ハイスクールH&S with [Nioh2][Wild Heats] and more 作:「秀吉」
「うわ、えっろ。紅華、それであの秀龍って人に抱かれるの?」
「そやね。これ実は、まだお客さんの前でも見せた事がないんよ」
「あー、確かに。紅華って黒とか金が多いかな」
「他の色も持ってるんやけど、客ウケ良いんは金というか光沢のあるヤツやね」
「肌、白いもんねー」
「時々お客さんから下着渡されるんやけど、TバックとかTフロント、Oバック系とか色々あるんよ」
「うっわ、これえっちだ。こっちなんてショーツに穴空いてるじゃん」
「他にも紐みたいなんもあるでぇ」
「もうほぼ下着じゃないねこれ。全部紐だよこれ」
──麻鷺荘にて『娼婦』二年女子同士の会話──
お待たせしました。
俺はまず、紅華嬢を立たせることにした。
なるべく優しく肩に触れ、抱き起す。紅華嬢は俺の動きに逆らわずに従ってくれた。
顔を上げた紅華嬢の頬に触れる。
「元より約束です。貴女を抱く事に変わりはないです」
穏やかに、そう言う。
「お互い、あの男に人生を滅茶苦茶にされた者同士ですからね。共通する過去があるってのは、こういう場所では滅多にない事じゃないですか?」
誠一から説明を受けたが、どうやらこの学園に来るような普通科の生徒は大半がワケアリなんだそうだ。
俺や叶馬も定義的にはそれに当て嵌まる。
そもそも俺なんか親類縁者の無い天涯孤独の身だ。叶馬だって家庭環境に何らかの問題を抱えている。多分静香や麻依もだ。誠一は、名家の血筋特有のドロドロした
多分だけど、生徒をテキトーに捕まえて過去を探ったら色々と問題が見つかるだろう。中には殺人を犯したヤツとかもいるかもしれん。……仮にいたとしても絶対口を割らないと思うが。
まあだとしても、「奈落獄」で人もあやかしも斬りまくった俺以上に殺したヤツはいないだろうけど。
「それでも、うちは加害者の関係者です。同じ滅茶苦茶にされた間柄でも、秀龍さんに詫びなきゃいけません」
「いいえ。婚約者だったとは言え、貴女は当時中学生だ。そんな人に賠償を求める程、俺も馬鹿じゃありませんよ」
肩と膝裏に手を回して横抱き──つまりはお姫様抱っこをしてやる。
平均的な男子より身長が高い紅華嬢は、やはり同年代の女子より重かったがそれでも余裕で抱き上げられた。大槌や野太刀、変形棍(巨劔)なんかに比べれば軽い軽い。
抱き上げられた紅華嬢は、頬を染めた。羞恥か歓喜か、その目が潤んでる理由は分からんが、泣いてるワケじゃなさそうだ。
「あ、あの……」
何か言う前に、ベッドに優しく下ろす。
ちと挙動不審だな。
やっぱこの学園の大多数は性欲に振り回されてる人間が多いみたいだ。男も女も。多分、発情しやすいダンジョン探索と十代特有の流され易さ、それと外部から切り離された
仮定としてダンジョン探索をしていけば生理痛が軽くなるのかもしれんが、それでもその手の体調不良を抱える女子を見ていないのは確かだ。
あの『羅城門』に何かあるのか。
そういった要因が重なっているせいか、ここでは男は女を雑に扱うのが普通らしい。
ただ、俺がそのやり方に従うかどうかは別だけどな。
「……まあ、なんだ」
取り敢えず、もう一度口説こう。
どうにも色気のあるムードじゃないってのに、マイサンはかなり元気だった。ちょっとでも気を抜けば俺の股間はビルドアップしてしまうだろうが、まずはそこからだ。
