅぽんっ!

 

 雪消美景が、そして末黒芒が、最後までペニスに吸いつきながら、口を離した。

 

 二人はくるりと、花見から見て左手に立つ男子の方に振り向く。にこり、と微笑む。

 

「あっ……」

「行きますね」

 

 ちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶうううううううっ……!

 

「おごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ⁉」

「んあひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ⁉」

 

 左手の男子が、雪消美景の喉奥で射精させられた。隣でも、同じことが起こっていた。

 

 ぶびゅっ、ぶびゅっ、ぶびゅっ、ぶびゅっ‼

 

 目の前で、左手の男子の腰が震えている。雪消美景は怯むことなく、射精を受け止めている。さらには先程射精させた右手の男子のペニスを、軽い手コキであやしてさえいる。

 

「い、委員長、委員長っ……!」

「末黒さん、末黒さんっ……!」

 

 気がつけば花見も四方木も、あまりの期待感で子供のように相手を求めていた。早く咥えてほしくて、止めを刺してほしくてたまらなかった。

 

 ずろぉぉぉぉぉぉぉっ…………ちゅぽんっ!

 

 丁寧に丁寧に、最後まで相手のペニスに吸いついてから、雪消美景が、末黒芒が、口を離す。

 

 こちらを向く。上目遣いで視線を合わせ、にこりと微笑まれる。

 

 雪消美景が、ペニスを咥える。末黒芒が、ペニスを咥える。

 

 四方木と一緒に、ペニスを咥え込まれる。

 

 ちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶうううううううっ……!

 

 熱い唇、熱い舌、熱い頬肉、熱い粘膜──!

 

「ああああああああっ、委員長イクゥッ────‼」

「末黒さん、出るぅううううううううっ────‼」

 

 ドビュビュビュッ、ドビュビュビュビュビュビュッ‼‼

 

 焦らされていた分、猛烈な勢いで大量の精液が迸る。腰が激しく痙攣する。隣でも、四方木の脚がガクガクと震えている。

 しかし雪消美景も末黒芒も、その反応すら織り込み済みのようだった。「んっ……」「んん~!」と軽く鼻を鳴らすだけで、余裕たっぷりに射精を受け止めてみせている。

 

(委員長も、末黒さんも、すごすぎるっ……!)

 

 本来であれば大惨事になりかねない、セルフイラマチオでの口内射精。

 しかし、これはゴムフェラだ。コンドームが、ちゃんと機能してくれている。

 ──と、頭ではわかっている。

 だが、頭ではわかっていても、相手への気遣いでやはり反射的に腰が引けてしまう──

 それを、がっちりと。

 今度は、両手で。

 手コキであやしていた左右のペニスを離し、雪消美景は花見の腰をがっちりと抱き込み、射精を続けさせた。

 

 より完璧な──セルフイラマチオ。

 

「あぎいっ⁉」

「んごおっ⁉」

 

 隣で四方木も奇声を上げていた。末黒芒に、がっしりと腰を掴まれていた。

 

 もう、逃げ場はなかった。

 

 ドビュドビュドビュドビュッ、ドビュドビュドビュドビュドビュドビュドビュドビュッ!!!!!!

 

 長い、長い、長い射精。力強い拍動が、雪消美景の口内で続く。舌の奥で、コンドームの先がぶっくりと膨らんでいく。

 雪消美景はそれを、にこやかに受け止めてくれていた。見えなくてもわかった。

 なぜなら、隣りの末黒芒がそうだったからだ。横顔に微笑みさえ浮かべ、四方木の股間に顔を埋めている。さらには彼の腰を、優しく撫でてさえいた。

 花見も、同じことをされていた。射精を、甘く促される。

 

(なら、もう、いっそ……!)

 

 花見は、勢いを意識した。遠くへ飛ぶように。委員長の喉奥へ、食道へ、胃へ、直接注ぎ込むようなイメージで。人生で一番鋭い射精になるように。意識して意識して意識して──射精する。

 

 ドビュッ、ドビュッ、ドビュビュッ……!

 

 最後まで勢いの激しいまま、射精が終わる。精液が出尽くし、甘い痺れだけがペニスに残る。そのペニスを、雪消がゆっくりと吸い上げていく。

 

 ずろろろろろろろろろろろろぉぉぉぉっ……!

