「ここがお前の部屋だ」
女子たちを追い払った織斑先生に案内されたのは、二年生の学生寮の一室。そこは広く整然としていて、二台のベッドが並んで置かれている。クローゼットは壁に収納されているようだ。広々とした空間には他に最低限の家具や学習机、備えつけのパソコンなどがあって、隅には俺が家から送った段ボールも積まれていた。
学生寮というよりは、高級ホテルといった感じ。この学校は全寮制で、今日から俺はここで暮らすことになる。ベッドが二台あるのは、俺の同級生になる例の少年用だろうか。確か、名前は織斑
「って、織斑……?」
同じ苗字。偶然というには、ちょっと珍しい苗字だと思った。
「あの、先生って」
俺は先生に声を掛けながら後ろを振り向いた。
そのとき、俺は何の警戒もしていなかった。さっきまでの出来事が常識の遥か上をぶっ飛んでいて、頭が理解を拒んでいたのかもしれない。現実逃避気味にこれからの生活のことを考えていたけれど、その思考は再び吹き飛ばされた。
「せ、先生、いったい何を……?」
「ん? なんだ?」
先生は言いながら、着ていた白いワイシャツのボタンを外している。既にジャケットとネクタイは外されていて、学習机の椅子に引っ掛けられている。俺に呼ばれた先生は何のことだかわからないといった様子で首を傾げた。
「どうして、服を……」
「私はこの後も仕事がある。服を汚すわけにもいかないだろう」
「汚すって……」
先生はボタンを外し終え、今度はスカートに手を掛ける。どんどん解かれる衣服という名の拘束。女教師然とした恰好からストリップを始め、素肌が露わになっていく。服を脱ぐのにそれほど時間が掛かるはずもなく、先生はストッキングも脱ぎ捨てた。
黒いブラジャー。黒いショーツ。それ以外は何もつけていない。程よく鍛えられて引き締まっているものの、女性らしい柔らかさも見て取れる。健全な男だったら誰もが息を飲み、同性ですら羨望の眼差しを向けるだろう、完璧なプロポーションと、溢れ出る色気。
下着姿の年上の美女と、部屋で二人きり。
似たような妄想をしてきたこともあって、ズボンの内側で肉棒が反応する。今は自慰を楽しむ時間じゃない。そう内心で言い聞かせようとするものの、一度目覚めた欲望は抑えられず、ズボンの股間を押し上げる。
その生理現象を、先生は目敏く察知する。
「お前の性欲処理をするんだ。このほうがやりやすい」
先生は微かに目を細め、笑った。唇を軽く舐め、俺へと歩み寄ってくる。
肉食動物に襲われる直前の、草食動物のような気分で、俺は後退した。
「ここで、続きを……?」
「何か問題でもあるのか? ここはお前の部屋だ。お前が誰とセックスをしていようが、おかしなことはない。ああ、それとも、騒音のことを気にしているのか? それについても大丈夫だ。部屋の防音はしっかりしているし、両隣にあるのは生徒用の部屋じゃない」
「そういう意味で言ったわけ、では」
いくら部屋が広くても、逃げるには限度がある。俺は部屋の隅に追い込まれてしまい、正面に先生が立ちはだかった。何というか隙がない。こちらがどちらに逃げようとしても直前に察知されてしまい、もはや退路がない。
背中に触れる壁の硬い感触。
けれども正面から襲ってきたのは、柔らかい感触だった。
むにゅりと、黒いブラジャーに包まれた白い乳房が俺の体に押しつけられる。これでもかと人肌を伝えながら、柔軟に形を歪めていく。
「私ではお前の性欲処理をするには力不足か? お前の股間や反応を見るに、やはり私に対して好意的な感情を抱いているようだが」
俺よりも少し下の目線で、俺を見上げてくる。壁を背にした俺に覆い被さるようにして。両手を壁に突いているから、これで俺はもう本当に逃げられなくなった。相手が女性ならば力押しで逃げられるかもしれないが、先生には通用しない気もした。
「私も、無理強いはしたくない。あくまで権利を持つのはお前だ」
先生の手が俺の手を握る。指と指を絡めるように、ぎゅっと。
