「うおっ、すげぇ、コンドームが胸と腰で揺れてる……!」
「委員長の腰遣いエロぉ……ああっ、末黒の動きも気持ちいいっ……!」
「ありがとうざいます!」
「今度はアタシたちが動いて、気持ちよくしちゃうからね~!」
二年B組の教室の中央に設営された、簡易ベッド。
その上で
雪消美景は、使用済みコンドームをぶら下げた黒いブラジャーと汗に濡れた白い肌を、はだけた制服の前立てから覗かせていた。スカートは脱ぎ捨て、黒ストッキングに包まれた下半身を剥き出しにしている。そのウェストと太もものガーターリングには、ぐるりと大量の使用済みコンドーム。破かれた股間の部分からはしとどに濡れた結合部を覗かせ、ぐっちゅ、ぐっちゅ、と細腰とコンドームを揺らめかせている。
末黒芒もまた、使用済みコンドームをぶら下げたヒョウ柄のブラジャーと汗に濡れた褐色の肌とを、はだけた制服の前立てから覗かせていた。彼女もスカートを脱ぎ捨て、汗で光る褐色尻を周囲の男子たちに惜しみなく見せつけている。ガーターベルトと白いサイハイソックスには、やはりぐるりと大量の使用済みコンドーム。艶めかしい腰の前後に合わせ、ぶらりぶらりと淫猥に躍っていた。
「なぁ、使用済みコンドームを装着するなんて、本当は下品なんだろうけどさ……」「ああ、二人があんまり可愛くてノリノリだから、全然気にならないよな……」
簡易ベッドを囲む男子たちが囁き合う。
さらに、
「うわぁ、マジで両手で手コキしながら、腰だけ綺麗に動かしてるっ……!」
雪消美景に義理ゴム手コキをされている男子が言った。
そう、二人は簡易ベッドの左右に別の男子を招き、騎乗位と同時に両手コキも行っていたのだ。
「エロいどころじゃなくて、身体遣いが美しいの領域だろこんなのっ……!」「さっきバックハメで委員長の腰を掴んだ時さ、体幹がしっかりしてたんだよね」「あ、わかる。末黒もだったよ」「騎乗位セックスするための筋肉とかが、実践で鍛えられてるんだよ、きっと……!」
と、周囲の男子たち。
「芒ちゃん、私たちヘンな方向で褒められてません?」
「ね~。別に特別なことはしてないんだけどな~」
雪消美景と末黒芒は微笑みを交わしながら、余裕たっぷりに両手と腰を動かし──
「あっ、委員長イクぅ‼」「末黒さんっ‼」
どぽどぽっ、どぽどぽどぽぽっ‼/じゅぴゅっ、じゅぴゅるるるるるるっ‼
挿入していた二人の男子を、あっさりと射精させてしまった。
「お射精ありがとうございます!」
「最後までいっぱい気持ちよくなってね~!」
雪消美景と末黒芒は、最後まで滑らかに腰を動かし、射精を促していた。意図的な締めつけも行っているのだろう。二人の男子は、「あぎゃあっ……!?」「おひょぉぉっ……!?」と最後まで狂おしいイキ声を上げていた。
両手のペニスを扱きながら、二人はゆっくりと腰を上げる。ずぽん、と挿入されていたペニスが解放された。だらり、と膨らんだコンドームが垂れ下がる。
周囲の男子たちが、自然と拍手をしていた。
「あ~、委員長の騎乗位よかったぁ~!」
「マジ搾り取られるって感じだったわ。末黒さん、ありがとう!」
挿入していた男子たちは身体を起こすと、コンドームを回収して口をしっかりと縛り、それぞれの相手に手渡した。雪消美景も末黒芒も、新たな使用済みコンドームを嬉しそうに身につける。
と、
「「おっ、ぐおあっ……!」」「「俺たちのことは、寸止めかぁ……」」
二人に義理ゴム手コキをされていた男子たちが言った。彼らは、どちらも射精までには至っていなかった。
「え~。でも四人とも挿入もアリな人だったよね~? ここまで来たらさ~、全部オマンコの中で射精しちゃいたくな~い?」
と、末黒芒が言った。雪消美景も頷いている。どうやら二人は、今回は敢えて彼らを含む同時イキを狙っていなかったらしい。
「「確かにそれも一理あるけど……」」「「なあ、二人ならさ、騎乗位セックスをしながらでも、さっきみたいにセルフイラマチオができるんじゃないか?」」
「あ~、それ言っちゃう? 指摘しちゃう?」と末黒芒。
「やってもいいですけど……手加減できませんよ?」雪消美景が言った。
「「うおっ、うおおっ、やって欲しい!」」「「怖いけど、チャレンジしてみたい!」」
「オッケー、じゃあやっちゃおっか!」
両手コキをされていた二人組が、そのまま挑戦することとなった。一人は簡易ベッドで仰向けになって騎乗位待ちの体勢、もう一人はその身体を跨いで仁王立ちとなる。
「この体勢、お前からは俺のケツしか見えないかもしれないけど、許してくれ!」
「い、いや、この構図、すげぇぞ……!」
仰向けになった男子は、仁王立ちになった男子の脚のあいだから相手の口元、ブラジャーに包まれた胸元、騎乗位の姿勢で開いた脚、結合部、ぶら下がったコンドーム……その全てを拝むことができていた。俗に、アーチフェラと呼ばれる構図だった。
見抜き勢の何人かも、簡易ベッドの枕元にしゃがみ込んで、その構図を堪能する。
「芒ちゃん、準備はいいですか?」
「バッチリ! じゃあ始めちゃうよ~」
膣口でペニスを咥えた雪消美景と末黒芒が、ゆっくりと腰を落とした。
ずぷぷぷぷぷぷぅ~~~~っ……!