「今の貴女は、一晩限定とは言えど俺の恋人です」
ベッドの上で起き上がろうとした彼女を優しく抱き締める。
「少なくとも、契約としては。だったら、浮世の事は忘れて今は楽しみましょう。身体の気持ちよさも大事ですけど、心が楽しめなければ意味がないでしょう」
それが俺の持論だ。
セックスにおいて、男は大抵のシチュエーションで気持ち良くなれる。基本的にチ〇コが気持ちよくなればそれでいいからな。
しかし女は違う。
気持ちがノらなければ、どうしても身体の快楽に違和感を持つらしい。*1
前世でお相手したお嬢さんがそう言っていた。だからどんなお客さんでも、あのお嬢さんは目一杯に愉しむのだとか。
流石高級店の人気ナンバーワン嬢、と思ったもんだ。……もう顔も声も覚えてないが、乳がデカかったのだけは覚えてる。
前世で培ったテクニックは、長いダンジョン探索と殺し合いのせいで忘れているが、それでもやれる事はあるしな。
だから、まずは軽いスキンシップから。
ただ……キスとかって、いつぐらいからすればいいんだ? *2
「……────ふぅ。ふふ」
息を吐き、紅華嬢が笑う。
「なんや、気負っとったんやなぁうち」
俺の背に手が回される。
「でしたら、うちはこれから「
形の良い巨乳が、俺の胸に当たる。乳首がふにゅりと俺の胸板で形を変えるのを感じた。
暴走しないように別のことに思考を回す。
弁護士さんの話だと、葛城って家はかなりの老舗らしいな。
紅華嬢が本家で、あの野郎が分家。
葛城の分家はかなりの殿様商売で、本家とは離れて別の土地を牛耳っていたんだそうだ。それでも最近は本家とも交流を図り、本家当主の妹を娶ったそうだ。それで生まれたのがあのドラ息子だったとか。本家からの嫁は、かなり早く亡くなってたせいでかなり甘やかされたらしい。
弁護士のセンセイは、本家の方は良くも悪くも普通の老舗企業だったらしく、分家のやってることは知らなかったって言ってたな。
ただそれでも本家は事業の縮小を余儀なくされたらしい。
そのせいなのか、それとも別の理由からか、元身内相手とは思えないような苛烈な報復が分家に対して行われたんだそうだ。裏社会も真っ青な制裁が加えられたらしい。
まあ、それも当然か。
真っ当な名家なら、娘をこんな学園に好き好んで送り出しはしないよなぁ。家族仲が良いなら猶更。
……おっと。
俺も紅華嬢とは別のことに気を取られていたな。
仕切り直し仕切り直し。
□
紅華は内心、驚いていた。
秀龍が、この状況になっても性欲に吞まれていないのだ。
自分のような自他共に認める美女が、性欲を煽るようにネグリジェを脱いで裸になり、土下座した。
ここまですれば大抵の男は、どちらの立場が強いのかを理解してその本性を露わにする。
どんなに取り繕っても男という生き物は、美しい女を好き勝手する誘惑には抗えない。
そのハズなのに──
(……やっぱ、こないあっさりと帰ってくるレベルのお人やと、危機管理能力も相当やな)
戸惑った様子の裏で、紅華はそう冷静に観察する。
彼女は、
性欲が抑えられなくなった秀龍に強引に抱かれる。
それが彼女の考えていたプランだった。
ドロップアイテム云々はある意味で篩でもあったのだ。彼女の考える最低限の力量を兼ね備えているなら、パートナーとして迎えたい、と。
