20代半ばで初めての恋人と付き合い始めた百合女子が元レズ風俗嬢彼女の性癖に触れる話 作:喋家月餅太
オリジナル:現代/恋愛
タグ:R-18 ガールズラブ 性的な描写 百合 ガールズラブ レズビアン レズ ビアン 初エッチ 女同士 フェチ 同性愛
生活は少しずつ変わっていくが私生活でも変化があった。
初めて恋人が出来たのだ。Eにとってこれが初めて誰かに恋をするという経験で戸惑うことも多い日だ。
相手はEが通っていたレズ風俗嬢のMだ。もっともMはすでに風俗を辞めて今は大学院生だ。
風俗嬢と客として身体を重ねていたが友達になり恋人になってからはセックスをしていなかった。どことなくプライベートな関係を築くのにする事を分けるためだ。
ある日、EはMの部屋にお泊りすることに。
プライベートでのはじめてのセックスをする。
裸でベッドに座り抱き合った後、MはEの身体を触り出す。
特に鼠蹊部を触りたがるMにEは興味を持つ。
Mは女の子の割れ目周辺の形や感触が好きだという。風俗嬢としてたくさんの女の子のあそこを見てきてEのあそこは好みの形だという。
Mのあそこしか知らないEはそんなに人によって違うのかと驚く。
2人はセックスの前にお互いの「ちょんちょん」の形や感触を比べ合うことにした。
添い寝をするような姿勢で腕枕をされながらEの膣は風俗嬢の指で刺激されていた。
最初は戸惑った身体の中で他人の一部が動き回る感覚もすっかり慣れて下腹部から込み上げる気持ちよさにただひたすら浸っていた。
Eはこの時間が好きだった。
お金を払って二時間だけサービスとしてセックスをするのは冷静になると虚しいかも知らないが、それでも満足だった。
この頃、Eの生活は慌ただしく変わっていった。
そんな中で生活の変化の前から味わっている少々ぽっちゃりしたかわいらしい年上のレズ風俗嬢との性行為はEにとっての安らぎでもあった。
だが、この時間ももうすぐ終わる。
時間もあるが後少しでオーガズムに達するからだ。
Eは女なのだからこれといって他人からわかるオーガズムの現象はない。
このままイッても自己申告せずに感じさせられ続けることも出来る。
だが、オーガズムの強烈な感覚からさらにデリケートな部分への刺激はなんだか怖い。それは辞めておこうと思った。
そんな事をしていたらEは果てた。全身を強い感覚が駆け巡る。
「あ、あの……。僕……」
Eは嬢の左腕を掴んだ。全身から力が抜けて弱々しいが嬢はその様子にすぐに気がついて手を止めて指をEのあそこからゆっくり引き抜いた。
「Eちゃんはかわいいなぁ」
息が荒くなっているEの頭を嬢は左手で撫でる。
「はふぅ……」
Eはどんな事を言おうとしてるのか自分でも分からないくらい曖昧な声を出した。
イッたあとの切ない気持ちで満たされた状態に少しだけ涙を浮かべながらEは嬢を見た。
嬢は優しげに微笑んで指についた薄いゴム製のものを外していく。
これはフィンガードムと言って言ってしまえばレズビアン用のコンドームだ。
嬢は女性だし挿れているのは指なのだから妊娠の心配はない。
だが、不特定多数の相手と性行為をする風俗嬢という職業上、病気を防ぐために店の方で義務付けられている。
自分も客も守るには必要な物だ。
フィンガードムをゴミ箱に捨てると嬢は「ちょっと待っててね」と言って風呂に向かう。
Eはその様子を見て快感に溢れたこの時間がもうすぐ終わる事を実感した。
嬢がサービス終わりの風呂を順次している音を聞きながらEは自分の女性器を触る。
AAカップしかない小さすぎる胸を刺激されたところから始まり身体中をくまなく愛撫され、そこからたっぷりと性器を刺激された。
膣周辺どころか大陰唇までヌルヌルに愛液が広がり濡れていた。自分がどれだけ興奮したのかをそれで実感した。
これはプロだからこそのテクニックによる物だろうなと思った。
オナニーをしてもこんなに濡れるなんて経験したことがない。時間をかけて身体をいじろうにもその前にイってしまうのだ。
イかないが十分に気持ちのいい触り方は多分難しいのだろう。
20代中盤になって恋愛も経験したことない自分に今後恋人ができたときにその恋人とのセックスに満足できるだろうかと不安になった。
この時間、そういう事をどうしても考えてしまう。少し寂しい時間だ。
「Eちゃん、準備できたよ。お風呂入ったら行こうね」
「あ、はい」
Eは起き上がって返事をすると二人しかいないラブホテルの部屋のベッドから立ち上がり風呂場へと向かった。
いつもセックスの後、嬢とはセックスの感想を話す。
その時、いつも嬢はEの身体を褒めてくれる。
胸も無いに近いほど小さく痩せ型で背の小さい幼児体型の自分のかわいいところ、エッチなところをいろいろ話してくれる。
お金の対価のサービスだと分かっているがこの時間が好きだった。
本音を言うとEにとって嬢は好みのタイプだ。
元々は勤めている会社で自分に仕事を引き継いで辞めていった先輩の女性に淡い恋心のような物を抱いていてその先輩の去った後に寂しさを埋めるように優しげでぽっちゃりした年上の女性という先輩との共通点の多い嬢を指名してこのレズ風俗を利用し始めた。
そんな嬢にかわいいと言ってもらえるのは営業トークだろうと嬉しい。
「ところでEちゃん、この後時間あるかな?」
「はい、まっすぐ帰るだけですから」
「じゃあ、お茶しようか」
「いいんですか? お客さんとって」
「今日はこの後オフだから。ただ、事務所に一旦寄らないといけないから先にお店で待っててくれるかな?」
「はい」
「お店は駅前の——ってお店わかるかな? そこで待っててくれる?」
「そのお店なら知ってます。待ってますね」
Eは嬉しそうな表情を浮かべた。これは所謂、アフターというサービスの一環だろう。それでもデートのようで嬉しく感じた。
ラブホテルを出てからEは約束した喫茶店で紅茶を飲みながら待っていた。
手持ち無沙汰な時間を探していたが、擬似的な物とはいえデートとも言える時間は嬉しかった。
「お待たせ、待たせちゃったね」
「いえ」
嬢が少し慌てた様子でEの座っている席まで来た。
