※この作品はR-18です。

ハイスクールH&S with [Nioh2][Wild Heats] and more   作:「秀吉」

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「……あった。これだな、卒業した生徒の日記」
「……魂魄結晶、か」
「……でも、これしかねぇ。これしかねぇんだ」
「…………ちくしょう、なんで震えが止まらねぇんだ」
「アイツの為だったら、なんでもするって決めただろうが……っ」
「……ちくしょう。畜生ォ……」
──入学前、とある男子生徒の独白──


04 喪くしたモノがひょっこり見つかった時の虚脱感は筆舌に尽くしがたい

「さて……どっから話すべきか」

 

 六科と名乗る楽師の隣に腰を下ろし、叶馬たちにも座るように俺は促す。

 

「混乱してるだろうけど、まあ、なんだ」

 

 じろり、と後輩(とうま)への視線が冷たくなる。

 叶馬も無表情ながら、冷や汗を流している程度には拙い事をしたと思い至ったようだ。まあ、ポカやらかすのがこの阿呆だからなぁ。

 

「取り敢えず、話を聞かせて貰えますか?」

 

 誠一が、麻衣を隣に座らせて厳しい顔をする。

 静香も落ち着かない様子だが、叶馬が優しく手を引いて一緒に座る。

 ……ああ、つまりセックスした仲か。

 まあ、順当ではある。

 

「まずは……そうだな。少し長くなるが、いいか?」

 

 頷く四人。

 

「切っ掛けは、飲酒運転に巻き込まれて俺の両親が事故で死んだ事だ。んで、絶望してる時にここではない『別のダンジョン』に巻き込まれた。この場所は、その時から来れるようになった、三途の川の手前にある生者と死者が逢える場所の一つだ。言うなれば、「資格のある死んだ人間」は、ここから『あの世』に向かうんだよ」

「……だから「中陰」っすか」

 

 お、誠一と静香は中陰の意味を分かっていたみたいだな。馬鹿と麻衣は知らんようだが、普通はそれが当然だ。

 と言うよりも「両親が死んで」って所で静香が少し反応した。

 なんか、「家族」ってワードにトラウマでもあんのかな?

 

「仏教ではほら、言うだろ? 死んでもすぐには魂はあの世に向かわないって。言うなりゃここは待合い所だ。まあ、中には向こうから来る船を待たずに歩いてあの世に逝くような変わり者もいるんだがな」

 

 それは俺の両親も含まれるんだけど。

 ……俺が「ここ」に来れるようになったんで、待ってたんだよなぁ。

 だから、泣き言も感謝も、ありったけを伝えたさ。

 内容は誰にだろうと死んでも言わんがな。

 

「……話を戻すぞ」

 

 ……少し感傷的になっちまった。

 そんな俺を見て、叶馬が少し察したのか目を瞑る。

 やめろ馬鹿、泣きたくなるじゃねぇか。

 

 

 

 

 □

 

 

 

「まず、お前らの魂の欠片だが……無事だ」

 

 秀龍がそう言うと、この学園の内情をある程度知る誠一は反論する。

 

「いやいや、先輩。言ったじゃないですか、ここが三途の川の(ほとり)だって。……だったら!!」

 

 激昂する姿と声には悲痛な色があった。麻衣がそんな誠一の姿に困惑する。

 だが、

 

「無事だよ。ここに来れるようになったのは、別の理由からだ。──叶馬」

「はい」

 

 秀龍に呼ばれ、叶馬が制服のポケットから結晶を二つ取り出した。

 

「誠一と麻衣の結晶だ。どちらがそうなのかは俺にも分からんが」

「……は?」

 

 無理矢理に叶馬が誠一の手にその両方を握らせる。すると、右手に握っていた結晶の一つが、手の中に溶けて消えていく。

 呆然自失になる誠一。

 だが、この掌にあるモノが麻衣の魂であると、実感した。

 魂魄結晶(ソルデバイス)

 そう名付けられた──魂の欠片。

 だからほぼ無意識に、そうした。

 