パートナーとなった後は、実体験や男たちから寝物語に仕入れた情報を元に、秀龍を
まず、彼女は二年生になってからずっと、パートナーを求めていた。
倶楽部に所属せず、一人で生きる『
新入生という新しい
当たり前ではあるが、慣れた女よりも若い女の味見をしたい、と考える男子は多い。
少なくない『銭』を払わなければセックス出来ない紅華と、ちょっと拉致してペニスを突っ込めば簡単にヤらせてくれるようになる下級生。
どちらに人気が集中するかなど火を見るよりも明らかだった。
勿論、普通のそういった生業の女子ならば、あの手この手でサービスしたり下級生に手を出すのが普通だ。それが彼女らの生き方なのだから。
だが、紅華は「戦う『娼婦』」だ。
セックスも勿論好きだが、自力でダンジョン探索もする女子だった。
要するに彼女は、『
トラウマのせいで調子を崩した凛子を気遣ったのは本当だ。
嘗て凌辱された婚約者が死んだ事で自由になれて嬉しかった事も本当だ。
家庭を壊された秀龍や彼の死んでしまったご両親に詫びたいと思っている事も本当だ。
そして──性癖である自分よりも背の高い男に抱かれる事にわくわくしている事も、本当だった。
ここ最近の紅華の心情を表すとこうなる。
凛子もまだトラウマ抱えてるんやなぁ。まあ、うちと違って男に隷属してしまうからしゃーないわな。よし、ここはうちが一肌脱いだる。
蜜柑さんと乙葉にくっついてきたけど、この子たち強くなりそうや。雰囲気で分かるわ。どっちも戦い方を知ってる体つきや。
同い年の人はおらへんのやな。
あ、来た。あの人か。
……うっわあ、すっごい筋肉やぁ。それに背も高いやん。こりゃうち的には高ポイントやなぁ。
髪の毛は白髪交じりで目にはカラコンか。随分個性的なお顔されとるな。
……秀龍?
あ、この人、うちの大間抜けに人生に滅茶苦茶にされたご夫婦の息子さんや。
まあ、しゃーない。元々うちもパートナー捜しとったし、この人育てて恩返しといこか。こんな学園で『
ちょっと人参ぶら下げてみて、どれくらいやれるか見さしてもらおか。
……こりゃ想定外やな。
死に戻りせずに戻ってくるのは想定内やったけど、まさか十本も武器を持ち込むなんて。
山分けしたって話は本当みたいやし、トータル五十本も武器を手に入れるなんて、ありえへん。
こりゃあ下手に相手を誘導しようとせぇへんで、直球勝負した方がまだいいんちゃうか?
……やっばぁ。
待って、マジか、ホンマかこれ。
うちより強いやんこの人。
腕に抱きついただけで分かるわこんなの。
フィジカルもそうやけど、なんか武術も囓ってるやんか。かなり濃い鍛練を積んでるなぁ。
ええい、こうなったら直球勝負や。
搦め手なんて使ったら多分見破られるし、態々不信感持たれる方がアホやしな。
……あっちゃあ。
うちのあほー。
いらんことまで言うてもうた。
幾ら感情に呑まれてしまったっちゅーても、思ってる事ぜーんぶ言ってしもうたなんて。
……うち、やっぱあの
……あれ? あれあれあれ?
なんで抱き上げられとるん?
全裸で土下座やで? ここまで弱い立場だと見せつければ、前のパートナーやったら嗤ってうちの後頭部踏みつける筈やのに。
なんでお姫様抱っこされとるん? なんで優しくベッドに下ろされるん?