「おほぉ! 委員長のオマンコ、串刺しセックスの時よりもっと具合がよくなってる!」
「末黒もだよ。奥まであったかぬくぬくで気持ちいい~!」
「ありがとうざいます!」
「あはは~、じゃあ目の前のオチンチンも咥えちゃうよ~!」
二人はちゅっとオチンポキスをしてから、目の前のペニスを咥え込んだ。
ちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶうううううううっ……!
「うおおっ、いきなりがっちり腰に抱き着いてのセルフイラマチオぉ……!」「があっ、チンポ咥えた瞬間にマンコが締まった。エロ過ぎるぅ……!」
雪消美景の相手たちが喘ぐ。
ぐっちゅぐっちゅぐっちゅと、二人の腰振りが始まる。
「おおおおおっ、マジでチンポ食べながら腰振ってる!」「うおっ、末黒の動き、さっきよりもエロくなってないかぁっ?」
と、末黒芒の相手たち。
「なるほど……」
それを見ていた見抜き勢の一人がいった。
「相手の腰を抱き締めるセルフイラマチオで、上体がほとんど固定されてるんだ。だから二人とも、思う存分腰を動かすことができてるんだよ!」
「いや、思う存分って、これ、やばぁ……!」「腰振り、奥過ぎるし容赦なさすぎるっ! これ、ポルチオ当たってるだろ⁉」
挿入している男子たちが言った。
「マジ? 二人ともそこまで開発済みなの?」「でも、この二人なら不思議はないか……」
初参加の男子たちが囁き合う。
「うはぁ、雪消の鼻息荒い、マジで興奮してくれてる!」「末黒も、ずっとジュポジュポ吸いついてきてくれてる、止まんねぇ!」
こちらは、セルフイラマチオをされている男子たち。
と、
「……なあ、委員長と末黒の様子、おかしくねぇか?」
周囲の男子の一人が言った。
「あ、ああ、さっきまでは二人とも余裕たっぷりな感じだったけど……」
「なんか余裕がないっつーか……なんか、めちゃくちゃ集中してるというか、没入しているような……?」
周囲の男子たちの、ざわめきを他所に。
「おおっ、委員長の口に出るっ! 喉奥出すよっ‼」「末黒もイクっ、イッちゃうぅっ……‼」
どぅくどぅくどぅくどぅくぅっ‼/ぷじゅっ、ぷじゅっ、ぷじゅっ、ぷじゅぅぅぅっ‼
セルフイラマチオをされていた男子たちが、射精した。
その瞬間──
「──□□□□□□□□□□□□‼」
「──■■■■■■■■■■■■‼」
ペニスを深々と咥えたまま、雪消美景と末黒芒も、絶頂していた。
「ぐえぁっ、委員長これぇっ⁉」「セルフイラマチオでイキながら、ポルチオでもイッて──ほげぇえええええええっ⁉」
どぐんどぐんどぐんどぐんっ‼/どぼっ、どぼぼっ、どぼどぼどぼぼっ‼
挿入していた男子たちも射精した。射精させられた。なのだが──
「いっ、いいんちょおおおおおっ⁉」「腰っ、腰止めてぇええええええっ⁉」
二人が射精中であるにもかかわらず、また自分たちも絶頂中であるにもかかわらず、雪消美景も末黒芒も、腰振りを止めていなかった。二人の下腹部が、艶めかしくうねる。くねる。ポルチオイキマンコで、徹底的に射精中のペニスを搾り上げる。
さらには──
「いっでるっ、おれだちももういっでるぅっ!」「チンポ溶けちゃうっ、金玉なくなっちゃうのぉ!」
口内で射精中のペニスにも、二人は容赦なく吸いついているようだった。上の口と下の口、ダブルのお口で容赦なく、精液と快楽を貪っていた。ぶじゅるるる、ずずずずずぅっ……といやらしい水音が立とうが、涎が口元から溢れようが、お構いなしだった。
周囲の男子たちも、今回ばかりは言葉を失っていた。
二人は、最後まで止まらなかった。射精中であっても、射精が終わっても、余韻の段階になっても、関係なかった。一滴残らず、一ミリ残らず、精液を、快楽を、貪る。貪る。
「「は、はぇぇ……」」「「きゅう……」」
ノックアウト、だった。
射精させられた男子たち、四名全員が、朦朧状態となっていた。
雪消美景と末黒芒は、ようやく口を離し、腰を上げた。ぼとぼとぼとぼとぉ……。中身をたっぷり含んだ四つのコンドームが、同時に垂れ下がる。動けない四人の男子たちに代わり、雪消美景と末黒芒が、優美ささえ感じさせる仕草でコンドームを回収し、身体にまとう。
ごくり、と男子の誰かが生唾を飲む音が、大きく聞こえた。
「次の方、どうぞ?」
「アタシたちは、まだまだセックスできちゃうよ~!」
にっこりと笑顔を浮かべ、二人は言った。
※