Eはその様子を見てマンガやドラマで見る彼女が「遅れてごめん」と彼氏に駆け寄るのはこういう感じなのかと思った。
注文を聞きに来たウェイターに紅茶を注文すると嬢の方から話し始めた。
「いつもありがとうね。Eちゃんが指名してくれる日はいつも楽しいの」
Eは営業トークなんだろうなと自分の気持ちが必要以上に嬢の言葉に舞い上がらないように心の中で予防線を張った。
「Eちゃんに今日は話しておかないといけない事があるの」
「なんですか?」
嬢は優しげな雰囲気で目を細めた。何か大事な事を言おうとしているように見えたが客と風俗嬢の間でそんな話があるだろうかとEは考えた。
「あたしね、もうすぐお店を辞めるの」
「えっ……?」
Eは予想だにしなかった嬢の言葉に目を見開いた。
店を辞める。という事はいつも利用しているレズ風俗で彼女のことを指名する事ができない。
もう会う事ができないという事だ。
「そ、そうなんですか」
Eは嬢との時間がもう過ごすとができなくなるという事に絶望的な気持ちになった。
口調に出ないように気をつけたが、声のトーンにその感情ははっきり出ている。
「あと二ヶ月かな。そのくらいで辞める話をしていてね」
「寂しくなりますね」
「Eちゃん、本当に寂しく思ってくれてるんだね。優しいね」
「辞めた後は……こういう事を聞いちゃいけないですよね」
「いいよ。大学院に行くの。あたし、これでも理系でね。院まで行く予定だったんだけど、家庭の事情で行けなくなって。最初は普通に就職したんだけど、やっぱり諦められなくてお金を貯めるために風俗を始めたの」
「そうだったんですか。でも、僕がこれを聞いてもよかったんですか」
「内緒にしてくれるならね」
「はい、内緒にします」
「それでね、辞める前にEちゃんにお願いがあってね。嫌じゃなければだけど」
「何ですか? 僕にできることなら言ってください」
「あたしとお友達になって欲しいの」
嬢は意外な事を言った。Eはその言葉に最初何を言ったか分からなかったがすぐに意味を理解した。
「それって……」
「連絡先を交換して、お金を払ってじゃなくて、プライベートで遊びに行って。エッチは恋人じゃないから無しになっちゃうけど」
照れた様子で嬢は言う。
Eは少し考えた。これは何か怪しいものじゃないのかと。
ただ、嬢の表情はフリには見えなかった。それに嬢と仲良くなれたらと夢想してきたし、好みのタイプだ。友達として近しい存在になれるなら嬉しいと思った。
素性がわからないのは事実なので人の目のある場所を選んで会うようにすればいい。それで様子を見よう。
「はい。お姉さんと、その、お近づきになれるなら嬉しいです」
「いいの?」
「はい。僕でよければ」
「うれしい。じゃあ、本名を教えないとね。あたしはMっていうの。連絡先を交換しようか」
Eと嬢改めMは連絡先を交換した。
世間で使われているメッセンジャーアプリの友達申請だけだが、いざとなったらブロックや運営に通報ができるこの方法が素性のわからない相手にはちょうどよかった。
EとMはお互いを本名で呼び合いながらその日は喫茶店での時間を楽しんだ。
不安はあったが同時にEはこれからMと個人的な友人として付き合える時間を楽しみに思った。
Eの風俗利用はMと連絡先交換をした夜が最後になった。
それからは喫茶店や公園であったりショッピングに出かけたりという形で昼間にプライベートで会うようになった。
お互いの身体のことをよく知っているとはいえ性的な接触はなくそういう感情のない普通の同性の友達としての付き合いだ。
Eは大学時代からの友人と遊びに行く事が時々あるがそれとほとんど同じだった。
Mから店を辞める事を聞いた時点でMは大学院には受かっており、店で働くのと並行して大学院に入るための勉強や準備を続けてきたらしい。
奨学金を受けて風俗と会社員時代の蓄えで二年間の勉強に専念して就職を目指すとの事だ。
Mの通うことになる大学院はEが通っていた大学の近くにある工科大学にある。Mもその大学は知っていて頭のいい人なんだとEは心底驚いた。
Eはパートタイムで事務員をしながら細々と役者として活動をしていて理系の大学院に通うMとはなかなか時間が合わないが、それでも連絡はこまめに取っていた。
Eはあまり友達と積極的に連絡を取り合ったりしない方なので最初はMからの連絡のペースに戸惑ったりしたがそれでも時代に慣れ、Mとのメッセージのやり取りや通話は楽しく感じていた。
だんだんお互いの距離が近くなるとMの大学やアパートがEの家から徒歩圏内だという事もあり研究で忙しいMに合わせて大学の学食や図書館で会う事も多くなった。
そんな二人の距離が縮まり、関係の意味が変わるまではそれほど時間はかからなかった。
人の目を盗んで二人は手を繋いだりハグをしたりするようになり、恋人として交際をするようになった。
風俗で働いていたMにとっては会社員を辞めて以来の、Eにとっては生まれて初めての恋人だ。
お互いにそうなる事を望みながら友達として付き合ってたのはどこかで自覚していたから関係の変化はスムーズだ。
ただ恋愛に全く縁のないまま20代中盤になってしまったEには恋人という間柄の人の存在がとても新鮮に思えた。
ただ、二人がレズ風俗の嬢と客として知り合った事もありセックスには及び腰だった。
プライベートな関係をこれまで築いてきてそれが崩れるのが不安に思えたからだ。
それがあったのでMは自分が年上で恋愛もセックスも経験があることから慎重にEをリードしていた。
夏休みに入ってすぐのある週末、EはMのアパートに泊まりに行くことになった。
お互い口にしなかったがこの日、恋人としての初めてのセックスをすると二人とも考えていた。
「どうだったかな? 口にあった?」
「うん、美味しかった。Mちゃんは料理が上手だね。わたしはこんなにうまく作れないよ。久しぶりにおいしいご飯食べたな」
「よかった」
Mは食器を片付けながら嬉しそうに笑った。
EとMが私生活での付き合いを始めてから、Eは一人称を変えた。
レズ風俗の客としてMと会っていた頃はEはボクっ娘だった。だが、友だちになったのを機にEは自分の事を「わたし」というようになった。