 

 唇を強めに窄め、吸いつきは鋭く、尿道に残った精液を──吸い上げる。

 

 コンドーム越しなのに──吸い上げられてしまう。

 

「──ぐあっ、かああああっ⁉」

 

 敏感なペニスを根元から吸われ、花見は情けない悲鳴を上げてしまう。「んいっ、んいっ⁉」と隣の四方木も上体を屈め、涙を流して喘いでいた。

 

 ちゅぽんっ、と二人の唇が同時にペニスから離れた。ぶらん、と膨らんだコンドームの先端が垂れ下がる。

 

 おおおおおおおっ……! と、教室中が沸いた。

 

「すげぇ、どっちもすげぇ!」「三連セルフイラマチオでぶっこ抜き……ああっ、見てるだけで射精しちまったっ!」

 

 拍手喝采が、二人の女子に送られる。

 

「委員長、ありがとう。すっごくすっごく、気持ちよかったよ……!」

 

 花見仲春は、息を整えながら言った。

 

「こちらこそ、いっぱい射精してくれてありがとうございます!」

 

「す、末黒さんありがとう! 一生の思い出にするよ……!」

 

「あはは、おおげさ~。でも、ありがとね!」

 

「「「「俺たちも、ありがとう!」」」」と、二人の左右に立っていた四人の男子も、お礼を言った。

 

 そして花見たちは、二人にしっかりと口を縛った使用済みコンドームを手渡した。

 

 自分の使用済みコンドームが太ももを彩るのを見て、花見は去年と同様に、言い知れぬ興奮を覚えたのだった。

 

「はーい、次の方どうぞ!」

「W手コキとフェラチオの合わせ技で、どんどん気持ちよくさせちゃうよ~!」

 

 二人の呼びかけに、男子たちが我先にと列を作る。

 

「よっ、お疲れ」

 

 ペニスの後始末を終えた花見仲春と四方木は、ニヤニヤと笑う引鴨に迎えられた。

 

「お前らのアヘ顔、見ものだったぜ。みんな固唾を呑んで見守ってたからな」

 

「そ、そうなんだ。なんだか、遅れて恥ずかしさ、が……」

 

 四方木は、へなへなと椅子に座り込んでしまった。

 

「おい、大丈夫か?」

 

「め、めちゃくちゃ気持ちよかった……」

 

 四方木は、未だに陶然としているようだった。

 

「憧れの末黒さんにフェラしてもらえるだけじゃなくて、こんなにこってり搾り取られるだなんて……! 花見くんと引鴨くんが、勃起できなくなったって言ってたのがよくわかったよ……!」

 

「ははっ、だろ? ……って花見、どうした?」

 

 花見仲春は、椅子に座り込んで深刻な顔をしていた。その足が、細かく震えている。

 

「あ、もしかして花見くんも気持ちよすぎて、動けないとか?」と四方木。

 

「それもある。それもあるんだけど……」花見は言った。「委員長の成長も、末黒さんの成長も、想像以上で……!」

 

「どういうこと?」と四方木。

 

「そもそも、去年の委員長は、セルフイラマチオなんてしていなかった。末黒さんも、そうだよね?」

 

「そうだったの!?」と四方木。

「言われてみれば……」と引鴨。

 

「それが、今年は二人ともやっている。たぶん、この一年で身につけた新技なんだよ。その上……委員長と末黒さんは、セルフイラマチオでも、射精のタイミングを合わせてきていた」

 

「ああっ!?」と四方木。

 

「そういやお前ら、三回連続で、同じタイミングでイッてたけど……」

 

 引鴨が言った、ちょうどその時だった。

 

「「んあひぃっ!?!?」」「「ほげぇっ!?!?」」「「イクイクイクイクぅぅぅっ……‼」」

 

 雪消美景と末黒芒のW手コキと三連セルフイラマチオで、六人の男子が連続で射精させられていた。

 

「うお、またセルフイラマチオでぶっこ抜き。委員長も末黒もすげぇ……すげぇけど……」「なんか、さっきから射精のタイミング、合いすぎじゃないか……?」と周囲の男子たち。

 

「みんなも、気づき始めてる……」

「マジで偶然じゃない、のか……?」

 

「僕たちは……いや僕は、雪消委員長や末黒さんのことを、まだまだ過小評価していたのかもしれない……」

 

 違和感を抱きつつも、二人にフェラチオで抜いてもらう男子たち。

 射精を終えると、慎重にコンドームを回収し、しっかりと口を縛って相手に手渡す。

 雪消美景も末黒芒も、嬉しそうにそれを受け取る……。

 そんな時だった。

 

「あっ、ああっ……イクッ……!」

 

 一人の見抜き勢が、何かに気づいた様子で絶頂した。

 

「ど、どうした⁉」他の見抜き勢が駆け寄り、介抱する。

「い、委員長の、股間……!」

「えっ……ああっ⁉」

 

 彼が指差す先──蹲踞の姿勢をした雪消美景の、黒タイツに包まれた股間から、とろーっと筋が垂れ、教室の床に小さな水たまりを作っていた。

 

「あ、あれって……愛液っ⁉」

「そうか、委員長はノーパン黒タイツだから、愛液が溢れるとそのまま下に垂れるんだ! あっ、イグッ……⁉」

「そ、それってつまり、セルフイラマチオでそんなになるまで興奮してくれてたってこと……おっ、おほおっ⁉」

 

 真実を知った敏感な見抜き勢が、次々と絶頂していく。

 

「あはは、恥ずかしいです」雪消美景は、顔を赤くしていた。

「でも、これはいいタイミングだよ」末黒芒が、にやりと笑う。「今度は、アタシたちのオマンコに触りたい人、前に来て~?」

 

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