ふらふらと、誘蛾灯に招き寄せられるかのように。
食虫植物に魅せられるかのように。
男子たちが、列を作る。セルフイラマチオと騎乗位セックスの組み合わせで、容赦なく射精させられていく。
「「いっ、委員長ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ……‼」」
「「すっ、末黒さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ……‼」」
雪消美景と末黒芒はさらに、W手コキまで再び組み合わせていた。四人の男子を、一度に相手取る。
その上で、セルフイラマチオと連動したポルチオイキを、それに伴う搾精ムーブを、さらには狙い澄ました多人数での同時イキまで、何度も何度も繰り返してみせた。
「助けてっ、助けてぇぇぇっ……‼」「もうイキたくないっ、イキたくないっ、イックぅぅぅぅぅぅぅっ……‼」「幸せっ、幸せぇぇっ……‼」「ああっ、ごめんっ、これ潮出るっ、これ潮出るぅぅぅぅぅぅぅぅっ……‼」
「すごい、目の前でみんな、ぐちゃぐちゃになっていく……」「でも……俺はチンポに正直でいたい! 末黒、次は俺でっ!」「い、委員長、僕はまた、セルフイラマチオでお願い!」
男子たちの精液が、とことんまで搾り尽くされる。
底の抜けた絶頂の悲鳴が、教室にいつまでもいつまでもこだまする──
「くっ、やっぱりあの二人、ヤバすぎる……!」様子を見ていた
「みんな死ぬほど気持ちよさそうで……見てるだけでチンチンが、ウズウズするぅっ……!」とろんと蕩けた顔で、
「……うん、大丈夫。イケると思う」
思いついた作戦の検討を終え、
「委員長と末黒さんなら、この作戦を喜んでくれると思う。たぶん、大満足でイッてくれると思う!」
「で、具体的にはっ!?」
「早く教えてよ、花見くん!」
「わかった。でも、そんなに突飛な作戦じゃないよ──」
花見仲春は、引鴨と四方木に思いついた作戦を説明した。
「……あー、うん、なるほどな……」引鴨は冷静になったのか、呆れ顔で言った。「いや、うん、確かにあの二人ならそれで喜んでくれるとは思うが……お前、本気でそれをやるつもりなのか?」
「やる。できる」花見は言った。「雪消委員長にイカされるだけじゃなくて、イッてもらいたい、満足してもらいたい……これは、一年越しの悲願だから!」
「ぼ、僕も協力するよ、花見くん!」四方木が言った。「末黒さんに、満足してほしいから!」
「……しゃーねぇ、俺も付き合ってやるよ」と引鴨。「花見、言い出しっぺの法則だ。その奥の手は、お前がやれ。俺は協力してくれそうな奴らに声をかけておくからよ」
「末黒さん相手の奥の手は、僕が担当するから!」と四方木。
「ありがとう、二人とも」
花見仲春は言った。
「今度は僕たちで、二人に気持ちよくなってもらう番だ……!」
※
「花見くん、何か企んでる感じですか?」
「なになに~? 期待しちゃっていいのかな~?」
騎乗位とセルフイラマチオを組み合わせた、暴風のようなぶっこ抜きがひと段落し──
今度は雪消美景と末黒芒が、簡易ベッドの上で仰向けになっていた。
「うん。僕たちのことをいっぱい気持ちよくしてくれたお礼に、今度は僕たちが、二人のことを楽しませてあげたいと思ってね」
花見仲春は言った。
「そんな。せっかくのバレンタインデーなんですから、そこまで気を遣っていただかなくてもいいんですよ……?」
「まあまあ委員長。ここはお言葉に甘えちゃってみようよ~」
「うーん、芒ちゃんがそう言うなら……」
「ありがとう、末黒さん、委員長。──じゃあ見抜き勢、前へ!」
花見仲春の号令で、簡易ベッドの枕元を有志の見抜き勢が取り囲んだ。彼らのペニスは勃起し、既に義理コンドームが装着されていた。
「ここに来て、見抜きですか……?」
「ん~、どうなるんだろ~?」
「次は挿入部隊、前へ!」
「委員長、またよろしくな」
「あ、はい、よろしくお願いしますね」
「末黒さん、挿入れるね」
「ん、オッケー。……あはっ!」
義理コンドームを装着した有志の男子たちが、挿入を済ませる。
雪消美景も末黒芒も、潤滑ゼリーの継ぎ足しによって膣内の潤いを保っていた。もちろんそこには、自前の愛液もたっぷりと含まれている。二人が仰向けの姿勢になったことで、教室に甘酸っぱい発情臭が濃密に漂っていた。
それは、こってり搾られ力尽きかけていた男子たちでさえも奮起させる、まさに天然の媚薬だった──!
