※この作品はR-18です。

ハイスクールH&S with [Nioh2][Wild Heats] and more   作:「秀吉」

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「ね、そう言えば一年生の娘がさ、男の子の部屋に行ったってさ」
「……もう? 随分手が早いね。どっちが言い出したんだろ」
「さあ? でも男子寮ってことはさ……うん、多分「そういうこと」じゃないかな」
「入学してすぐ多人数エッチかぁ。性癖歪みそうだねぇ」
「となると、多分『娼婦』コースかな?」
「そうだねぇ。もしその後輩ちゃんが、おっきいおチン○ン知ってたら教えて貰おーよ」
「さんせーい」
──とある学生寮の『娼婦』たちによる会話──


05 お愉しみに心が弾むのは男も女も同じ

「……ふふ」

 

 静香は、叶馬に抱かれていた。

 お互いに生まれたままの姿で、彼女の股間からは叶馬の精液が零れている。叶馬は拭こうとしてくれたが、そのままでいいと静香が止めた。

 現在はインターバル中で、二人は三つのダンジョンでの思い出を語り合っていた。

 その最中に、静香が穏やかに笑った。

 

「どうした?」

「いえ、ほら、私が死んだ時、叶馬くんが怒ってくれましたよね?」

「あれは怒って当然だと思うが……」

「そうですか? 怖くなかったですか?」

「……」

 

 しばし黙る。

 

「恐ろしさは感じていた。だが、それでもこうも思った『先輩に比べればどうという事はない』と」

「先輩、秀龍先輩……ですか」

「ああ、そうだ。当時はどうしてかは分からなかったが。中学の担任も化け物のように強かったが、先輩にはどうしても頭が上がらなかったな」

 

 どこか誇らしそうに、叶馬は年上の同級生を話す。

 

「それも当然だった。……まさか、「あんな地獄」を生き抜いていらっしゃったのだから」

 

 それは本当にそうだ。

 静香も頷いて同意する。

 中陰の間、と呼ばれる死後の待合所の中心のひもろぎの中にある植物に祈る事で行ける二つのダンジョンは──どちらも本当に、「規格外」だったのだから。

 

 戦国時代の日本が舞台の「戦国奈落獄」と異なる時代背景の古い日本が舞台の「東の国」。

 

 どちらも古い和風のテイストを強く感じるダンジョンだった。

 中陰の間から飛ばされた「(みなと)」と呼ばれる古い港湾都市に人影は何も無かったが、そこから地下に降りて向かう十三桜の村と呼ばれる村には、強い妖怪や野党のような人間がうろうろしていた。

 湊にある秀龍の住居近くにある()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を下りていくと、夜の古い村があるというシチュエーションには少々混乱もしたが……その敵の強さときたら驚くばかりだった。*1

 アムリタと天つ糸という力によって多少は身体能力が上がった静香と麻衣程度では、太刀打ち出来ないほどに強かったからだ。

 あの、子供と同じサイズの『餓鬼』という妖怪にすら、良いように囓られ、大人のサイズに巨大化を許し殺されてしまった。

 各々が守護霊を宿し「ソハヤ武器」*2を内包した事で、魂が保全されていなければ、何度自分たちは『魂』を喪っただろうか。

 この「ソハヤ武器」は、手にした武器と守護霊と霊石を融合することで生み出される『自分の魂を武器化する』技法だと、秀龍は言っていた。

 強力な性能を誇るのだが、勿論それには条件があった。

 自分の守護霊と武具、そして自分の魂に威力が依存するのである。

 だから自分も武器も強くしていかなければならないそうだ。

 一度、秀龍の「ソハヤ武器」を振るう場面を見せて貰ったが、その威力は圧巻だった。自分たちが苦戦どころか勝てもしないような牛の鬼を、バターでも切るかのように一太刀で倒してしまったのだから。

 静香は、自分が運動のセンスも武術的なセンスも欠けていると自負していた。スポーツをする事を許されない家庭環境だったからだ。

 だから、そんな運動音痴の自分を上書きするように的確に動けている今の自分が、少し怖かった。

 ……だが、そんな事は十を越える回数、同じ餓鬼に殺されている内にどうでも良くなった。

 麻衣もそうだが、何度も何度も同じ妖怪に殺されてしまったのである。アムリタを入手しては失うという悪循環。叶馬や誠一が気の毒に思い、何度か手助けしようとしてくれたがここまで来たら意地だった。自分たちで倒すと言ってのこの体たらくではあったが。