なんでや、なんでこんな──あ、成程ぉ。
緊張しとるんやな。あーあーあーね、まあそうやねぇ。少し前までは童貞だったんや。しかも自分が性欲に呑まれてないなら、女のコにそこまで無体は出来へんか。
しゃーない、うちがリードしてあげるかぁ。
……うん、この身体を味わえるのはやっぱ役得やなぁ。
こうなる。
基本的に紅華は善性の人間だ。
友人に、親に、恩人に対して受けた恩は、可能な限り返す事を信条としている。
端的に言い表せば、姉御肌の女であると言えた。
故に、受けた恩は返すし、受けた恨みは必ず返す。
死んでしまった許嫁は、そういった意味では一生赦される事はないだろう。彼は、ある意味自分の立身出世の礎である紅華に対して殊更執着した。だからこそ、徹底して犯したのである。
去年パートナーとなった上級生男子も同様だ。部員や客の男子に紅華を抱かせても、必ず最後は自分のペニスを挿入れていた。彼は、自分だけのオナペットとして紅華を育てようとしていたのである。
まあ、結局はどちらも死んだワケだが。
それからは付かず離れずの距離で男とは距離を取って、性欲の解消のみに注力してきた。
だからこそ、秀龍の対応にときめきめいてしまった。
自分を抱き上げてベッドまで運んだのにも関わらず、そこからどうしようと悩む姿に、紅華はたまらず自分からキスをしてしまった。
頬にではなく、唇にだ。
「……」
押し黙る秀龍。それがなんだかおかしかった。
「……ふふ。うちが脱がせてあげますぅ」
浴衣という、すぐに脱がせられる服に手をかける。
帯を解き、彼の胸板や腹筋が露わになった。どうやら肌着などは着ていないようで素肌がそこにはあった。
トランクス一枚になった秀龍だが、その状況になって漸く──股間のペニスが勃起した。
ぐんぐんとトランクスを突き上げるその長さは、紅華が想定しているものよりも気持ち大きかった。
この学園では、ダンジョン探索したものであればペニスを挿入するという行為のみに特化したセックスをする人間が一般的だ。女子の大多数は先天的にどうであれ、ほぼ全員が後天的にいきなり挿入れられても充分に快楽を得られるようになっていく。前戯に時間をかけるよりも媚薬等でお手軽に濡らす方がいいと考える生徒も多かった。
だが、男が前戯をしない代わりに、女子は男共から徹底したセックステクニックを仕込まれる。口淫、手淫、胸が大きければパイズリなども。外の世界の風俗嬢と同じように、男を気持ちよくさせる技術を学んでいく。
そんな環境で培われたセックス特化の『
様々な箇所の肌に触れる手が、徐々に秀龍の股間へと伸びていく。
期待と性欲を煽る。
秀龍の腕を引いて、ベッドに仰向けになって貰う。
天を突くようなペニスを見て、もう挿入れても問題ない堅さをしていると分かった。
だがあえて、紅華はそのペニスを手でしごいた。
しゅっしゅ、と細く柔らかい手で焦らすように、もっと大きくするように。
思わず秀龍が声を漏らす。
それに気を良くした紅華は、たまらず口と舌も使いだした。
大多数の女子はフェラチオとも呼ばれる口淫の技術を外の風俗嬢やAV女優よりも徹底して仕込まれた。複数人でのセックスが多いので、自然と膣と尻と口に肉棒が同時に挿入れられるからだ。場合によってはそこに両手で別々のペニスをしごき、胸や髪や足すら使われる。ただ肌に擦り付けられる事もあった。
大きく血管すら浮き出てくるペニス。
それを口に咥えてしごいていく。
「ん、……う、ん」
吐息が艶かしく吐き出される。唇や口腔内、舌、頬の内側すら使って肉棒を刺激していく。
「……その、口から離してくれると」
「……ぷはっ。
秀龍が頷くと、にっこり笑ってまた口淫を再開する。
唾液を多くまぶして、音すら下品に立てながら、快感を与えていく。
堪らず秀龍は彼女の頭を両手で優しく掴んだ。しかし抑えつけることも、引き剥がすことも出来なかった。