「よし。みんな、作戦開始だ!」
花見仲春の号令で、挿入部隊は抽送を始め、見抜き勢たちもペニスを扱き始めた。
「んっ、はあっ……花見くんの作戦は、この構図ってことですか?」と雪消美景。
「たくさんの勃起オチンチンを見上げながら、正常位で挿入……んんっ、確かにエッチだけど、これだけ~?」と末黒芒。
「いいや、ここからだよ」
「ああっ、委員長、イクよっ、見ててっ!」一人の見抜き勢が、さっそく限界を迎えた。
「あ、はーい、いいですよー」
「委員長ありがとう……ああっ、イクッ‼」
びゅぷっ、びゅぷっ、びゅぷっ‼ 雪消美景の顔の真上で、彼は射精した。雪消美景は、じ~っとその様子を見守っていた。
「ふふふっ、気持ちよかったですか?」
「委員長のお蔭で、こんなに出たよ! 改めて、義理コンドームをくれて本当にありがとう!」
彼は慎重にコンドームを外すと、口を縛って、雪消美景の身体の上でぶらりと掲げた。
「委員長、せっかくの寝転んだ体勢だからさ、身体の上にコンドームを置いちゃってもいい? ほら、さっき立ちバックでやったみたいにさ」
「え、はい。もちろんいいですけど……」
「じゃあ……ここに、置いちゃうね」
そう言って、彼は自身の使用済みコンドームを──
雪消美景の下腹部へと、置いた。
ちょうど、挿入部隊のペニスが刺激している、真上に──
「んあっ、熱っ……⁉」
「おおっ、委員長のマンコが締まった!」挿入部隊の男子が言った。「花見、作戦は成功だ!」
「よし。みんな、どんどん見抜きをしていこう!」
「おっしゃ、末黒さん、こっちもイクよ……!」「委員長、今度は僕が……!」
ぶぷぷっ、ぶぷぷぷぷっ‼/どっぴゅどっぴゅどっぴゅどっぴゅ‼
また新たに、二人に見せつけるように見抜き勢たちが射精する。彼らは丁寧に使用済みコンドームを外して口を縛ると、雪消美景と末黒芒の下腹部にそおっと置いた。
「ああっ、これぇっ……!」
「熱いですっ、重いですぅっ……!」
「やった、末黒のオマンコも締まった!」
「委員長のマンコも、もっと具合がよくなったぞ!」
「やっぱりだ……!」花見仲春は言った。「委員長も末黒さんも、本気でセルフイラマチオで興奮して、それを楽しんでいた。そして同じように、使用済みコンドームを身につけることも、本気で興奮して、本気で楽しんでいた。だから……!」
「あはは~、なるほど~!」末黒芒が笑顔で言った。「だから正常位セックスをしながら、できたてほやほやの使用済みコンドームを身体に乗せていく作戦ってわけだ~。これは確かに、アタシたちには効いちゃう……あっ、うあんっ!」
「んんっ、花見くんの作戦は、理解できました……!」雪消美景も言った。「そういうことであれば、思う存分堪能させていただきます。でもっ……!」
「──いやっ、これっ、具合よくなりすぎぃぃぃぃぃっ……!?」
「──末黒さんもっ、だっ、だめぇぇぇぇぇぇっ……!?」
びゅるびゅるびゅるびゅる~~っ‼/ぶぱっ‼ ぶぱぶぱぶぱぶぱ~~っ‼
挿入部隊の男子たちが、同時に射精していた。
「乱交セックスも佳境──私たちのオマンコも、箍が外れてきちゃう頃ですっ……! んんっ……!」
「委員長もアタシも、まだまだ成長の余地があるってことだねぇ~……あはっ!」
雪消美景と末黒芒は、甘イキしながら挿入部隊の精液を搾り取っているようだった。
「なるほど。作戦が功を奏しているからこそ、二人のオマンコがより貪欲になっているってことだね。だったらそこは──人数でカバーだ!」
「委員長、次は僕です!」「末黒、よろしくなっ!」
新たな挿入部隊の男子たちが、列を作る。
「なるほど、乱交セックスだからこその、締めの物量戦というわけですね……!」
「だったらこっちも、遠慮なく気持ちよくなっちゃうよ~!」
雪消美景も末黒芒も、妖艶に瞳を輝かせ、次なる挿入部隊のペニスを受け入れる──
「花見、つまり俺たちも、加減しなくていいんだな?」見抜き勢の一人が訊いた。
「うん。むしろこの作戦は、短期決戦なんだ」花見仲春は言った。「できたてホヤホヤの使用済みコンドームの熱さと重みを、全身で堪能してもらおうって趣向だからね。あと、あんまり長引かせちゃうと、二人の身体が冷えすぎちゃうし」