「……麻衣」

「え、なに? ……え、ちょ」

 

 麻衣にも握らせると手品のように消えた。降って湧いた幸運に、誠一は麻衣の手を握って立ち尽くす。

 もしここに、静香や叶馬、それに六科とかいう爺さんがいなければ、誠一は号泣する自信があった。

 

『どうやら、この異界で死んで結晶を失い()()()()()()()は、現世(うつしよ)に弾き出されるようじゃな。おぬしらが弾かれなかったのは、「我々の法則」がその身に刻まれていたからじゃろうのう』

「あの色ボケの鬼共が用務員してるなら、意識が無くなって弾き出された女は犯されてんじゃねぇか? 随分と色欲に染まったツラしてたし」

『無い、と言えんのが虚しいのう。酒呑殿や大嶽丸殿を知っておると、余計に』

 

 六科と秀龍の会話を受けて、麻衣と静香は少し身体を強ばらせた。

 自らこの学園にやってきたのは、それくらいに自分の環境が「終わっていた」からだ。

 だからこそ庇護してくれる男の上で腰を振る覚悟はあった。場合によっては、複数の男に輪姦される事も受け入れていた。……しかしそれでも、自ら進んで見ず知らずの男に股を開きたいワケではないのだ。

 秀龍はそんな女子の内心の怒りに気付きながらも、こちらの用件を進めるために口を開いた。

 

「よし、取り敢えず武器を選んで貰おうか」

「あの、先輩、それはいきなりでは……まだ静香の件も」

「お前が話せ。爺さん、頼む」

『任された』

 

 叶馬と六科に静香への説明を任せ、秀龍が指を鳴らす。

 すると、

 

「うひゃあ~~~~!?」

 

 ドドドドドドドドッと頭上から武器が落ちてくる。

 床に様々な武器が刺さった。少なくとも二十個以上はあった。

 

「……あ、あの、センパイ?」

「細かい説明したって納得出来ねぇだろ? 取り敢えず武器を一つ持ってみろ。そうすりゃ少しは俺の言う「力」の意味が分かるから」

 

 叶馬と静香が何やら話をしているのを余所に、秀龍がそう誠一と麻衣に促す。

 

「えーっと……」

「待て麻衣、まずは俺がやってみる」

 

 誠一が意を決して様々に突き刺さっている武器を見ていく。

 刀や槍といった普通の武器に加えて、トンファーや大きさの違う斧なんかもあった。遠距離武器も揃っているという充実っぷり。

 

「……なんか、アドバイスとかあります? 先輩」

「どうせ一通りは触るんだ。最初は適当に触れてもいいんだぞ」

「なら──」

 

 誠一は、長さが違う二つの刀を手にした。

 

「二刀か」

「……なんとなくっスけど」

 

 一振り。

 何らかの流派の動き。しかしどこかぎこちない。

 二振り。

 ゆっくりと剣を振ってみる。()()()()()()()()()()()()()()()()。本来、イメージする動きと身体の動きは齟齬が出るものなのに。

 

「……はは、なんでこんな事が出来るんだよ」

 

 三振り。四、五、六、七……

 何も考えずに二刀を振るう。自分の知らない筈の流派の動きがスムーズに出来た。

 と言うよりも、まるで自分が学んできた武術の動きよりも巧く繰り出せる。……いや、馴染むようにされたのか。

 

「ここにある金色のオーラを纏っている武器は全部、一つの流派の武器だ。名前は……まあ仮で仁王流だな」

「なら、緑のオーラの武器は?」

「『からくり武器』と言ってな。見てろ」

 

 秀龍が説明しながら、腰に差している歯車の形をした鍔の刀を抜く。

 刀身は、金色のオーラの刀よりは長い。誠一が持つ大小二本の刀くらいのサイズ差はあった。

 

「こっちは、獣を狩る為の武器でな。勿論、人相手にも使えるんだが……」

 

 異様な音と共に、刀身が分離し伸びる。

 蛇腹のような形となった刀を見て、誠一も麻衣も驚いた。

 