元々、Eが自分を僕と言うようになったのは役者活動の中で出た映像作品の役作りでそうしていたのだ。
風俗の利用も役作りのために始めたものでそこでもボクっ娘で通していた。
だが、その映像作品の制作も終わり、友達としてそして恋人として関係が変わったから作った自分を見せる必要がなくなった。
だから素の自分でMに会うようになったのだ。
「Eに喜んでもらえて嬉しい。少しは家庭的な女だって思ってもらえるかな?」
「えっと……?」
「好きな人にそう思ってもらえるのが嬉しいって思うの。Eの好みはどうなのかな?」
「わたし、好みってよく分からなくて。Mちゃんが誰かを好きになるのの初めてだし」
「そうか。あたしが彼女にはそうしたいってだけだから気にしないで」
「なんかごめん」
「いいの」
そう言ってMは立ち上がりシンクに片付けた食器を洗い始めた。
「手伝おうか?」
「いいよ。狭いキッチンだしすぐおわるから。Eはくつろいでて」
Mは手際よく食器を洗っていく。
Eの位置からは後ろ姿しか見えないがその姿は魅力的に思えた。
ぽっちゃり体型というのが魅力に感じるというのもあるが、自分のためにこうして何かをしてくれているという様子に先ほどMが言った「家庭的」という言葉の意味を考えた。
子供の頃に初恋というものを経験せず、淡い恋心のようなものを大人になってから経験して、Mが初めて好きになった人だ。
まだ自分の気持ちとの付き合い方にどうしていいか分からなかった。
「お待たせ」
Mは洗い物を終えるとEの隣に座った。
そこからお互い何を言っていいのか分からず無言の時間が続く。
そんな中、MはEをそっと抱き寄せた。
Eは少し驚いたがすぐに力を抜いてMに身体を預ける。
「ねぇ、E。キスしようか」
「えっ? あっ、うん」
「キスは初めて?」
「した事ない。する相手いなかったし」
「じゃあ、ファーストキスだね」
Mは両手でEの両頬に触れじっとEの目を見た。
Eはその目線にドキッとしつつ緊張した。
キスは恋人同士が愛情を確かめ合う行為だ。しかもそれが自分にとって初めての。
ほんの数秒後だがその行為をするのが待ち遠しく感じた。
Mはそっと自分の唇をEの唇に近づける。
すぐにお互いの粘膜が触れ合った。ふわっというぼやけた感覚が唇から広がる。
初めての感触だ。感触だけじゃないオナニーやセックスで感じるのとは種類の違う性感なんだと思った。
Eは身体の力が抜けるような感覚を覚えてその感覚を全身で受け止めた。
ほんの数秒後にMは唇を離した。
Eはそれに気がつくと名残惜しさを感じて切なさそうな目でMを見た。
「Eの唇、やわらかいね。気持ちいいな」
「わたしもMちゃんの唇、好き」
「初めてのキスはどんな感じ?」
「なんな変な感じだった。でも、エッチより弱いし違う感触だけど気持ちいい」
「もう一回する?」
「うん」
Mはもう一度、Eにキスをした。
Eはうっとりした目をしている。
「ねぇ、今日、するよね?」
再び唇を離すとMはEの耳元で囁いた。
「そうならいいなって思ってた」
「じゃあしようね」
Mは立ち上がり、Eの手を引いてベッドに座らせた。
食事の前に別々にだが風呂にも入っている。
食事の後の無言の時間もそれなりにあったので腹もこなれた頃だ。
MはEをぎゅって抱き寄せる。
「E、大好き」
「わ、わたしも」
Mはとても嬉しそうにいう。Eはそれに対して少し慌て気味に返す。
Mはこの日を待ち侘びていた。
一度、レズ風俗を退職して大学院生になってからセックスというものを完全に絶った。
オナニーもしなかったくらいだ。
これまで仕事としてセックスをしてきて、Eも元客だ。
いい大人だから付き合ってすぐにセックスをしてもおかしくはないが、お金を払ってサービスとしてセックスを提供する立場から区切りをつけたくて年に合わないプラトニックな交際をEとしてきた。
お互いの意識としてレズ風俗のサービス提供者と客という意識から遠ざかって友達、恋人と段階を踏んだ関係になったと思えた。
だから今日、Eに泊まりに来るように誘い今の関係で一線を超えることにしたのだ。
ふたりともパジャマに着替えていて、MはEのパジャマのボタンに手をかける。
「まだ7時って早いね」
Eは苦笑して言う。
「そうかな?」
「したあと、何しようか?」
「眠たくなるまでするつもりなんだけど」
「そんなに?」
「女の子同士って結構長くできるんだよ」
「そういえばわたしたちは制限時間とかないもんね」
「風俗じゃないもん。Eと好きって気持ちを確かめ合うためにするんだよ」
「そっかぁ」
EはMの言葉に顔を赤らめた。
気持ちを確かめ合う、という言葉に照れたからだ。
今のEとMは恋人同士だ。セックスをするというのは気持ちよくなるだけじゃない。もっと精神的な行為だ。
「わたし、Mちゃんにちゃんと好きって伝えられるかな……」
Eは照れたまま、だがMの目をまっすぐ見てそう言った。
「試行錯誤はあるから今日はゆっくり確かめ合おう。年上だし経験もEよりあるんだし、あたしがしっかりリードするから」
「いいの? 頼りきりかも」
「お姉さんに任せて」
Mはそう言ってEの頰を撫でた。
「うん……」
Eははにかみながら頷いた。
こうしてMがお姉さん風を吹かせるのがEは好きだったし、その後に甘えるのが心地よく感じているからだ。
今日はそこにエッチな行為が加わる。
風俗の客だった頃とは違う、年下の彼女としてMにリードされて抱かれるのに対する期待で胸が高鳴った。
MはEの上半身のパジャマのボタンを一つ一つ外していく。
下にナイトブラをつけているがこれからほとんど平らに近いほど小さいとはいえ胸をMに見られる。
風俗の客として何度も身体のあちこちをMに見たり触られたりしているEだが、性的な事を抜きにして友達を経て恋人になったMの行為は以前されたものとは全然違うように感じた。
不思議とムラムラした気持ちはあまりない。それより胸の奥をくすぐるような照れくさい感情が湧き上がってくる。
人を好きになるのはまだアラサーというのは早いが20代中盤のEにとって初めてだ。