「そういうことなら──思う存分抜かせてもらうぜ、委員長!」「末黒さんも、もっとコンドームまみれにしてあげる!」
「だったら俺たちも!」「ああ、二人にはいくらお返しをしてもし足りないくらいだからな……!」
有志の見抜き勢が──他にも、花見仲春の作戦を理解した男子たちが、最後の精液を振り絞る。二人から受け取った義理コンドームを、たっぷりと満たす。口をしっかりと縛り、雪消美景と末黒芒のお腹だけにではなく、鳩尾や胸元や鎖骨や首筋、果ては頬っぺたやおでこや頭の上にまで、使用済みコンドームを張りつけていく。連続セックスで玉の汗が浮いた肌に、使用済みコンドームがピタリと吸着していく。
「ああっ、全身が、熱いですっ……!」雪消美景が、うっとりとした様子で言った。
「肌、ジリジリしてるっ! お腹の奥まで、気持ちよくなっちゃう~っ……!」末黒芒も、身をよじらせ楽しんでくれていた。
しかし、その分、
「ゴム塗れで笑顔な二人、すごく綺麗で……があっ、いくぅぅぅっ……‼」
「僕もダメっ、締まりよくなりすぎっ、限界ぃぃぃっ……‼」
びゅぐびゅぐびゅぐびゅぐびゅぐぐっ‼/ぶじゅじゅじゅじゅじゅじゅ~~~~っ‼
膣内の具合も格段によくなっているらしく、挿入部隊の男子たちは次々と撃沈していった。
「すごい……みんな二人にたっぷり搾られた後のはずなのに、こんなにも早く……!」と四方木。
「それだけ、花見の作戦が成功してるってこった。……そろそろ俺も出るぜ」と引鴨。「でも、今の二人相手だと、俺のチンポなんざ役者不足だ……奥の手は任せたからな、お前ら」
「わかってるよ」
「が、頑張る……!」
花見仲春たちが会話を交わす、その一方で。
「芒ちゃん、新境地ですねぇ……!」
「そうだね~、委員長っ……!」
雪消美景と末黒芒は、楽しそうに笑みを交わし──その精彩の度合いを増していた。
挿入部隊の男子たちは、花見仲春のアドバイスで、敢えて開発済みのポルチオではなく、腹側の性感帯──Gスポットを狙うようにしていた。熱くずっしりとした使用済みコンドームの存在感を意識してもらいながら、二人に気持ちよくなってもらう作戦だった。
こちらの作戦もまた、功を奏しており──
「ぐおおおっ、俺はここまでだぁっ‼」「無理無理無理無理っ、気持ちよすぎるぅぅぅっ……‼」
どぴゅんっ、どぴゅんっ、どぴゅんっ、どぴゅんっ‼/ぶぴぶぴぶぴぶぴぶぴぶぴぃ~~っ‼
膣内の締めつけを、より苛烈に磨き上げていた。
引鴨も、彼と同じく体力自慢だった有志の挿入部隊も、あっけなく射精させられる。
そこに、
「引鴨くん、お射精ありがとうございますっ!」
「もっともっともっと、気持ちよくしてあげちゃうよ~っ!」
雪消美景と末黒芒も、Gスポットで連続同時イキをしながら、意図的な締めつけも加えてペニスをもてなす。
「ぎゃああああああああっ!?」「げへぇぇっ……!?」
引鴨たちは、あられもなく喘がされていた。
箍が外れたことで失ったのは、あくまで加減をするための抑制。
むしろ本気を出した時の威力は、これまで以上に高まっていたのだ。
「ああっ、気持ちいいですっ……!」と雪消美景。「でも、新境地だからこそ、一抹の不安がありますね……」
「んんっ、そうだね~……」と末黒芒。「せっかくこんなにギンギンに冴え渡ってるのに……去年みたいにガチイキ寸前の不完全燃焼で終わったら、切なすぎる~!」
「……やはりいざという時は、私たちの方から相手に合わせて、一緒に──」
と、
「やっぱり、委員長と末黒さんなら、本気イキを相手に合わせることもできるんだね」
引鴨とバトンタッチする形で、花見仲春が雪消美景と対峙した。
「でも、今回は最後まで僕たちに任せてくれないかな? まだ、奥の手も残ってるんだ」
「奥の手、ですか?」
「末黒さん、最後にまたリベンジさせて!」
隣では、四方木が義理コンドームを装着していた。
挿入のできる男子は、もう彼と花見仲春しか残っていなかった。
「あはは~、まだ隠し玉があるんだ~?」末黒芒が、にやりと笑う。「いいよ~。ベットしてあげる。ハナミンもヨモギンも、がんばれ~!」
「期待しちゃっていいんですよね、花見くん……?」と雪消美景。
「任せてよ、委員長、末黒さん。──行くよ、四方木くん!」
「うん、花見くん……!」
ずぷずぷずぷずぷぅっ……!