「蛇腹剣、ですか」

 

 静香がそう尋ねる。叶馬の腕の中で。

 何やら雰囲気が落ち着いているのを秀龍は感じ取ったが、その事には触れないと決めていた。

 と言うよりもたった数分であの核地雷の少女を落ち着かせるなど、やはり後輩はスケベ適正が高いと内心思った。

 

「そうだ。で、だ──これを造る」

 

 左手を伸ばして床に向ける。

 すると、何もない所から「動く大きな木製の熊」を生み出したではないか。

 

「コイツは稽古用の『からくり熊』と言うんだが、起動させれば武器の使い方の練習になる。こんな風に──」

 

 秀龍の操る蛇腹の刀が、からくり熊へと襲い掛かる。適当に振っているだけだが、しかし誠一にはその斬撃が簡単に人を殺せる威力がある事を理解出来た。

 

「リーチも伸びて鞭と刀の両方の特性を併せ持つ武器っスか。……扱いが難しそうだな」

「やってみるか?」

 

 ガキン、と鋼が連結して元の刀身に戻る。そして鞘に納められたそれを腰から抜いて差し出された。

 誠一は手にした二刀を床に突き刺し、その刀を握る。

 

「これ、名前はあるんスか?」

「『からくり刀』だな」

「まんまっスね」

 

 何も考えずに構えると、自分の知らない流派の構えをするではないか。もう、「そういうもの」だと誠一は納得する。

 

「……ん、このままだと「使えない」のか。なら──」

 

 からくり熊に斬り掛かる。

 何度か斬っていると、刀身に緑のオーラが光ったではないか。

 

「これか!」

 

 誠一が、『からくり刀』を展開させて蛇腹の鞭へと変えた。初めて握ったのに、まるで熟練の達人のように『からくり刀』を扱っている。

 

「──ははっ。面白ぇっ!」

 

 知らない武器なのに、まるで何年も使っているかのように手に馴染んでいる。それがおかしくて、楽しい。

 しかし暫く使っていると、刀は自動的に元の姿に戻ってしまう。

 

「あー、タイム制なんスね」

「おう。で、分かったとは思うんだが……『からくり武器』は、自分よりも大型の相手に特化してる。勿論やろうと思えばゴブリン相手でも使えなくもないがな」

「分かります。リーチが伸びるってのは十分にアドを取れますしね」

 

 誠一が嬉々として様々な武器を握っては振るう。

 楽しそうな様子に我慢が出来なくなったのか、叶馬もまた静香から離れて大きな鎚を握る。

 

「先輩、俺にも稽古用の熊をお願いします」

「あいよ」

 

 言うと思ったので、二つ別にからくり熊を作る。静香や麻衣用だ。

 大槌をドゴンバゴンと振り回す叶馬を見て、何となく静香は槍を手に取った。

 運動や武術など静香はした事がないのにも関わらず。なのに、まるで当たり前のように槍を振り回す事が出来てしまう。

 

「……これ、は」

「霊石と天つ糸の効果だ」

 

 怪訝そうに手にした槍を見つめる静香に、秀龍が言う。麻衣も「緑のオーラを纏った弓」を手にとって当たり前のように稽古用の熊に打ち込んでいく。

 緑のオーラで出来た矢を何本も撃ち込んで、実体のある矢を腰の矢筒から引き抜いて撃ち込む。

 瞬間。

 からくり熊が爆発する。

 ……遠距離武器に適正があるのか、と秀龍は麻衣の才能を評価した。

 テンションが上がっているのか、静香も麻衣もどこか紅潮した頬で武器を振るっている。

 そんな後輩たちに秀龍は説明を続けた。

 

「お前らが食った飴にはな、二つの特殊なシロモノを混ぜてたんだ。『霊石』と『天つ糸』と言うんだが、それらには面白い効果があってな」

『簡単に言えば、「武器の使い方」を本人の肉体に宿すのじゃよ。無論、扱えるだけの「力」も同時に与えてくれる。最低限じゃがの』

「叶馬は向こうのダンジョンでゴブリンを撲殺しまくったから、ああして重量級の武器を扱えているってワケだ」

 