M気質を爆発させた紅華は、その行為に逆にテンションが爆上がりしてしまう。だから、喉奥すら使い始めた。
そして、口腔内が爆発した。明らかにおかしな量の精液が、紅華の口腔を蹂躙する。
「もごぉ!? むぐ……ごく」
そして、その精液をあっさり飲んでしまう。AV男優など比べられない程多い精液が出た筈なのに、紅華は全て飲んで見せた。
明らかに手慣れた様子だ。
鼻に逆流させず、全て喉奥へ流し込んだらしい。全て胃の中へと流し込んだ。むせる事もなく、だ。
しかしその精液の濃さと量の多さから、紅華は理解した。
秀龍がどれ程に我慢していたのか、を。
ともすれば紅華を陵辱するレベルで貪ってもおかしくない程に、彼の性欲は高まっている。
もし普通の少年であるなら、壊れていただろう。
それなのに、普通のセックスをしようとしているのだ。
……もうええな。
我慢させるのも忍びない。そう内心で判断した紅華は、無言で秀龍の腰に股がり、ペニスを己のヴァギナへと宛がう。期待しているのはお互い様だ。
さあ、存分に愉しむとしよう。
もうこれだけで十分に自分は濡れているから問題ない。
「……うちの
太く長く堅い肉棒が膣内を押し広げていくのが分かる。
調子に乗って騎乗位で奥まで受け入れたのがマズかった。
去年、自分を貪っていた
つまり、それ程に紅華と秀龍の力量差があるという事になる。
真っ白になった思考。チカチカと火花が脳裏に弾けるのを自覚しながら、冷静な自分がこのままではマズい事を理解してしまう。
隷属、という現象がある。
ダンジョン探索をした同じ男の精を膣や子宮で受け続けていくと、その男子に依存するようになる事象をそう言うのだ。これは入学する際に
故に女子は、隷属する事から逃れる為に複数の男とセックスする事を推奨されていた。
勿論、最初大多数の女子生徒はそんな事があると聞いても軽く考えていた。真剣に考えていたのは、内情を知る生徒か、この学園の本質を理解した生徒に限られた。
紅華は気を付けようとしていたが、力を付けるよりも早く上級生の毒牙に掛かってしまったのである。
故に、自分よりも上位の男に隷属する衝撃やその感覚のもたらす依存性の強い多幸感には覚えがあった。と言うよりも似た感覚というだけで衝撃の度合いでいったら圧倒的だった。
ペニスが自分の膣内を拡張していく。膣を抉られ、子宮口を突かれた瞬間──彼女は、自分が八割、つまりほぼほぼ一回の挿入で強く『堕ちた』ことを理解させられた。
(あっかん……なんやコレ!? もう、殆ど『堕ち』とるやないか……っ)
肉体と魂、その両方から一気に秀龍の『精』が自分を侵食していく。
大魔王相手にひのきの棒で立ち向かう勇者の方がまだ立ち向かえているだろう。
そのレベルで紅華は、秀龍に隷属しそうになっている。あまりに唐突な隷属だったので、意識がまだ馴染んでいないから客観的に彼女は自分を認識する事が出来た。
たった一回の挿入、それだけで紅華は『
しかし、こうも言えた。
あと二割。
あと二割持ちこたえている、と。
(が、がまんや……がまんするんや紅華)
快楽に震える身体。崩れそうになる上半身を、咄嗟に伸ばした両腕で支える。秀龍の身体に手を当てて、ゆっくりと思考を回す。
(……あり得へん。だってこの人、まだノービスやろ? 仮にカンストしとってもうちは腐っても二段階職。そう易々と堕ちるなんて……)
「──嬢」
(とにかく、今は、この快楽に抗うんや……)
「紅華嬢。その、だな──」
(……もう、こんなに気持ちええんや。腰を全力で振ったらどんだけ気持ちええか……でも、そんなことして射精されてもうたら、ぜったいに『堕ち』てまう)
「紅華嬢」
「あうぅん!?」
同年代よりも育った胸の乳首を優しくつねられる。唐突な刺激が刺すような快楽を紅華に与えた。
「──はぁ、ふぅ。なんですぅ?」
「……その、もう少しスピードを落として貰えると。このままだと射精してしまうので」
────腰?
