あれからサヤも第一子を産み落とし、九条館の中には俺とサヤ以外の人間が増えた。とはいえサヤが妊娠中の間は片っ端からフリーの女性に声を掛け、一夜の関係からそのままズルズルと関係を続けるようにし、沢山の相手に自分の子供を妊娠させる事に成功した。
名簿に名前の一覧を書き記し、しっかりと頭に叩き込まなければいけない程に妊娠相手に増やしたのは少しやり過ぎだとは思ったが、保険が多い事には困りはしないと前向きに考える事にした。
サヤ以外の関係を持った女性は、今のところ彼女達の住む家で子育てをしてもらっている。金銭的な援助は家にある財産と、それを元手に稼いだ資産から出している。
一応世界観は現代日本の二〇〇〇年代前。自分の中にある未来の知識もあながち馬鹿にも出来なかったようで、その知識を元にかなりの活動資金を得られた。これからも自分の活動に於いて金の掛かる事柄は多々ある。今回ばかりは前世の記憶にも感謝だ。
「ふふ、お兄ちゃんは兄さん似かしら」
「この子はサヤに似てるな」
サヤが産んだのは2人の子供。つまりは双子だ。男の子の方が先に産まれたからお兄ちゃん。女の子の方が後に産まれたから妹。まるで自分達の生き写しかのように兄妹で産まれた子供達に何らかのシンパシーを感じた。
サヤは俺との子供が無事に産まれたのが本当に嬉しいのか、よく赤子達を見ては幸せそうな笑みを浮かべている。
「愛の結晶…って言うと気恥ずかしいけど、兄さんとの間に出来た2人だから」
血の繋がった証。今こうして揺り籠の中にいる2人の赤ん坊は、確実にサヤと繋がらなければ出来ない存在。血と血が交ざり合い、形を成して此処に居る。赤子達を見る度にサヤは、自分との日々が夢ではなく、本当なのだと実感出来て幸せなのだろう。
それから赤子が寝静まるまでサヤと他愛のない会話を続けた。今日は外に出る予定はない。館の中での別の用事があるからだ。子供達の眠る姿に睡魔に襲われたのか、サヤの瞼はうとうとと微睡んでいる。ゆっくりと抱き抱えるとベッドの上へ。
「おやすみ、サヤ」
子供と同じように深い眠りに落ちた妹の頭を軽く撫で、部屋の照明を消し、その場を後にした。
暗い九条館の中を手に持つ灯りを頼りに進んでいく。必要な部屋以外の照明は点けていない。暗闇が広がる館を灯り一つで散策するのは大変だが、慣れとは便利なもので、散々歩き回った我が家で迷う事はなくなった。
カツンカツン、と床に鳴る靴音をBGMにして目的地に着くまで、改めて頭の中を整理する。
生まれてからこの方、己の境遇以外に特別な事柄はないと思っていた。サヤのような霊的才能はなく、物作りの才能もそこそこといったくらい。故に何れ来るだろうあの怪異との決戦にて、自分が負ける可能性を高く見積もり己の血を継いだ子を沢山備えるという結論を出した。仮に自分が敗れたとしても、産まれた子供達が何らかの対抗策になるべくと。
そんな見積もりに新たな要素が加わったのはつい最近の話。本格的に…言葉を選ばなければ女漁りをしていた昨今。何とも言えない違和感を覚え始めていた。何を隠そうこの女漁り、今のところ100%の確率で成功しているのだ。思ったより、自分の見た目や肉体が女性に受けていると仮定しても少々出来過ぎだ。
なので色々と実験を行ったところ、ある事実が判明したのだ。
(…マジカルチンポ)
俗にはそんな名前で通じる異能が自分には宿っていたらしい。こんな世界観で何をアホなと思いはしたが、性行為をした後と前で露骨に態度が違う女性が何人も出て来ると本当にそうなのかと思い始めるしかなかった。
果てには、不治の病を患っていたという女性が八宗との性行為後、快復傾向に向かったという事案も出たのだからより一層信じる証拠は増えていった。
(サヤの出産が上手くいったのもまさか…?)