「お前は、どうしたい? 溜まった性欲を、私の体で発散したいか? それならば好きにするといい。私たち女は、お前たち男に奉仕をするために存在している。女にしか扱えないISの台頭によって世の中は女尊男卑の風潮にあるが、そんなものはまやかしだ。真の強者は男。女たちは男の目に留まるために媚を売り、子を孕み、男の優秀な遺伝子を継いだ子を産み育てていくのが本来あるべき姿だ」
ここまで行き過ぎた考えではないけど、そうやって男の権利を主張して、炎上していた政治家がいた。あまりにも自分勝手な言動は男たちの目から見ても哀れで、全く賛同を得られず、女性からも総叩きにあって表舞台から姿を消したけど。
それを、女性である織斑先生が言っている。至って真面目な表情で。
これは素では決してなく、何者かによって認識を改変された結果だ。
だというのに、先生の口からここまで女性としての自分を卑下する言葉を聞いて、俺は興奮してしまった。抑えようと思っても抑えられなかった勃起がますます増長し、またしてもズボンの中が窮屈になる。
「お前は優しすぎるな。もっと、自分のここに従え」
俺に密着したまま、先生は俺の股間をまた弄っている。今回は両手の指を使って、スリスリとくすぐるように。そのたびに男根がビクッと震えてしまう。先生は指先でその反応を確かめ、ニヤリと笑った。
「チンポが疼いているな。やはり、お前は私に欲情しているらしい。となれば、私も遠慮はしないぞ? お前の性欲処理をし、あわよくばお前という優秀な男に見初められ、伴侶となり、子をなすために全力を尽くそう」
カリッ、カリッとズボンの上から男根を指で引っ掛かれる。
むにゅ、くにゅっとズボン越しに男根を揉まれる。
「ぁ、ぁぁあぁ……」
年上の美女に、それも教師にこんなことをされて、いつまでも耐えられない。
「お前が求めれば、この胸もいつでも揉み放題だ」
先生が片手でブラジャーを外し、俺の頭に乗せた。先生の良い香りで鼻腔を刺激させられながら、目の前で乳房を見せつけられる。谷間しか見えていなかった胸が、その綺麗な全貌を曝け出す。染みなどがほとんどない白く柔らかそうな双丘。頂の乳輪は薄っすらとしたピンク色で、乳首がぷくっと立っている。
「胸だけではないぞ?」
続けて、先生は下着も脱ぎ始めた。たった今まで穿いていた黒いショーツを俺に見せつけ、手に握らせてくる。先生の温もりを感じると同時に、全裸になった先生が俺に熱い抱擁を交わしてきて、耳元で囁いてくる。
「お前が私を『妻にする』と約束してくれれば、私は全てを捧げよう。お前を欲情させるこの体も、お前のことが愛しくて仕方ないと感じる私の心も。財産や人権も全てだ。そのための覚悟が私にはある。さあ、聞かせてくれ」
先生の瞳の奥で、先を見通せないほど濁った愛情がわだかまっているように見えた。見つめていると、こちらまで引きずり込まれる。目を逸らそうとしても、俺の返答を期待するように微笑みを浮かべる先生の美貌に視線が釘付けになってしまう。
「お前は私を、どうしたい?」
もう駄目だ。先生は正気じゃないのに。ごめん、なさい。俺の意思が弱くて。
「先生を、俺の妻に、します――んぷぅっ!?」
「んっ、ちゅっ、んんっ、ぢゅ、ぐちゅっ、むちゅぅっ」
先生に唇を奪われた。壁に押しつけられ、強く抱きしめられ、顔の角度を忙しなく変えて口全体で貪られる。舌が当たり前のように口内に入ってきて、何もできずにぼうっとしていた俺は舌を絡めとられる。
「んむぅっ!? んんっ、んはぁっ!? せ、先生!? ぅぷ!? んんぅっ、ちゅぅっ!」
「ぐちゅっ、ぢゅ、ぬちぃっ、くちゅっ、ぐちゅ、ぐちゅっ!」
きっと、傍から見れば女教師が男子生徒を襲っているように見えるのだろう。実際そうなのだけど、俺の心はどんどん先生に惹かれていく。この人を、俺の妻にした。認識が狂っている状況を利用して、自分の欲望に負けて、絶世の美女を。
ズボンの中で男根が暴れ狂う。ここから出せと訴えている。
でも、自分で取り出す余裕はない。
それに、俺がしなくても、どうせ勝手に取り出されてしまう。
「お前の承諾は得た。少し早いが、今日から私は――千冬だ。あぁ、なんていい響きだ」
先生は俺の苗字を名乗って、嬉しそうに身悶えている。たった今繋がっていた俺との唇の間に、唾液の糸を伸ばしながら。それが途切れて先生の胸元に落ちる前に、先生の舌が舐め取って、そのまま再び接吻される。