 はぁはぁ、と息の上がった状態でへたり込む女子たちと仰向けに転がる男子たち。

 男共はなんとか持てるかもしれないが、今の静香や麻衣では大槌や大太刀のような重い武器は持てもしないだろう。

 だが。

 

「これから向かう異世界(ダンジョン)で戦えば、嫌でも持てるようになるし戦い方も巧くなるだろうよ。──多分」

 

 そう言って、彼は中心の黄金のオーラを纏う植物を指差す。

 アレの前で祈れば、行けるのだと説明する。

 

「まだ向こうのダンジョンに弾かれるまで時間はあるみたいだな。……死ぬほど痛いし、死ぬほど辛いし、死ぬほど苦しいだろうが、それでも自分の全力を出す愉しさを知れるぞ。どうする? ここだとちと時間が足りないんで、説明が難しいんだが……向こうだともっと色々と教えてやれるぞ?」

 

 その言葉に、叶馬の目がキラキラと輝きだした。

 誠一も、何かを決意したかのように目の奥に焔が宿った。

 静香や麻衣は、そんな男共に当てられたように頷いた。

 

「……いいだろう。そんじゃ、これからお前たちが踏破しなきゃならん二つの地獄を紹介してやろう」

 

 秀龍はそう言いながら、内心思う。

 多分、ダンジョンから出たら叶馬はまた殴られるんだろうな、と。

 

 

 

 

 □

 

 

 

 

「あれ?」

「……え?」

「いつの間に……」

 

 ざわざわと一年丙組の生徒たちは、入った門とは別の門の前に気付いたら立っていた──みたいな感覚なんだろうな。

 俺は少しだけ、アムリタに染まった眼で周囲を視た。

 ……やっぱ、全員が死んでるな。

 魂に欠損が視られる。

 誠一の言うとおり、本当に普通科の生徒は生贄なんだろうな。

 そんな中、ボロボロな様子の一団がいた。

 そう、叶馬たちだ。

 

「…………マジで恨むぞこの野郎」

「とーまくん、さいあく」

「……ちょっと、擁護は」

「……むう」

 

 恨み言を言われている本人は、初めて手も足も出ないような敵のオンパレードに興奮しっぱなしだったもんな。殴らないのは、多分まだ楽しさがあったからかもな。

 

「でも、誠一もさー、強かった「あの牛」相手にしてるときに笑ってたでしょ」

「はい、誠一さんもちょっと楽しそうでした」

「……やはり」

「いやいやいや、俺は普通だって。俺はただあの牛野郎の攻撃パターンを捌くのに必死だっただけで」

「おい」

 

 そんな和気藹々とした四人に俺は声を潜めて告げる。

 

「……全員、駄目だな」

「そう、っスか」

 

 誠一がなんとも苦い顔で天を仰ぐ。

 麻衣や静香は表情を変えない。

 どうやら明確に自分たちとその他で分けたみたいだな。

 叶馬は……気にしてねぇだけだコレ。

 

「……先輩、住んでる寮はどこっスか? 合流する場所を決めとかねぇと」

「墨烏荘だ。俺以外に住人はいねぇな」

 

 その言葉に、誠一は少しだけ驚いた顔をする。

 

「マジっすか。あ、もしかして黒鵜荘の入居から外れた生徒って」

「多分俺だろうな。……こんなツラだから、揉めるって上級生とかに嫌がられたんだろうよ」

「……ああ、そう言えば先輩は、よく年上の先輩たちと揉めていましたね」

「お前は同年代とも揉めとったろうが」

 

 馬鹿な話をしながら、歩を進める。

 用務員(鬼)が、俺が通り過ぎるのを緊張した様子で見送っているのが分かった。

 ……どうやら、犯ることは犯ってるみたいだな。

 ビビるくらいならしなきゃいいのに。

 まあ、どうでもいいか。

 俺も全員助けるような聖人君子ってワケでもねぇしな。

 助かりたいって思わんヤツを助けるのは、お釈迦様や神の子だって難しかろう。

 