 その十数回目の挑戦で、見間違いかもしれないが、『餓鬼』が「カモがきた」と笑った──ように見えた。

 故に、二人はキレた。

 今まで持てないと思っていた大槌を手に、麻衣と二人掛かりでのフルボッコ。何もさせる事無く無傷で勝利したのである。

 これによって餓鬼は、アムリタへと還っていった。

 二人は初めての討伐に、達成感を抱いた。

 だが、静香たちの前に更なる脅威が立ち塞がる。

 巨大な牛頭の鬼*3が、古い墓場を我が物顔で歩いているではないか。

 結局、叶馬や誠一が戦ったが──結果は惨敗。

 傷を付ける事は出来たのだが、倒すまでには至らなかった。だから「ソハヤ武器」の実践も兼ねて秀龍が倒したのだ。

 それを見た事がモチベーションの継続になったのか、二人はどこか嬉々とした様子で襲い掛かっていたように思う。

 

「誤解だ」

 

 叶馬がそう言う。

 

「でも、笑ってましたよ? 二人とも」

「……むぅ」

 

 閉口する叶馬。

 そんな姿がおかしくて、ついつい密着してしまう。

 自分の平均よりもかなり大きな胸が、叶馬の胸板でふにゃりと潰れる。乳首が押され、甘い痺れが背筋を走る。それだけで、幸福が彼女の脳髄を痺れさせた。

 すると、

 

「──あ」

 

 叶馬の股間から、雄々しいペニスが屹立するではないか。

 それと同時に、更に自分の秘所がぐっしょりと新しい愛液を分泌していく。

 前提条件として、静香の魂魄結晶(ソルデバイス)は、叶馬の手と一体化している。

 誠一や秀龍の話を総合すると、「これ」は、自分の魂の一部が死んだ事で、物質化したものであるらしい。

 つまり、剥き出しの魂が、叶馬の手と一体化しているという事だ。

 静香の魂は、叶馬の肉体の反応をダイレクトに受けってしまう。勿論、叶馬の精神的な情動も、肉体を通じて静香は受け取れるが、やはり肉体の感覚は強く逆らい辛かった。

 だから静香は、叶馬の性欲に逆らえない。いや、逆らおうという気が起きない。もうその瞬間に自分も発情してしまうからだ。

 色々と小難しい考察を並べる事も出来るが、今はそんな事はどうでも良かった。

 

「……挿入れますね」

「む、う……」

 

 自分の性器を指で広げ、そこに叶馬の大きな肉棒を迎え入れる。くちゅり、と自分の潤滑液と叶馬の精液が零れ、ペニスに掛かってしまう。

 勿体ないと思うが、どうせこれからまた大量に注がれるのだ。

 思い返せば、義理の父や兄弟よりもこのサイズは大きい。と、言うよりも比較するのが烏滸がましいレベルだ。

 叶馬とのセックスが一番気持ち良かった。

 最早、あの男たちの顔など忘れてしまった。見ていなかった、とも言えるが。

 

「──は、あぁ……」

 

 膣で、子宮で、叶馬のペニスを受け止める。

 身体が気持ちよさでぶるぶると震えてしまう。

 騎乗位、という男に女が跨がる体位だ。

 女が好きに動ける体位として、快感をコントロール出来る筈なのだが、

 

「あ、あぁぅ……やんっ」

 

 動けなくなってしまう。

 気持ちいい。気持ちいい。

 愛している。

 ちゅっちゅっとキスの雨を叶馬の全身に降らせる静香。

 その姿にいじらしさを感じたのか、叶馬の腰が突き上がる。何度も膣の奥を突かれ、快感は否応なしに高まっていく。

 

「あ、ちょ、待ってくださ──あん!」

 

 両手がぬっと静香の胸を揉みしだいていく。

 優しく、時に少し強く、まるで壊れ物を扱うようだ。

 だが、同時に思う。

 

「お願い、しますっ……もっと、乱暴に……!」

 

 刻みつけて欲しい。

 自分は、もう叶馬(このひと)のモノだと。

 

「ああっ」

 

 キスをする。唇と唇、舌と舌を絡める。

 甘い、嬉しい、愛しい。感情が溢れ、涙も溢れていた。

 どろどろと崩れて溶けていく自分がいた。

 叶馬に深く深く『隷属』しているのが分かった。

 最早、彼女はその楔を受け入れている。

 主となる男の精液を子宮で受け取り、『墜ちて』いく事を。

 