「ん、ふっ、ぐぢゅるっ、あぁ、教え子の、いや、愛する旦那様の唾液は美味いな。ぢゅるっ、私の、妻の唾液も味わってくれないか? ぐちゅっ、ぐちゅっ、んぁあ~、そうだ、よく味わえ。ふふ、いいぞ、その調子だ。ん、ちゅっ、ちゅぅっ」
頭がぼうっとして、余計なことを何も考えられなくなって。
「んぁ、キスが止められないな……。ちゅっ、これが夫婦の営みか。んちゅっ、あわよくば小娘共より先にお前の正妻の座に就こうと思っていたわけだが、こうも上手くいくとは。ぐちゅっ、ぬちゅぅっ、キスもいいが、そろそろ本題の性欲処理を行わなければな」
先生の手が俺のズボンのチャックを掴み、勝手に下ろしていく。そのままベルトも、ズボンも下ろされる。残った下着も何の躊躇もなく先生は引きずりおろしていき、改めて対面した男根を握ってくる。
「さあ、旦那様。性欲処理の時間だ」
下着の中で我慢汁を漏らしていたようで、既に男根は濡れていた。それを先生はすぐに握って、ぐちゅぐちゅと扱いてくる。上目遣いで俺を見つめ、俺の唇の周りについた唾液を舐め取りながら。
「おすすめは、正妻であり女教師である私、――千冬による騎乗位種絞りピストンだ。お前はただベッドで横になってくれていれば、こちらで勝手に動き、チンポから精液を吐き出させてやるぞ。精液は子宮で大切に預からせてもらうから、うっかり私たちの子供ができるかもしれないが、どうする? 私の正妻おマンコを使うか?」
刺激が強すぎて、理性がぐずぐずに溶けてしまっている。そんな状態の俺が冷静な思考などできるわけもない。
気がつくと俺はベッドに仰向けに寝かされていた。
そんな俺に跨って立った先生が、己の秘所に指を伸ばした。割れ目が左右に開き、中に隠れていたピンク色の粘膜を晒す。まずは綺麗だと思った。続いて、使い込まれた様子のない膣に対して欲望が急激に膨らむ。
確認できた小さな膣穴。あそこに、俺の男根を収められる。
「織斑先生……」
「私は――千冬だ。これからは千冬と呼べ」
「名前でなんて、そんな……」
「千冬だ」
「でも……」
「私が良いと言っているんだ。遠慮なんてするな」
「千、冬……」
俺の妻になった先生。いや、千冬。試しに呼んでみると、そういう関係になれたのだという実感が湧いてくる。本当に、千冬が俺の妻に。夢のような出来事に、やはりこれは現実ではないのではと疑ってしまうが、それに意味はない。
陰裂を指で開き、膣を披露していた千冬がゆっくり屈んでいく。
「私と一つになって、好きなだけ子種をぶち撒けてくれ」
狂った現実が覚めることはなく、常識を保った俺に襲い掛かってくる。
「性欲処理。いや、夫婦の愛情たっぷり種付け交尾を始めよう」
俺の股間にしゃがみ、顔を近づけてくる千冬。舌なめずりをし、ニヤニヤと笑いながら、男根に膣口を近づけていく。そうして亀頭と触れ合ったとき、くちゅりと音が鳴ったかと思えば、俺は今まで味わったことのない快楽に脳をぶん殴られた。
「ぅぁぁああっ……!?」
ズプププッと膣穴に男根が呑み込まれていく。なんて柔らかいのだろう。けれどもしっかりと膣肉が絡みついてきて、肌よりも高い熱が襲ってくる。ゾクゾクと背筋を震わせながら、俺は千冬に身を委ねた。
「ん、はぁっ、入っていくぞ? お前のチンポが私の中にぃっ、んぉおおっ!」
千冬の両足は大胆に開かれていて、結合部が容易に視認できる。柔軟に広がった膣口が、男根を内側に収納していく。そうして少しずつ姿を隠していき、やがて根本までグッポリと膣穴に食われてしまった。
「ん、ぁ、どうだ? 完全に一つになったぞ?」
前屈みになって、俺に被さるような体勢で千冬が俺の顔を覗き込んでくる。豊かな乳房が目の前でプルプルと震えている。普通に生きていたら絶対に手の届かなかった美女が全裸で俺に跨って、嬉しそうに俺の男根を咥えている。
これは、本当にやばい。
「お前も、こうして異性と繋がるのは初めてか?」
お前も? その言葉に引っ掛かっていると、結合部から血が垂れ出ていることに気がついた。少量のそれが俺の陰毛を濡らし、染み込んでいく。
「もしかして、初めて……?」