恋の行為としてのセックス、さっきしたファーストキス。
そこに湧き上がる経験のない名前のわからない感情に戸惑いながらEはMに甘えたい一心で体を委ねた。
ボタンを外し終わるとパジャマの上を流される。
誰かにこんなふうに流されるなんて幼児の頃以来だ。照れ臭く思える。
そしてナイトブラも外される。Eの控えめすぎる胸が露わになった。
それを見て微笑むとMは自分の服を脱いだ。
Mはブラジャーをつけておらずパジャマを脱ぐと比較的大きめの胸が姿を表す。
「あ……」
Eはその行為に戸惑って声を漏らす。
「どうしたの?」
「わたしが脱がせたのに」
「今日はEの初エッチだから全部リードさせて。次は脱がせてもらうから」
「いいの?」
「いいのよ。あたしに全部させて」
Mは優しげに微笑むと自分のズボンとパンツを脱いで全裸になりそれからEのズボンに手をかけておろした。
Eはパンツ一丁になる。
客として何度も脱がされてるがこれからパンツを脱がされるのはとても恥ずかしく感じた。
これから自分の性器を見たり触ったりするのは恋人だ。
愛を確かめるなんて照れくさい言葉で形容される行為をこれからするのだ。
そわそわして落ち着かない気持ちだ。
MはやさしくEのパンツを脱がしていった。
あるきっかけでEは陰毛を剃っている。
ツルツルの股間が露わになると顔を赤くした。
先に自分から全て脱いだMとMに脱がされたEはお互いに全裸になった。
二人はベッドに腰掛けたままMがEに向かって身を乗り出す姿勢で見つめあっていた。
Eはごくりと唾を飲み込んだ。
さっきMは時間をかけてセックスをすると言った。
どんな行為をするのかこれまで恋愛経験のないEには見当がつかなかった。ただ、すごくエッチなことなんだと思って緊張した。
どうしていいのか分からなくてEは目を下に逸らした。するとMの股間が目に入った。
Mの股間もパイパンだった。
レズ風俗嬢だったころもパイパンだったがそれを維持しているらしい。
もっともEもあるきっかけからパイパンなのは同じだ。
Eは剃ってから生え始めくらいの坊主頭みたいにあそこがなる時期の感触が不快で剃り続けている。Mもそうなのだろうかとふと考えた。
全裸になった後、しばらく見つめ合い、それからMはEを優しく抱きしめた。
「Mちゃん……」
Eは恋人の名前を呼んだ。
「ゆっくり愛し合おう? まずはあなたの体温を感じたいの」
「うん……」
Eはぽっちゃり体型のMが自分を包み込む感覚を感じた。
Mの体温は暖かい。
他人の体温をこんなふうに感じるのは初めてだ。
同性の友達とじゃれあってハグはあるがこんなに密な感じではない。
肌の質感や体温をじっくりと感じ取るようにお互いを感じるハグだった。
(恋人の距離ってこんなんなんだ……)
初めての恋をEは強く意識した。
時計を見ていないのでどのくらいの長さか分からないがしばらく、それも結構な長さに感じる時間Eを抱きしめた後、Mは再びキスをした。
そして、Eの唇から自分の唇を離すと首筋に唇を這わせる。
ゾクゾクっとEの全身を不安定な感覚が駆け巡る。
Mは再び顔をEから遠ざけてEの瞳を見つめる。そして今度は指を首筋から下に向かって這わせ始める。
くすぐったさと性感の中間の感覚が指の触れたところに現れる。
Mは指を身体の正中線に沿ってどんどん下に進めていく。
Eは胸の辺りから自分の身体を這うMの指を見つめていた。
それほど時間がかからずにMの指はEの股間に到着した。
Eは割れ目の始まりに着いたMの指を見てドキドキした。これから女の子の身体で一番敏感なところを触られると思ったからだ。
ところがMは予想外の行動に出た。
「そのままの姿勢でいて」
脚を開こうとしたベッドに腰掛けているEを制止した。
そして脚を閉じた姿勢で見える範囲の陰裂を指で数往復した後、その部分を撫で始めた。
「Mちゃん……?」
「ねぇ、E、本格的なエッチをする前にEの身体を色々触らせてほしいの」
「いいけど、どうして?」
「お客さんだった頃には時間も限られてたし早く気持ちよくしてあげなきゃいけなかったけど、あたしはEの身体の好きなところを見つけたいし触りたい。もっとEの身体を味わいたいの」
「いいよ。どうすればいいの?」
「そのままの姿勢でいて」
「これでいい?」
Eは脚を閉じて座った姿勢のままMの方を向いた。
「うん。そのまま」
Mは優しい手つきでEの股間を撫でたり指で摘んだりしはじめた。
「そこが好きなの?」
「うん。好き。Eのここをね、じっくり触ってみたかったの」
Eはその言葉に特に何かあるわけじゃないのにと不思議がった。
「Mちゃん、ここに興奮するの?」
「女の子のこの部分、大好きなんだ」
「そうなんだ」
「今まで色んな女の子のあそこを見てきてね、ここって形がかわいいし人それぞれ個性的でね」
EはMの言葉に驚いた。何もなくて縦に割れているだけの場所だ。
割れ目の中ならまだ分かるがそうではないみたいだ。そんなに人によって形が違うものなのだろうか。他の人の同じ部分を見た経験のないEにはMの発言が不可思議に思えた。
「色んな女の子……」
「あ、お客さんの話とか嫌よね」
「別にいいよ。わたしと比べたり、そのお客さんが好きみたいなこと言われたら嫌だけど」
「それはないよ。安心して。あたしね、風俗で女の子をたくさん抱いてきて、その女の子たちの割れ目を見てきたんだけど、割れ目って結構個性的なの」
「個性的って?」
「長さも人によって違うし、割れ目のまわりの脂肪のつき方も。Eはさ、身体が全体的に痩せてるけど割れ目の周辺の脂肪が厚くなっててこの辺がぷっくりしてるよね」
MはEの股間のVの字の角のあたり、太ももと股間の交差するあたりを撫でた。
「考えたこともなかった。わたしのちょんちょんってそんな感じなんだ……」
EはMに言われた事が今まで意識しなかった事なので驚いた様子で言い、自分の股間をじっと見た。
「んっ……?」
MはEの言葉を聞くとまんまるに目を見開いた。
「ちょん、ちょん……?」
「え……?」
Eは何気なく言った言葉だったが自分の言った言葉に急に恥ずかしくなって口を手で覆った。
(な、何言ってんだろ、わたし!)