「先輩、俺たち全員、先輩の寮にお邪魔してもいいスかね?」

「……まあ、いいぞ。どうせ部屋は余ってるしな」

「あざっス」

「──っ!」

 

 誠一の発言に、麻衣がビクっと身体を跳ねさせた。尻に猫の尻尾が幻視()えたぞ。

 この娘、かなり誠一に馴染んでるみたいだからなぁ。夜のセックス期待してるなこれ。

 

「あの、静香……往来では」

「す、すみません、でも……っ」

 

 こっちもか。

 静香が、身体をすり寄せてる。しかも太股をもじもじと擦ってる様子から察するに、どうやらかなり我慢が出来ないみたいだな。

 そんな様子を見て、翠先生が少し驚いた顔をしている。

 どうやら、記憶を失った筈なのに、まるでカップルみたいになった四人に驚いているんだろう。

 

「……」

 

 だが、彼女は何も言わない。

 と言うことは、彼女は「あちら側」って事なんだろうな。

 なら、俺も何も言わない。

 違和感を持たれようと、それを実証出来なければどうしようもないだろう。

 だから俺は取り敢えず、俺以外の四人の為に夕食を作る事を考えなきゃならん。

 ……もう手っ取り早くカレーとサラダでいいか。

 

 

 

 

 

 

 

 バクバクガツガツ──ッ!!

 と叶馬と誠一がカレーをかき込んでいる。

 麻衣や静香も普通の女子よりは食べてるな。

 良い食べっぷりだ。

 大量に作っといて良かった。……でもこれ、明日の分まで持たないな。明日は卵かけご飯とみそ汁、それに納豆だな。

 

「お代わりもあるぞー」

「「お代わり!!」」

「おう、勝手によそえー」

 

 男子(バカども)が空の皿を持って大量の米とルゥをよそう。

 俺も健啖家な方だが、こいつらも負けず劣らずだな。

 

「いやー、まさか二日目から別の寮でゴハン食べるなんて思わなかったわー」

「はい。しかも……男の人、同級生の方の手料理を食べるなんて」

 

 おい女子たち、キミたちも女の子なんだから手料理くらい出来た方がいいからね?

 まあ、まだ十五歳だしなぁ。

 

「色々と考える事もあるだろうけど……性欲が抑えられんだろ。まずはそっちの解消を優先しとけ」

 

 そう俺が言うと、男共どころか女子たちも目を逸らした。

 まあ、もじもじしてるしなぁ。

 

「風呂は用意してるぞ。ただ……備え付けの風呂は壊れてるから「からくりの風呂」に入るといい」

「あの大きい桶のお風呂ですか」

「大きいけど、二人で一緒に入ると窮屈だよねー」

 

 そういう湯屋設備も、『つくも』たちが造ってるんで乞うご期待って感じだ。

 

 

 

 

 □

 

 

 

 

「あんっ」

 

 可愛い声を麻衣が上げる。

 誠一の愛撫に、身体が敏感に反応しているのだ。

 たった数回のセックスで、自分の身体のあらゆる部分が誠一に見られ、舐められ、愛されている。

 

「へへ、もう濡れてるじゃねぇか」

「う~、いぢめっ子ぉ」

 

 秘所を弄る誠一の指が、変幻自在に動く。もうそれだけで気持ちがいい。

 敏感な部分じゃなくとも、その指が触れるだけでイってしまった。

 明らかに慣れている手際だ。多分、一般的な同世代の男よりもエロスキルが高い。

 その動きに、自分の知らない女の影を感じて、麻衣は嫉妬を抱いた。

 

(……あーあ、失敗したなぁ)

 

 自分がこんなにチョロかったとは、流石の麻衣さんも予想外だった。

 最初に目を付けた男──誠一はそれ以外の何者でもない。だが、極限状態の中で、こちらを慮る姿を見て、有り体に言えば(ほだ)された。

 吊り橋効果と笑わば笑え。

 だがその言動に、例えようもなく安心したのだ。

 それこそ、これから巡る二つの地獄に最期まで付き合うと決めるくらいには。

 