そう言われて、自分が機械的に腰を振っている事に漸く気付いた。口からは絶え間なく喘ぎ声が出ていて、腰がぶつかる度にぱちゅんぱちゅんと水音が結合部から鳴っている。まるで漏らしているかのような濡れ具合だ。
既に紅華の肢体は秀龍を「御主人様」であると認識しており、その精液を吐き出して貰おうと媚びている事実に──彼女はやっと理解が追い付いた。
「────ああっ!?」
紅華の意識が自分の現状を理解した瞬間──彼女は激しい快楽の波に襲われた。
どうやら余りに強すぎる快楽の衝撃で、意識と肉体に齟齬が起きていたらしい。身体と心を作り替えてしまう隷属が、かなり強固に起きている。恐らく、もうこれ以上強い隷属はないだろうと確信出来た。
そこでやっと紅華は悟った。
もう無理だ、と。
紅華は笑うしかなかった。
だからもう、今までの自分をあっさりと
本当は分かっていた。
この同い年の下級生は、尋常ならざる存在である、と一目見た瞬間から。
だからこそ、便宜を図るという名目で積極的に近付いた。
まるで、
彼の違和感に気付き、こうして肌を重ねたのは自分の考えだからだ。
紅華は理解していた。来年か再来年には『
それとも罠クラスと評判のSSRクラスになっているかもしれない。聞けばこのSSRクラス、人間性の喪失を代償としたレアクラスだとか。成り果ててしまえば──きっと死ぬより酷い生き地獄を味わうだろう。
だからこそ、これは蜘蛛の糸だ。
随分と分厚くナイロンザイルどころか鉄を編み込んだワイヤーロープのような強度を誇っているが、救いの糸には違いない。だがそれ即ち、全く別の苦難によって磨かれたということ。
彼に侍れば、紅華も直面する別の地獄に違いない。
だから紅華は、それを受け入れた。
積極的に秀龍の唇にむしゃぶりつき、ディープキスを繰り返す。
腰を高速で動かし、膣すらもおペニス様を気持ち良くさせようとぐにぐにと蠢かせている。
全身全霊で媚びている。
もう止めようとする理性は無かった。
だからこそ、秀龍の「射精る」という言葉を耳にして歓喜の声を上げたのだ。
「ええよっ。射精して! うちの膣内に! 全部忘れさせるくらい、すっごくて、熱いのを……! あ、ああ」
爆発。
そう思う程の、膨大な精液。
それが膣と子宮に直撃した。
「──────!!」
最早、声すら出なかった。
葛城紅華
──エラー発生──
──エラー発生──
──エラー発生──
──エラー発生──
──エラー発生──
──エラー発生──
性行による精液を通じて未知の概念法則とエネルギーが対象の器に流入しました。
魂魄が浸蝕されています。
スキルが浸蝕されています。
クラスが浸蝕されています。
欠落した魂が浸蝕されています。
システムが浸蝕されています。
この浸蝕は不可逆です。
危険性あり。
危険性あり。
危険性
危険危険危険危険危険
システムの崩壊の危険性──────
無し。
上位権限保有管理者からの通達。
世界樹システムに異常を検知。危険度極大。
システムエラー発見。
修正開始。
失敗。
パッチデータを確認。
危険性を再度精査。
問題……無し。
『羅城門』等のダンジョンシステムへの特別アップデート開始。
葛城紅華のユーザー権限が譲渡されます。
制限が一部解除され、また新たなシステムが対象者にダウンロードされます。
アムリタ及び天つ糸による魂魄再生プロトコル始動。
葛城紅華は
『戦国奈落獄』と『東の国』にてアムリタと天つ糸を吸収しなければこれ以上の強化は出来ません。
世界樹システムだけでは強化出来ません。
挑戦権は性行を通じて他者へ複製可能です。
霊石か天つ糸を取り込む事でも挑戦権は得られます。
ユーザー斎藤秀龍への通達
葛城紅華に「挑戦権」が与えられます。期限は本人の精神が磨耗し磨り減り腐り堕ちる迄です。期限を過ぎた場合、ペナルティとして対象は『薪』となります。
対象への指導と訓練を開始して下さい。
対象を「戦国奈落獄」「東の国」へ招致して下さい。
戦闘と狩猟が許可されました。
「…………マジか」