慌てた様子でEは明後日の方向を見る。顔が赤くなってる。
「あ、ふふっ。『ちょんちょん』なんて久しぶりに聞いた。あたしも小学校の頃までは言ってたな」
「いや、その」
「子どもの頃って女の子のあそこの事、『ちょんちょん』って言ったよね。懐かしい。Eは今でもそう言ってるの?」
「あ、あの、その……。うん。オナニーをし始めた頃になんかあそこっていうのは曖昧すぎるしまんことかはナマナマしくてそう呼び始めたんだけど。変だよね……!」
Eは顔を真赤にして言い訳をするように言った。
ちなみに「ちょんちょん」というのはEとMの住む県では女の子の股間を指して言う言葉だ。
トイレトレーニングで教えられて思春期に入るまでは男の子も女の子も女の子の股間をそう呼ぶ。
小学校高学年から中学生くらいにはまんこやあそこという言い方になり、この言葉で女性器を呼ぶのは子供っぽいという空気になって使わなくなっていく言葉だ。
Eは昨年、あるきっかけで自分の股間を手鏡で見てオナニーをするようになった際に自分の股間をまんこと呼ぶのに抵抗を持って子どもの頃に使っていたこの語を使い始めた。
あくまで頭の中や独り言で使っていただけだがどういうわけかMに股間を触られている際にこの言葉が出てきた。
「かわいくていいね。あたしもちょんちょんって言おうかな」
「え、ちょっと、Mちゃん、からかわないでよ……」
「からかってないよ。あたしね、性器じゃなくて割れ目周辺のこのあたり。要はデルタの部分が好きなの。でもここって決まった呼び方がないでしょ? まんこってどっちかというとクリちゃんとか膣とか具体的な性器の事だし、エッチすることって意味合いもあるでしょ。それも男女のエッチ。あそことか大事なところじゃEの言う通り曖昧すぎるし、決まった呼び名があった方がいいと思うの」
「そ、それはわかるけど」
「『ちょんちょん』ってさ、まさにこの部分のことじゃない? だって、子供の頃のあそこの認識ってこのぺったんこなデルタと割れ目だけだったじゃない。だから、あたしたちがエッチする時にここをちょんちょんって呼ぶのいいと思うの」
「わたしは恥ずかしい……」
「そう呼ぼうよ。Eは実際言ってたわけでしょ? あたし、この部分のフェチなの。これからEのを触ったりするのにちょんちょんって呼び名があると、ここを触るのと中をいじるのを区別しやすいし」
「それはそうだね……」
「それに、ちょんちょんってかわいい形してるでしょ? そのイメージに合ってると思うの」
「んん……?」
EはMの言うことに納得仕掛けたが最後の部分が理解できなくて、自分とMの股間を交互に見た。
(割れ目がかわいい……? そういうもんなのかな。レズの人ってそう考えるのかな?)
レズ風俗を使って今はMと付き合っていて女性の身体に興奮を覚えるEだがその部分がかわいいというのは理解できなかった。
「あ、これは多分あたしの性癖だから分からないよね。でも、あたし、ちょんちょんの形が好きなの。良いでしょ、二人のときはおまたをちょんちょんって呼ぶの」
「うん。言うことは分かった。実際、この部分って決まった名前がないもんね。いいよ、呼ぼうよ」
「よかった。じゃあ、Eのちょんちょん触らせてくれる?」
「いいよ」
MはうれしそうにEの座った姿勢から見える範囲の大陰唇をぷにぷにと優しく揉み始めた。
少しくすぐったいが感じるという感覚ではなかった。
EはMの顔を見る。Mは嬉しそうにしている。
「Eのちょんちょん、かわいい。あんまりいないタイプだから触るの楽しい」
「そうなの? 下の方がぷっくりしてるんだっけ?」
「うん。あたしの好きなちょんちょんなの。Eは気づいてないと思うけど、Eが立ってる時に歩いたりすると時々ちょっとだけぷるんって揺れるのね。そこがかわいくて」
「それは気づかなかった……」
「それ見てるとかわいくて触りたくなっちゃう」
「さっきから好きなだけ触ってるけどね」
「うん。Eのちょんちょんの感触を楽しんでるよ」
Mは嬉しそうにいう。よっぽど鼠蹊部の感触が好きなようだ。
「そんなに人によって違うものなの?」
「うん。ホントに千差万別。そうだな、あたしのとEのも結構違うよ。見比べてみる?」
「えっ? ああ、うん」
Mは立ち上がり戸惑っているEの手を引いて立たせた。
「まず触り慣れてる自分のちょんちょんを触ってみようか」
MはEの手を取り下腹部か割れ目周辺を下に下がる形で触らせていった。
「Mはさ、お腹が女の子にしては脂肪が少なくてぺったんこなの。それでね、こうやって下がっていくと割れ目の少し上くらいからプクって膨らんでるの。わかる?」
「うん、確かにそうだね」
「ここは大事なものがある場所だから脂肪が厚くなってるんだよね。ちょんちょんのお肉って他のところより柔らかいからプルプル感があるんだよね」
「ふーん」
熱っぽく話すMにEは少々困惑しながら相槌を打った。
E自身もMと同じように女性の身体に性的な興奮も覚える。だが、性欲を持つようになって日が浅いし、男性も守備範囲なのでここまで女性の股間に興奮するのは自分にない感覚だと思った。
ただ、自分の身体でこんな風に興奮しているのは嬉しく思える事だった。
「あたしのも触ってみる?」
「あ、うん」
「まず自分のからね。上から触れば分かりやすいよ」
MはEの手を取り下腹部から割れ目までをなぞるように触らせた。
「どう?割れ目の周りがプックリしてるでしょ?」
「ちょっと盛り上がってるね」
「じゃあ、あたしのね」
MはEの手を引いて自分の下腹部を触らせた。
Eはそれに思わずドキッとした。
これまで何度かレズ風俗の客としてMとセックスをしてきたが、MがEをイかせるばかりで膣に指を入れたり胸を触らせてもらったことが一回ずつあったくらいでMの身体を触ることはあまりなかった。
今は恋人としてMの身体を触る。好きな人の身体を触らせてもらうのに切なさのある興奮を感じた。
Eは丁寧に手を下腹部から割れ目に沿わせる。
「ふっくらしてる」
Mの股間はEのものよりも柔らかく腹部との感触の差は小さかった。それでも腹より柔らかくふわっとした感触だ。
初めて自分以外の股間を触ってMの言うちょんちょんの魅力の一端がわかった気がした。
同じ女で毛を剃ってパイパンにしている同士だが、ぺったんこな股間の感触はこんなに違う。
それに柔らかさが心地よくてずっと触っていたくなるほどに触るのが楽しい感触だ。
EはMの股間を軽く揉んだり割れ目をなぞったり色々触ってみた。
MはそんなEの様子を笑顔で見ている。
Eはしばらく触っていると一度、Mの股間から手を離して自分の股間を触った。
「ねぇ、Mちゃん。手鏡借りていい?」
「いいよ、ちょっと待ってね」