息を合わせた、同時挿入。すっかり仕上がり切った雪消美景のオマンコは、あっさりと花見仲春のペニスを迎え入れてくれた。「ぐうっ……!?」と隣で四方木が呻く。末黒芒のオマンコも同様らしい。
「あはぁっ、花見くんのオチンチン、気持ちいいですっ!」
「まだだよ委員長。最後の仕上げだっ……!」
「ほらよ、花見!」
花見仲春は引鴨から──束ねられた、使用済みコンドームの塊を受け取る。
四方木も隣で、同じものを手にしていた。
「そ、それは……!?」雪消美景が目を瞠る。
「これまで二人の身体に乗せてきたのは、あくまで見抜き勢の使用済みコンドームだったんだ」花見仲は言った。「そしてこれは……挿入部隊の、使用済みコンドーム!」
「そういえば見抜きくんたちの勢いで気づかなかったけど、まだ乗せられてなかったね~……」末黒芒も、ごくりと喉を鳴らしていた。
「花見くんの予想通り──作戦が功を奏していたからこそ、二人のオマンコで出された精液の量と熱さは、桁違いなものになってる!」と四方木。
「これを、一度に……!」
そう言って、花見仲春は、四方木は。
タプタプでアツアツの、使用済みコンドームの束を、
雪消美景と末黒芒の下腹部に──ずしん、と置いた。
「あっ、あああああっ……!?」
「あはっ、あははははぁっ……!!」
その瞬間、二人はビクンビクンと全身を痙攣させていた。
おおおっ……! と周囲の男子たちが沸く。
「ぐああっ……委員長のオマンコ、さらにもう一段階締まりがよくなってっ……!」
「おおおっ、末黒さんもっ……でも作戦は成功だねっ、花見くんっ……!」
「ああっ、熱いっ……重たいっ……幸せぇっ……!」
「入っちゃったっ! 完璧にガチイキスイッチ入っちゃったよ、ハナミン、ヨモギンっ!」
雪消美景も末黒芒も、一気に蕩けた余裕のない顔になっていた。
「これが、花見くんの言ってた奥の手なんですね……?」
「いいや、これは今までの作戦の延長」花見仲春は言った。「奥の手は、ここからだよ……!」
「まさか、これ以上が……?」
「花見、後は任せたっ!」
引鴨が続けて差し出したのは──
できたてホヤホヤの、自身の使用済みコンドームだった。
「ああ、任された!」
「四方木も、頼んだぞ!」
「うんっ!」
四方木も隣で、直前まで末黒芒に挿入していた男子から、できたてホヤホヤの使用済みコンドームを受け取る。
「いったい、何を……?」
「これを──ここに、置かせてもらうね」
そう言って、花見仲春は、
できたてほやほや熱々の使用済みコンドームを──
雪消美景のクリトリスの上に、そっと、置いた。
「あっ、熱ぅっ……⁉」
「そして──こう!」
さらに花見仲春は親指の腹を使って、使用済みコンドーム越しに雪消美景のクリトリスを──にゅりにゅりと、優しく、そして滑らかに、刺激した。
「あっ、あああああっ……⁉」
雪消美景が両眼を見開き、
「あああああああああ~~~~っ!?」
上体をのけ反らせ、激しく喘いだ。
「にゃははははははは~~~~っ!!」
隣では末黒芒も、たまらなそうに上体をのけ反らせていた。
おおおおおっ……! と周囲の男子たちも大きくどよめいた。
「あはっ、にゃるほどねぇ……!」
末黒芒が、汗みずくの顔でニヤリと笑う。
「挿入しながらのクリ責めはベタだけど……まさかできたてホヤホヤの使用済みコンドームでしちゃうなんて! アタシも初めての経験だよ! 気持ちいい~!」
「委員長と末黒さんならこの作戦で、普通のクリ責めの何倍も気持ちよくなってくれるんじゃないかなって考えたんだ」花見仲春は言った。
「クリトリスを触るのにも、義理コンドームを使う──これが花見くんの、僕たちのこだわりポイントってわけです!」と四方木。
「にゃるほどにゃるほど。この方法で最初からクリを狙わなかったのは、先に他の部分に使用済みコンドームを置くことで、焦らしの効果が生まれるのを狙ってたってところかな~?」
末黒芒が分析する。
「でも、他人の使用済みコンドームを直接触るんだよ? 間接的とはいえ、他人の精液のにゅるにゅるでクリトリスを刺激するんだよ? さすがに抵抗感があったりしないの~?」
「そこは、友情パワーで押し切る感じだね」花見は言った。「そもそも、委員長と末黒さんが使用済みコンドーム塗れな時点で、今更な話だし」
「末黒さんたちのことを、気持ちよくするのが優先です!」と四方木。
「ああっ、参りました、花見くん……」雪消美景が、陶然とした顔で言った「信じられないかもしれませんけど、私はいま人生で一番幸せで、人生で一番満たされてて、人生で一番気持ちいいですっ……!」
「信じるよ、委員長」花見仲春は言った。「あと、これは僕だけの手柄じゃないからね。みんなで協力した結果だから!」
「アタシもめ~~っちゃ気持ちいいよ、ヨモギン!」
「ありがとう、末黒さん! じゃあ、動いていきますからねっ……!」
花見仲春と四方木は、本格的な抜き挿しを始めた。これまで通り、敢えてポルチオではなく、Gスポットを狙った抽送。こんもりと盛られた使用済みコンドームを、たっぷりと意識させる。
そこに、使用済みコンドーム越しのクリ愛撫を、組み合わせる──
じゅぐぅぅぅっ、じゅぐぅぅぅっ、じゅぐぅぅぅっ、じゅぐぅぅぅっ……!