「し、ずか……っ」

「はい! とうま、くん……! とうま、さん……私を、使って下さい──っ!!」

 

 子宮に、爆発するような量の精液が流し込まれる。

 声にならない声を出して、静香は絶頂した。

 

 

 

 

 

 □

 

 

 

 

 

『……性欲を抑える、ですかぁ?』

『はい。ご存知でしょうが、このダンジョンを攻略していると、性欲の増加が顕著です。俺はまだ抑えられるんですけど』

『まあ、それがこのダンジョンの基本法則ですからねぇ』

『ええ、それ自体はいいんです。ただ……』

『ただ?』

『俺はまだ女を知りません。それに、「奈落獄」と「東の国」を踏破しています。その為、肉体もそれなりに強化されてます』

『……ああ、つまり力の差ぁがあり過ぎて、女の子を傷付けるかもしれない、と? だから性欲を制御したいんですねぇ』

『有り体に言えば。恐らく、童貞のままこのダンジョンを攻略するのは難しいでしょう。多分、やろうと思えばやってやれない事はないでしょうが……』

『ああ、ちゃんとお兄さんも女の子に興味あるんですねぇ。あてのおっぱいも見てますし、ね』

『そうですね。……不躾でしたら済みません』

『いーえぇ。あてみたいな精霊にも魅力を感じてくれるなんて正直に言うお人、この数星紀見なかったものですからぁ。あては嬉しいですよぉ?』

『では』

『うーんぅ……そうやねぇ。よっし、あてがお相手しましょか?』

『────は?』

 

 

 

 

 ダンジョンの露店で出逢った金髪の精霊のお姉さんによる筆下ろし。

 

 どんなエロマンガのシチュエーションだ。

 

 そう思ったのは確かだ。

 ただそう提案したお姉さんは、冗談を言っているようには見えなかった。

 その時に説明を受けたが、俺が提示したスキルは「大きな神霊石」に対する等価にはなりえないそうだ。かなり有用なスキルだと思ったが、元々に俺が使えるスキルを視覚化するものだしな。

 

設定窓枠(パーソナルウィンドウ)

 

 これが俺がお姉さんから貰ったスキルだ。

 叶馬の『情報閲覧』の類似スキルらしいが、俺は自分の情報の視覚化に特化しているそうだ。その分、叶馬のスキル程には色々出来ないと言っていた。

 叶馬はあらゆる情報を閲覧出来るらしいが、どうしても取捨選択しなければいけないのだとか。……まあ、ゲームでも色々と情報が多いと画面がごちゃごちゃして見え辛いもんな。

 俺のスキルは、逆に自分や味方の強化は色々と多岐に使えるんだとか。

 お姉さん曰く「その孔雀*4がいれば敵やアイテムの情報なんて筒抜けですもの」だそうだ。……流石、織田信長公の守護霊。ヤバいくらいチートだ。

 

 

 

「……さて、と」

 

 

 

 ダンジョンでのやり取りを振り返っていると、そんな声が小さく聞こえる。

 薄く眼を開けると、現代風のパンツ、つまりショーツを履こうとしている店主さんの姿が飛び込んできた。偉く扇情的で精魂尽きた筈の相棒が少し反応する。

 鎮まれ、もう充分ヤっただろうが。

 

「お帰りですか」

「あらぁ、お目覚めですか」

 

 豊かな胸を隠そうともせず、店主──スケッギョルドさんはベッドで寝ていた俺に近寄って、頬にキスをしてくれた。

 

「いやぁ、人肌の温もりなんてほんっとうに久し振りでしてなぁ。こぉんなに沢山射精()してくれたのだって……あては大満足ですぅ」

 

 俺の顔に頬擦りする店主さんは、とても満足そうだ。

 ただ、思うのは、

 

「そうですか? 童貞特有の余裕のないセックスだったと思うんですが……」

「あら? もしかして、お世辞言ってると思ってますぅ?」

 

 うりうり、と俺の胸を店主さんの人差し指がつつく。

 

「お兄さん、もう十分に女殺しですぅ。多分、抱いちゃったら大抵の女の子は深く『墜ち』て(メロメロになって)しまいますよぉ」

「こんな、技術のないセックスで、ですか?」

 

 いやいや、そんなエロゲやエロ漫画の設定なんてあるワケが。

 