Mは化粧品を入れているカラーボックスから手鏡を取るとEに手渡した。
Eは手鏡で自分の股間を見つつMの股間を見てお互いのを見比べた。
「割れ目の太さってわたしとMちゃんで違うね。わたしの方が細い気がする」
Eがそう言うとMは嬉しそうな顔をした。
「よく気づいたね。そうなの、人によって割れ目の太さと長さも結構違うの。あと開きやすさもね。あたしなんかは脚ちょっと広げると中が丸見えになるけど、Eのはさ脚を広げてもちょんちょんは閉じたままなの。ここもね一人一人違うとこなんだよ」
MはEの股間をプニプニ揉んだり指で割れ目を広げたりしながら言った。
本当にMは嬉しそうだ。
それだけ女の子の股間が好きなんだなとEはその様子を見て思った。
「そうなんだね。あと、Mちゃんのちょんちょん、スベスベだね。どうやって剃ってるの? わたしのザラザラしてるからさ」
「あたしは永久脱毛してるの。ああ言う仕事してたからね。清潔に保つのと剃る手間も面倒だから」
「でもああいうのって高くないの?」
「結構するよ。何回も通わなきゃいけないしね。あの頃はお金があったから。もし、今何もしてなかったらそのまま毛を生やしておくかな」
夜職はもらうお金が多いと言うが本当なんだなとEは思った。
ただ、あまりそのことは言わないだろうとも思った。
「そうなんだ」
「Eもしたい?」
「毛がちょっとでも伸びてくるとチクチクして気持ち悪いし、毎回それで剃るのも面倒なんだよね。考えたこともなかったけどお金に余裕があればするかな?」
「Eは女優さんだし、セクシーな仕事とかするなら必要そうじゃない?」
「時々、配信とかのドラマに出たり小さい舞台に立ってるだけで事務員が本業だけどね。それにわたしみたいなちんちくりんにそんな需要ないよ」
「Eの年齢でモデルやってる人もまだまだ多いし、小柄な女の子ってモデルとかコスプレイヤーとかで需要あるよ」
「そうかなぁ」
「うん。Eの魅力は彼女のあたしが一番よく知ってるから信じていいよ。まぁ、今はあたしが独占したいけどね」
そう言ってMはEの鼠蹊部をプニプニと揉み始めた。
「Mちゃんが独占したいのはわたしのちょんちょん?」
「ちょんちょんはあたしだけのものだよ」
「わたしもMちゃんにしか触らせたくないけど」
「あとさ、あたしがちょんちょんに以外に女の子の好きなところ知ってる?」
「何?」
「ふふっ……」
Mは顔をEの耳元に近づけた。
「喘ぎ声と膣(なか)の感触……」
「えっ……!」
Eは他愛のない話が続くつもりでいたが今、二人が裸になっている理由を思い出して急に照れた。
「そのためにこうしてるんでしょ? それにあたし、そろそろ限界……」
Mはそう言うとわざとらしく内股で太ももを前後に動かす。
「触ってみて」
顔を赤らめるEの手を取りMは自分の割れ目の中に指を埋めさせた。
Eの指にはヌルヌルした液体で濡れたその部分の感触が纏わりつく。
「Mちゃん、すごい興奮してる」
「好きな女の子のちょんちょんをたっぷり触ったからね。あたしの好きって気持ち伝えたいの。いい?」
「もちろん」
MはEを優しくベッドに寝かせた。
それからキスをして耳たぶを舐めたり首筋を舐めたりしていく。
Eはオナニーでクリトリスをいじる直接的なそれとは違う曖昧で優しい性感を久しぶりかつ、長い時間をかけるのは初めて味わっていく。
「Eは恥ずかしがる表情がかわいいね。今までこんな顔見た事なかったよ。どうしたの?」
「Mちゃんの好きが照れ臭くて……」
「ちゃんと伝わってる?」
「うん」
Eは風俗の客として愛撫された時とは全然違う感覚を覚えた。
Mの手や舌の動きがとにかく優しいのだ。
感じさせることだけが目的じゃないのが伝わる。
時間をかけて他愛もない話をしながら優しい愛撫が続く。
愛撫も一箇所を集中的に触るのではなく身体全体を剥がすようにしていく。
「色んなところをゆっくり触られるのわたし好きだな」
「敏感な性感帯ばかり攻めるのは気持ちいいけどそれだけになるからね。こうしてお話ししながら身体でも会話するのもいいでしょ?」
「うん」
「Eが気持ちいいだけじゃなくてあたしが触りたいところも狙って触ってるけどどうかな?」
「そうなんだ。うん、優しい気持ちよさ」
「そっか」
Mは満足そうな顔をした。
「お付き合いするの5年ぶりで、その間は仕事かワンナイトラブのエッチしかしてないから自信がなかったの」
「ワンナイトラブ?」
「バーで知り合った女の子とその流れで一夜限りの関係。ごめん、あたしがそういうことしてたの抵抗あるかな?」
「無いよ。わたしも風俗使ってたわけだし」
「よかった。今はしてないよ。Eひとすじだからね」
「わたしもMちゃん一筋だよ」
「うれしい」
上半身を両手でマッサージするように愛撫していたMの手は話しているうちにEの股間に到着した。
先ほど二人の間で「ちょんちょん」と呼ぶと決めた場所だ。
「ちょんちょんに着いた。揉んでくね」
Mは割れ目の左右に指を置いて円を描くように揉み始めた。
「くぅっ……」
大陰唇の脂肪越しにクリトリスが刺激されたことと触られているところにも他の部分よりも性感帯があるため感じてしまいEは小さく喘いだ。
Mは強くなりすぎないように力を加減しながら揉んでいく。
ここまで会話をしながらMに身体を触られてきたEだったが、少しだけここは喋る余裕がなくなった。
だが、Eは股間から広がる快感の波にMの愛を感じて幸せな気分を覚えた。
そして割れ目の中にじわりと暖かくなるような感覚も広がる。
「Mちゃん……」
「なに?」
「わたし、濡れちゃった」
「ほんと? 触ってもいい?」
「いいよ」
MはEの鼠蹊部を揉むのをやめて割れ目を後ろの方から指の先を埋めながらなぞっていく。
しっとりしてヌルヌルした感触がMの指先にまとわりつく。
「本当だ。濡れてるね。感じてくれてるんだね」
「なんか恥ずかしい」
「あたしは嬉しい」
Mは姿勢を変えてEを腕枕する姿勢になった。
Eはその姿勢でMの体温を全身で感じられる事に安らぎを覚える。
MはEの股間に手を伸ばす。Eは鼓動が強くなるのを感じてこれまでとは違う意味でこれからの行為が行われる事を予感した。
「ねぇ、E。挿入されるのは好き?」
「うん。好きだよ」
「よかった……」
Eは突然のMの問いに特に意識することなく答えたが、それに対する反応には少し違和感を覚えた。
嬉しそうな様子なので心配はないがそれでも気にはなった。
だが、全身への愛撫から続けた気持ちと身体の盛り上がりに水を刺しそうなのでそのことは尋ねなかった。
Mは嬉しそうに微笑みながらEの割れ目を二往復ほど指でなぞってから優しく中指を挿入していく。
こうしてMの指がEの膣に入るのは何ヶ月ぶりだろう?