「あっ、ああっ、んあっ、んあああああっ……!」
「ん~っ、ん~っ、ん~っ、んんん~っ……!」
作戦は、完璧に功を奏していた。雪消美景も末黒芒も、目に見えて激しく乱れる。
今や周囲の男子たちは、固唾を呑んで二人の痴態を見守っていた。
「花見くんいいっ! んはっ、んああっ……!」
「ぐうっ、委員長っ、くうっ……!」
じゅぐじゅぐじゅぐじゅぐっ、じゅぐじゅぐじゅぐじゅぐっ──雪消美景の膣内が、強く鋭く引き締まる。ビクビクビクビクと全身にまで痙攣が及んでいる。身に帯びた使用済みコンドームまで震えている。特大のオーガズムが近づいていると、肌で察せられる。
しかしその分、ペニスが受ける快感も途轍もないものになっていた。花見仲春は歯を食いしばり、肛門を引き締め、テンポを変えず淡々と腰を振り続ける。
その、隣では──
「あああああっ、オマンコがっ、末黒さんのオマンコが気持ちよすぎるぅぅぅぅぅっ……!」
四方木が、完全に余裕を失っていた。
それでも、情けない喘ぎを我慢しないことで、辛うじて身体のコントロールを保っているらしい。限界ギリギリの瀬戸際で、一定のペースの抽送をしている。
「ここまで来たら、あとは気力と根性だ……!」花見は隣の四方木に声をかけた。「頑張ろう、四方木くん! 一緒に、二人のことをイカせよう……!」
「一緒、に……?」朦朧とした顔で、四方木がこちらを見る。
一緒に二人のことをイカせよう──花見仲春は、自然とそう口にしていた。
そう、花見仲春は今、一人でセックスをしているわけではない。引鴨、四方木……他の男子たち全員の協力があってこそ、今ここでセックスをしている。目の前の使用済みコンドームたちが、その証だった。
雪消美景と末黒芒という、最高の相手もいる。
そうだ、乱交のシチュエーションで増幅するのは、何も快感ばかりではない。
互いに励まし合うことで、射精我慢の閾値すら、上方修正できる──!
「花見くん、四方木くん、一緒に頑張りましょう……!」
「がんばれっ、ハナミン、ヨモギン……!」
雪消美景も、末黒芒も、余裕がない中応援に加わってくれる。
さらに、
「「「いけーっ、花見-っ!」」」
「「「四方木もーっ、頑張ってくれーっ!」」」
見守っていた引鴨が、男子生徒たちが、口々に叫んだ。
教室中が、奇妙な一体感で満たされる。
「花見くん、委員長、末黒さんっ、みんなっ……うんっ、大丈夫! 最後まで、イケるっ……!」
応援を受け、四方木の瞳が輝く。
そして、さらに、
「芒ちゃん、私たちも一緒にっ……!」
「オッケー! 今までで一番完璧なのを、キメちゃおうっ……!」
雪消美景と末黒芒が視線を交わし、指を絡めてぎゅっと手を繋いだ。
固い固い──恋人繋ぎ。
ここでもまた──同時イキを狙っているのだ。
ゾクッと花見仲春は戦慄し──そのまま、絶頂の階梯を駆け上がる!
「花見くん、そろそろイキそうですっ……!」
「わかったよ、委員長。このままっ……!」
「ヨモギン、イクよっ! 準備はいいっ?」
「末黒さん、末黒さん、末黒さぁぁぁぁぁぁぁんっ……!」
四人の性感が、奇跡的に揃い──
「──いっ、くうううううううううっ‼」
「──んんっ、んんんんんんんん~っ‼」
雪消美景が、末黒芒が、そして、
「──ぐっ、でっ、出るうううううっ……‼」
「──あひゃあああああああああああっ……‼」
花見仲春が、四方木が──四人が同時に、絶頂した。
じゅぎゅるるじゅぎゅるるじゅぎゅるるじゅぎゅるるじゅぎゅるるじゅぎゅるるるっ!!!!!!
ドドビュビュドドビュビュドドビュビュドドビュビュドドビュビュドドビュビュドドビュビュビュッ!!!!!!
雪消美景の膣肉が、とびきりの締まりをみせる。花見仲春は腰をぴったりと押しつけ、存分にそれを味わう。ペニスは歓喜に打ち震え、ドドビュビュドドビュビュッと大量の精液を吐き出す。
(奥まで、届けっ……!)
コンドームがあろうと関係ない。膣内を、子宮を満たせと意識して、勢いよく射精を繰り出す。何度も、何度も。ドドビュビュビュッ、ドドビュビュドビュビュッ!