「さて、と……」

「も、もぉ。こっちは準備出来てるんだからぁ、さっさと挿入()れてよぉ」

「はいはい、このエロっ子め」

 

 ずぶり、と誠一の陰茎が自分の膣内(なか)に入っていく。

 もうとっくに臨界点は越えていて、たったこれだけの事で更に深くイってしまう。

 何度も何度も、ダンジョンの中で馴染まされた誠一の肉棒は、麻衣をあっさりと気持ち良くしてくれた。

 パンパンと肉がぶつかる音が室内に響く。

 その度に麻衣の口は嬌声が洩れる。

 仮にどんなに強いピストンをされても、今なら快感になると確信があった。と言うよりももう挿入っている間ずっとイキっぱなしだ。寧ろもっと強くしてくれと内心思っているが。

 

「あぅぅ……やんっ」

「おいおい、まだ頑張れるだろ?」

「ちょ、クリをくにくにしないでぇ」

 

 このいじめっ子気質の男は、自分が相手してあげないと。

 麻衣はそう思いながらも、存分に正常位で腰を振る。

 気持ち良いのだ。

 笑いそうになりながら、誠一を抱き締める。

 エッチなんて、男の欲望を満たすだけの行為だと思っていたが、どうしてかあのダンジョンに入ってから、誠一を自分の膣内に受け入れるのが待ち遠しくて堪らない。

 こんなにも、愛しく思える男と逢えるなんて。

 そして、本日何回目かも忘れた大量の射精を、子宮で受け止める。

 

「お、おぉう……」

「ああ~、射精()てるぅ」

 

 自分の中に、誠一の精液が吐き出されているのが分かる。

 子宮を満たしてくれる大量の白濁した幸福が、自分の脳裏を真っ白にしていく。

 思わずのけぞり、口は半開きになって舌が出た。

 もうパブロフの犬のように、誠一の精液を子宮で感じてしまえばイクようになってしまった。現実の時間でたった一日で、こんなにも身体を染められてしまった。

 これでは『堕ちる』のも時間の問題だ。

 

「ふぃ~」

「んぅ……わはー、ほんとに沢山出たねぇ」

 

 誠一がペニスを抜くだけで少し切なくなる。思わず声を出すくらい、自分の膣から精液が大量に零れ出す。全部全部、この人が自分を愛した証だ。

 おかしいかもしれないが、それがどうしようもなく誇らしかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「色々と、よ……」

「ん? うん」

「考えが纏まったら、言うよ。多分、そんな時間掛かんねぇと思う」

「だいじょーぶ、だってヒデ先輩の方がトンデモじゃん」

「……は、そうだな。まさか叶馬の先輩が、あんな厄ネタ持ってるなんて思わなかったぜ」

「……ねぇ」

「ん?」

「……がんばろうね、誠一」

「ああ……」

 

 

 

 

 

 

 

『……とう、ま くんっ』

『い こ かっこ……っ』

『あ、そんな……っ』

『────あぁぅ!!』

 

 

 

 

 

 

「あいつら、まだヤってんのかよ……」

「わー、とーまくん性獣だなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ねえ、せーいち……」

「いやね、麻衣さん。明日も俺ら学校あるんだからよ……」

「問答ぉ無用っ」

「ちょ、おい! 火が着きやがったな!? ……むぐっ」

 

 

 

 

 

 □

 

 

 

 

 

 

「あいつら、本当にお盛んだなぁ」

「ええやないですかぁ。それだけダンジョンを頑張ったってぇ証拠なんですから」

 

 水を飲みながら、全裸の秀龍は呆れたように感想を述べる。

 その隣には、全裸の女性の姿が特注(『つくも』制作)のベッドに横たわっていた。

 彼女は、『羅城門』のダンジョンの中で出逢った露店精霊と名乗った店主だ。

 愉しそうに長い金髪をかき上げて秀龍の股間のペニスに顔を近付ける。そしてそのまま、一息に頬張った。

 