愛液で摩擦がほとんどなくなってることも手伝って入れる時の感覚は特に感じない。
奥まで指が入ってある程度出し入れをしてからその動きで膣の内壁はMの指の感触に気づく。
風俗の客として同じことをされていた頃からそこは同じだ。
だが、その数ヶ月の間にEとMは友人を経て恋人へと関係が代わり、Mも風俗嬢を辞めて大学院生だ。
今、Eがされている挿入はMからEへの親愛の情でできた行為だ。
恋愛経験の無かったEもその違いはわかる。とても手つきが優しい。
ゆっくりと何かを探るように指を前後に動かしている。
少しずつEの股間がじんわりと気持ちよくなっていく。
Mに左腕で腕枕されて抱きついた状態でEは今、挿入されている。
上半身でMの体温を感じながらEは股間で少しずつ性感を感じていく。
「Mちゃん……」
Eは自分がするとは思わなかったような切なそうな声でMの名前を囁く。
強い快感ではない。このままのペースで続けても気持ちはいいがオーガズムには達しないくらいの性感だ。
それでもEはとても幸せな気持ちだった。
目を細めながらEはMを見る。目には涙が浮かび視界が滲む。
「Eの膣(なか)、気持ちいいなぁ」
「えっ?」
「ねぇ、分かるかな? あたしたち、今ひとつになってるんだよ。あたしの指とEの膣であたしたち、繋がってるの。Eはあたしの指、感じてるかな?」
「うん。気持ちいい」
「Eの中の感触、ゆっくり味わいたいの。いいかな?」
「嬉しい」
Mは左手の腕枕の姿勢を調整してEをギュッと抱き寄せる。
Eもその動作に合わせてMの身体に左腕を回して抱きついて密着する。
MはEの膣に指を出し入れしながら角度や曲げ具合を微調整して何かを探っていく。
Eはゆっくりと感じさせられるのがMに風俗嬢時代にしてもらった激しい指の動きとは違う柔らかな気持ちよさを感じた。
「もうちょっと強めてもいい?」
「うん、お願い……」
Mは指を挿入する角度を変えて出し入れする速度を少しだけ早めた。
「あっ……!」
Eは膣にこれまでよりも強い性感を感じて声を出した。
「あっ、あん、ああっ!」
EはMの手の動きに合わせて声を上げる。
Mの指がEの膣の内壁に当たる瞬間的に強い快感が走る。
膣口と内壁の一点からの快感がどんどんEの中で深くなっていく。
それと同時にEのお腹の中も暖かさが広がる。
これまでオナニーと風俗で経験をしたどれよりも緩やかだがこれから何がEの身体で起こるかをEは悟った。
感覚が股間の奥から全身に広がっていく。
絶え間なく打ち寄せる快感の波が強くなる。
その瞬間、Eの中で何かが決壊するの感覚を覚えた。
打ち寄せる波が一気に全量押し寄せる。
「んんっ! あぁっ!」
次の瞬間、Eは全身を数回痙攣させてその後、全身の力が抜けてだらっと体制を崩した。
Mはそれを見るとやや驚いた顔をした後、そっとEの膣から指を引き抜く。
中指がEの愛液で濡れたままではあるが、手持ち無沙汰な右手でMはEの太ももを撫でた。
Mは幸せそうな笑顔でEの顔を見る。
Eは意識がぼんやりする中で腕を伸ばしてMに抱きつく。
それに対してMも膝枕から体勢を変えてEを抱きしめる。
Eは快楽よりももっと感情的な感覚を初めて感じていた。そして、腹部に広がる暖かさがMを強く求める気持ちを自覚させる。
今まで感じたどのオーガズムよりも複雑なオーガズムの中でEは誰かを好きになることの意味を心の底から理解したような気がしていた。
EとMは身体をお互いにくっつけて寄り添う形でベッドに座っていた。
テーブルにはデカフェのカップが二つ。寝る前のコーヒータイムだ。
Eがオーガズムに達した後、二人は無言でお互いを求めながら抱き合ってきた。
その沈黙をMが破りコーヒーを飲む事を提案した。
まだ夜明けには早いがセックスの後のコーヒーなんて大人だなとその提案にEは思った。
そしてお互いに一口二口飲んだ後、抱き合っていた時と同じ沈黙になり今に至っている。
Eは何か言わないとと言葉を探したが、一番無防備な姿を好きな人に曝け出した直後で恥ずかしすぎてなにも言葉が出てこなかった。
Mはしばらく様子を見てEの状況にすぐに気づき口を開いた。
「照れるよね、エッチした後って」
「そ、そうだね」
Eは声が上擦って返事をする。いつも冷めた態度と言われる自分とは思えないと自分で自分の様子に呆れた。
「今、何時?」
Eはふとどれだけの時間セックスをしていたのか気になった。
「12時だよ」
「5時間もしてたの、わたしたち!?」
「女の子同士なら盛り上がったらそのくらいすることもあるよ」
「そうなの!?」
「男の子とするのと違ってゴールがないからね」
「ゴール?」
「うん。男の子はイッたらそれ以上できなくなっちゃうから」
「ああ。そうだね。でも、そんなにMちゃんに抱かれてたんだ」
Eは顔を赤くしてMから目を逸らした。
「あたしもさ、恋人って関係の人は何年かぶりだし、あんな風に自分の気持ちをぶつけてエッチするなんて久しぶり過ぎて思い出すと顔が熱いよ。Eなんて、実質処女だから尚更だよね」
「処女、なのかなぁ、わたし」
「風俗はオナニーの延長って考え方もあるし、ビアンの処女喪失って決まった形がないから」
「指入れたらじゃないの?」
「指を挿れないカップルも多いからね。エッチしたらなのか、そのエッチの相手が恋人だったらなのかとか色々あるよ」
「そうなんだ」
「でも、あたしはEの恋人としての初めてを貰ったってのは嬉しい」