「そうだ、これまでろくに出会う機会などなかったからな。私の初体験は、お前だ」
こんなに綺麗な人が処女。経験済みだとばかり思っていた。それが、今まで男とこういう関係に至ったことはなく、俺が初めてを貰えた。やってしまったという後悔が強くなる一方で、俺は確かな満足感を得ていた。
先生と、千冬と、初めてを交換した。
「中で大きくなって……。待っていろ、今すぐ私が可愛がってやる」
ムクムクとさらに大きさを増した男根を気持ちよくさせようと、千冬が腰を振り始めた。
「これが、セックスか……。熱くて硬いチンポが、中で擦れてっ……。あぁ、心地いいぞ。最初はゆっくりと取り出して、んぁ、また呑み込んでいって。お前のチンポを隅々まで私のおマンコで癒しつくしてやるからな」
膣口から解放されていく男根。竿が露わになるところまで千冬が尻を持ち上げ、また咥えていく。その繰り返しが始まった。言葉にすれば単純な往復運動だけど、一往復するたびに与えられる快楽は尋常じゃない。
「ぁっ、ぁあっ、ぁっ……」
俺は情けなく声を上げることしかできなかった。今まで経験したことのないくらいふかふかのベッドに背中を包まれ、上から美女に圧し掛かられる。きっと、世の中の健全な男ならば誰でも一回は妄想したことがあるだろう、女性優位の騎乗位ピストン。
「ぁ、んっ、気持ち良さそうな顔をしているな、ぁぁあっ、ぉっ、お前のその顔を見るために、私は女として生まれてきたのかもしれない。いや、絶対にそうだ。私はお前の妻になるために、この世界に生まれてきた」
千冬はさらにずいっと胸を突き出してきた。
「さっきから胸にも目が行っているな。揉みたいのか? それなら遠慮はするな」
千冬の腰振りに合わせて弾んでいた乳房。俺は許可を得るなり、そこへ手を伸ばしてしまった。もはや躊躇うことに意味なんてないと思った。千冬の許可を得たから、欲望に従って自分のやりたいことをしてもいい。
「これが女性の……。すごい……」
両手を大きく広げ、千冬の乳房に掴みかかった。手に余るほどの大きさ。しっとりと吸いつくようで、内側から体温がじわじわと浸透してくる。生で触るとこんなに柔らかいのかと感動し、俺は夢中になって手を動かした。
「んっ、はっ、ぁっ、ぁっ、お前が揉みたいときには、いつでも揉むといい。今日からこの胸はお前専用だ。あぁ、もちろん、揉む以外にも使っていいぞ? 舐め回してもいいし、チンポを挟んでパイズリだってしてやる。なにせ、お前は私の夫だからな。やりたいことを、いつでもどこでも、何でもしていいんだ」
何でもしていい。妄想の中でしか経験できなかったプレイを、全部?
段々と動きが滑らかになってきた千冬によって、膣肉で男根を扱かれるたびに、俺の残りわずかな理性が削られていく。もう既に自分では制御できないほどに欲望の台頭を許してしまい、さらなる興奮が与えられる。
千冬とやりたいことが、いっぱいある。
「はははっ……」
それが全部実現できると聞いて、俺は思わず笑いをこぼした。
今の俺にはもう、千冬の認識が滅茶苦茶にされていることなどどうでも良かった。この人は、俺のもの。俺の妻。向こうからも求められていて、俺はただ受け入れただけだ。俺に落ち度なんてない。
「笑っている顔も、素敵だぞ? 私の旦那様は、本当に最高だ。ぁあぁ、さらに硬くっ。もう限界が近いのか? いいぞ、たっぷり出せ。私のおマンコはお前のチンポを咥え、精液を搾り取るためにあるのだからな。ほら、いつでもいいぞ? 出せ、出せ、出せっ」
「ぅぅうっ……!?」
腰遣いが速まって、欲望が急激に高められる。その変化に耐えられるほどの経験が俺にはなくて、俺は射精を始めてしまった。
「ん、ぉぉおっ、子宮に、精液が流しこまれて、ぁぁああっ……!」
千冬の一番奥で、俺は果てた。散々欲望を煽られた反動で、陰嚢から大量の精子が汲み上げられる。自分でも驚くほどの勢いで噴き出して、精液となって千冬の子宮に放たれているようだった。
初めてのセックスで、初中出し。
「もっとっ、もっとだ、お前の子種を、私の中にっ……」
千冬が上体を前に倒し、俺に折り重なってくる。その重みを受け止めた俺は、両手を回して千冬に抱き着く。そうすると柔らかさがこれでもかと全身で感じられて、興奮が高まって射精が捗る。