「……っ」

「ん、んっ……んぅ」

 

 じゅぼじゅぼとリズム良く口腔で肉棒を扱き、かと思えば口から離してちろちろと舌を使ってペニスの鈴口を弄る。

 頬や舌で手で、裏筋やカリにも刺激を与えて射精感を高めていく。

 思わず、彼女の秘所に手を伸ばす。くちゅり、と粘度の高い水音がする。

 真っ白い身体、形の良い大きな乳房、くびれのある腰、大きな尻、長い手足。

 その股の付け根にある女性器からは、しとどに粘度の高い汁がしたたっている。そして、そこからは秀龍の精液が零れ出していた。

 店主もまた興奮しているのだ。

 何度も何度もその膣内と子宮に精液を流し込んだのに、まだまだ店主は満足していないらしい。

 

「……しかし、いいんですか?」

「ぷはぁ……なにがですかぁ?」

 

 つい、そう訊いてしまう。

 

「いや、それ以前に。俺は性欲を制御するスキルをお願いしたのに……」

「あてがこうして、お相手してるのがご不満ですかぁ?」

「まさか。店主さんがお相手してくれるのは素直に嬉しいです。でも……あの程度の霊石で釣り合うんですかね?」

ほぅはひって(そうはいって)もぉ……ほほ(ここ)ほうひっへないひょう(そういってないよう)ですへどぉ」

 

 わざと肉棒を啣えたまま喋られて、秀龍は背筋が泡立つような快感に震える。いくら年長者として振る舞っても、セックスの経験は(現世では)ないのだから。このようなテクを受けてはどうしようもなかった。

 

「うっ」

「むぐぅ!? ……んぐ、……ごくっ……ぷはぁ! まぁだまだ、こぉんなに濃いじゃないですかぁ」

 

 まるでクリームのような粘度の精液を射精され、それを当たり前のように店主は喉奥で受け止めた。当然のように飲み干すその姿は、転生したとは言えどまだ十六歳の秀龍には刺激が強かった。

 にっこりと笑顔で、上気した頬がなんとも扇状的だ。

 その姿がいじらしく、思わず秀龍は彼女を抱き締める。

 

「あらぁ、またしますぅ?」

「……はい、お願いできますか?」

「ええ、勿論……何度でも、この()()()()()()()の身体、愉しんで下さいねぇ。あんっ」

 

 秀龍の身長や体格に見合った長く太いペニスが、店主の──スケッギョルドの秘所へと挿入り込む。

 秀龍の精液と彼女の蜜でどろどろになった膣は、何度目かの肉棒の進入を快く受け入れた。

 演技に思えない嬌声が、店主の口から漏れ出る。と言うよりも、遠慮なく彼女は声を上げた。

 よっぽどご無沙汰だったのだろう。

 かなり愉しんでいるようだ。

 

 

 

 

 結局、三組みの六者六様の男女は、空が白むまで、何度もその肌を重ねたのであった。

 

 

 

 




『ダンジョン探索実習、結果報告』

丙組全生徒のダンジョン内からの帰還を確認、『失踪』した者・イレギュラー要素の確認は見られません。
ダンジョン内における記憶の欠如を全生徒に確認しました。
無事、「当初のカリキュラム」を終了したと思われます。
尚、当クラスにおいて急激な性欲の上昇が伺えた生徒が男女共に見られます。
早い段階の『慰安』が必要になる生徒も──





「……ごめんなさい」






 一年丙組担任教師・翠。

好きな武器種、または活躍してほしい武器はある?

  • 二刀
  • 斧(鎚)
  • 鎖鎌
  • 大太刀
  • 旋棍
  • 手斧
  • 薙刀鎌
  • 仕込棍
  • 手甲
  • 弓・銃・大筒
  • 大筒(からくり)
  • からくり刀
  • 野太刀
  • 弓(からくり)
  • 鎚(からくり)
  • 変形棍
  • 飛燕刀
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