※この作品はR-18です。

ヨメクラIF:七曲京   作:モブ好き

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七曲京の挑戦

 

「え~っと、俺はなぜここに……?」

 

京ちゃんとのデート中、腕に伝わる巨乳の柔らかい感触に頬を緩め浮かれていたのは覚えている

そしてバスへと乗り込み、浮かれたまま見慣れた学校の体育館へと連れて来られ

今は椅子に一人座っている状態……いや、一応隣にはヨメクラの担任である

十六夜美月先生もいるから一人ではないんだけど

 

状況の分からない俺と、そんな俺を見てほほ笑む十六夜先生以外には

体育館の中に男子生徒ばかりたくさん集まっている

 

「ふふっ、今日のデートは普通のデートではないの。七曲京さんのヨメクラ脱落を賭けた

 本気のデート……だから、彼女の本気を見てあげてね」

 

照明を落とし薄暗い体育館の中、隣に座る十六夜先生は優しく微笑んだ

 

相変わらずはてなマークを浮かべていると、体育館の舞台上だけ照明で照らされ

そこに一人立つ京ちゃんの姿を明るく照らす

その服装は先ほどのデート着のままで、その後ろに置かれた大きなスクリーンには

後ろに座っている生徒も見えるよう、リアルタイムで京ちゃんの姿を映し出している

 

『それでは、七曲京さんのチャレンジを始めます』

 

(……チャレンジ?)

 

『まずは、現在の七曲京さんへ投票した人数を発表します』

 

アナウンスの流れた後、後ろのスクリーンには10という表示

ただ、その数字の意味は分からす困っていると

 

「あの数字はここに居る男子生徒100人の中で、七曲京さんを恋人にしたいと

 思っている数よ」

 

「え……10人だけって事ですか?」

 

「意外そうな顔ね。確かに何も知らない男子生徒100人という条件であれば

 90人以上は行けると思うわ。でもね、競争相手はヨメクラの他の生徒なのよ」

 

「他の生徒……?」

 

「ええ。一之瀬さん、二階さん、リアさん。この3人で7割を超えているの、だから

 七曲さんは脱落候補と言う訳ね」

 

その説明を聞いて、ふと思った疑問をぶつけてみる

 

「えっと、男子生徒の人気投票で脱落者を決めるって、それってヨメクラと

 関係あるんですか……?」

 

「零次クンにだけモテれば良い、そういう事よね?優しい零次クンらしい意見だけど

 それでは七曲さんのためにならないわ……他の男を堕とせない女では零次クンを

 口説くなんて無理でしょう?」

 

現在誰も恋人として選んでいない時点で、俺はその意見に対して反論は出来なかった

 

「男子生徒の人気投票でも上位の3人については、その人気を受けて

 学園でもハーレム婚をと言う案も出ていてね。あ、これは零次クンには内緒だけど」

 

そう言って、その本人を前にしてお茶目に笑う十六夜先生

 

「だから、上位3人からこぼれてしまった七曲さんはハーレム脱落と言う訳

 ハーレム計画について七曲さんへ脱落の話をした際、チャンスをくれとお願いされた

 そういう流れなの」

 

「な、なるほど……」

 

俺の知らない所で、そんなハーレム計画を行っていたらしい

 

「と言っても、正直上位3人を超える支持を集められるとは思っていないの

 だから、現実的な案として『セフレ枠』を用意する事にしたの」

 

「せ、セフレって……」

 

「ふふっ、想像通りのセフレよ、セックスフレンド」

 

照れた俺をよそに、十六夜先生はからかうように笑った

 

「モテる男ならセフレの一人や二人は居ないとね、もちろん七曲さんは

 セフレ枠で良いって土下座でお願いしてきたわよ」

 

「京ちゃん……」

 

「だから、貴方への気持ちの本気さを見てあげてね」

 

優しく微笑む十六夜先生

 

『それでは、ただ今より七曲京さんによるアピールタイムを始めます』

 

「あ……」

 

十六夜先生と話している中、流れるアナウンスに思わず声を漏らす

 