「いやぁ、だって……あては普通にイキましたし」

「……それは」

 

 そうだな。確かに普通にイってるようには見えたが。

 

「まあ、確かに昨今は『職業』のスキルでセックスをお手軽にしようとするような人も多いですけど、ねぇ」

 

 店主さんは笑って、起き上がった俺の顔を両手で挟む。

 

「自信を持って下さいな。貴方は、この露店精霊スケッギョルドが抱かれても良いって思った男なんですぅ」

 

 俺の口にキスして。

 

「では、またのご来店をお待ちしてますねぇ」

 

 一瞬であの着崩した着物に着替え、現れた時と同じように──彼女は唐突に消えた。

 

「……また、ねぇ」

 

 逢えるのかねぇ?

 まあ、春の夜の夢だとでも思っとくか。

 

 

 

 

 

 □

 

 

 

 

 

「う~ん……愉しかったわぁ」

「いやぁ、ほんっとに良かったぁ」

「お兄さん、体力もあったし、精力も桁外れ。それに……」

精液量(りょう)もピカイチやしぃ。こりゃあ他の姉妹(みんな)に自慢しましょ──っと」

 

 

 

 

 

「うん? ……『嘘乙』『妄想は楽しい?』『動けないアタシへの嫌がらせか』『同じく、(こご)から出たらマジ覚えどけ』」

 

 

 

 

「うふふぅ……負け犬の遠吠えですなぁ。よし、お兄さんには内緒って約束で、ツーショット写真見せてあげましょ」*5

 

 

 

 

「……ありゃあ、炎上してるぅ」

 

 

 

 

 

 

 □

 

 

 

 

 夜、唐突に現れた店主さんとのセックスのお陰か、とても気持ちの良い朝を迎えた俺は、鼻歌交じりに料理を作っていた。

 

「おはようございます」

「おはよーっす」

「……」

「……ふわぁ」

 

 そんな俺に声がかかる。

 叶馬と誠一は普通に挨拶しているが、女子二人はまだ夢現だ。

 

「今日の朝飯は、目玉焼きに味噌汁だ。納豆もあるが……いるヤツは? 三人な」

 

 静香以外が手を上げた。

 半ばぽやぽやの状態でも、嫌いなモノは避けるか。

 

「先輩、その……煩くなかったでしょうか」

「あー、そういや、その……すんません。ヤリ部屋にしちまって。寝具は俺らで洗いますから」

「おう、そうしてくれると助かるが……纏めてウチの洗濯係の『つくも』に渡してくれ」

 

 座った四人の前に目玉焼きと味噌汁、それに静香以外には納豆を置いていく。

 水と氷が入っているデカいピッチャーを用意する。

 

「済まんが、茶葉を沸かしてないから水しかねぇぞ。あ、牛乳はあったか」

「いや、これで大丈夫です」

「あー、俺は牛乳頼んます」

「……せーいちがのむならあたしもー」

「あの……私も牛乳を」

 

 冷蔵庫から牛乳2リットルのパックを取り出し、置いてやった。

 

「まあ、時間があるとは言えんし、さっさと食って行くぞ」

 

 俺も席に座りながらそう言うと、各々のペースで食べ始めた。

 

 

 

 

 □

 

 

 

 

 一年の各クラスでダンジョンに初めて入る期間、他のクラスでは丸一日授業が行われる。

 ダンジョンが解禁されてから普通の一般科目が週三日(月・水・金)午前に纏めてあるのが、この学園の特徴だ。

 午後の授業はなく、ダンジョンの探索や訓練に当てられている。

 専門科目も週三日(火・木・土)で、『迷宮概論』や『サバイバル術』、『身体強化訓練』等といった科目を自分で選択しなければいけない。武器術や体術なども科目としてあるのだが、男の教師が大抵は担当するらしい。

 女教師は年若く綺麗な人が多いのだが、それの理由が分かるとかなり闇が深い。

 

(……魂魄結晶か)

 

 つまり、この学園の普通科の生徒は、ほぼ全員が不完全な魂の状態だということ。

 誠一は、掌に消えた結晶の感覚が忘れられなかった。

 欠けたモノが戻った感覚。

 しかも、オマケ付きで。

 背中に感じる暖かな気配。

 なるほど、守護霊とは文字通りに自分を護る存在なのだろう。

 

「ま、面倒な仕事は早めに済ますか」

 