「それはわたしも。Mちゃんに恋人としての抱かれたのが最初なの、すごく嬉しい。エッチ自体もMちゃんが初めてなんだけど……」
「そうだったね。結局、あたしがEの処女を貰ったのは一緒だね」
EはMの言葉にやすらぎを覚えたと同時にふと、Mが挿入前に言った言葉を思い出した。
聞いていいのかは迷ったがお付き合いをしていくのにこういう事はきちんと聞いたほうがいい事情があるかもしれないと思った。
「Mちゃんがわたしに挿れてもいいかって聞いたのって、指を挿れないカップルがいるからなの?」
「うん。嫌がる女の子って多いから」
「そうなんだ」
「Eはさ、ビアン風俗を使ってたけど、バーとかそういうのは行ったりしなかったの?」
「うん。Mちゃんが初めて好きになった人だし、特に女の子が好きとかそういうの考えたことなかったから」
「そうなんだね」
「Mちゃんはそういうとこ行ってたの?」
「うん。出会いを求めてとか、同じ境遇の人と友達になるためとかね」
EはMが知らない世界を生きてきた人なんだと感じた。
MからすればEの身を置く演劇や映像の世界もそうなのだろうが、それでも恋愛感情を二十代半ばまで経験せずにきて偶然、同性を好きになったEからすれば多少の怖さを感じるものでもある。
「ビアンの中には膣を使ってエッチをすることを邪道っていうか男の人の模倣って考えて嫌う人がいるの」
「そうなの? でもそれ以外はどうするの?」
「クリちゃんを触ったり舐めたりするの」
「男の人の模倣かぁ。何かよくわからない」
「あたしもそういう考え方が好きになれなくてね、あまりそういうお店に行かなくなっちゃってね。でも、Eが挿入が好きって言ってくれてよかった。あたしも挿れるのも挿れられるのも大好きだから」
「わたしもまだ挿れる側は経験してないけど、挿れられるのは好き」
「よかった」
Mは笑顔で言う。
「男の人の模倣ってのはやっぱりわたしにはわからないかなぁ。これって女の子が好きな女の子として変なのかな?」
「変じゃないよ。あたしもそうだもん。まぁ、男の人を嫌ってるビアンも多いから気持ちはわからなくはないんだけどね。でも、あたしは同性でエッチするのってそういうものだとは思うんだよね」
「そういうって?」
「そもそも女の子のあそこって男の人とエッチして子供を作るためにこういう形をしてるでしょ?」
Mは自分のちょんちょんを指で摘みながら言った。
「それを女の子同士でエッチするのに転用してるんだからどうやっても模倣になると思うんだよね。指を挿れるのが男女のエッチの模倣なら、クンニだって男の人にされたりするし、クリちゃんを手で触るのも手コキの模倣ってなっちゃうと思うの」
「そっかぁ。ごめん、わたし、ついさっきまで処女だったからわからないかも」
「ごめんね! ついこんな話しちゃって。でも、Eとはそういう面倒な事を抜きにお互いの好きな事をしていきたいの。ごめんね、あんまり楽しい話じゃなかったよね」
「いいよ。わたしもいい年なのに恋愛経験ゼロだからわからなくてごめんね」
Mは少し目を閉じて自分が熱く語ってしまったことを公開すると、罪滅ぼしのつもりでそっとEを抱きしめた。
「Eの初めてをもらったからこれからよろしくね」
「わたしもよろしく。ねぇ、Mちゃん」
「何?」
「わたしも早くMちゃんの中に挿れたいな。女の子の膣(なか)って気持ちいいんでしょ?」
「うん。すごく幸せな気持ちよさだよ。Eにも経験させてあげたい」
「指って性感帯ないんだよね。それでも気持ちいいの?」
「挿れたら分かるよ」
「次のデートまで待ち切れないな」
「明日、予定あるの?」
「何もないよ。流石に明日も泊まるのは明後日、月曜だし厳しいかな」
「あたしも大学だからそれは一緒。ねぇ、夕飯までうちにいない? 昼まで寝てそれからエッチしよう」
「昼間から?」
「付き合ってたら普通だよ。それに明るい時間からするエッチは結構、夜にするのとは違う趣があっていいよ」
「そう言われるとムラムラしちゃう」
「じゃあ、明日も一緒だね?」
「うん」
MはEが頷くと頰にキスをして密着するほど抱き寄せた後、もう片方の手でEの鼠蹊部を撫で始めた。
「Mちゃん、本当にちょんちょん好きなんだね」
「うん大好き」
MはEの鼠蹊部を優しく揉んだり割れ目を指でなぞったりし始めた。
Eはしばらく黙っていたが上気した顔になってからMの手を掴み自分のちょんちょんから離した。
「さっきイッたばかりだからちょっと刺激が強い……。続きは明日ね。わたしが触る前に好きなだけ触っていいから」
「うれしい!」
「でもまだ触りたそうだね」
「だってEのちょんちょん好きだもん」
「撫でるんならいいよ」
「ありがとう。うれしい」
EはMの様子に多少呆れた様子を見せながらもかわいいと思った。
MはEのちょんちょんを嬉しそうに撫でる。
「Eのちょんちょん、大好き〜」
撫でるだけなら刺激も小さいので何食わぬ顔でEはコーヒーを飲むことにしたが、無邪気に「ちょんちょん」という言葉を繰り返すMに吹き出しそうになった。
「Mちゃん、『ちょんちょん』って言い方が気に入ったんだね」
「うん、響きもかわいいしここの形のかわいさにピッタリ」
「そう……」
これまでMが見せなかった無邪気な様子が可笑しくてそして愛おしくてEはその様子を眺めていることにした。
ただし、セックスで濡れたEの性器は恋人に撫でられてしばらくは乾きそうになかった。