どくっ、どくっ、どくっ。脈打つ男根から飛び出る精液。その殆どを子宮に提供してしまった。もしかしたら、本当に孕んでしまうのかもしれないのに。その可能性があるとわかっていながら、だからこそ射精が止まらなかった。
「ゆっくりでいい。焦らず、ただし少しでも多くの子種を吐き出せ」
千冬が耳元で囁いてくれる。穏やかな低音に心を癒されながら、俺は千冬に抱き着いた。
自分でも信じられない量の精液が出た。今まで経験したことのない開放的な射精。
こんなに気持ちのいいことが、この世界にあったなんて。踏み込んでしまった大人の世界は、想像するよりも過激で、俺の心を充足させる。もうセックスをすることしか考えられず、俺は千冬を求めた。
「もっとしたいか?」
その問いに俺が首を縦に振ると、千冬のほうから俺に強くしがみついてきた。
「私もだ。大好きなお前ともっと愛し合いたい。お前の傍にいたい。ずっと、いつまでも。そうなるためにも、夫婦らしくベッドで愛情を深め合おう。ついでだ。お前のことも教えてくれ。何が好きで、何が嫌いで。普段はどういう生活を送っているのか。私の夫となるお前のことを、いろいろと教えてくれ」
「わかり、ました……」
「おい、お前は妻に敬語を使うのか? それでは距離を感じるな。今からため口で話せ」
「……わかった」
ベッドの上。俺は千冬と繋がったまま、いろいろなことを話した。物心つく頃から、今に至るまでの話。特に何の刺激もない平凡すぎる十六年。それを、俺よりも九歳年上だと教えてくれた千冬が楽しそうに聞いてくれる。
「ん、ちゅっ、お前はそうして立派に育ったんだな」
肯定的な発言と共に、千冬は暇さえあれば俺の唇にキスをしてきた。
「昔から自慰の回数が多かったようだな。だが、これからは自慰をする暇など与えないぞ? 妻の私と、学園中の女がお前の相手をするからな。毎日、チンポが乾くことはないかもしれないが、頑張ってくれ」
射精をしたばかりなのに全然萎えない男根を、千冬が膣内で包んだまま軽く尻だけを上げ下げしている。精液で粘つく膣中はさっきまでとはまた違った感触で、俺はそれを存分に楽しんだ。
会話を続け、俺たちはお互いのことを知った。
「弟の一夏が近々結婚予定でな。ああ、相手は
突っ込みどころのある話だったが、直後に行われた千冬のディープキスで思考を遮られた。油断をすると、千冬はすぐにキスをしてくる。それも、舌と舌を絡ませ合う濃密な大人のキス。それが終わると満足そうに笑って、また囁いてくれる。
「私たちも学園で式を挙げるか? ああ、急かしているわけではない。だが、いずれな。お前とはなるべく早く正式な夫婦になっておきたい。誰かに先を越されても嫌だからな。小娘共に負ける気はないが、念のためだ。そう、念のため、用意しておいた婚姻届に後で名前等を書いておいてくれ。いつでも提出できる状態にしておきたい」
常識を保っている俺が止めない限り、話はどんどん進んでいく。このままでは、本当に千冬と結婚し、子供もできてしまう。……そうなってしまう未来はきっと、とても幸せなのだろうと感じて、俺は何も言えなかった。
俺は、最低だ。
「ちゅ、れろぉ、ん、ぁ~」
千冬の舌が俺の頬を舐める。俺は千冬の体の重みを感じながら、笑いを抑えられなかった。
その後も、俺たちはベッドの上で交わり続けた。
「仕事は後回しだ。二人で思う存分楽しむぞ」
騎乗位の次は正常位で。その次はバックで。経験はないものの、大人として俺を誘導してくれる千冬。それに応えて俺は腰を動かして、欲望の限りを尽くした。その頃には、俺はすっかり千冬の虜になっていた。
後で連絡先を交換する約束をした。
そのうちデートをする約束をした。
婚姻届にサインをする約束をした。
子どもをたくさん作る約束をした。
「お前のことを、幸せにしてやる」
「ぁぁぁ……」
耳元で囁かれながら、俺は種付けプレスで果てた。千冬の両足が腰に巻きついていて、両手でしっかりと抱きしめられる。逃れられない。逃れたくない。耳元で「旦那様の子種で、私の卵子をしっかり射止めてくれ」と言われて、俺はまた大量の精液を解き放った。