 誠一の気配が消える。

 彼がいた場所には、黒い羽根がゆっくりと落ちて、床に着く前に消えてなくなった。

 

 

 

「どうもー」

「遅いぞ」

 

 

 

 特級科の住処である煉瓦作りの校舎。

 その一室にある生徒会室へと、普通科の生徒が出入りする。それは本来ならタブーとなる行為だ。

 叩きのめされても文句を言えない程度には、普通科の生徒は差別されているのが実状だ。

 

(……ま、それも当然か)

 

 お高く止まっている御方々だ、ヤる事をヤっていようと卑しい生まれの人間の近くにいたがらないのが普通だろう。特に婚約者がいるならば、他の男が近付くのは断固拒否したいのは当然だ。

 

「ご依頼の通り、調べてきたぜ。『狂乱鬼人(バーサークオーガ)』推薦の二人。俺からの報告なんていらねぇだろ? こっちにデータ入れてるんで」

 

 ぽいっとUSBメモリーを放り投げる。

 それを無言で受け取る男。

 生徒会長である自分の異母兄。

 しかし所詮は血が半分繋がっているだけの他人だ。生まれも育ちも違う相手だ。昔は兄弟として歩み寄ろうと考えた事もあったが、今は違う。無駄だと分かったからだ。

 

 だから今は、妹を救う──その為に誠一は生きている。

 

 誠一はあえて余裕を見せるようにソファーに座ろうと考えたが、よく考えたらわざわざ距離を詰める方が相手の気分を害する可能性に思い至ってやめた。

 なので、淡々と、しかしへらへらとした態度で、その視線は冷え切っていた誠一が報告する。

 

「──とまあ、こんな感じだな」

「そうか」

 

 目の前の男は、一度も誠一を見ていなかった。

 視界に入れるのすら嫌悪しているのが傍目にも分かった。

 だから、知らない。

 相手がどんな眼をしているのか──

 

「……そんじゃ、俺は帰るぜ」

 

 今までなら、下らない戯れ言を告げて相手の反応を伺っていた。

 だが、そんな事をしなくてもよくなった。

 誠一は気づいていたからだ。自分もまた、監視されていた事を。

 アムリタと天つ糸による身体強化の恩恵による勘か、この調査は所詮、この男の将来における予行演習でしかない、と気付けた。それで馬鹿らしくなったのは確かだ。

 

「……」

 

 部屋を後にする誠一をちらりとも見ずに、生徒会長──徹郎は仕事を続ける。

 

 

 

 

 

 元々断絶していた関係だ。

 それ故に徹郎は知らなかった。

 見下し、嫌悪していた弟。

 そんな男が、自分よりも高みに昇れる資格を得ている事に。

 

 

 

*1
木霊:緑色の小さく沢山いる妖怪。もしくは精霊。社に常駐しているが、現世では秀龍の為に情報収集する事もある。

*2
仁王の『九十九武器』と仁王2の『ソハヤノツルギ』の設定をミックスしたオリジナル設定。守護霊と手にしている武器、そして霊石を使って黄金の武器とする。仁王2における秀千代の短刀(七支刀)と違い、媒体とする武器に形状は依存する

*3
牛頭鬼:穴の空いた棘付きの大きな棍棒を持った地獄の獄卒。人の骨を砕くのが地獄での仕事

*4
天眼孔雀:あらゆる敵や木霊、アイテムの場所が分かる

*5
スケッギョルドがこちらにピースサインをしていて、隣で秀龍が裸で寝ている画像




「戦国奈落獄」「東の国」クリア報酬

・規定されているクリア条件を一つ達成すると、「社」を自由に設置する機能が『つくも』に追加される。
・もう一つのクリア条件を達成すると、あらゆる物の装備条件が緩和される。
・(閲覧禁止制限)
・(閲覧禁止制限)
・(閲覧禁止制限)


※「社」は自身の強化、武具の奉納、守護霊や魂代の装着、攻略したステージか攻略中のステージへのショートカット等様々なことが出来る。
※尚、異空間収納スキルである「持ち物」や「社による自己強化システム」は、挑戦する際に挑戦者に贈られる権利である。しかしそれ故に序盤は少量しか保有出来ない。船坂叶馬の『空間収納』の容量はほぼ無制限である為、取得時に一つの権能として統合されている。







余談・十年近く私を支えてくれた愛機ポメラDM100くんがお亡くなりになりました。執筆作業が今より遅くなります。
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