馬鹿らしい仮説だが、本当に異能があるのならば一蹴は出来ない。自分の子供がマジカルチンポのお陰で無事に産まれました、とは頭が痛くなる文言だが役に立ったのならば気軽に文句も言えない。それにだ。
(そのアホらしい力を今から使おうとしてるしな…)
マジカルチンポ。名前と使い方はアレだが、その絶大さは自分が想像しているような代物であればかなりのもの。
女性特攻とも言える力は何らかの手段に使える筈だ。この力をどう使う。
そう考えていた頭の中に一つ、自分でもどうかと思うような閃きが過った。それはこのマジカルチンポをあの怪異人形に使うという事だ。
……思い付いた時は頭がおかしくなったかと自分自身思いはしたが、腐ってもアレは女の造形をしている。性格も何方かと言えば女性だ。
女性特攻の武器を使う、という文字列ならば可笑しくは見えない…筈。
過程はどうあれ、自分の武器が怪異人形に通じるのかを試すのは悪くないだろう。ある程度の子供達は産まれている。最悪今から行う行為にて、呪殺されたとしても布石は打ってある状態だ。
出来ればその最終手段にならない事を祈るが、相手が相手なので仕方ない。
「着いたか」
回想と思考を進めている間に目的の場所へは到達した。台の上にある桐箱の中にあいつは居る。ある作業を行うために、ここ最近は倉庫の奥よりも身近な場所へと移した。
この箱の中にいるのは人形だ。幾らマジカルチンポといえど、挿し込む場所が無いことにはどうしようもないだろう。なので取り出した人形の股間部に、男の男根を受け入れる為の機能を取り付けた。所謂オナホ穴だな。
「よし、大丈夫そうだな」
桐箱の封を取り、中から現れたのは西洋人の顔立ちをした幼い少女の人形。身に纏うドレスや帽子は黒一色で整えられている。人形の名前はメリイ。まだ完全に覚醒した訳ではないので、この名前を知っているのは己だけだろう。
幾ら敵であるとはいえ、少女人形をひっくり返し、股間にオナホ穴がちゃんと付いているのかを確認している様は変態である。しかも更にこれからその穴に自分のモノを突っ込むのだから、少女人形性愛者の烙印を押されても文句は言えない。だが必要な事だから仕方ないのだ。…その筈なんだ。
「……………」
開いた目からは青色の瞳が見える。その瞳は天井を見上げたまま。念持仏の効力のお陰でメリイはただの人形として存在する。破壊すれば元には戻るので厳密には普通の人形ではないのだが、今見える範囲ではただの人形である。
「…………」
カチャ、カチャとメリイの手足に枷をつける。意味があるのかは分からない拘束。しかし無いよりかは精神的に良いのでそうする。そんな自分の行動に、瞳が彼女と交わった時、これから何をなさるおつもりで?、と問いかけられた気がした。
「…始めるか」
自分、そしてメリイへも込めて宣言の言葉を放つ。これからメリイの穴にチンポを突っ込んで、マジカルチンポの効き目を検証する。相変わらず頭のおかしい計画だが、今のところコイツに効きそうな作戦がこれしかないのだから諦めよう。
「ふぅーー……」
軽く息を吐くこれからするのはセックスのようなもの。ある程度気を緩めねば勃つものも勃たない。難しくても何とか全身の力を軽く抜き、備えてきたローションを手の上に乗せる。
「………」
恐らく表情があればはてなマークを浮かべているであろう今の状況。八宗がメリイのスカートを捲ると、オナホ穴の中にローションを塗りたくっていく。前から変なモノを取り付けてはいたなと思いはしたが、本当に何をするつもりなのか。まさか性交を交わす為に?とも考えはしたがそれはないだろうとその考えを捨てる。
「これくらい塗れば大丈夫か」
ならば本当に何をしようというのか。液体に近いモノを塗っていたので、これを燃料に燃やすのだろうか。変な穴を付けたのは内部から燃える事を狙って。
成る程。それならば一応は合点が行く。色々と変な動きはあるが人間が考えそうなよくある作戦だ。しかしこの体は燃やされようが何れは元に戻る。無駄な徒労だ。
「…………!??」
八宗は準備を終えるとズボンの中から硬くなったイチモツを取り出した。脳内のオカズは出産し終え、パンパンに膨れた胸を吸わせて貰った時の思い出を糧にした。子供にあげる為のお乳を使ってのプレイは中々に興奮した。その時の感覚を思いだし何とかおっ勃てる。
「…温かさはないか」