「ふううううっ、ふうううううううっ……!」
四方木も隣で、身も世もなく射精の快感を味わっていた。ガクガクと震える腰を、ぐりぐりと練り込んでいる。本能的な動きに、見ているこちらまでドキリとさせられる。
「んんっ、んふう~っ……!」
末黒芒にも、効いているようだった。甘い喘ぎ。目を閉じ快感に浸る、無防備な表情。
それは当然、周りにも効いていた。「ぐふぅ……」「おおっ……!」周囲の男子たちが果てる声が、次々と響く。しかし、それらはあくまで空打ちだった。全員、限界まで射精していたからだ。絶頂の吐息だけが、震えだけが、そこにはあった。
「ああ、いいっ……!」
花見仲春はうっとりと呟いた。教室全体に、絶頂感が充満している。他人の快感が自分の快感に上乗せされる幸福感。これもまた、乱交シチュの醍醐味なのだと肌で理解する。ドドビュビュッと、追加の吐精。
「……ふふふっ。花見くんも、私たちに負けず劣らず、エッチなんですねぇ」
汗まみれの雪消美景がこちらを見上げ、見透かしたように笑った。
「花見くん、私たちのために頑張ってくださって、ありがとうございました……大・大・大・大・大満足、です!」
※
「みんな撮るよ~。はい、チーズ!」
パシャリ、と末黒芒がシャッターを切った。自前の自撮り棒を使っての、記念撮影だった。
死力を尽くした正常位セックスが終わり、締めの段階に入っていた。
雪消美景と末黒芒は簡易ベッドに腰かけ、その周囲に男子たちが集合していた。全員、精も根も尽き果てていたが、二人と写真に収まるために最後の力を振り絞っていた。
雪消美景と末黒芒は、先程身体の上に置かれた使用済みコンドームを束ねて持って、笑顔でピースサインをしていた。
全員でピースサインをした写真、それから手で目線を隠した写真を撮って、二年B組のバレンタインデーは終了となった。
「みなさん、お疲れさまでした! 今日は本当に、ありがとうござました!」
「ちょ~楽しかったよ! みんなで頑張ってくれて、本当に本当にありがと~!」
「「「こちらこそありがとう委員長!」」」「「「末黒さんも、ありがとうっ!」」」
自然とまた拍手が起こり、教室は和やかな空気に包まれた。
その時だった。
「あー、終わった? 入っていい?」
「……おお、二人とも、すごい格好」
教室の扉を開け、クラスメイトの女子二人組が入ってきた。末黒芒の友人の、ビッチギャルたちだった。
「うん、そろそろ撤収だけど……」花見仲春は言った。
「あはー、ちょうどよかった。ねえ委員長、噂になってた巨根の一年生、マジですごかったよ」
「えっ、本当ですか?」
そう言って。
雪消美景が、軽やかに立ち上がった。
「……芒の耳にも、入れておきたいことが」
「なになに、何の話~?」
末黒芒もまた、軽やかに立ち上がった。
「「「げえっ⁉」」」「「「委員長も末黒も、まだ動けるのっ⁉」」」
引鴨を含む男子たちが愕然として叫ぶ。
「も、もしかして、満足できなかったとか……?」四方木が不安そうに訊いた。
「? いえ、大大大大大満足でしたよ?」
「あはは~。でもほら、デザートは別腹って言うじゃん?」
末黒芒の言葉に、雪消美景もうんうんと深く頷く。
花見仲春も含め、男子全員があっけにとられていた。
「というわけでみなさん、私たちはこれで。お先にシャワーを浴びてきますね。ハッピーバレンタイン!」
「みんなも、バレンタインデーを最後まで楽しむといいよ~。じゃ!」
二人はバスローブを羽織ると、軽やかに教室を去っていった。
「えーっと、つまり……」と四方木。
「今年も委員長と末黒さんの方が、格上だったってことで……」花見は言った。
「はっ、敵わねぇ……!」
引鴨が言って、ガクッと膝を突く。他の男子たちも、バタリバタリと崩れ落ちていく。緊張の糸が切れたのだ。爽やかな敗北感に、全員が打ちのめされていた。
「まあ、今年は二人にイッてもらうって目標は達成できたから、めでたしめでたしってことで……!」
「俺も、楽しめたからいいわ……!」
「童貞を卒業するだけじゃなくて、とんでもないバレンタインデーになったなぁ……!」
花見仲春も、引鴨も四方木も、他の男子たちも、くたびれ果ててはいたが、笑顔だった。
「みんな、来年もまた、頑張ろうね……!」
「来年は受験だろ?」
「でも、だからこそ、じゃない……?」
花見たちは、汗と愛液と潤滑ゼリーでヌルついた拳を突き合わせ、変わらぬ友情を誓い合ったのだった。
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
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次回からは第三章、「Case3:残念賞 母親の義理ゴム」が始まります。
誰からもバレンタイン・コンドームを貰えなかった息子に義理コンドームをくれる、クールビューティーなお母さんのお話です。
明日からは、バレンタインデーまで毎日更新を行う予定です。お楽しみに!