舞台上に居る京ちゃんを見ると、アナウンスに合わせるように

京ちゃんは舞台の前へと歩き、ギリギリのところで止まる

舞台下からも撮影されている様でスクリーンには京ちゃんのスカート中……つまり

今身につけているピンクのTバック下着をスクリーンにしっかりと写されてしまっている

そのエロさもあってざわつく体育館の中、京ちゃんは息を吸い

 

「……アタイに投票してくれた奴は、皆アタイのダチだと思ってる

 そして、アタイはダチを大切にする。それはゼッタイだ」

 

スクリーンにピンクのTバックを映し出されたまま、京ちゃんは真剣な表情で話しを続ける

 

「レイジの傍に居るためにも、投票してくれたダチの期待に応えるためにも

 公約を言わせて貰う」

 

 

公約……選挙で聞いたりする奴だけど、なるほど、確かにこの雰囲気はそれっぽく見える

 

 

「まず、今後制服のスカートは今着てるワンピースと同じ丈にする。そうして欲しいって

 意見箱にも書いてあったからな」

 

「……意見箱なんてあるんですか?」

 

「ええ、七曲さんのアピールの参考になればって思って事前に募集したってワケ」

 

得意げに答える十六夜先生を見て、再び京ちゃんを見る

 

「アタイは他の皆と比べると女らしくはないし、先公も女は見られて綺麗になる……って

 話してたし……つまり、その……パンチラを見られてもアタイは気にしない」

 

ちょっとだけ恥ずかしそうな京ちゃん。一度顔をそらしてスクリーンを確認すると

再び男子生徒たちへと向き直る

 

「これは、レイジの選んでくれたアタイの勝負下着だ!」

 

そう言って見せつけるようにスカートを持ち上げる京ちゃん

その行動に男子生徒たちは驚いた様に再びざわつく

 

「今後は下着についてもちゃんと女らしい、見られて恥ずかしくない物にする事を

 約束する!」

 

その力強い約束に、体育館の中は拍手の音で包まれ始める

 

「ふふっ、手応えありね」

 

「アタイに投票してくれるダチの皆には、何かあればアタイは力を貸す

 だから気軽に頼ってくれ、今後も一緒に仲良くしてくれると嬉しい……以上だ!」

 

土下座をするぐらいお辞儀をする京ちゃんに、体育館の中は大きな拍手で包まれた……

 

 

 

 

 

「……これって、何票あれば良いんですか?」

 

アピールタイムの後、緊張した様子で舞台の上で待つ京ちゃんを見つつ

隣に居る十六夜先生に質問を投げる

 

「ん~……15票、と言った所ね。つまり、すでに推しを決めている男子生徒たちを

 後5人七曲さん推しに出来れば七曲さんのチャレンジは成功ね」

 

5人と言う数字だけを聞けば、十分行けそうな気はしてくるけど……

 

「えっと、その数字まで届かなかったら……?」

 

「その時は、七曲さんは脱落ね」

 

「……京ちゃん」

 

『それでは、再集計した七曲京さんへの投票人数を発表します』

 

体育館の中に響くアナウンスに、京ちゃんを見る。いよいよだ……

 

そしてアナウンスの後、スクリーンに表示された数字は……15

 

「15……ってことは!?」

 

『既定の投票人数に到達しました、これにより七曲さんのチャレンジは成功とします』

 

チャレンジ成功、そのアナウンスに体育館の中は温かい拍手や応援に包まれる

それに応えるように京ちゃんは手を振り、何度もお辞儀を返していた

 

「はぁ~良かった……」

 

安堵する俺を見て、十六夜先生も嬉しそうに笑う

 

「ふふっ、安心してるけど今日はまだ忙しいわよ?これから投票してくれた生徒たちへの

 お礼を兼ねた祝勝会をするし、夏休み中の登校日にはさっき約束した公約を実行しないと

 いけないんだから」

 

「な、なるほど」

 

「もちろん、祝勝会は零次くんも出席だからね」

 

どうやら俺と京ちゃんのデートは、まだ続きそうだ……

 

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