人形故に体温等は皆無。なので人の膣内のような温もりはないが、ホールの出来の良さが良さかこのまま腰を振ってればそこそこの時間で射精は出来そうだ。八宗はメリイのオナホ穴に向けてタンタンと腰を動かしていった。
「……!……!」
(さて、効いているのか…)
生身の人間とは違い反応はゼロ。なので声の一つも部屋には響かない。聞こえるのはニチュニチュとメリイの穴と八宗の肉棒が交り合う音のみ。顔を見ても表情一つ変えずにメリイは八宗からのピストンを受けている。感情が分からないというのは難儀だ。
「………♡………!!?」
(そろそろ出そうではあるな)
サヤや他の女性達のオマンコに比べれば軽い快感でも、蓄積していけばやがては射精間近のラインまではいく。今のところ体に不調はないので呪われているとかはなさそうだ。念持仏の封力が強いから、こんなアホな事をしても呪われないのだろうか。
まあともあれ射精欲も近くなってきた。一発目の液を出すのも悪くはないだろう。八宗は腰を振る速度を速めていくと、メリイのオナホ穴の中へと射精したのだ。
「───!!??♡♡♡〜〜〜〜〜♡♡♡♡♡…………♡………♡♡……」
「ふぅー…出たな」
取り敢えずメリイの中に出し終えると軽く息をつく。反応のない相手、動かない相手に腰を振るのは何だか虚しい感覚もあるがこれも検証の為だ。
「…服脱がしておくか。汚れたら面倒だ」
「〜〜〜♡♡♡〜〜〜♡♡♡」
思ったよりも射精液が出たのでメリイのドレスを脱がし、帽子も別の場所へと移動させる。オナホールの穴だから、そこまでの量は出ないと踏んでいたが、オナホ穴の気持ち良さも馬鹿には出来ないようだ。
「後何発か注いでおくか」
「!?」
効いているのか、それとも意味のない行為なのか。分からないうちは出せる限り穴の中へ出しておこう。わざわざこの為に今日はサヤに抜かないでもらっていた。残弾数はまだまだ余裕がある。精液が溢れるメリイの穴の中で硬さをたもっているに肉棒を再び前後に動化し始める。
〜持ち上げて駅弁セックス〜
「!??♡♡♡〜〜〜〜♡♡♡〜〜〜♡♡♡♡!?!?!?〜〜〜〜」
(人形だから軽いな…)
人間を抱えるのとは格段に違う軽さ、そのせいか何時もより激しく腰を打ち付ける事ができる。意味があるのかは分からんが、個人的に気持ちが良いので良しとしよう。
〜抑えつけてバックから〜
「……♡♡♡………!!!」
(まだまだイケるな)
見た目だけは可憐な少女の人形。それにあのメリイと繋がっているという快感はかなり良い。実際感じているかどうかは置いておき、今好き勝手にメリイの体を蹂躙しているという実感は、背筋をブルリと振るわせる快楽だ。
〜種付けプレスの体勢で〜
「………♡…………♡♡」
(何となくだが…)
自分でも何故そう思ったのか、直ぐ目の前にあるメリイの唇が欲しがっているように見えた。舌を入れるキスを交わし、腰を振る。勿論絡めてくる舌も、人肌の柔らかさもない。しかしこの状態での中出しは今日一番に大量だった。
「…………!…………!」
「何か…犯罪臭がするな…」
白い液体がそこかしこに付着し、股の間からは白濁液が漏れ出ている。人形でなければ直ぐ通報沙汰の光景に、空っぽになるまで出し尽くしたせいか、冷静になった思考が焦りに似た感情を引き出してくる。
(…掃除しないとな)
射精した後の思考は何処か虚しいものだ。何故ここまで出しまくったのかとメリイの体を布で拭きながら考える。女性との情交と違い一人遊びの延長という認識が強いからか。汚しに汚した人形の手入れを行う間、一人遊びとセックスの違いについて八宗はどうでもいい思考を巡らせ続けるのだった。
(また明日も何発か出しに来るか)
とはいえ検証は結果が出るまで行うつもり。取り敢えず呪われはしなかったのでヤれる内はヤっておこう。掃除をして綺麗にしたメリイを元の服に着替えさせ、桐箱の中へとしまう。
八宗が部屋をあとにする時、カタカタと桐箱が左右に揺れてはいたが八宗は気付く事なく寝室へと戻るのだった。
(ん…?こんなに気持ち良かったか…?)
後日。ルーティンのようにメリイの穴へと挿入して腰を振っていると、中の感覚が違うような気がした。取り付けたオナホ穴は変えていないので違いはないはずなのだが。
「♡」
(まあこの穴に慣れてきたのかもな)
九条館の中。八宗以外は訪れない部屋にて今日も人形は腰を打ち付けられる。毎回のように大量の子種をそそがれている彼女が、内心でどう思っているのか、それはまだ語られぬ話。
マジカル〇ンポVS悪霊人形、決着。